こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

ZUU(4387)について~PDCAサイクルと因数分解思考の経営での実践を

こんにちは!

 

この記事は、ZUU(4387)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

 

・社長の思いは分かるが・・・

クラウドファンディングリスク管理は?

 

 

【目次】 

 

 

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1 ZUUについて

⑴ 会社概要

金融系メディアを事業基盤としている会社。

 ■ミッション

「世界に熱を。人に、可能性を。」

■セグメント

フィンテック・プラットフォーム事業

クラウド・ファンディング事業

 

⑵ 株主になったきっかけ

 ダイヤモンドZAIという雑誌を愛読していました。

その会社に関係するということで上場時から注目しており、数年前に株主となりました。

社長の著書を何冊か貰ったこともあります。

⑶ 経営分析

赤字決算です。

事業計画を見直し、約2.5憶円の減損損失を計上したためです。

■収益性

・売上高総利益率:75%

売上高営業利益率:1%

売上原価が小さい反面、販管費が大きいための収益結果となっています。

金融業なのにあまり稼げていないという印象です。

 

■安全性

流動比率:293%

・負債比率:47%

自己資本比率:68%

財務基盤は盤石と考えられます。

 

■効率性

・有形固定資産回転率:89.33

資金の使い方も有形固定資産については効率的と判断できます。

 

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2 株主総会

⑴ 株主総会

会場には5~6名程度が参加。

ライブ中継が実施されていました。

総会開始直後から、社長の半生、個人的想い会社のビジョンなど、抽象的な話が長々と続きました。

 

質疑応答

(事前)

Q.クラウドファンディング事業の今後の展望は?

A.子会社のPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)は改善しており、今後期待できる。

Q.ミライズ社との資本業務提携の意味は?

A.新しいフィンテックサービスにより「金融再創造」を実現する上で必要。

(会場から)

Q.成功する増資と失敗する増資の違いを生む違いは何か?

A.今回の増資はMSワラントということとタイミングの問題もあり株価下落を招いた。

Q.サービスの改善についての考えは?

A.UI(ユーザー・インターフェイス)、UX(ユーザー・イクスペリエンス)の向上につとめる。

Q.メディアの訪問者数の鈍化に対する対策は?

A.PV数を高めるというよりは、次のアクション(収益化)につなげるような施策を検討中。

Q.信用スコア事業と既存事業のシナジー効果は?

A.エクイティ・ファイナンス→セキュリティ・トークンを通じて、未上場株の流通に注力したい。

 

⑵ 株主還元  

■配当

無配です。

株主優待 

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3 株主としてのコメント

⑴ 社長の想いは分かるが・・・

社長の話はあまり上手ではありませんでした。

ヴィスコ・テクノロジー(6698)の社長と同じくらいのレベルでした。

株式の過半数を社長が保有している余裕なのでしょうか?

抽象的な話が多く質問に対しても的確に答えているとは言い難い回答。

また、著書の中ではPDCAサイクル因数分解思考を駆使した要因分析の重要性を訴えていますが、自身の経営でしっかりと実践してしてほしい。

世の中を良くしたいという想いは伝わりますが、具体的な経営をどうそれに結びつけるかが良く分かりませんでした。

さらに、『金融再創造』の定義も説明なし。

せっかく素晴らしいアイデアをお持ちなのでしっかりと深掘りした説明が欲しかった。

減損会計についての原因を明確にして、それを除去しなければPDCAサイクルは回りません。

MSワラント後の株価低迷の要因を株主から問われてもしどろもどろ。

増資の成否はタイミング、規模、株を持ってもらう相手など様々な要因に影響されます。

まさに、因数分解思考の腕の見せ所だったはず。

著書の中ではいくらでもきれいごとを語れますが、まずは、経営をしっかりしてほしい。

雑誌ZUUでは役に立つと思える記事が多かっただけに、社長の話は破壊力が大きすぎました。

 

⑵ クラウド・ファンディング事業の是非について

会社はメディア・プラットフォームに次ぐ事業の柱としてクラウド・ファンディング事業を考えているようです。

業績は赤字ですが、それ以外にも問題があると思います。

この分野は、SBIグループが当該事業で150憶円の損失と行政指導を受けた末に事業の廃業に至ったように、社会問題化している面があり、リスクの大きさはかなり大きい。

よってい、わずか11名でコンプライアンスを含む態勢を確立することは容易ではありません。

株主は有限間接責任ということは理解していますが、ZUUによる祥事が生じないことをただただ願っています。

 

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

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