こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

マネックス・アクティビスト・フォーラム2024に参加して

こんにちは!

この記事は2024年2月12日(月・祝)に開催されたマネックス・アクティビスト・フォーラム2024に参加した時のことをまとめたものです。

ちなにに、会場に足を運ぶのは昨年に続き2回目で、アクティビストファンドの積立投資をしています。

【会場でいただいた配布物等】

1 はじめに

投資で個人のみならず企業を元気にすることで日本を豊にしていくという趣旨に賛同しています。

そして、毎月、株主総会に通っているので自分もある意味、アクティビストかもしれません。

ベルサール秋葉原の会場はほぼ満席でした。

4時間でしたが来場者の2/3は最後まで残っていたように思います。

有意義な時間を過ごせました。

来てよかったです。

2 内容

⑴ パネルディスカッション『東証改革』

主なポイント

東証改革で資本コストや株価を意識した経営の流れが生じている。

MBO(非上場化)と改革をしているふりの2局化

資本効率の向上が求められている。

・会社にはステージがあるので資本効率の向上を目指さない場合は開示責任を果たすことが大切。

・アップル(高配当、積極的な自社株買い)とアマゾン(無配、自社株買い無し)に象徴される異なる成長へのアプローチ

・尻を叩かれている企業は頑張って改革しているが、日本を代表するような会社は情報開示に積極的ではなく、この点が今後の課題

・日本企業は利益を出せるようになってきた。

・人件費を削ったROEの向上はサステイナブルではない。

・パイを奪い合うことからパイそのものを大きくすることが重視されてきている。

・株主(シェアホルダー)第一主義からステークホルダー第一主義へ

・効率よりも成長重視

・企業と同じように投資家もライフステージに応じて配当(資産運用による悠々自適な生活)と成長(一生懸命働く)のバランスを考えるべし

コメント

企業と人のライフステージにおける頑張り方についての共通点が印象的でした。

それは、若い企業は成長投資、若い人はしっかりと稼ぐ、成熟した企業は配当等の還元、成熟した人は配当による悠々自適な生活という意味だと理解しました。

そしてそのことを”仲間”(ステークホルダー)に理解してもらうための情報開示が大切ということも共通しているのではないかと思いました。

いずれにしても、東証改革によってプライム銘柄の株価が上昇しているのは喜ばしいことです。

それに比べて、グロース市場は・・・。

⑵ 対談『資本市場立国論』

主なポイント

・株価の上昇は投資家のみならず、年金にも恩恵をもたらすとともに、企業が強くなることを通じて、雇用や給与の向上の点で国民に、さらに税収のアップということで国にとっても喜ばしいこと。

・去年は4%の給与上昇、今年は5%を予想。

・給与を上げたり、設備投資をすることに対するマインドが変わってきた。

・名目GDPが上昇しなければ株価は上がらないので、これまでの日本経済を状況を踏まえれば、現預金の比率が高い日本人が金融リテラシーが低いというのはナンセンス。

・企業の配当の損金算入を認めれば、株価は1.5倍(日経平均株価は5万円越え)になる。

・配当の損金算入の事例は海外でもないが、PBR1倍割れ企業に対する東証の指導もまた、海外では例のないこと。

・日本が変わったというメッセージが世界に届くことで株価はさらに上昇すると予想。

・親子上場で、子会社が親会社の財布になっていることを投資家が問題解決した事例もある。

”生株”を持っている日本は世界でも特有(米国でも投信やETF

株主総会集中日の解消に向けた提案を株主総会でして欲しい!

株主総会で株主が質問しにくい要因の一つに”信託銀行が振り付ける株主総会の多さがあるのではないか?

コメント

松本さんの著書を中心としたディスカッションでした。

読んでみたいと思い、アンケートを通じて著書のプレゼントに申し込みました。

さらに、対談の中では配当の損金算入、親子上場対策、株主総会集中日の解消など、様々な気づきが得られました。

一番印象的だったのは、名目GDPが上昇しない限り株価は上がらない!ということ。

30年以上、日本株に投資をしてきた自分はあまり金融リテラシーが高くなかったということになります(涙)

でも、ここまで苦労した分、これからマイペースで取り返していけば良いと考えています(笑)

⑶ マネックス・アクティビスト・ファンドの投資戦略

主なポイント

・上位組入銘柄である、大日本印刷IHI大正製薬オルガノ、TBSが紹介され、その中で大正製薬の経営実態についての説明がありました。

創業一族の相続対策のため株式の市場適正価格を探る努力を怠った。

・対話の力(エンゲージメント)を通じて企業価値向上に努める。

コメント

マネックス・アクティビスト・ファンドの積立投資をしています。

その運用状況を聞くことができて有意義でした。

”株価の上昇を好ましく思わない経営者”という視点はこれまで皆無でした。

その意味で、企業の課題解決について多少なりとも、多面的な物の見方ができるようになったとお思います。

⑷ パネルディスカッション『日本企業の転換点』

主なポイント

・日本市場が変わってきている!東証のPBR1倍割れ対策、企業の設備投資増額等)

・株主のオーナーシップの欠如→株主も変わらなければならない(オリエンタルランドの株主になるということは、ミッキーマウスに働いてもらうという意識を持つということ)

・ただし、オーナーシップがあってもファミリー企業やアナリストがカバーしな8割の中小企業は難しいものがある。

・今の経営者の意識は(前任者のしがらみからの脱却という点で)確実に変わってきている。

野村アセットマネジメントがアグレッシブになってきたという点では評価できる。

・(アクティビストでない参加者から)信越化学は4つの事業間のシナジーがなくコングロマリットディスカウントだが、ディスカウントのまま株価は上昇しているので問題ないし、株式を売却することも考えてない。

・アクティビストが企業の問題を解決したら、売却しないで済む会社の数も増える(投資対象の増加)のではないか。

・日本の金融市場は世界大2位。

・日本型資本主義の特徴の一つは企業を廃業させないこと。

・破綻させないで企業を再生させようとしていることが、米国とのパフォーマンスの違い(日本の良い会社は欧米と変わらないレベル)。

・気づいたら上場していたという元西武の堤オーナーの言葉。

・何のための上場なのかを考える必要がある。

・日米の市場の比較として、上場数、投資家との対話、安定株主などの違いがある。

米国の株式市場はスーパースターモデル(マグニフィセントセブン等)

・グロース市場銘柄については、

→規模が小さくてリソースに限りがあるので合併が必要

→グローバル戦略が無い

→上場数が多すぎる

・”長期的な企業価値”という訳のわからないバズワード

・株主は王様!

コメント

アクティビストでない識者の意見も聞きながら深い議論を楽しめたと思います。

グロース市場についてはあまりポジティブな意見を持っていないように感じました。

プライム市場とグロース市場の間の乖離が広がっていますが、最後はどのようになるかが見ものです。

また、”長期的な企業価値”に対する批判的な指摘には賛同します。

というのも、東芝株主総会でもこの言葉が役員から濫用され、結局、不当に安い値段のMBO価格となったからです。

GCAの社長で東芝の役員でもあった渡辺取締役は、M&Aについての著書を出版するなど、この分野のオーソリティのように思われていますが、GCA東芝MBOについては汚点を残したと思います。

やはり、自分なりに腹落ちするまで考えることは大切です!

3 気になったこと

会場で飲み物でなくポテチを頂いたことが斬新でしたが、何故、ポテチ?

松本さんの著書『資本市場立国論』と広木さんの著書『利回り5%配当生活』を読んでみたいと気になっています。

これまで長年の間、マネックスの看板を背負って広木さんが日本株で強気発言している時に松本さんは名目GDPが上がらないから日本株は上がらないと認識していたという謎のコラボがマネックスの多様性を物語っているように感じました。

前日に愛媛マラソン自己ベストを更新された、清明社長はフォーラム不在でしたが、今後の更なる活躍が気になっています。

4 まとめ

マネックス・アクティビスト・フォーラム2024について述べてきました。

株主総会で質問するという自分のライフスタイルに関係するという理由で参加し続けていますが、それ以上に日本企業、日本市場そして日本そのものが大きく転換している様子を伺うことができて、有意義でした。

来年も参加したいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

資産運用EXPO2024春に参加して

こんにちは!

この記事は、東京ビックサイトで2024年1月に開催された資産運用EXPO2024春に参加した時のコメントをまとめたものです。

 

 

1 はじめに

資産運用EXPOはほぼ毎年のように参加しています。

今年は、来場者が多く活気に溢れていたように感じました。

出店者についても、新NISA関連で証券業は勿論、国内外の不動産、アンティークコインやウイスキーなどの実物資産なども負けじと気合の入った活動をしていたことが印象的でした。

この記事では、その中で参加した講演会の概要についてまとめました。

 

2 『2024年の世界経済と市場見通し』 複眼経営塾塾頭 エミン ユルマズ氏

朝早くから多くの人達が集っていました。

夜型人間とブラックスワンの話題で講演会がスタートしています。

主なポイント

・世界の製造業PMIは48.5で元気ない

・株式に2ヶ月先行するバルチク海運指数が12月にピーククアウトしている

・米失業率は低水準だが後で下方修正することが多い

・米雇用統計はアルバイトが増えて正規社員が減っている→購買力の低下

・逆イールドカーブが解消→長期的には株価に有利だが、3〜半年で景気後退?

・戦争にもかかわらず原油は上りも下りもしない

・経済はメインストリート、相場はウォールストリート、相場をクラッシュさせられないため、インフレ目標は2%→3%へ

・日本の金利?は2.5%が妥当

・日本人のインフレに対するマインドの変化(16%物価高という認識)

・米国の利下げで為替は円高方向へ

・株式の狙い目は化学の低PBR銘柄

・グロース250指数は悪いままであり、ライブドアショック以来の水準→プライム市場のダウンかグロース市場の上昇が予想される

・中国のハンセン指数は自由落下状態→グローバルマネーの直接投資が日中逆転

・トルコの場合金利が40%だがインフレ率が60%なので実質金利はマイナス

・日本は賃上げがインフレを超えられるかがポイント(賃上げ5%、実感16%)

・日銀財務省の過去のデフレのトラウマ

・中国は良い意味でも悪い意味でもデフレマシン

・円安が中々収まらないのは工場の日本回帰のため?

・ゴールドと日経平均を比較するとほぼ一緒→株価は上がっていなかった

・株価の上昇は初動

質疑応答

Q.日経平均30万円について

A.過去30年はサプライチェーンが日本から出て行ったため苦戦した。新冷戦で日本に工場が進出中。

初任給も現在の20万円がやがて100万円になり暮らしは豊になると予想。

Q.米国の景気について

A.ノーランディングはあり得ないと考える。

Q.アンティークコインについて

A.供給がなく市場があるので良いと思う。

Q.外国について

A.インド、ベトナムは有望、ドイツも悪くない、トルコはだめ。

中国は厳しい、不動産バブルと人口減少が原因、日本と中国の違いは日本の場合お金持ちになってから年をとったのに対して、中国の場合お金持ちになる前に年をとった。

また、不動産バブルについては日本は克服のために100兆円を投じたが、中国はその20倍は必要。

コメント

エミンさんの著書は愛読しており、資産運用EXPOでも講演会を毎年聞いていています。

特に、米国経済について「ノーランディングはあり得ないのではないか?」とのお考えは投資を継続する上で参考になりました。

いつも感じるのは沢山の指数に普段からもっと馴染んでおけばもっと話の納得感が増すだろうということ。

著書も買ってさっと目を通してはいるのですが・・・まだまだ勉強不足を実感しています。

 

 

3 『家計相談1000世帯越え!我慢しない「貯蓄・節約・資産運用のコツ」』 FP事務所アイプランニング代表 飯村久美氏

自分もFPということで前回に引き続き講演会に参加しました。

主なポイント

・貯蓄・節約・資産運用のコツを”さしすせそ”でまとめ

・さ:先取りしよう貯蓄投資

・し:収入アップのチャンスをつかめる

・す:スッキリ家計の整える

・せ:生活設計で方向性チェック

・そ:その支出見直そう

・年収が高く物価が安い件は・・・1位:岐阜、2位:奈良、3位:佐賀

・やってよかったトップ5・・・新NISA、iDeCo、家計簿アプリ、株主優待ふるさと納税

・やらなくてよかったトップ3・・・オートチャージ、箱買い・まとめ買い、リボ払い

・ノー買い物デーを作る

質疑応答

Q.アクティブ投資とインデックス投資について

A.インデックスが9割勝っているということから、まずはインデックスで良い。

Q.FPの会社運営について

A.個人事務所として自己資金なしで小さく始めた。

コメント

FPは金融に関する知識のみならず、表現力(言葉遣い、立ち居振る舞い、容姿、姿勢など)も重要だと感じました。

”さしすせそ”のまとめは苦労されたご様子(自分は覚えられませんでした)。

講演の”骨格”は毎年同じで内容を更新されているように思いました。

家計のホームドクターとしてのお手本として大変参考になり良かったです。

 

4 『2024年注目セクターのご紹介』日本金融経済研究所代表理事 馬渕磨理子氏

乳がんについての告知があり、応援する聴講者が多かったようです。

馬渕さんも感謝の気持ちを込めて講演するとのことで、気持ちの良い時間を過ごせました。

主なポイント

日経平均はフェーズが変わってきている=利益を伴った株価上昇へ

・バブル期の日経平均のPERが70倍だったのに対し、現在は16倍

アノマリー辰年(28%)、大統領選の年(19%)は株価が上がりやすい

・マクロ:名目GDPの拡大が日本株高につながっている

・改革:市場改革、PBR1倍割れ対策、製作保有株の解消(例:トヨタデンソー)、国内改革、値上げ、賃上げ、新NISA

・業績:好業績

日経平均=EPS(利益)×PER(期待値)

・EPSは今年は10%アップ

・PERは過去のデータから12〜16倍

・S&Pの場合はPER20(19.5)倍→2024年は5200ポイント予想

・リスク:米国のインフレ、大統領選による混乱、日本のマイナス金利解除、日本の賃上げ率

・NISA関連銘柄:高配当、通信(NTT等)、金融(MUFG等)、飲食(サイゼリア等)、食品(味の素等)

内需:通信、金融、飲食、食品、建設(インフロニア等)

・外需:機械、半導体、自動車

・改革:PBR、ROE、政策保有株の解消、賃上げ

・資本コストを意識した経営とはP/L脳からB/S脳への転換

・株主資本を効率的に使うとは?

 1 成長投資、M&A、賃上げ

 2 増配、自社株買い

 3 政策保有株の解消

・配当については利益をベースとした配当性向(短期)から株主資本をベースとしたDOE(長期)が高い評価を得る

・日立とレゾナックのようなwin-winの関係

質疑応答

乳がんについてのお話。

馬渕さんのお母様もガンになったことがあったものの手術で回復し、今も元気でご活躍とのこと。

そのお母様の様子を見ていたことで今回の手術の判断も早かったとのこと。

必ず元気になって帰ってくるとの力強い言葉が聞けて何よりです。

コメント

馬渕さんの講演会もよく聞いています。

定番の日経平均株価の予想も納得感がありました。

さらに、バランスシートをもとにしたDOEという指標についての解説も新鮮で勉強になりました。

お若いので、いろいろな切り口からの話が聞けるのが魅力です。

また、

”ビジネスは先に怒った方が負け”、”無形は無敵”

という言葉もありがたかったです。

健康、利益、豊かな人生が実現しますように、パカラ、バカラ

 

 

5 まとめ

毎年参加していて世の中のトレンドを感じることができます。

資産運用EXPOが年々活況になっていることは、デフレからインフレへの時代の転換を意味していると思います。

大きなトレンドを読みつつ、個々の金融商品の精査しながら今回得られたことを資産運用に活かしていきたいと思います。

初めて参加された方は、終わった後のLINEやメールでの勧誘の多さにびっくりされるかもしれません。

それらに対応することも含めて、今後も資産運用EXPOに参加していきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

楽天カード雑感〜ポイント目的がハワイやクレカ投資で思わぬ効果!

こんにちは!

この記事は、楽天カードを約3年保有して感じたことをまとめたものです。

楽天カード

1 カード取得の経緯

レストラン等でお勘定する際に、
楽天カードはよろしいですか?」
と聞かれることが多く何とかしたいと思っていました。
定年退職後でしたたが、イオンカードを作ることができたのでダメもとでカードを申し込み。
特に問題なく、カードを作ることがて3年以上が経過しています。
 
【ハワイのインターナショナルマーケットプレイス

2 カードの特徴

HPでの”楽天カードの強み”が掲載されています。
・年会費永年無料
・ポイントがザクザク貯まる(基本は1%還元)
・安心のセキュリティ
などです。
また、デザインを選べたり各種のキャンペーンも魅力かもしれません。
一言でいえば、楽天経済圏を満喫するには必須のカード”だと思います。
 
【インターナショナルマーケットプレイスないの楽天ラウンジ】

3 使用してのコメント

⑴ 楽天ポイント

買い物を通じて気づかない間に楽天ポイントが貯まるのは嬉しいものですね。
そして貯まったポイントで、ランニングシューズなどを購入して来ました。
まだまだ勉強不足ですが、”楽天経済圏なかなかやるな!”と思っています。
そんなこともあって、楽天の株主になってしまいました。
 
【ラウンジ内の様子】

⑵ ハワイでのラウンジ

2023年11月にハワイ旅行をしました。
海外渡航中は楽しい反面ストレスを感じることが多いのも事実。
そんな時、日本語の通じるラウンジにて大切にしていただけるのは、旅行者にとっては大きな癒し!
インターナショナルマーケットプレイス楽天ラウンジを利用しました。
カードを持っていたお陰です。
もちろん、同伴した家族も一緒。
フリードリンクを頂きながら、さまざまなハワイ情報も収集できて助かりました。
感謝です。
 
【ラウンジで頂いたソフトドリンク】

⑶ クレカ投資

楽天証券に口座を持っていたことから、楽天カードを通じて毎月、投資信託を購入しています。
当初は月に2万円で現在は1万円を3年くらい継続しています。
家計簿アプリのマネーフォワードで確認してびっくり。
62万円の取得価格で、評価益が32万円以上、評価損益率は52.97%とのこと。
複利の効果はすごいですね!
長期積立分散投資の良さはほとんどの方が1度は耳にしたことがあると思います。
でも、その中で、どれだけの人が実行するのか?
そして、さらに投資をやめないで継続できる人はどのくらいの割合なのか?
さらに、継続に加え改善(見直し)を加えることの大切がどの程度認識されているのか?
良き勉強になります。
 
【マネーフォワードからの長期積立分散投資のスクショ】

⑷ 気になっていること

特に不便を感じたことはありません。
でも、気になっていることは2つ。
一つは楽天モバイルの赤字の影響について。
いろいろとネットでは楽天カードの改悪、楽天経済圏のダメージなどについての情報が飛び交っています。
株主になったので、総会でそのあたりについて自分なりに確認したいと考えています。
ちなみに、楽天に出資したサーバーエージェントの株主総会で、社長さんは楽天に対しては楽観的なコメントを述べていました。
もう一つは、
”そもそも楽天カード楽天経済圏)について未だ良くわかっていない!”
ということがあります。
そんな反省も込めてこの記事を書いています。
5のつく日は”お得”とか旅行の割引券だとか、お恥ずかしいですがまだ実行レベルにも至っていません。
よって、これからも自分なりに楽天カードで得られた”気づき”を追記してアップデートしていきたいと思います。
 
【ラウンジでのパンダ】

4 まとめ

楽天カードについて述べて来ました。
当初はポイントを無駄にしたくないという思いでカードを保有しました。
けれども、ハワイ旅行やクレカ投資などでそれ以上の恩恵を受けています。
まだまだ知らないことばかりですが、自分のペースでこれからも楽天カードと上手に付き合っていきたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

ANAワイドゴールドカード雑感

初投稿:2024.1.13

こんにちは!

この記事は、ANAワイドゴールドVISAカードについてホルダーとしてのコメントをまとめたものです。

ANAワイドゴールドカード 】

1 カード取得の経緯

2024年のANA”修行”目的で2023年末に取得しました。

修行とは上級会員(SFC:スーパー・フライヤーズ・クラブ)を目指して、飛行機に”たくさん”乗ることです。

ただし、上級会員には有効期限あるのですが、所要のクレジットカードを保有していれば上級会員を維持できます。

当初、ANA ToMe Cardを持っていましたが、残念ながら、このカードではSFCを維持できないことが判明。

よって、ワイドカードを申し込んで審査がパスできれば修行を始めようと決めて、申し込みをしました。

申し込みと同時に、”確認事項があります”とのメールが届きました。

定年退職の身なので、

"審査を通るのは難しいのかもしれない・・・。"

と覚悟はできていましたが、一向に確認の連絡が来ませんでした。

よって、1週間後にこちらからカスタマーサポートに連絡。

そこで分かったことは、

”今の自分状況ではキャッシングをつけることが難しい”

のことでした。

そこで、

”キャッシングはいりません。”

と回答したところ審査はパス。

定年退職後の四枚目のクレジットカード(イオン、楽天JALANA)が1週間ほどで届きました

【NAHAマラソン受付時のANAブースにて】

2 カードの特徴

⑴ カードの特徴

ANAカードは「マイレージ」、「クレジット」、「電子マネー楽天エディ、SuicaPASMO、ninocaまたはiD)」の3つの機能が一枚になったカードです。

年会費は税込で15400円かかりますが、SFC会員の維持を考えると仕方がないと割り切っています。

VISAを選択したのでVISAタッチが使える便利さや、今度Tポイントと統合するVポイントが利用できる点なども気に入っています。

細かいことですが、SBI証券投資信託の積立においても本カードが利用できることも気に入っています。 

⑵ ANAカード限定サービスについて

説明書からの主なサービスについて抜粋してみました。

⚫️ご入会・ご継続時のボーナスマイル

当カードの場合、それぞれ2000マイルがプレゼントされるとこことです。

⚫️ご登場ごとのボーナスマイル

当カードの場合、区間基本マイレージ✖️クラス・運賃倍率✖️25%

がプレゼントとのこと。

⚫️空港売店ANA FESTA」5%割引

千円以上のお買い上げ時に5%割引だそうです。

⚫️空港免税店「ANA DUTY FREE SHOP」5〜10%割引

当カードの場合、空港免税店では10%の割引が得られます。

⚫️IHG・ANAホテルズグループジャパンでの朝食無料&ウェルカムドリンクサービス

対象ホテルで上記サービスが受けられるようです。

 Bookingなどの予約サイトとどちらがお得か興味あります。

【目撃したSTAR WARS仕様機!】

3 使用したコメント

⑴  良かったこと

2024年1月時点で、ホルダーになってまだ2ヶ月。

修行もこれからです。

正直、当カードの良さが実感できるまでには至ってません。

ただし、フライトの予約などは普通にできているので問題なさそうです。

あと、三井住友カードなので、クレカ積立などのポイント付与や、リボ手数料による年会費の削減などVpass(スマホアプリ)を駆使することでその便利さを享受できるのではないかと期待しています。

⑵  気になっていること

個人的にはJALカードも持っていることから、当ANAカードとの比較が気になります。

特にJALのマイルはGG WAONカードホルダーなので有効期限が5年間あります。

ANAのマイルの有効期限(基本は3年間)を伸ばす方法などを色々と探理ながら、使い分けをしていこうと思います。

また、同じゴールドカードでも、JCBは海外旅行障害保険が1億なのに対して当カードは5千万円などの点も、本気で保証を考えた場合、他の保険の加入の必要性を含めて一考の価値はありそうです。

ANA国際線の機内食

4 まとめ

ANAワイドゴールドカードについて述べてきました。

”修行”目的で取得して数ヶ月程度のホルダーなのでそれほど深い内容をコメントできなかったかもしれません。

ただし、定年退職後でもクレジットヒストリーが悪くなければ(代金が引き落とされなかったことはほとんどなかったと思います)、3年間で四枚のクレジットカードを作ることができたことなどは自分にとっても新たな気づきでした(キャッシングについては”待った”が入りましたが)。

今後は、修行を通じた気づきJALカードとの比較などの情報を発信しつつ、記事をアップデートしていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

 

ANA #クレジットカード #SFC #修行 

 

 

 

 

カナミックネットワーク【3939】について

投稿日:2024.1.8

こんにちは!

この記事は、カナミックネットワーク【3939】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

さわかみファンド運用報告会での社長のプレゼン

・成長が加速するのか鈍化するのか注目

【目次】 

さわかみファンド運用報告会が開催されたパシフィコ横浜】 

                    

1 カナミックネットワークについて

⑴ 会社概要

自治体、医師会、介護サービス事業向けクラウドサービスを展開している会社。

四季報では、24時間ジムの経営にも参画とあります。

売上は37億円、総資産56億円は時価総額は200億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を示すPBRは6.24倍と高い評価を得ています。

企業理念 

⚫️「超高齢社会」における地域包括ケアをクラウドで支える」

この理念の下、患者・家族がより質の高い医療・介護サービスを受けられることを目指して事業展開しているとのことです。

⚫️社名の由来

「介護(カイゴ)」と「活性化(ダイナミック)」そして「ICT(ネットワーク)」の3つのキーワードを掛け合わせて誕生したとのこと。

セグメント

セグメントは下記の2つですが、クラウドプラットフォームが9割以上を占めています。

⚫️クラウドプラットフォーム

⚫️ソリューション開発

⑵ 株主になったきっかけ

2023年9月に参加したさわかみファンドの運用報告会において、社長のプレゼンを聞いて株主となりました。

将来性に期待が持てたからです。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:69%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):29%

収益性は高いです。

クラウドサービスを提供するIT企業としての強さが現れていると思います。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):286%

自己資本比率(30%以上が望ましい):67%

安全性について、短期的にも中・長期的にも懸念事項はありません。

ファンドが投資するだけのことはあります。

ただし、利益剰余金が32億円もあるのでキャッシュの使い道については注意が必要と考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:3.74

IT企業にしては回転率は低めです。

勘定科目では「建物」が6割強、「工具、器具及び備品」が3割強を占めています。

有形固定資産の更なる内訳は不明ですが、営業所が全国に7か所あること、健康寿命延伸サービスにおける新規店舗出店に係る設備投資が3億円強などに資金を投入しているように推察します。

株主総会の会場となった恵比寿ガーデンプレイス】 

2 株主総会

⑴ 株主総会

第23回定時株主総会 2023年12月22日(金) 恵比寿ガーデンプレイス

参加せず。

ただし、参加した方の話からウェブ参加の役員が多かったことや、株主から成長鈍化の懸念や、株価が低迷していることについての質問が多かったようです。

また、総会終了時に、メガバンク立ち合いのもとでの株主優待の抽選会があったとのこと。

機会があれば参加してみたいと思いました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記のとおりです。

・2023年9月期:5.5円

・2022年9月期:3円

・2021年9月期:2.5円

・2020年9月期:2円

・2019年9月期:1円

・2018年9月期:5円

2019年から増配基調が続いており好ましい傾向だと思います。

株主優待

・抽選によるJCBギフトカード  

・「アーバンフィット24の抽選券」

一度、体験してみたいと思います。

株主優待

              

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること 

さわかみファンドが投資をしているという安心感はあります。

運用説明会で社長からのプレゼンや質疑応答を聞いていてしっかりとした会社だと思いました。

また、基本的にB to Bの会社ですが、フィットネスが良ければその方向から会社との繋がりを深める可能性もあります。

株主還元もあり、毎年確実に成長していることから長期で保有することで報われる可能性も低くはないように感じています。

⑵ 気になったこと

取締役9名の中で山本という名前が4名いらっしゃることが気になりました。

意外と親族で経営が固められているのかもしれません。

外部の優秀な人材が経営に参画しやすいのかどうか気がかりです。

また、株主総会に足を運ばない取締役が多いというのもネガティブ。

ステークホルダーという外部との関係よりも身内の間のぬるま湯(コンフォートゾーン)にどっぷりと浸かっているとすれば、成長鈍化を懸念する株主の指摘も頷けます。

そもそも、時価総額は100億円を超えていますが、売上高は40億未満の会社なので成熟期を迎えるまでにはまだまだ時間がかかると推測します。

さわかみファンド運用報告会の会場にて】

4 まとめ

カナミックネットワークについて述べてきました。

ファンドの運用報告会でのプレゼンをきっかけに株主となったばかりですが、株価が冴えないことを除けば悪くない会社のように思います。

株主優待のフィットネスについても体験後、コメントをアップするつもりです。

成長を加速させる要因と鈍化させる兆候の両方を注意深くウォッチしながら付き合っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #カナミックネットワーク #フィットネス

  

M&A総研ホールディングス【9552】〜株主総会で感じた3つの懸念

初投稿:2023.12.25

こんにちは!

この記事は、M&A総研ホールディングス【9552】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・DXやAIを駆使し業界の問題解決に取り組む会社

・経営陣も会場の社員も若い方ばかり

【目次】 

株主総会の会場】

                       

1 M&A総研ホールディングスについて

⑴ 会社概要

売上高86億円、総資産83億円、時価総額2547億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは45.05倍と極めて高く評価されています。

四季報によれば、他産業サービス・製品の業種に区分され時価総額順位は18/290社となっています。

また、【成長続く】とか【立ち上げ】などの見出しも踊り、将来性が期待されます。

企業理念 

下記のようなシンプルで力強い経営理念が掲げられています。

⚫️M&A Techにより未来のM&A市場を創造する

主な事業内容

主な事業内容は下記の通りです。

⚫️M&A仲介

・AIマッチングアルゴリズムを用いたM&A仲介サービスの提供

・M&Aプラットフォームの運用

また、コンサル事業の子会社を設立するとのこと。

なお、従業員数は258名となっています(株主総会資料より)。

⑵ 株主になったきっかけ

9月決算企業を探していました。

何かと話題のM&A総研に関心があったことから2023年に初めて株主となりました。

⑶ 主なM&A仲介企業とその状況

上場している主なM&A仲介企業でこれまで株主総会に足を運んだことのあることがある会社は以下の通りです。

⚫️日本M&Aセンターホールディングス【2127】

・業界ナンバーワンで中小企業のM&A仲介業界をつくってきた

・質の高いサービスだが手数料は高め

・不適切な会計(期ズレ)で役員9名を処分した後、営業部門から100名が抜けて時価総額は1/3に減少

・不祥事に際して株を売却した欧州の機関投資家が禊を経て買いに転じているとのこと(ラジオ日経の解説者より)

⚫️M&Aキャピタルパートナーズ【6080】

・ライオンのCM

・社員の高額報酬で有名

・訴訟がないことが強み

・大型のM&Aも得意

⚫️ストライク【6196】

・当初はネットを駆使した経営に特徴

公認会計士・税理士の経営陣

・医療関係に強み

⚫️M&A総研ホールディングス【9552】

・経営陣が若く、社長がエンジニア

・M&Aマッチングアプリなどに強み

・M&A成立までの期間の短縮(半年)&手数料の明確化(成功報酬型)が売り文句

⑷ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:77%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):53%

収益性は申し分ありません。

M&A仲介企業としても他社に遜色はないレベルと考えます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):286%

自己資本比率(30%以上が望ましい):67%

短期的にも中・長期的にも問題ないと考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:127.56

東京オフィスの増床や地方オフィスの移転がなされています。

有形固定資産への投資がなされても回転率が100を超えていることから、この点に関して効率的な経営がなされていると考えます。

株主総会の案内板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第5回定時株主総会2023年12月22日(金)TKP東京カンンファレンスセンター

数十人の株主が集っていました。

社長からは事業報告に加えて成長戦略等についての話がありました。

主なポイントは下記の通り。

・当社はDXやAIに強い

・62万社の黒字廃業が予測されている

・M&A仲介業界の問題点は「成立までの期間が遅い」、「料金体系が不明確」

・当社の特徴は「完全成功報酬」、「成約期間6.6ヶ月」、「マッチング力に強み」

主な質疑応答

Q.税制改正によるインパクトについて

A.現状では見えていない。

Q.M&A市場の足元は伸び悩んでいるのではないか?

A.各社によって伸びていたり、そうでなかったりしている。

それらは会社の規模等によっても異なる。

いずれにしても、ポテンシャルのある市場と認識。

Q.社員がダメにならないような内部管理体制について

A.働きすぎとならないようなシステムを構築している。

現状の退職率は低い。

アドバイザーがしなくても良い仕事を削減するよう努める。

Q.IR(特に株主総会ライブ配信)について

A.貴重なご意見として承る。

Q.M&Aの後、うまくいっているのか?開示はできないのか?

A.ポジティブな変化の方が多い。

開示については相手のある話なので容易にはできないが、検討する。

Q.当社の抱えるリスクは?

A.業界を問わず、事例研究を丁寧に行いリスクを潰すことをしてきている。

Q.システムについて他社に真似されるリスクについて

A.マッチングの作り込みの徹底の伴い何万件と改善を実施しており、その要件定義だけでも数年かかると考えるのでこれが強い参入障壁となっていると考える。

Q.印象深いM&Aについて

A.債務超過日本語学校を売却することができた。

Q.リスク管理の一環としての実効性のある内部監査はできているのか?

A.東京、大阪、名古屋等の事務所を年に1回は監査している。

より充実させるよう努める。

Q.ベクトル社の社長から学んだことについて

A.上場企業の社長としてあるべき姿等、さまざまなことについて学んだ。

Q.減資によるキャッシュの活かし方について

A.この場では申し上げられない。

コーポレートアクションを取り安くなることは確実なので適時、開示される情報をお待ち下さい。

Q.成長の壁を2つ挙げて欲しい

A.壁は常に考えているので特定しにくい。

強いて言うならば、リスク管理の強化」と「人材の採用」と考える。

決議事項

・取締役6名選任の件

・資本金の減少の件

拍手を持って承認・可決。

なお、総会終了には拍手が湧き上がっていました(終了時に拍手が湧き上がる会社は基本的には良い会社だと思います)。

⑵ 株主還元    

無し

【ビルの前にて】

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

M&A仲介という成長が見込まれる事業やその中でも好業績を維持している点は気に入っています。

また、ICTを駆使した事業がどこまで持続的な収益に結びつくのかについても注目していきたいと思います。

⑵ 株主総会で感じた3つの懸念

基本的には期待しています。

けれども、初めて株主総会に参加して次の3つの懸念を感じました。

経営陣が若い

若いから単純に未熟だとは考えません。

ただし、ベテランの知恵を活かすという点では”抜け”があるようにも思えます。

人工知能の専門家で『妻のトリセツ』などのベストセラー作家の黒川さんは、56歳以降の脳は”成熟脳”であり、さまざまな問題を解決する知恵が詰まっていると解説しています(下記をご参照下さい)。

当社の中で、どのくらい”成熟脳”が活用されているのか、気になりました。

ちなみに、以前株主だった同じような若い経営陣オンリーの会社にオーケストラホールディングス【6533】があります。

多様性が重視される昨今において、役員が若い人ばかりという単一性に違和感を抱いてその後、株式を売却しました(下記リンクを参照下さい)。

Orchestra Holdings【6533】について〜株主総会雑感 - こげぱんの資産運用

同社の2年間の株価チャートは3000円から1000円へ右方下りとなっています。

他方、

”若い人に高齢で会社を手放す人の気持ちが分かるのか?”

という疑問も感じました(AIがやるから人の年齢は無関係という意見もあるかもしれませんが・・・)。

M&Aについて

”早かろう悪かろう”

のビジネスモデルは持続可能性に疑問を持ちます。

株主からのM&Aの後どうなったのかという質問の背景にも

”早かろう悪かろう”

に対する懸念があると推察します。

だからこそ、株主からも情報開示が必要との提言だったと思います。

ちなみに、M&Aキャピタルパートナーズでは社長が著書を出して買い手と売り手の双方のウインウインの事例を紹介しています。

さらに、数年前の同社の株主総会では

”訴訟がないことが当社の強み”

と社長が繰り返し語っていました。

人材について

総会終了後に、会場の前方で若い女性が不安そうに取り残されていました。

聞くと、今回選任された新人の役員とのこと。

役員や株主の退室については案内がありましたが、新人さんは”状況外”?

忘れられていたのではないかと思ったほどです。

”事例研究”にもなりませんが、一般に新人の役員が選出された場合、

・紹介:多数

・挨拶:増加傾向

・スピーチ:時々(例:カラダノート、マネックス

・無視:少数

となると思います。

今回は彼女の選任も議案だったのに紹介すらありませんでした。

”人材”を常に考えていると言う割には、

”役員クラスでもこの扱いなんだ”

と言う実態を垣間見ることができました。

株主から、社員がダメにならないような仕組みについての質問が出るのも頷けます。

賢い株主の多さ

エンジニアで大株主の社長というとPKSHA Technology【3993】が挙げられると思います。

同社の株主総会に参加した際、信者のような若い株主が複数いたことを覚えています。

当社においてもそのような株主がいるように思ったのですが、意外と株主の皆さんの発言を聞いていると会社とほど良い距離感を保っているような方が多いように感じました。

冴えない株価に感情をぶつけるような質問も皆無。

会社からのリスク管理の説明はイマイチでしたが、株主のリスク管理は意外としっかりされているように思えました。

このことは、何かがあれば適切な処置を行う株主が多く、株価に大きなインパクを与えることにつながると感じました。

そもそも、PBRは50倍と投資家の期待は尋常ではありません。

例え株価が10分の1になってもPBR5倍でまだまだ高い評価と言える水準。

成長性著しいとはいえ、売上高が100億円未満の会社。

自分も賢い株主さんを見習って節度ある投資を心がけたいとお思います。

ちなみに、サイバーエージェントではウマ娘が大ヒットして株価が急騰した反動で、現在では長期に渡り右肩下がりの株価となっています。

リスク管理においては、不祥事だけが株価下落の原因ではないと申し添えます。

4 まとめ

M&A総研ホールディングスについて述べてきました。

基本的には成長著しく経営分析からも素晴らしい内容だと思っています。

ただし、株主総会に足を運んで株主からの質問を聞いているうちに生じたさまざまな懸念事項の中から3点について説明しました。

けれども、何と言っても経営陣のみならず、会社そのものが創業5年目の若い会社。

今後の展開に期待したいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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サイバーエージェント【4751】〜株主総会雑感

初投稿:2023.12.13

こんにちは!

この記事は、サイバーエージェント【4751】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・社長の余裕のある対応

・中・長期で応援してもらえる企業を目指す!

【目次】 

株主総会の会場 セルリアンタワー

1 サイバーエージェントについて

⑴ 会社概要

ネット広告代理店に加え、ゲーム(ウマ娘ネットテレビ局(アベマ)を展開しています。

売上高7200億円、総資産4778億円、時価総額4083億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは2.83倍と高評価です。

企業理念 

下記の2つ等が掲げられています。

シンプルで洗練されていますが、深く理解するのはちょっと難しいように感じました。

⚫️VISION

21世紀を代表する会社を創る

⚫️ブランドコンセプト

オールウエイズFRESH!

セグメント

⑵ 株主になったきっかけ

実は10年以上も前に株主であったこともあります。

最近、株価が割安になり、優待もあり9月決算企業でもあったことから久しぶりに株主となりました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:27%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):3%

収益性は高くありません。

2期連続の増収・減益だからやむを得ないのかもしれません。

ただし、社長の話では成長投資はしっかりしてきたとのこと。

さらに、全社的に増収増益にフルコミットということで、今後が楽しみです。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):263%

自己資本比率(30%以上が望ましい):49%

短期的にも、中・長期的にも問題ありません。

昨年のサッカーワールドカップの配信などお金をかけるところにはかけつつ、財務の安定性が図られている点は評価できます。

株価低迷でもその安全性が社長の余裕を持った議事運営の要因の一つかもしれません。

効率性 

棚卸資産回転率:80.23

・有形固定資産回転率:29.29

サービス業の棚卸資産回転率の平均が20未満であることを考えると比較的高いと判断されます。

これは、”商品”が売れていることを意味すると考えます。

一方、有形固定資産のサービス業の平均が50前後であることを考えると、土地や建物への投資については効率的な経営の観点から伸び代があるように推察されます。

東急ホテル内の看板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第26期定時株主総会 2023年12月8日(金)1300〜 セルリアンタワー

受付で自社ブランドの水を頂きました。

広い会場に多くの株主が集っており、200名程度はいたのではないかと思います。

株主総会会社説明会多くの質問が寄せられ良き”審議”が尽くせたようです。

当社のことだけでなく、業界のこと、企業の成長についてなど、いろいろと勉強になりました。

なお、株主総会については下記のとおり公表されています。

株主総会 | 株式会社サイバーエージェント

主な質疑応答

Q.(地政学的リスクを踏まえた)サイバーセキュリティについて

A.(いきなり答えづらい質問)だが、法令等を遵守しながら対応している。

25年間大きなトラブルはない。

擬似アタックによるセキュリティ対応にも注力している。

Q.株価低迷について

A.ウマ娘の大ヒットによる反動と考える。

増収増益にフルコミットすることで株価上昇に通じると考える。

Q.ウマ娘の訴訟について

A.長期間を要すると考える。

詳細については回答を差し控える。

Q.(将棋好きな株主からの)株価について

A.株価はウマ娘のヒットによって上がって、下がって、下がりすぎたという見立て。

また、サッカーワールドカップの配信については、社長の好みによるということで間違えない。

Q.女性役員の登用について

A.当社ではクオーター制(マイノリティに割り当てをする制度)を導入して、登用に力を注いでいる(それがなければ、上がらないと予想)。

Q.社長が考える1年間で注目してほしい点について

A.株価についてはすみません・・・。

これまで投資はしっかりしてきた。

十分に先への仕込みは終わっているので、将来は明るいと考える。

期待して下さい。

Q.LGBTで女性が不利になることはないか(応援しています)

A.LGBTを意識しつつ、女性が不利になることのないように注意している。

応援、ありがとうございます。

Q.FC町田ゼルビアのサポート(アクセス)について

A.J1昇格に伴い行政も動いてくれてバスの増便が実現するとともに、10年後にはなるがモノレールの延伸もされる予定。

Q.社長が重視する経営指標について

A.損益計算書では売上高と利益

また、自社でIP(知的財産)を持つ強みを実感している。

Q.バランスシートのその他240億円について

A.敷金やライセンス料等である。

Q.長期優待制度について

A.株主に長期保有していただくという点で方向性は正しいと考える。

検討する。

Q.ゲームに対するネガティブな報道について

A.チームとして対策している。

イベントなどを企画して既存ユーザーを大切にしていきたい。

Q.減収なのに増配することについて

A.株価が良い時も悪い時も株主に保有していただけるようDOE(株主資本配当率)5%(配当総額/株主資本)を採用しているため。

Q.(格闘技ファンの株主から)UFCの放映権について

A.ちょっと高くて手がでない。

Q.楽天への投資について

A.義理堅いキャラのように報じられた面もあるが、あくまでも良い投資として実施した。

モバイル事業から撤退すれば株価は3倍にはなるだろう。

モバイル事業が軌道に乗れば、それはそれで良い。

Q.楽天への追加投資について

A.我々はベンチャーキャピタルではない(追加か出資はない)。

どちらにしても(あきらめるのか、改善するのか)成功としての見立て。

Q.ゲーム事業の今後について

A.複数のタイトルがあるのでそれらを活かしていく。

Q.インターネット広告について

A.既存メディアに比べてンターネット広告が強くなっていくのは揺るぎないトレンドと考える。

Q.当社株を持たない社外取締役について

A.当社株を持たないからこそ良い仕事ができる。

Q.勤続年数が長い監査役について

A.注目度が高いにも関わらず大きなトラブルがなかったのは監査役のおかげ。

Q.ストックオプションの行使が4年後となることについて

A.勤続年数をは無関係。

Q.IRに闇があるのでは?

業績説明会において、機関投資家からの執拗な質問がなされ、ミスリードにつながる恐れのあるようなことがあった。

隠すようなことはない。

闇もない。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役5名選任の件

・監査等委員である取締役3名選任の件

・補欠の監査等委員である取締役1名選任の件

ストックオプションとして新株予約権を発行する件

拍手を持って承認・可決されました。

会社説明会

株主総会後15分の休憩を挟んで会社説明会と質疑応答が実施されました。

主なポイント

【インターネット広告】

・インターネット広告(シェア1位)のトレンドは不変

・増収増益を実現するためにはコストカットではなくトップラインを伸ばす。

・AI&DX事業の流れは本物

【ゲーム事業】

ゲーム事業(シェア1、2位)における残存者益

・ゲーム事業は当て続けないと次がない厳しい事業

【メディア事業】

・黒字化間近

・サッカーW杯で好感度が急上昇

・クリエーターも多数集まる。

・アベマはアニメ好きな顧客が約半数。

・スポーツ賭博が日本で解禁となったら大きな収益が期待される。

主な質疑応答

Q.後継者について

A.現在51歳、3年後の2025年には会長職になって60歳までは頑張りたい。

後継候補者は16名。

リクルートのような創業者がいなくても成長できる企業を目指す。

Q.大企業病対策について

A.大企業病(不正防止)防止のための規則類が明文化されている。

社員に対するアンケートでも80%以上の社員が働きがいを感じている。

オープンでフラットで風通しの良い社風を重視する。

Q.ジェットコースターのような株価について

A.ソフトランディングを目指したができなくて、申し訳ありません。

ただし、人材も新規事業も増えたので今後に期待して欲しい。

中・長期で応援してもらえる企業を目指します!

⑶ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記のとおりです。

なお、DOE5%として長期株主を優遇する方針とのことでした。

・2023年9月期:15円

・2022年9月期:14円

・2021年9月期:11円

・2000年9月期:34円

・2019年9月期:33円

株主優待

保有株数に応じたAbema TVプライムの無料視聴券

自社株買い 

なし

株主総会会場】 

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

インターネット広告事業、ゲーム事業、メディア事業の3本柱による事業リスクの分散がなされているとともに、それぞれが業界において高いシェアを確保しているということは素晴らしいことだと思います。

しかも、これまで大きなトラブルがなかったとのこと。

創業から大企業に成長した企業として、今後も見守っていきたいと思います。

⑵ 気になっていること

総会と会社説明会の2時間半の間、沢山の質疑応答がなされました。

ただし、成長戦略に対するコメントが少なかったのが気になりました。

増収増益にフルコミットについては、コストカットをしなければトップラインを伸ばすことになります。

そのための成長については、すでに仕込みは十分に終わっているという説明だったと思います。

その話からすれば、オーガニック成長を基本に考えているように聞こえました。

ではM&Aによる成長はどうなのでしょうか?

例えば、メディア事業については動画配信の競争がますます激化しており、各社、厳しい環境下に置かれているのではないかと推察します。

そのような、コンテンツは優良だが経営がイマイチの会社を買収することも有効な手段ではないでしょうか?

例えば、大手メディアの放送部門の事業譲渡などの可能性がある時代になってきていると思います。

そうした、会社の成長戦略についての詳細が気になりました。

4 まとめ

サイバーエージェントについて述べてきました。

随分前に株主になったこともありましたが、改めて株主総会に出席してその成長した企業としての素晴らしさを感じました。

その一方で、株価の反動、訴訟問題、ゲーム事業の難しさ、後継者リスクなどの課題も明らかになってきました。

中・長期で応援してもらえる企業になるために、どのような経営がなされていくのかについて注意深く見守っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

 

   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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