こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

イオンディライト【9787】〜株主総会雑感

投稿日:2022.2.16、更新日:2022.5.20、2023.5.20

こんにちは!

この記事は、イオンディライト【9787】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2023年5月の株主総会の内容等を追記し記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・株主、関連会社、従業員、銀行等のステークホルダーに優しい会社

・株価の下落トレンドと経営戦略について

【目次】 

【新オフィスが表紙を飾った中間報告書】

f:id:cogepan20:20220215084756j:plain                      

1 イオンディライトについて

⑴ 会社概要

ファシリティーマネジメントを事業領域とする商業・オフィスビル等の施設管理で売上首位の会社です。

売上高3037億円、総資産1506億円、時価総額1565億円の事業規模。

企業理念 

●「イオンディライト ビジョン2025」

アジアにおける「安心・安全」、「人手不足」、「環境」の3つを成長戦略の柱に社会課題を解決する環境価値創造企業を目指す。

●「中期3ヵ年経営計画」

「お客様起点の経営」、「DXの推進」、「グループ経営」を重視して事業活動を展開。

セグメント

7つの事業から構成されています。

( )の数字は2021年と2022年のセグメント別売上高構成比です。

全ての事業において前年同期比で売上高が向上しているのは評価できます。

設備管理事業(18.9→19.4%)

警備事業(14.4→14.9%)

清掃事業(20.8→21.1%)

建設施工事業(15.1→13.5%)

資材関連事業(17.6→17.8%)

自動販売機事業(8.0→8.3%)

サポート事業(4.9→5.0%)

⑵ 株主になったきっかけ

2月決算銘柄であり高配当だったため数ヶ月前に購入しました。

株価はほぼ横ばいですが、荒れる相場では意外と安心して持っていられます。

⑶ 2023年2月期の経営分析

収益性

●売上高総利益率:14

売上高営業利益率:5%

粗利率が前期よりも改善されています。

ただし、収益性の向上が課題と考えます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):268%

自己資本比率(30%以上が望ましい):66%

短期的にも中・長期的にも問題は見当たりません。

前期と同様に安全性の高い経営がなされていると考えます。

効率性 

●有形固定資産回転率:46.74

前期と比べて同程度でかつ比較的高いレベルにあります。

有形固定資産については効率的な経営がなされていると考えます。

⑷ 2022年2月期の経営分析

収益性

●売上高総利益率:12%

売上高営業利益率:5%

数値は前期と変わっていません。

収益性の低さは、外注費や労務費としてほぼ確立されたビジネスが継続さレていることを物語っています(細部は2021年2月期の経営分析をご覧下さい)。

見方によっては収益性を多少犠牲にしてでも、外注先と社員に対しては”精いっぱい報いている”とも考えられるかもしれません。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):276%

自己資本比率(30%以上が望ましい):65%

短期的にも中・長期的にも問題は見当たりません。

前期と比べても流動比率の数値がわずかに上昇した程度の差異がある程度です。

コロナ禍の中において安定していることは悪くはありません。

ただし、経営資源の活用という点ではビジネス環境の変化に柔軟に対応する姿勢が必要になってくるように思います。

効率性 

●有形固定資産回転率:44.67

前期と比べて数値が高まっています。

ファシリティマネジメントの会社としては、有形固定資産について比較的、効率性が高いという見方ができます。

その一方で、土地や建物に投資がされていないとも考えられます。

その辺りの評価はビジョンや中期経営計画などの経営戦略を踏まえることが大切だと思います。

⑸ 2021年2月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:12%

売上高営業利益率:5%

一般に、売上高営業利益率が10%以上の株は優良株と言われます。

その点を踏まえても、収益性は高くはありません。

特に、売上高総利益率が12%というのは自分の持ち株会社の中でも最も低い数値となります。

低いことの理由は売上原価が高いこと。

このことについてIRに聞いてみました。

すると売上原価の内訳として

・外注費:業務委託や商品原価

労務費:会社直営でサービスを提供する人件費

の2つがあるとの回答でした。

このことから、取引先や社員に対してしっかりと報いている会社だと考えます。

一方、収益性の低さについての会社の認識を尋ねてみたところ

原価低減を図るためにDXによる事業構造改革を通じてサービスの省人化に取り組んでいるとのことでした。

今後はステークホルダーの満足度と収益性の両立が大切になってくると考えます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):249%

自己資本比率(30%以上が望ましい):65%

短期的にも、中・長期的にも安全性に問題はありません。

株主のみならず、債権者にとっても安心ですね。

そういった点では、ステークホルダーの中で銀行にも優しい会社とみなせるかもしれません。

効率性 

・有形固定資産回転率:31.65

大部分の業種の数値が一桁であることを考えると、高いと数値と考えます。

施設管理の会社だけあって、不動産の有効利用が上手ということでしょうか。

他に、売上債権や棚卸資産の点でも比較的効率的な経営がなされていると考えます。

株主優待

2 株主総会

⑴ 2023年5月の株主総会

第50期定時株主総会 2023年5月19日(金) ホテル日航大阪

ライブ配信を視聴しました。

本社は東京に移転しましたが、本店が大阪のためなのか株主総会は大阪で実施。

ライブ配信では会場に足を運ばれた株主は少人数でした。

50周年ということで、会社の株を従業員に配布するという記念イベントを実施したとのこと。

その効果を期待します。

主な質疑応答

【事前】

Q.招集通知の記載事項(要約版の希望)について

A.招集通知の現状は

従来通り:6割

要約版:2割

簡略版:2割

となっていて、当社は簡略版の2割に含まれる。

今後の動向を踏まえて次回に反映させる。

Q.DXの課題について

A.人手不足対策の一環として行なっており、省人化と人件費アップに対応するものであり順調に推移している。

Q.人材確保の状況について

A.新卒は大卒から高卒まで幅広く採用している。

特に大卒女子の比率は4割である。

中途採用については引き続き重点的に取り組む。

外国籍従業員についても現地採用を含め積極的に対応している。

Q.ホテルにおけるe清掃(eがつく4つの頭文字)の状況について

A.病院での感染対策で培った除菌と清掃のノウハウを活かしたe清掃の高級ホテルへの展開に注力している。

Q.個人投資家に向けたIR活動について

A.更なる拡充を図っていく。

Q.株主優待の廃止について

A.現段階では考えていない。

Q.ITやDXに強い取締役について

A.新役員候補はIT企業の経営者であり、今後の活躍が期待できる。

【会場】

Q.昨年の株主総会で清掃の改善をお願いしたらきちんと対応して頂いた(感謝)。

A.ありがとうございます。

Q.会社創立50周年記念の費用が連結と単体で異なっている理由について

A.50周年記念のイベントというのは従業員への当社株の配布(30株)である。

数値が異なるのは単体と連結での従業員数の違いによるものである。

Q.従業員への株式配布と持株会の活用について

A.持株会は従来から存在しており、それまでは24.5%の加入率であって低かった。

今回のイベントを通じて持株会の参加率は59.5%にまで向上した。

本事業は、従業員への持株を持たせることで経営者意識を高めることが趣旨であり、頂いたご意見を反映しつつ意識改革に努めたい。

決議事項

・取締役8名選任の件

監査役1名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

なお、退任役員と新役員の紹介がありました。

株主総会雑感

株主としては19期連続の増配株主優待の継続など良い話が聞けて良かったです。

ただし、株価については低迷中。

減収減益だからやむを得ません。

そのことについて株主からの質問も会社からの原因分析と対策の説明がなかった点が物足りなかったです。

それに、中国重視も問題

親会社のイオンに忖度しているので仕方ない面もありますが、会社の存続に支障をきたさない範囲にとどめてほしいと切に願います。

あと、事前の質問が7つもあったのに、会場からは2人しか質問がなかったのは総会の開催場所が不適切な証拠。

東京での開催を望みます。

⑵ 2022年5月の株主総会

第49期定時株主総会 2022年5月18日(水) ホテル日航大阪

ライブ配信を視聴しました。

本社は東京に移転となりましがが株主総会の会場は大阪のままでした。

社長が議長を務めるとの宣言に対して拍手が沸きました。

会社(社長)に忖度する人が複数いたと推察します。

主な質疑応答

【事前の質問5つ】

Q.ベンチャー企業への出資について

A.イオンディライトビジョンの中で新たな事業の創出を謳っており、ベンチャー企業への出資へも選択肢の一つと考える。対象としては脱炭素や高度な画像解析に基づく構造物のモニタリング等が挙げられる。

Q.KPIとして掲げるグループ内外比率(イオン60%、イオン以外40%)の達成状況について

A.まずは、イオングループの案件は100%取りに行く。その上でグループ外の顧客の獲得に努める。2022年度においては複数の新規顧客獲得が見込まれている。

Q.中期経営計画の修正の必要性について

A.現状では変更は考えていない。ただし、環境の変化に対しては柔軟に対処していく。

Q.株主優待の改善(長期優待制度)について

A.株主優待は重要な施策と認識している。貴重な提言として検討させていただく。引き続き、より一層の株主優待の魅力化に努める。

Q.自己株式の扱いについて

A.株式の希薄化を防止するために償却を実施した。なお、資金需要については外部調達が可能であることを含め、成長投資に問題ないと考える。

【会場から】

Q.(千葉からやってきた株主から)清掃に不備があるので何とかしてほしい。

A.社長が責任を持って調査・対応を実施する。

決議事項

●定款一部変更の件

●取締役8名選任の件

監査役2名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

終わりに

退任への御礼のお言葉が印象的でした。

ステークホルダーを大切にする社風が現れているように感じました。

約50分で終了し増した。

⑶ 株主還元    

配当

一株配当実績は下記の通り。

2023年2月期:85円

2022年2月期:84円

2021年2月期:82円

2020年2月期:65円

2019年2月期:63円

株主優待   

2月末日の100株以上の株主は株数に応じて、イオンギフトカードが貰えます。 

【中間報告書の裏面は株主優待について】

f:id:cogepan20:20220215084806j:plain             

3 株主としてのコメント

⑴  ステークホルダー思いの会社

外注費が高い→取引先:○

労務費が高い→社員:○

安全性が高い→銀行:○

黒字で納税→国:○

配当が高い→株主:○

ということでバランスの取れたステークホルダーに優しい会社だと思います。

ただし、DXなどで構造改革を進め収益性を高めていく方向性とのこと。

併せてステークホルダーの満足度が維持されるのことを期待します。

⑵ 業界ナンバーワンで連続増配の株主思いの会社

ファシリティマネジメント業界でナンバーワンの会社だそうです。

そしてファシリティマネジメントにはあの三菱商事も参加の意向を示しており、フィールドの良さを感じます。

そして、会社はさらに、アジアナンバーワン、グローバルトップ10を目指すとのこと。

しかも、連続増配で株主にも優しい会社ということで、良いこと尽くめのように思えます。

⑶ 何故、株価が低迷しているのか?

一方、株価を見てみると2021年12月の一株3800円をピークに下落トレンドが続いています。

株価はEPS(一株あたりの純利益:稼ぎ)×PER(株価収益率:市場の評価)

過去のEPSは下記の通りです。

2019年2月期:122.92

2020年2月期:187.21

2021年2月期:233.69

2022年2月期:213.26

右肩上がりでしたが今期は低下しています。

ただし、株価は高値3800円から直近2800円と1000円以上下落していることを考えるとEPSだけでなく、PREに問題があるように考えれます。

では、市場や投資家はイオンディライトの何を嫌気したのでしょうか?

⑷ 仮説:経営戦略の物足りなさ

株主総会を拝聴し、経営戦略の物足りなさイオンディライトの市場評価の低さの原因ではないかと感じました。

ステークホルダー優しく安定していることはこの会社の特徴と考えますが、それだけでは満足しない投資家が多いのではないでしょうか。

逆に成長するためのリスクをとる一方で地政学等のリスク管理を徹底し、それを経営戦略に反映することを投資家は求めているのではないかと推測します。

以下、そのように考えた論拠です。

自己株式の償却

株式の希薄化を防止するために、自己株式を償却したとの発表がありました。

その際、成長投資に必要な資金需要を考慮しているとの説明もありました。

自己株式というのは合併や会社分割といった企業再編の有力な手法です。

イオンディライトビジョン2025においてM&Aが掲げられていますが、その際に自己株式が活用されなかったのは残念です。

また、会社は資金需要は確保できると言っていますが、かえって、”その程度のしょぼいM&Aしか考えていないのか?”と受け止めた株主も少なくないのではないでしょうか。

連続配当の逆説

社長から来期についても数値を掲げて増配することが明言されました。

連続増配は株主にとっても嬉しくかつありがたいことです。

でも、自信を持って増配できるということはビジネス上のリスクが”それほど”ないことの裏返しでもあります。

ちょっと腰が退けている状態で、”新たな事業の創出”を言われても説得力に欠けます。

中国進出のリスク

中国進出を成果として強調していました。

ここは問題と考えます。

ウクライナに侵攻したロシアがG7から制裁を受け、多くの企業が損失を伴いながら撤退しているのが現状です。

二次制裁もしくは新たな中国に対する制裁が、共産党一党独裁が続く中国で起きない保証はありません。

それは、米中対立不動産バブルの崩壊コロナ禍に伴うロックダウンなど様々ケースが考えられます。

中国リスクイオンディライトはどのように考えているのか?

・撤退する基準はあるのか?

・ビジネス全体に与える影響は致命的にならないか?

・撤退に伴う損失額はどのくらいか?

・そもそも、中国から撤退できるのか?

親会社であるイオンの意向という縛りは理解できますが、チャイナリスクに対して真剣にシミュレーションする必要があると考えます。

⑸ その他、気になったこと

DXの推進

DXの推進は賛成ですが、ITに詳しい取締役やIT関連の子会社ないことに懸念を感じています。

理由は、

・ベンダー任せで実用的なシステムを構築できるのか?

・ビックデータの時代に、施設やエリアで得られる空調、照明、電力等の様々な”一次データ”を活かせないのは機会損失ではないか?

という2点です。

持続的成長を続けるためにも、ITに強い社員の育成、IT企業のM&Aなどの”内製化”も必要と考えます。

「環境」

中間報告書の中で、サステナビリティ基本方針を制定したとの記事が載っていました。

その次のページで

・プラスチックから紙への変更

バイオマス原料を使用した素材への変更

が紹介されていました。

ちょっと、”しょぼい”と感じました。

ファシリティマネジメントの会社なので、ビルや施設に関連した環境に優しいトピックスの掲載を期待します。

株主総会実施場所

今までは大阪で株主総会が実施されていました。

今回、東京に本社が移転したにもかかわらず総会会場は大阪のままでした。

”関西人”の鋭いツッコミの質問に期待しましたが、期待はずれでした。

来期こそは東京開催を熱望します!

株主優待

株主優待プラスティックのカードでいただきました。

「環境」を重視し、長期株主に対する魅力化を検討するなら、コロワイドと同じように株主への固有カードを付与して、そこにポイントを定期的に充当するような仕組みにすると良いと思います。

今後の魅了化に期待します。

4 まとめ

イオンディライトについて述べてきました。

取引先、従業員、銀行、国、株主など多くのステークホルダーに優しい会社だと考えます。

特に株主としては、これからも連続増配企業であり続けることに期待しています。

その一方で、経営戦略については成長戦略チャイナリスクに対する対応が良くわからない不透明さがあり、そのことが株価の下落トレンドを招いていると推測しました。

ポテンシャルの高い会社だと思いますので、その潜在力が十分に発揮されて飛躍的な成長を遂げることを期待しつつ注視していきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #ファシリティマネジメント #イオンディライト

  

マネジメントソリューションズ(MSOL)【7033】について〜静かに成長を見守りたい有望企業

投稿日:2022.2.3、更新日:2022.3.20

こんにちは!

この記事は、マネジメントソリューションズ【7033】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、株主優待(赤飯)をいただいたことと、ビザスクとの比較の内容を追記して記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・発注者主体のシステム開発を目指したPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)

・着実な高成長を期待

【目次】 

東京ミッドタウン

f:id:cogepan20:20220201093007j:plain                      

1 マネジメントソリュージョンズについて

⑴ 会社概要

プロジェクトマネジメント(PM)実行支援が柱のコンサル会社です。

ビジョン

「Managementにおける会社のPlatformとなり、組織の変革及び自律的な個人の成長を促す」

ちょっと分かりにくい気がしますが、組織個人を大切にしたいという想いは伝わってきます。

セグメント

コンサルティング事業の単一セグメントですが、部門別には下記の通り区分されます。

・プロフェッショナルサービス

 プロジェクトマネジメントコンサルティング、プロジェクトマネジメント実行支援

・その他

 e-ラーニング、集合トレーニングの提供

⑵ 株主になったきっかけ

決算月が10月で優待がある成長企業ということで株主になりました。

また、コンサル会社というフィールドの良さとPMOという独自性にも魅力を感じています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:39%

売上高営業利益率:13%

上記の通り収益性は高いです。

また、販管費の比率が高いことから所要の人件費が投資されており、そのことが人材の確保につながると推測します。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):257%

自己資本比率(30%以上が望ましい):61%

短期的にも中・長期的にも安全性に問題は認められません。

効率性 

・有形固定資産回転率:30.99%

売上高に比べ有形固定資産は比較的少なめと考えられます。

東京ミッドタウンにオフィスがありますが妥当なコストではないでしょうか。

f:id:cogepan20:20220201092903j:plain

2 株主総会

⑴ 2022年1月の株主総会

株主総会

第17回定時株主総会 2022年1月28日(金) 東京ミッドタウン

会場とネットのハイブリッド開催

遅れて会場に到着。

お水をいただきました。

決議事項

・取締役5名選任の件

監査役3名選任の件

・取締役に対する事後交付型業績連動型株式付与のための報酬決定の件

滞りなく可決

約20分で終了。

後株主懇談会

主な質疑応答は下記の通り。

Q.PMOのCMについて

A .アクセンチュアでのタイガーウッズのCM成功を参考に、知名度向上のために作成した。

その結果、人材採用面では内定受諾率が30〜50%だったのが60〜70%に向上した。

併せて、名前が浸透したため営業活動にも貢献している。

Q . チャイナリスク(カントリーリスク)について

A.現状では中国上海で15名勤務しているが問題は認められない。

ちなみに、現状の取引先は日本企業100%である。

Q.コンプライアンスについて

A .委員会設置、研修制度、第3者通報制度、内部監査員の連携により防止している。

Q .米国子会社について

A.あのリクルートでさえ海外で収益を上げるまでには10年単位という年月を要している。

長期的な視点で育成して行くつもりである。

Q.国や自治体をクライアントとする取組について

A.国であってもプロジェクトマネジメントができていないところは認識している。

必要に応じて関与していく。

Q . 社員の離職率について

A.業界では離職率が高い場合は20%、平均は10%程度と認識している。

離職率が0というのもきちんとした人事評価がなされていないという意味で良いとは考えていない。

離職する理由を踏まえた改善策はとるが、組織の新陳代謝を考えて一定の離職は続くものと考える。

Q .リファラル採用(社員の知人や友人を紹介・推薦してもらい、選考する採用手法)について

A.チーム戦のようなお祭りのノリを生かしつつ実施している。

福利厚生をよくして誘い易い環境整備に努めている。

Q.競合他社との違いや優位性について

A.アクセンチュアでの受注側の論理とソニーでの発注側の論理の両方の知見を持つ立ち位置の良さが強みと考える。

・米国のシステム開発は発注側が7割、受注側が3割

・日本のシステム開発は発注側が3割、受注側が7割

このことは日本のシステム開発の”ベンダー丸投げ”を物語っており、そこに解決すべき課題がある。

PMOを通じて発注側からより良い関与が可能となることも他社との違い。

f:id:cogepan20:20220201092916j:plain

⑵ 株主還元    

配当

なし

株主優待   

保有期間と株数に応じた「プレミアム優待倶楽部」のポイントが付与されます。

食品、電化製品、ギフト、旅行・体験などの交換できます。

今回は赤飯を選びました。

赤飯が好きなことに加え、値上げが続く中、家計に役立つと思ってのことです。

株主優待としてカタログギフトから選択した赤飯:12個】

f:id:cogepan20:20220320204421j:plain

株主総会のお土産?

既に述べましたが、お水をいただきました。

また、株主総会会場の係の方々の表情も明るく、話しかけてもハキハキ答えていただけて感謝しています。

f:id:cogepan20:20220202151056j:plain

3 株主としてのコメント

⑴  ビジネスモデルについて

基本的には、他の成長企業と同じく、米国でのビジネスが数年後に日本でも流行るであろうという”タイムマシン経営”だと認識しています。

ただし、特筆すべきは日本のシステム開発の問題点である”ベンダー丸投げ”という課題に正面から取り組んでいるところだと考えます。

その際、社長の受注側の論理と発注側の論理の両方に通じている点が自社の強みとの説明は単純ですが説得力がありました。

もし、PMOを通じて発注側が主導権を握りつつシステム開発することが米国並みになるとすれば、文字通り”社会を変革すること”に通じると考えます。

⑵ 株主総会雑感

株主総会が20分足らずで終了した時に、あのニューラルポケットの総会のことが思い出されて不安になりました。

ただし、質疑応答の様子を拝見し、成長企業の社長の中では誠実にかつ分かりやすく対応されていると感じました。

ニューラルポケットやPKSHAの社長のような冗長な表現でなく、ZUUの社長のように”夢や想い”先行でもなく、ビザスクの社長のようにファンに囲まれているわけでもなく、霞ヶ関キャピタルの社長ほど話し上手(ノンバーバルコミュニケーションを含む)ではありませんが、ユーザーローカルの社長ほど地味ではないという印象を持ちました。

 

cogepan20.hatenablog.com

 

cogepan20.hatenablog.com

 

cogepan20.hatenablog.com

 

cogepan20.hatenablog.com

 

cogepan20.hatenablog.com

 

cogepan20.hatenablog.com

⑶ 株主還元について

配当はありませんが、株主優待があることは評価できます。

相場の急落時にも守り強さを発揮すると予想します。

⑷  気になっていること

ユーチューバーの取り上げ

あるユーチューバーがMSOLを取り上げました。

その方が取り上げた霞ヶ関キャピタルの株価は残念ながら”行って来い”となってしまいました。

株主としてはそっとしておいてほしかったです。

ただし、その動画の書き込みを見て、”煽られないぞ!”という趣旨のコメントが多かったので少しだけ救われた思いです。

バリュエーションの高さ

MSOLは総資産約38億円の会社です。

その約38億円のお金を使って、約73億円の売上を上げるのは立派だと考えます。

ただし、時価総額は約540億円となっており、バリュエーションの高さ、市場からの大きな期待が伺えます。

逆に考えると、失望売りが出易いということは覚悟しておいた方が良いと思います。

意外と従業員数が多い(2021年10月31日現在で490名)

昨年とに比べ139名増加して490名の従業員ということで、ちょっと多いという印象を持ちました。

例えば、一人当たりの売上高で考えると

72億5千万円÷490=1477万円

一人当たりの”営業利益”の場合は、

8.8億円÷490=180万円

となります。

会社四季報によると平均年収は708万円とのことです。

一人当たりの売上高が1477万円でそのうち約半分に相当する708万円が給与としているのは従業員想いの会社と考えて良いのではないでしょうか?

ちなみに、高額年収で有名なヒューリックの平均年収は1708万円ですが、一人当たりの”営業利益”は約5億円と聞いています。

また、組織運営を考えると従業員が500名を超えると人中心のマネジメントでは限界があり、ITの活用が必須となると言われています。

MSOLは既にITを駆使した組織運営がなされているのかが気になります。

f:id:cogepan20:20220201092931j:plain

⑸ ビザスクとの比較

コンサルティング会社ということで持株の中では他にビザスクがあります。

MSOLはプロジェクトマネジメントのコンサルティング

ビザスクはスポットコンサルティング

一般に、ビザスクの女性社長はマスコミに取り上げられることも多く、ユーチューバーの中には、「ビザスクに勝てる会社あるの?」とおっしゃる方もいます。

同じコンサルティング会社ですが社長が目立っている分、ビザスクの方が市場の”評価”が高いように思っていました。

ところが、PBR(株価純資産倍率)で比較すると

ビザスク:約2倍

MSOL:約20倍

となっています。

なぜ、MSOLはビザスクより10倍ものれん、ブランド力、無形資産等が高いのか?

自分の仮説は、ブランド力には攻めと守りの要素があり、MSOLは守りに強い!

というものです。

根拠は下記の通りです。

・MSOLは無配だが優待があり、株主にしっかりと報いている。

・MSOLの経営陣に比較的高齢の人が多く多様性がある分、守りに強い(ビザスクの場合、監査人を含めて若い方が多く属性が均一)。

株主総会の様子などを動画信しており、説明責任をしっかり果たしている安心感がある(ビザスクは配信なし)。

・PMOのCMの効果

などです。

もちろん、他にも要因はあると思います。

ただ、高いバリュエーションの会社でも、株価が容易に下落する銘柄とそうでない銘柄の違いを生む違いは何か?という問いたてから学ぶこともは少なくありません。

このまま市場の高い評価を維持したまま成長し続けるかどうかについてウオッチしていきたいと思います。

4 まとめ

成長著しいMSOLについて述べてきました。

ユーチューバーに取り上げられる機会が増えましたが、静かな環境で着実な成長を期待しています。

ただし、「悪名は無名に勝る」との言葉もあり、たとえ霞ヶ関キャピタルのように急騰急降下のようになったとしても、その名が市場や社会で広まることは悪いことではありません。

株主としては複雑な気持ちもありますが、波乱の中にあっても優れたビジネスモデル社長の人柄の良さで成長を続けることを期待します。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #マネジメントソリューションズ #MSOL

  

2022年1月の投資のふりかえり〜寅年はボラ年!

こんにちは!

この記事は、コア・サテライト戦略を踏まえ、個別株売買投資信託(ロボアドバイザーを含む)の長期・積立・分散投資を継続する個人投資家が2022年1月の投資についてレビューしたものです。

1月の投資成績は

株式投資の評価損は約200万円

株式投資では約4万円の損切り

となりました。

【目次】 

【結婚記念日を祝ったホテルステイ&お祝いのカリフォルニアワイン】

f:id:cogepan20:20220128184413j:plain

1 株式の売買 

⑴ 売却

・AIクロス(特定口座):100株

・オーケストラホールディングス(特定口座):100株(約5万円の利確)

ユーグレナ(特定口座):100株

・オークファン(特定口座):100株(約10万円の損切)

霞ヶ関キャピタル(特定口座):200株(約12万円の利確)

ファーストロジック(特定口座):100株

・ルネサッステクノロジー(特定口座):100株

・ZUU(NISA口座):(約10万円の損切り

ポイントは3点ほど。

日本株下落相場の中で利益を確定できる銘柄を売却して現金を確保(霞ヶ関キャピタル、オーケストラホールディングス)

議決権を確保できた銘柄を売却(AIクロス、ルネッサステクノリジー

NISA口座でも損切り(ZUU)

厳しい相場になると守りに強くなるために色々と考えるようになります。

個人的に毎月株主総会に参加するために株式を保有していますが、地合いが悪かったりトレンドが芳しくない場合は議決権を取り次第速やかに売却するというのもリスク管理の一つと考えます。

また、NISA口座で損切りというのもこれが初めてではありませんが、ほとんどが5年目保有期間終了を意識した売却でした。

今回は5年という期間にこだわらない売却ができたというのが一歩前進かと考えます。

さらに、NISA口座であっても買値から4割(基準)下がったところで損切りというルールを徹底することも投資効率の向上のためには有効だと思います。

⑵ 購入

エニグモ(NISA口座):100株

菱洋エレクトロニクス(NISA口座):100株

三井物産(NISA口座):100株

トヨタ(NISA口座):100株

・ネオジャパン(特定口座):100株

住友商事(NISA口座):100株

エニグモ菱洋エレクトロニクス、ネオジャパンは1月が決算月のため購入しました。

また、商社株やトヨタ高配当かつ安定性を期待して勝っています。

昨年までと違い、今年はNISA口座で購入予定の株式をすでにピックアップしています。

状況に応じて候補の銘柄は入れ替えますが、今年もNISA口座枠は全て使い切る予定でいいます。

【マネーフォワードからの抜粋】

f:id:cogepan20:20220201151223j:plain

株価下落と売却を進めた結果、持株の残高は約2300万程度となりました。
下落基調が続いていますが、ポートフォーリオの中身は適時入れ替えています。

個別株は11月から3ヶ月連続で下落が続いています。

さらに、それまでの月間の評価損は昨年11月の160万円でしたが、今回の200万円はワースト記録の更新です。

2 配当

・みらい 2,578円(200株)

・ギグワークス 2,400円(100株)

・宝&Company 2,900円(100株)

  合計 7,878円

守りを重視した資産運用をする上で、配当はありがたいものです。

3 株主優待

1月に届いた主な株主優待は次の通りです。

・ギグワークスからのビットコイン1000円相当(付与時点で780円)

・マネジメントソリューションズからのプレミアムクラブ3000円

・HISからの旅行商品券2000円等

・ビジョナリーHDから商品券等10000円

などをいただきました。

【HISの株主優待

f:id:cogepan20:20220129082420j:plain

4 株主総会

1月に実施された持株の株主総会等は以下の3社です。

・HIS(株主総会参加、更新予)

・マネジメントソリューションズ(株主総会参加、投稿予定)

・ギグワークス(株主総会不参加、投稿予定)

株主総会で得られた”気づき”を今後アップしていく予定です。

5 投資信託等(iDeCoを除く)

 長期・積立・分散投資を実施しているのは下記の商品です。

積立投資を始めた年月も表示しています。

・ウエルスナビ :15万円/月(3万円×月5回) 

 2019年10月~:28カ月

セゾン投信:20万円/月(毎月4日、8日)

 2020年2月~:24カ月

SBI証券で投資信託『ひふみプラス』:積立中止

 2020年6月~:16カ月

SBI証券投資信託『SBI・V・S&P500』:1万円/

 2021年7月~7か月

さわかみファンド:1万円/月(毎月1日) 

 2020年8月~:18カ月

コモンズ投信:4万円/月(毎月1日) 

 2020年9月~:17カ月

マネックス証券eMAXIS Sim米国株式(S&P500):10万円/月(毎月1日)

  2020年9月~:17ヵ月

楽天証券でiFreeNEXT NASDAQ100インデックス:2万円/月

 2020年12月~:14カ月

コインチェックビットコイン積立:1万円/月 (毎月1日)

 2021年1月~:13カ月

現在の積立投資は毎月約54万円です。

【マネーフォワードから抜粋】

f:id:cogepan20:20220201152611j:plain

上のチャートをご覧下さい。

日米ともに株式相場の下落により投資信託の含み益も大きく減少しました。

けれどもドルコスト平均法で積立を継続しているので、平均単価が下がると思えばそれほど慌てることもないと考えています。

ちなみに、ウエルスナビセゾン投信は評価益が確保されたままでしたが、コモンズ投信さわかみ投信は一時的に含み損が発生しました。

ちなみに、ずっと含み損のままなのはひふみ投信のみです(積立を終了しています)。

6 貸株金利 

SBI証券にて貸株をしています。

貸株金利として

,783円

頂きました。

また、2%以上の高金利銘柄の貸株金利の推移

4月からの推移は

・サンアスタリスク:8.5%→10.25%→8.75%→7.5%→7.75%→8.25%→8.25%→8.5%→9.25%→9.5%

ペッパーフードサービス:8.0%→7%→6.25%→3.25%→2.5%→2%→2%→2%→2%→2%

8月からの推移は

グローバルダイニング:2.75% →2.25%→2.25%→2.25%→2.25%→2.5%

サンアスタリスクの貸株金利は今月9.5%と高値を更新しました。

これほど高い金利を払ってまでして株を借りて空売りしている人が多いのは何故か?

興味深いです。

7 気づき

1月の投資についての”気づき”を3つのM:メンタル、マネー管理、メソドの3点

⑴ メンタル

1月は大幅に資産評価額が下落しましたが、それ程落ち込むことはありませんでした(もちろんテンションは上がりませんが・・・)。

その理由は

・投資経験が長いことによる慣れ

・長期分散積立投資では株価下落は平均単価を下げることに通じる

コア・サテライト戦略(株式:投資信託等の比率≒2:8)実現に近づく(現在株式と投資信託等の比率が1:1)

などの理由からです。

また、メンタルは感情に左右されますが、感情は脳内伝達物質と深く関わっています。

そして、脳内伝達物質は運動によって分泌されることがわかっています。

例えば”癒しホルモン”と呼ばれるセロトニンはリズム運動で、”やる気ホルモン”と言われるドーパミンは心拍数の向上で分泌が増加し、幸せな気分になることができます。

個人的に、ジョギングが趣味であることもメンタルを安定させることに役立っています。

投資で辛さを感じている方は、是非、ジョギングしてみてその効果を確認してみてはいかがでしょうか?

【ガーミン(スマートウオッチ)からもらった旧正月ランニングにちなんだバッチ】

f:id:cogepan20:20220201222411j:plain

⑵ マネー管理

株価急落を受け、現金の大切さを実感しました。

統計によると日本の個人の金融資産は2000兆円でそのうち現金や預貯金は1000兆円あると言われています。

ちょっと現金比率た高すぎるような気がします。

では、最低いくらぐらいあればいいのか?

一般に現金は最低限生活費の4ヶ月分(失業手当が降りるまで3ヶ月は必要なので)は必要と言われています。

それだとちょっと少なすぎるような気がします。

自分の場合は、毎月の生活費の支出と過去の下落相場の期間(3年はーケットから退場させられない余裕)を考えて、500万円程度は確保したいと考えています。

⑶  メソド

寅年はボラ年といわれています。

1月から株価が乱高下しています。

ボラティリティの高い場合ドルコスト平均法が有利。

積立投資を悠然と継続できるようメンタルを安定させつつマネー管理をしっかりして生きたいと思います。

最後に

1年前は逆コア・サテライト状態(株式:投資信託等≒8:2)でしたが、現在は1対1程度になってきました。

時間を味方につけながらコア・サテライト戦略を着実に実施しています。

また、寅年はボラ年であり、ドルコスト平均方がますます優位になることもコア・サテライト戦略には追い風です。

厳しい投資環境が守りの堅い投資をつながると信じて引き続きマーケットと付き合って行きたいと思います。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。

 

#資産形成 #資産運用 #投資 #株式 #株主総会 #配当 #株主優待 #投資信託 #ロボアドバイザー

  

DTS【9682】〜地味ですが好業績で株主還元に積極的なホワイトなSI大手

投稿日:2022.1.26、更新日:2022.7.21、2023.7.14

こんにちは!

この記事は、DTS【9682】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、株主総会ライブ配信で視聴した内容を追記し記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・2030年に売上利益2倍を目指す

配当性向:50%、総還元性向70%の株主重視の姿勢

★★★

【目次】 

東京ゲートブリッジ

f:id:cogepan20:20220124143306j:plain                      

1 DTSについて

⑴ 会社概要

SI・ソフトウエア開発企業です。

会社四季報時価総額順位では21/232となっています。

売上高1061億円、総資産806億円、時価総額1,568億円の事業規模です。

PBRも2.34倍と比較的高い評価。

四季報では「独立系」となっていますが、取締役の方には会長、社長をはじめNTTデータ出身者が少なくありません。

業界1位のNTTデータとの関係踏まえて考察しています。

ちなみに、DTSは

Delibering Tomorrow's Solution

の略です。

企業理念 

Value Engagement Partner

お客様の価値観を共有するパートナー

セグメント

セグメントは4つで( )は2020年度の売上高構成比を示しています。

・金融社会(31.4%)

・法人ソリューション(29.1%)

・運用基盤BPO(27.9%)

・地域・海外(11.5%)

4つのセグメントのバランスが良いと考えます。

特に、金融に強いことが特徴です。

長期展望 Vision2030 セグメント

として

・業務&ソリューションセグメント(38.7%)

・テクノロジー&ソリューションセグメント(32.0%)

・プラットフォーム&サービスセグメント(29.3%)

( )数値は売上高構成比です。

に変更されています。

⑵ 株主になったきっかけ

DX関連の銘柄に関心を持っています。

新興企業はバリュエーションが高く、かつ既に数銘柄を保有していました。

よって、補完の意味で大企業で高配当の会社ということで数ヶ月前にDTSの株主になりました。

地味な印象ですが、逆に、そこが良いのかも知れません。

【本社ビル】

⑶ 2022年3月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:20%

売上高営業利益率(10%以上は優良銘柄):11%

前期と同様に収益性は高く、優良銘柄とみなせます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):383%

自己資本比率(30%以上が望ましい)77%

こちらも、昨年同様に盤石な財務と見なせます。

一方で、資本効率を目指す企業が多くなっている中、必要以上に資本を溜め込んでいると考える投資家もいるように感じます。

効率性

・有形固定回転率:29.75

IT企業らしい、従業員の客先常駐により有形固定資産を低く抑えていると考えます。

⑷ 2022年3月期の経営分析

・12期連続の増収増益

・8期連続の過去最高益

ということで業績は良いと考えます。

収益性

・売上高総利益率:20%

売上高営業利益率(10%以上は優良銘柄):12%

収益性は高く、優良銘柄とみなせます。

ただし、昨年とほぼ同水準なので物足りな気もします。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):422%

自己資本比率(30%以上が望ましい)79%

こちらも、昨年同様に盤石な財務と見なせます。

ただし、もう少し投資を増やしても良さそうに感じています。

効率性

・有形固定回転率:25.81

売上高に比べ有形固定の額が少なく効率的な経営が為されていると思います。

自社ビルを保有せず、従業員の客先常駐によるものと考えます。

⑸ 2021年3月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:20

売上高営業利益率:12%

IT企業の中では高めの数値だと考えます。

また、ROE:13.3%、ROA:10.1%

とこちらも高い値です。

ちなみに、NTTデータの場合

・売上高総利益率:25%

売上高営業利益率:6%

となっています。

営業利益率がDTSはNTTデータの2倍です。

売上高営業利益率12%は会社の経営指標でもあり、DTSの販管費のコントロールによるものと考えます。

一般に販管費

・地代家賃

・旅費交通費

・広告宣伝費

からなります。

オフィスのコストを局限し、社員を取引先に常駐させ、B to B中心(消費者向けの広告をしない)とする事で12%を達成していると考えます。

ちなみに、日米のITベンダーの営業利益率は下記のとおりです。

米国:15〜35%

日本:7〜15%

米国の利益率が高い理由は

・戦略的に最上位であるITコンサルティングへの特化(アクセンチュアIBM

・自社パッケージ・サービスへの特化(SAP、マイクロソフト、オラクル)

とされています。

DTSのみならす日本企業全般に言えますが、強みを活かすことがますます重要になってくると考えます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):424%

自己資本比率(30%以上が望ましい):79%

短期的にも中・長期的にも安全性に問題は認められません。

参考に業界1位のNTTデータ

流動比率(200%以上が望ましい):120%

自己資本比率(30%以上が望ましい):39%

よりも財務面はしっかりしてます。

効率性 

・有形固定資産回転率:23.98

この点でも豊洲に自社ビルを持つNTTデータと比較すると

NTTデータの有形固定資産回転率:6.84

ということから、IT企業らしく(オフィス等のコストが少ないため)、効率的な経営がなされていると考えます。

しっかりした経営がなされている背景には、外国人等が37.4%(株主通信より)の一番の大株主であることが関係していると推測します。

f:id:cogepan20:20220124143513j:plain

2 株主総会

⑴ 2023年6月の株主総会

第51回定時株主総会 2023年6月22日(木) エンパイヤビル

ライブ配信を視聴しました。

ビデオを通じて、事業概要の説明がありました。

専門用語が多く、十分理解できない部分はありましたが社員の方のコメントが面白かったです。

また、創立50周年の記念配当もありがたかったです。

主な質疑応答

【事前】

Q.変更したセグメントについて

A.従来は、アプリケーション開発ベースで業界、地域別等を考慮したセグメントだった。

それを、ビジネスモデルの変更に伴い、技術やサービスの切り口で事業を下記の通り再構築した。

・業務&ソリューションセグメント(業界・地域別カット)

・テクノロジー&ソリューションセグメント(技術カット)

・プラットフォーム&サービスセグメント(サービスカット)

その結果、事業は着実に進捗している。

Q.ESGの具体的な取り組みについて

A.2030、2050に向けて脱炭素目標達成を目指している。

また、SDGs売上高を指標として取り組んでいる。

【会場】

なし

決議事項

・剰余金処分の件

・監査等委員でない取締役7名選任の件

・監査等委員である取締役1名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

終了後、新役員が紹介されています。

株主総会雑感

業績も好調で、株主還元にも積極的で好感が持てます。

社長の議事運営は少しハラハラするところもありますが、無難に終了しており問題ないように思います。

ただし、株主からの積極的な質問がないのが少し寂しい気がします。

多くの株主の参加と、熱意ある審議がなされる株主総会を期待します。

⑵ 2022年6月の株主総会

第50回定時株主総会 2022年6月23日(木) エンパイヤビル

社長の司会によりビデオを駆使して事業報告やVISION2030の説明がなされていました。

印象に残っているのは下記の3点です。

・「健康経営銘柄」&「健康経営優良法人(ホワイト500)」に初認定

マネーロンダリング対策システム「AMLion」の新規事業の創出

・2030年に売上・利益ともに現在の2倍を目指すこと

主な質疑応答

【事前】

Q.今後の成長投資について

A.DXによる早い変化に対応すべく、研究開発や人材への投資に注力する。

Q.監査等委員会への移行のメリットについて

A.社外取締役の活躍によりガバナンスが強化されるとともに、業務執行の権限を取締役に下ろすことができるのでスピード感のある経営が期待される。

【会場】

なし

決議事項

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・監査等委員でない取締役9名選任の件

・監査等委員である取締役4名選任の件

・監査等委員でない取締役の報酬等の額

・監査等委員である取締役の報酬等の額

・監査等委員でない取締役に対する譲渡制限付き株式の割当のための報酬決定の件

拍手を持って賛成・可決されました。

株主総会雑感

良かったと感じたことは3つ。

・好業績の継続

・2030年に向けての成長戦略の明確化

・株主還元を重視する姿勢(記念配当50円を含む)

ちょっと気になったことは2つ。

・会場からの説明に際して、ライブ配信中にも関わらず株主の名前を明らかにするように指示したこと(株主のプライバシー保護は大丈夫なのでしょうか?)

会場の株主からの質問がなかったこと

・社長にはもう少し原稿を上手に読んでいただたかった

まとめると、株主総会ライブ配信を視聴して、成長性や株主還元という点で非常に魅力的な会社にも関わらず地味で目立たないということが改めて明らかになりました。

でも、そのことは”荒らされていない”ということにも通じるのかもしれません。

ある意味、”お宝銘柄”と思って長く株主を続けていきたいと思います。

⑶ 株主還元

配当   

一株あたりの配当金の推移は下記の通りです。

2023年3月期:120円(0周年記念の配当50円

2022年3月期:70円

2021年3月期:60円

2020年3月期:55円

2019年3月期:95円

2018年3月期:80円

直近では増配が続いておりありがたい事です。

株主優待

なし

自社株買い

約10億円(385,200株)の自社株買いを実施しています。

なお、自社株買いは9期連続とのことです。 

f:id:cogepan20:20220124143929j:plain                

3 株主としてのコメント

⑴ IT業界の特徴

IT企業の分類

IT企業は次の5つに分類されます

( )は売上規模を示します。

・プライムベンダー(500億以上):NTTデータIBM、日立、富士通

・準大手ベンダー(100〜500億未満):システム情報、セラク

・中堅ベンダー(10〜100億未満)

・中小ベンダー(1〜10億未満)

・孫請け(1億未満)

DTSは売上高900億円なのでプライムベンダーに位置付けられます。

IT業界の問題点

■技術者不足

DXの進展によりIT人材の争奪戦が繰り広げられています。

情報サービス産業は”人が全て”であり、各社とも腰を据えて取り組んでいるようです。

クラウド化の流れ

クラウド化の流れにより、それまでのIT業界の大きな稼ぎ口であったゼロからシステムを構築しそのシステムの保守運用する仕事が減少しています。

業態転換等の必要性が高まってきていいます。

⑵ NTTデータとの比較

経営分析(収益性、安全性、効率性)の点でNTTデータより良い経営がなされていたと考えます。

さらに、配当も2.61%であり配当株としても魅力です。

では、近い将来の展望はどうでしょうか?

⑶ NTTデータとの関係

冒頭でも述べましたが、独立系でありながらNTTデータ出身者が多く筆頭取引先もNTTデータであるということをどう捉えるべきか。

戦略的に正しいのではないかと考えます。

理由は2つ。

一つは競争の激しいIT業界で生き残る際、業界1位企業とのつながりは有効であるため。

例えば、国家の覇権争いを見ていると米国が覇権を維持するために2番手を3番手以降の国家とともに叩いてきた歴史があります。

企業にもこのロジックを当てはめると、業界1位のNTTデータは”ライバル社”に対峙するために業界25位のDTSを重視すると考えられます。

少なくとも、敵対することはありません。

それだけでもNTTデータとの関係を維持する意味は十分にあります。

もう一つは、自社の強みを活かすためです。

米国IT企業が自社の強みを活かして高い収益を上げている事を述べました。

DTSが金融等の強みを強化する過程で、選択と集中が必要になってきます。

その際、同業他社との良好な関係があった方が取捨選択に有利と考えます。

守りと攻めの2つの理由でNTTデータとの関係強化は良い方向性だと思います。

f:id:cogepan20:20220124144352j:plain

4 まとめ

地味ですが情報サービス業大手のDTSについてNTTデータとの関係を踏まえ述べてきました。

NTTデータよりも経営が上手で、かつ高配当なDTSですが、DXを契機としてさらに発展する可能性を秘めていると考えます。

また、前述の通り株主通信によると所有者別株式数では外国人等が37.4%と一番多く保有しており、このことは外国人投資家から見ても魅力的な会社であることを物語っていると考えます。

併せて、「デジタルソリューション事業本部」を新設したり、ネットワーク構築に強いSI企業をDTSグループ入りさせたことも紹介されていて、ネットワークソリューションビジネスの更なる拡大が期待されます。

ITやDX関連の新興企業にはない安心・安定な事業展開を望みます。

最後に、本記事のIT業界の動向については下記の書籍を参考としています。

お読みいただき、ありがとうございました。   

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #DTS #NTTデータ

  

システム情報【3677】について〜売上高の低迷について

投稿日:2022.1.17

こんにちは!

この記事は、東証1部上場銘柄のシステム情報【3677】に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

・国際資格は保有しているが・・・

・人材を大量採用したりM&Aを過去4回も実施しているのに売上高が横ばいの謎

【目次】 

株主優待のクオカード1000円分】

f:id:cogepan20:20220102135850j:plain

                       

1 システム情報について

⑴ 会社概要

SI・ソフトウエア開発企業です。

会社四季報時価総額順位では77/232となっています。

システム情報を検討するにあたり同じく株主でもあり、同業かつ同規模(68/232)のセラクとの比較を適時行っています。

企業理念 

Value Engagement Partner

お客様の価値観を共有するパートナー

セグメント

単一セグメント

⑵ 株主になったきっかけ

マネー雑誌の記事で知りました。

9月決算だったこととフィールドの良さで数年前に株主となりました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:21%

売上高営業利益率:12%

IT企業としては平均的です。

ただし、売上高はここ数年130億円前後で成長率は鈍化しています。

ちなみに、日米のITベンダーの営業利益率は下記のとおりです。

米国:15〜35%

日本:7〜15%

米国の利益率が高い理由は

・戦略的に最上位であるITコンサルティングへの特化(アクセンチュアIBM

・自社パッケージ・サービスへの特化(SAP、マイクロソフト、オラクル)

とされています。

強みを活かすことの大切さを感じます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):312%

自己資本比率(30%以上が望ましい):68%

短期的にも中・長期的にも安全性に問題は認められません。

効率性 

・有形固定資産回転率:94.27

IT企業らしくオフィス等のコストは少なくその点では効率的な経営がなされていると考えます。

f:id:cogepan20:20220117143414j:plain

2 株主総会

⑴ 株主総会

第42期定時株主総会 2021年12月22日(水) 時事通信ホール

参加せず。

⑵ 株主還元    

配当

一株あたり17円

増配

配当性向35%

株主優待   

株数と保有期間に応じたQUOカードがもらえます。

株主還元には積極的だと考えます。

f:id:cogepan20:20220117143636j:plain                

3 株主としてのコメント

⑴ IT業界の特徴

IT企業の分類

IT企業は次の5つに分類されます

( )は売上規模を示します。

・プライムベンダー(500億以上):NTTデータIBM、日立、富士通

・準大手ベンダー(100〜500億未満):システム情報、セラク

・中堅ベンダー(10〜100億未満)

・中小ベンダー(1〜10億未満)

・孫請け(1億未満)

準大手ベンダーはプライムベンダーに次ぐ企業規模。

プライムベンダーとは競合であると同時に重要な取引先であり二次請けも少なくありません。

IT業界の問題点

■技術者不足

DXの進展によりIT人材の争奪戦が繰り広げられています。

情報サービス産業は”人が全て”であり、各社とも腰を据えて取り組んでいるようです。

クラウド化の流れ

クラウド化の流れにより、それまでのIT業界の大きな稼ぎ口であったゼロからシステムを構築しそのシステムの保守運用する仕事が減少しています。

業態転換等の必要性が高まってきていいます。

⑵ セラクとの比較

経営分析(収益性、安全性、効率性)の点でセラクとほとんど差はありませんでした。

一番の相違点は、成長性

19年の売上高

・システム情報:123億円

セラク:114億円

2021年の売上高

・システム情報:130億円

セラク:152億円

システム情報はセラクにトップラインで抜かれています。

セラクの高成長の要因は人員多く採用したことによると会社から説明されています。

それではシステム情報の採用状況はどうでしょうか?

システム情報の事業報告の中では

「ここ数年、毎年100名以上の採用を実施し、技術者のスキル向上や資格取得に積極的に取り組んでおりますが、今後の成長の為には更なる人材育成の強化による人的資本の充実が必須と考えております。・・・」

と説明されています。

ここから分かることは2つ

・システム情報もセラク同様に採用人数を増やしてきた。

・採用人数を増やしたがそれでも成長の為には不十分だった。

ここから、

システム情報の人材育成に問題があるのではないか?

との疑問が生じます。

システム情報のIRに問い合わせてみました。

ポイントは

中途採用は即戦力

・新卒は一定期間を得て戦力化

・受注の一部を協力会社へ発注

・外注から内製への構造改革を実施中

とのことでした。

残念ながら腹落ちするような回答はえられませんでした。

人を増やして戦力化していても売上高がそれに比例しないとするならば、考えられる原因は単価の安い仕事が中心だからということでしょうか?

それでも会社としても継続的改善に取り組んでいることは理解できました。

⑶ M&Aについて

IT業界ではM&Aが活況です。

2019年には資本提携を含み千件を超えるM&Aがなされたようです。

システム情報も今後M&Aに積極的に取り組むとあります。

もちろん、M&Aをすれば問題が解決できるというものでもありません。

特に、PMI(吸収合併後の統合)はなかなか手強い問題と認識しています。

その点で、外部の専門家の支援を受けることについてIRに聞いてみました。

その回答は、

・過去4回のM&Aの経験があるのでその必要性はない

・M&Aは連結業績に寄与している

とのことでした。

寄与しているとおっしゃりますが、その割には売上高はあまり増えていないような気がしますが・・・。

また、業態の変更新規事業の創出にどれだけ貢献したかも不明です。

PDCAがきちんと回っているのか気になります。

f:id:cogepan20:20220117143439j:plain

4 まとめ

システム情報は国際資格保有を強調しています。

けれども、資格や規格というのはミニマムな要求を規定しているものであり、最高のサービスや商品を保証するものではありません。

業績が良い会社は米国企業の例からも分かるように強みに特化しています。

セラクがみどりクラウドで業界No.1を目指すと宣言している攻めの姿勢に比べても、当社がどのようなサービスや商品で売上を伸ばしていくかがわかりにくく感じます。

そしてそのことは、PER17倍とバリュエーションは高くない市場の低い評価とも一致します。

PDCAサイクルを回し、弱みを防ぐことに加え強みを伸ばしていくことを期待します。

また、IT業界の動向については下記の書籍を参考としています。

お読みいただき、ありがとうございました。   

 

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #システム情報

  

PKSHA Technology【3993】について~株主総会雑感

こんにちは!

この記事は、PKSHA Technology【3993】に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

・質問が絶えなかった株主総会と事業説明会

・AIはExcelくらい誰もが使うツールへ

【目次】 

株主総会の会場となったカーデンシティ御茶ノ水

f:id:cogepan20:20211231151308j:plain                     

1 PKSHAについて

⑴ 会社概要

東京大学松尾研発のスタートアップ企業1号です。

設立は2012年で主な事業内容はチャットボットと報じられています。

企業理念 

ミッションは「未来のソフトを形にする」

ビジョンは「人とソフトウエアの共進化」

ちょっと、抽象的で分かりずらいです。

セグメント

・Mobility & MaaS事業

「Smart City化に向けてリアル空間のオペレーションを知能化させていく取り組み」とあります。

要は、駐車場運営会社を顧客としたビジネスのようです。

・Cloud Intelligence事業

「デジタル空間上で行われる処理を知能化させていく取り組み」とあります。

要は、ソフトウエア(チャットボット等)の販売のようです。

⑵ 株主になったきっかけ

AI企業が脚光を浴びた数年前に、将来性に期待し株主となりました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:41%

売上高営業利益率:8%

AI企業なので粗利が高いのは同業他社と同様です。

営業利益率が低いのは人材採用に力を注いだためのコスト増によるものと考えます。

ちなみに、時価総額が800憶円に対して売上高は87億円しかありません。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):643%

自己資本比率(30%以上が望ましい):81%

短期及び中・長期の安全性については問題が認められませんでした。

効率性 

・有形固定資産回転率:約6.5

売上高に比べ不動産に投じている資金は大きいようです。

特に効率的な経営ではなさそうです。

2 株主総会

⑴ 株主総会

会議の概要

第9期定時株主総会2021年12月24日(金) TKPガーデンシティ御茶ノ水

1000~1045株主総会

1100~1215事業説明会

議案の監査当委員でない取締役3名選任の件は可決されました。

質疑応答(株主総会&事業説明会)

Q.コロナ禍における出社率は(霞ヶ関キャピタルでも同様な質問あり)?

A.出社して議論することにも意義がある。

テレワークと出社のいいとこどりを目指す。

オフィスの賃料に対しては柔軟に対応している。

Q.取締役の退任に際して、ガバナンスが大丈夫か?

A.執行役員を自分ひとりにして意思決定を迅速にしつつ、残りの取締役に助言をもらう態勢とする。

Q.減収減益となった駐車場事業の見通しについては?

A.コロナ禍の影響による一時的なものとみている。

Q.社外取締役二人に質問、取締役としての大切なことは?

A.月に1回活発な意見交換をしている。

18年間取締役をしてきた実績がある。

Q.損益計算書において税引き前当期純利益が5億8千万円に対して税金が5億2千万強と高額である理由は?

A.前々期にアルゴリズム関連の特別益に対する課税。

Q.駐車場事業の規模は?

A.都内で12万車程度。

駐車場のバーにセンサーがついているのはPKSHAの製品。

Q.ミッションに対する進捗度は?

A.山登りに例えると2~3合目。

Q.自社株買いした株式は償却するのか?

A.柔軟に対処する。

Q.大企業とのビックプロジェクトは考えていないのか?

A.考えていない。少しでも多くの人にサービスを利用してほしい。

Q.GAFAと対立するのではなく協力する気は無いか???

A.この業界は3層構造になっている。

空の領域にGAFAが存在し、我々は最下層にてゲリラ戦で頑張る。

Q.株価低迷の中、M&Aを行う意義は?

A.企業価値の向上をを目指す。

Q.ソフトウエア会社における設備投資の内容は?

A.ソフトウエアのインフラとニューラルネットワークを構築するためのコンピュータなどがある。

Q.事業説明会に社外取締役が不在なのはもったいないし、姿勢を疑う!

A.・・・。

機関投資家向け説明会で利用した資料がツッコミどころ満載で、かつ、社長の話が冗長だったことから12時を過ぎても質問が終わる気配がありませんでした。

それでも、株主総会と事業説明会に参加した株主の中で、分かる方にはPKSHAがどのような企業なのかが理解できたと思います。

⑵ 株主還元    

配当

なし

株主優待

なし  

株主総会の案内板】

f:id:cogepan20:20211231151215j:plain                

3 株主としてのコメント

⑴ 株主総会の良かった点

ミネラルウオーターの配布

・事業説明会の実施

・事業説明会で12時を超えても質問が絶えなかった際の会議の巻き方が上手い

⑵ 株主総会で気になった点

・社長のテーブルに両手をついて体を斜めに傾けている姿勢が悪い

・社長は座っている際に水を飲みまっくており落ち着きがない

・社長の説明が冗長でポイントがずれている

・中期事業計画がない

⑶ 大株主について

大株主第4位にトヨタがあることに関心はありません。

社長に次ぐ第2位の山田尚史氏に注目しています。

実は、マネックスグループ株主総会で山田氏が取締役に選出される場面に立ち会いました。

印象的だったのは山田氏の自己紹介。

PKSHAの創業者であることとその知見を活かしてマネックスグループ企業価値向上に全力を尽くすことを自信たっぷりに語っていたことを覚えています。

実際、マネックスグループの株価は堅調です。

その原動力は、暗号資産取引業者のコインチェック

コインチェックが2018年1月に暗号資産流出事件を発生させた後、4月にマネックスグループが買収しています。

もし、PKSHAに不祥事が生じた際、マネックスグループに買収されるなどという、分かりやすいシナリオはとっくに織り込み済みだとは思いますが・・・。

⑷ 類似企業比較

類似企業との共通点を挙げてみました。

ニューラルポケットとの比較

・AI企業

・創業時のメンバーが経営から離れている

・チャートの形が似ている(上場後急騰し長期下落トレンド)

・社長の話が冗長でポイントが外れている

cogepan20.hatenablog.com

ビザスクとの比較

・高学歴

株主総会に社長のファンと思われる株主が参集

cogepan20.hatenablog.com

ALBERTとの比較

・AI企業

・大株主に大手企業

・社長が夢を語る

ALBERTの場合はカラリスト戦略で非連続的な成長

PKSHAの場合は、成長戦略1.0(研究開発型)から2.0(M&A型)

ただし、ALBERTとの相違点もあります。

日経新聞(2022年1月1日)によると今年の有望銘柄としてALBERTは紹介されていますが、PKSHAは入っていません。

また、SBIの株主通信には、M&Aした会社の中にALBERTが掲載されています(持分法適用会社として)が、PKSHAはどこにも属していません。

cogepan20.hatenablog.com

ライザップとの比較

M&A好き

M&Aで何をしたいのかが分からない

・口は禍の元

「ライザップの社長は2年連続の赤字なら来年私はここにいない!」と啖呵を切ったが、翌年『すみません』と謝りながら、2期連続赤字で続投。

PKSHAの社長も、大企業との大きな取引について指摘された際、「一切、考えていない。なぜなら、自社の製品をひとりでも多くの人に使ってもらいたいから」と謎ロジックで説明して、投資家を失望させた。

cogepan20.hatenablog.com

⑸ 機関投資家からみたPKSHA

株主の中でお二人ほど「証券会社からのリコメンドで購入した」とおっしゃった方がいました。

組織として市場に参加している者(機関投資家(主に売り手))にとってPKSHAはとても好ましい存在ではないかと思います。

理由は、

・流行のAI企業ということでフィールドが良く、短期で高バリュエーションでも不自然ではない。

・今回の株主総会及び事業説明会でも事業のことが良く理解されないため、揺さぶることで握力の無い投資家が投げやすい。

・社長が株主総会に引き続き、事業説明会までして熱弁をふるい、一応「説明責任」を果たしているので批判をかわしやすい。

の3点です。

ただし、これはPKSHAのみならず、AI企業全般に言える傾向と考えています。

⑹ 東京大学松尾研究室第1号

年末の日本経済新聞に松尾研発の主なスタートアップという記事が載っていました。

PKSHAは松尾研発スタートアップの第1号とし”チャットボット”を主な事業内容として2012年に設立されました。

松尾研は

2016 DeepX 重機の自動運転

2017 ACES 商談の分析

2018 ELYZA 文章要約

2021 燈 建物の3次元化

     パンハウス 動画の解析

     StatHack 製造業の検品

など、スタートアップを量産しています。

そして、今年はさらに10社のスタートアップを予定しているとのこと。

東京大学はもっと他になすべきことがあるのでは?

2022年はマザーズ市場崩壊で始まりました。

松尾研が予定通りスタートアップを継続し、PKSHAのような上場会社に注力するのか注視します。

⑺ AI神話の崩壊

AIについては素人ほど「凄い、怖い」とおもい、良く知っている人ほど「それほどでもない」と考える傾向があるようです。

そして、AI企業は多かれ少なかれこの素人の「凄い、怖い」という感情を利用している気がします。

そう考える根拠は、AI企業が最近AISaaSという言葉を多用して事業内容がそれほど変わっていないのに企業のイメージが大きく変わったようなプレゼンが多くみられるからです。

そもそも、AIはそんなにすごいことなのでしょうか?

もちろんそのような要素もあります。

でも、そうでない要素も沢山あると考えます。

例えば、Amazonでもベストセラーになり、書店でも見かける

『文系AI人材になる』

という本の中では、

「AIはExcelくらい誰もが使うツールへ」

とあり、AIがExcelと同様に職場でふつうに使われている事例が数多く紹介されています。

もちろん、業務の効率化のためにExcelよりAIの方がいろいろな可能性が広がることは想像できます。

でも、AIがよりいっそう活きるのはビックデータの活用があるからであり、そのようなビックデータは一部の巨大企業に集中しているのが現状です。

駐車場管理会社相手のビジネスにおいてAI技術を駆使して非連続的な成長を遂げるような革新的な技術が生じるとは思えません(そこそこ便利にはなると思いますが)。

株主総会でいただいたミネラルウオーター さりげなく自社ロゴ入り!】

f:id:cogepan20:20220102135742j:plain

4 まとめ

株主としてPKSHAについて述べてきました。

企業のライフサイクルには、導入期、成長期、成熟期、衰退期があると言われています。

成熟期であっても、例えば2四半期期(2022年3月期)の三菱UFJファイナンシャル・グループのように、上半期過去最高益、上方修正、増配のような著しい成長を続ける企業もあります。

反対に、導入期であっても成長に至らない企業もあり得ます。

市場と上手に付き合い続けるには、思い込みを排し、自分で調べ、考え、行動することが大切であると考えます。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #PKSHA

  

2021年12月の投資のふりかえり

こんにちは!

12月の投資成績は

・12月の株式投資の評価損は約59万円

・12月の株式投資では約46万円の利確

となりました。

思ったほど伸びなかったというのが実感です。

また、年間を通じて確定した利益は70万円、評価損は27万円となりました。

ちょっと物足りない結果でしたが、しっかりとレビューして来年に活かしたいと思います。

一方、投資信託は1年間で積立とスポットを併せて約860万円投じました。

その結果、残高は約2180万円となりました。

1年前の投信残高が約1060万円だったことから、今年の増加分は約1120万円。

よって、1120ー860=260万円の含み益を得たことになります。

豊かになるためには

・収入の最大化

・支出の最小化

・資産運用

の3つに尽きると言われています。

この中で、個別株の投資は収入の最大化に相当します。

そして投資信託等の長期・分散・積立投資は資産運用(不労所得)にあたります。

豊かになるための欠落の無い仕組みづくりの大切さを改めて認識させられました。

【目次】 

【初詣で訪れた乃木神社

f:id:cogepan20:20220102111207j:plain

1 株式の売買 

⑴ 売却

・マネジメントソリューション(特定口座):200株(約14万円の利確)

M&Aキャピタルパートナーズ(特定口座):100株(約13万円の利確)

・ビザスク(特定口座):100株(約16万円の利確)

・いちご(NISA口座):200株(約2万円円の損切)

アウトソーシング(NISA口座):100株(約6万円の利確)

現金の必要性から特定口座で3銘柄利益を確定しました。

将来性があり相性も良いので買い戻すと思います。

いちごは、NISA口座で時間切れのため損切。

今後はNISA口座銘柄であっても5年の期間にこだわらずに早めに損切するようにしたいと思います。

アウトソーシングも不適切な会計報道により一部利確しました。

最近、アウトソーシング、日本M&Aなど持株が不適切な会計報道に揺さぶられることが増えています。

そのような時、様子見、買い増し、売却などどうするかをちょっと事前に考えておくことの大切さを痛感しています。

⑵ 購入

・プラスアルファコンサルティング(特定口座):10株

・セルソース(特定口座):10株

・マネジメントソリューションズ(特定口座):10株

・AIクロス(特定口座):100株

単位未満株(10株)はSBI証券でを購入しました。

新興市場の底打ちが確認できないので、”分散投資”を継続しています。

【マネーフォワードからの抜粋】

f:id:cogepan20:20220102135026j:plain

株価下落と売却を進めた結果、持株の残高は約2600万程度となりました。
全体相場を踏まえつつ、慎重を続けることになると思います。

2 配当

オリックス 15,600円(400株)

サンマルクHD 2,200円(100株)

・三菱HCキャピタル 1,300円(100株)

IHI 3,000円(100株)

・SBI 3,000円(100株)

・NTT 5,500円(100株)

東京海上火災 12,000円(100株)

フォーカスシステムズ 500円(100株)

・ストライク 6,400円(200株)

・システム情報 1,700円(100株)

  合計 51,200円

9月決算企業の配当に加え、3月決算企業の中間配当を多く頂きました。

3 株主優待

12月に届いた主な株主優待は次の通りです。

M&Aキャピタルパートナーズからのクオカード3000円

・システム情報からのクオカード1000円

・ストライクからのクオカード1000円

などをいただきました。

M&A株主総会のクオカード3000円】

f:id:cogepan20:20220102135803j:plain

【システム情報の株主優待クオカード1000円】

f:id:cogepan20:20220102135850j:plain

4 株主総会

11月に実施された持株の株主総会等は以下の5社です。

M&Aキャピタルパートナーズ(株主総会不参加、ネット配信ごに更新予定)

・システム情報(株主総会不参加、投稿予定)

・オークファン(株主総会不参加、投稿済み)

・ストライク(株主総会参加、更新済み)

・PKSHA(株主総会参加、投稿予定)

参加した株主総会では、いろいろ考えさせられることが多く勉強になりました。

5 投資信託等(iDeCoを除く)

 長期・積立・分散投資を実施しているのは下記の商品です。

積立投資を始めた年月も表示しています。

・ウエルスナビ :15万円/月(3万円×月5回) 

 2019年10月~:27カ月

セゾン投信:20万円/月(毎月4日、8日)

 2020年2月~:23カ月

SBI証券で投資信託『ひふみプラス』:積立中止

 2020年6月~:16カ月

SBI証券投資信託『SBI・V・S&P500』:1万円/

 2021年7月~6か月

さわかみファンド:1万円/月(毎月1日) 

 2020年8月~:17カ月

コモンズ投信:4万円/月(毎月1日) 

 2020年9月~:16カ月

マネックス証券eMAXIS Sim米国株式(S&P500):10万円/月(毎月1日)

  2020年9月~:16ヵ月

楽天証券でiFreeNEXT NASDAQ100インデックス:2万円/月

 2020年12月~:13カ月

コインチェックビットコイン積立:1万円/月 (毎月1日)

 2021年1月~:12カ月

現在の積立投資は毎月約54万円です。

【マネーフォワードから抜粋】

f:id:cogepan20:20220102135038j:plain

上のチャートをご覧下さい。

短期的には乱高下しますが、長期的には右肩上がりを継続しています。

・長期投資による複利の力

・積立投資(ドルコスト平均法)による平均単価の低下

・様々な資産への投資による分散効果

が上昇の要因と考えます。

また、チャートをよく見ると2つ下方向へのピークが見られます。

2番底というか、2回下を試すことによって底堅さを確認した上での上昇と考えます。

おそらくこの間、アメリカのテーパリング終了と利上げを織り込んでいたのだと思います。

6 貸株金利 

SBI証券にて貸株をしています。

貸株金利として

,830円91銭

頂きました。

また、2%以上の高金利銘柄の貸株金利の推移

4月からの推移は

・サンアスタリスク:8.5%→10.25%→8.75%→7.5%→7.75%→8.25%→8.25%→8.5%→9.25%

ペッパーフードサービス:8.0%→7%→6.25%→3.25%→2.5%→2%→2%→2%→2%

8月からの推移は

グローバルダイニング:2.75% →2.25%→2.25%→2.25%→2.25%

10月からの推移は

霞ヶ関キャピタル:2.5%→2%→2%

サンアスタリスクは今月9.25%と急騰しました。

株価が上昇に伴うものです。

これほど高い金利を払ってまでして株を借りて空売りしている人が多いのは何故か?

興味深いです。

7 気づき

12月の投資についての”気づき”は次の2点です。

⑴ 銘柄選び

株式投資については不本意な結果となりました。

けれども、もう少し丁寧に見ていくと今年NISA口座で購入した銘柄については

7.14%

と比較的良かったです。

良かった理由はマザーズ銘柄が1銘柄のみ(Kaizen Platform)だったこと(株価は現在三分の一)。

やはり2020年10月をピークにマザーズ指数が右肩下がりの状況では利益を出しにくいと言わざるを得ません。

このため、2022年のNISA口座では

東証1部銘柄

・配当があること

・業績が右肩上がり(4年で売上高2倍)

・売上高利益率が高い(10%)こと

・経営理念やビジネスモデルを理解し共感できること

・長期トレンドが右肩上がり

を基準に購入する予定です。

配当があることによって、下げた時に高配当ということで歯止めがかかりやすい’(守りに強い)ことが期待されます。

すでに、大半の候補は決めています。

なお、ヤフーファイナンス等で銘柄を管理する際、

『NISA2021』

『NISA2022』

のようにフォルダ事管理することで、”銘柄選びの成果”の見える化につながることに最近になって気づきました。

⑵ 損切

2021年にNISA口座で投資した銘柄が比較的堅調だったのに対して、それ以前に購入した銘柄が大きく下落しました。

銘柄選びにおいては最近ほど慎重ではなく、”勢い”で購入したものほど、痛い目にあっています。

特に、NISA口座の場合どうしても5年間の中で復活するのではないかという儚い期待を持ってしまうことにより、傷口がさらに広がってしまう場合が少なくありませんでした。

今後は、NISA口座であっても

買値の4割減になったら損切

という基準を設けて、全体最適を優先したいと思います。

最後に

2022年になりました。

モーニングサテライト等では、1~3月の間は比較的株価が上がりやすいと報じられています。

気にしているのは政治。

日本にとって日米関係が重要なのに、日米首脳会談の見通しが立っていません。

岸田政権が米国から信頼されていないのではないかと懸念されます。

首相はオミクロン対策として3回目のワクチン接種を挙げていますが、こんな状況で米国から輸入できるのでしょうか?

夏の参議院選挙前に波乱があってもおかしくありません。

”投資においては、先のことは分からない”

そのことを前提として、リスク管理を徹底しつつドルコスト平均法を継続し、荒れる相場と上手に付き合っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。

 

#資産形成 #資産運用 #投資 #株式 #株主総会 #配当 #株主優待 #投資信託 #ロボアドバイザー