こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

GENDA【9166】〜株主総会雑感(もっとエンタメを!)

初投稿:2024.5.8

こんにちは!

この記事は、GENDA【9166】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・会長、社長、CFOの親しみやすさ

・エンタメ企業らしい株主を楽しませる株主総会を!

【目次】 

株主総会会場のベルサール汐留】

                     

1 GENDAについて

⑴ 会社概要

アミューズメント施設のGiGOを中心に展開し、エンタメ業界のM&Aや海外展開での成長を続けている会社。

グロース市場上場は2023年7月28日

売上高556億円、総資産521億円、時価総額998億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは5.12倍と高評価です。

企業理念 

非常に具体的で野心的な理念だと思います。

実際、2040年の世界一について株主総会でも繰り返し審議されていました。

ステークホルダー全員の頭合わせをするには、有効な理念だと思います。

⚫️ASPIRATION(大志)

世界中の人々の人生をより楽しく

⚫️VISION(野望)

2040年の世界一のエンタメ企業に

セグメント

アミューズメントの単一事業となっていましたが、今期からは

⚫️エンタメ・プラットフォーム事業

アミューズメント」と「フード&ビバレッジ(F&B)」から構成

⚫️エンタメ・コンテンツ事業

「キャラクター・マーチャンダイジング(MD)」と「コンテンツ&プロモーション」で構成

の2つのセグメントとなっています。

⑵ 株主になったきっかけ

1月決算企業で、業績が良く、新しい会社ということで株主になりました。

朝の経済番組の出演を含め、社長が目立っていますが株主総会を通じて会長やCFOより親しみを感じました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:23%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):10%

収益性は悪くはありません。

ただし、ネットで注目されている割には、堅実な経営がなされていると思います。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):140%

自己資本比率(30%以上が望ましい):38%

短期的にも中・中長期的にも問題があるレベルではありません。

反対に、新興企業でありがちなキャッシュリッチで自己資本を厚くしているわけでもありません。

M&Aを得意としているだけあって、資本の効率化という点でも今後の財務の巧みさに期待します。

効率性 

・有形固定資産回転率:4.43

サービス業という括りが妥当かという点はありますが、二桁の回転率を考えると有形固定資産についてはあまり効率的な経営がなされているとは言い難いです。

勘定科目は金額順に「アミューズメント施設機器」、「建物及び構築物」、「賃貸資産」、「工具、器具及び備品」、「建設仮勘定」、「その他」となっています。

憶測ですが、効率性の低さは、買収したゲームセンターの”資産”の収益への貢献の度合いを示していると考えます。

【案内板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第6回定時株主総会 2024年4月26日(金) ベルサール汐留

主な質疑応答

広い会場に多くの株主が集っていましたが、静かな雰囲気。

開会直後に社長から上場のお礼の言葉が伝えられました。

前期すべて上回った業績、前期のふりかえりと今季の予想について社長からのプレゼンが続きました。

また、バーチャルオンリーの株主総会については基本的にパンデミックの時に実施することとする方針など、好感が持てる説明だったと思います。

【事前】

Q.赤字の多いゲームセンターの運営について

A.マニュアルの共通化、DXの推進、調達コストの低減等によるリリブランドを通じて増収増益を計っていく。

Q.M&Aの資金について

A.資金の調達については、借入金、エクイティファイナンス等、同一基準で実施していく。

Q.株主優待について

A.有効な手段と考えるが、株式価値向上を優先させる。

【会場】

Q.会長と社長のゲームに対する原体験について

A.社長は、”リボン”や”なかよし”、プリクラなどに親しんだこと。

会長は、小学校では自分が作ったゲームで友達が楽しんでいる姿を見て、大学時代は企画したジュリアナパーティを多くの人に楽しんでもらえることを経験し、エンタメの仕事(イオンファンタジー)に進んだ。

Q.2040年の世界についての世界感について

A.産業革命以来働く時間は低下し、余暇時間が増え続けている。

今後はどのようなエンタメが好きかがその人のアイデンティティを決める世の中になると予想する。

Q.沼津のあわしまマリンパークやアニメのラブライブについて

A.ラブライブについてパートナーとして関与していく。

Q.取締役のボードの構成において社外が2名では少ないのでは?

A.経営はチームでするものであり、社外取締役は重要で、かつ、積極的に経営に関与している。

Q.営業利益率が10.5%から7%に低下した理由について

A.低利益率のカラオケを買収した影響と、会計基準が日本なのでのれんの償却の影響により営業利益率が低下した。

Q.海外展開について

A.現在、米国、台湾、中国に進出しているが中でも米国に注力している。

Q.世界一の指標について

A.エンタメ世界一のイメージはウォルトディズニーであり、指標としては売上、時価総額等が考えられる。

現在の成長スペースを継続することが世界一に通じると考える。

Q.M&Aのリスクとブランドについて

A.M&Aの進捗についてはIRをご覧下さい。

M&A後のブランドについては、ケースに応じてブランドを統一したり、以前のブランドをそのままにしたりしている。

Q.海外展開(特にインド)について

A.具体的な国名については話せない。

米国中心に展開をしていく。

Q.定款の変更(ロボット、電子機器等の追加)の必要性について

A.将来におけるゲーム機の開発を目的としたもの。

Q.協業しているFLIPSについてのM&Aについて

A.事業展開については色々なやり方があり、現時点では決まったものはない。

Q.カラオケとGiGOを展開するメリットについて

A.シナジー効果があると考える。

Q.今後のエンタメ業界(ソーシャルゲーム)のリスクについて

A.店舗事業については感染症の影響が大きいと考える。

また、全般的に金利上昇のリスクはあると認識。

Q.ラウンドワンのような業態について

A.今は考えていない。

Q.GAGAのグループ入りという新しいチャレンジについては喜ばしい。

A.ありがとうございます。

Q.ミニロケの米国における反応について

A.2021年から展開しているが、支持を受けていると認識。

Q.プロバスケットボールチームであるサンロッカーズとの契約について

A.単なるスポンサーのみならず広告・宣伝を超えた色々な関係を探っていきたい。

決議事項

⚫️定款一部変更の件

⚫️取締役7名選任の件

拍手を持って、承認・可決されました。

なお、閉会前に新役員の紹介と退任する役員からの挨拶がありました。

さらに退任者からの

”当社は若くて爽やかな会社”

という言葉に好感を持ちました。

⑵ 株主還元    

配当

なし

株主優待

なし

自社株買い

20億円を上限に4月から7月までの間で、適時、自社株買いを実施していると報じられています。   

【総会終了後のメッセージ】

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入ったこと

経営陣の人柄が分かってよかったです。

特に、会長の

「周りを喜ばせることに生きがいを感じる」

という発言に、一緒にお酒を飲んだらさぞかし美味しいだろうなと妄想してしまいました。

CFOの方の発言も丁寧で分かりやすい説明がなされていて、財務的な安心感を感じました。

社長も当初は丁寧な対応をされていましたが、少し緊張気味で、後半はお疲れなのか”金融機関出身者らしさが出ていました。

それらを考え合わせても、6回目とは思えないほどしっかりとした議事運営は気に入りました。

⑵ 株主総会にもエンタメを!

株主総会に集った株主の方の会社への愛を感じました。

質問を聞いていても、意地悪なものはなく、建設的な提言や質問が多かったように思います。

さらに、会社のWEBサイトではM&Aの進捗について詳細かつ説得力のあるIRを数多く出されています。

ならば、経営陣は自信と熱意とエンタメ心を持って、株主の質問に答えても良いように感じました。

エンタメ心とは、経営陣が株主との対話を楽しむこと。

自分の中のイメージを挙げれば、会話がきちんと成立していて、一体感があり、自然な拍手や笑いが生じた「日本郵船」や「三菱商事」、「丸紅」の株主総会などがあると思います。

来年の株主総会に期待します。

【総会会場の出入り口にて】

4 まとめ

GENDAについて述べてきました。

どちらかと言えば、ネット上の話題先行の会社というイメージがありましたが、経営陣の様子を通じてその堅実な面を確認することができて安心しました。

来てよかったです。

業績も好調で、2040年の世界一の夢も魅力だと思います。

充実しているIRをもっと読み込んで会社の理解を深掘りした上で、来年も株主総会に参加したいと感じました。

お読みいただき、ありがとうございます。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

 

   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #GENDA 

  

キャノン【7751】〜経営陣の高齢化とチャイナリスク

初投稿:2024.5.2

こんにちは!

この記事は、キャノン【7751】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・優れた技術力VSチャイナリスク

・88歳の会長と83歳の社長!

【目次】 

【キャノン本社】

                     

1 キャノンについて

⑴ 会社概要

カメラやコピー機で馴染みの会社ですが、半導体露光装着、監視カメラ、医療機器も展開しています。

売上高約4.1兆円、総資産約5.4兆円、時価総額約5.6兆円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは1.23倍です。

企業理念等

下記の通りで、崇高さを感じさせられます。

一方で、少し抽象的な気もします。

⚫️企業理念

『共生』

⚫️キャノンのDNA

「人間尊重」「技術優先」「進取の気性」

⚫️三自の精神

自発、自治、自覚

セグメント

下記の5つに区分されています。

( )内の数値は売上高の構成比を示しています。

プリンティングの占める割合が大きいことが意外でした。

⚫️プリンティング(56.1%)

⚫️メディカル(13.2%)

⚫️イメージング(20.6%)

⚫️インダストリアル(7.5)

⚫️その他(4.5%)

⑵ 株主になったきっかけ

12月決算企業ということと半導体関連に注目していたので、2023年末に株主となりました。

十数年前にも株主となったことがありますが、当時のことはあまり覚えていません。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:47%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):9%

製造業なのに粗利率が高いことが意外でした。

カメラ等の精密機器なので原材料費が少ないという理解で良いのでしょうか?

それに比べて営業利益率が思ったほど高くはありません。

販管費等にそれなりのコストを投じているようです。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):155%

自己資本比率(30%以上が望ましい):67%

短期的にも中・長期的にも問題ありません。

また、自社株買いした株式については償却する予定はないとのことなので、M&A等に使用されるのではないかと推察します。

効率性 

・有形固定資産回転率:3.82

製造業らしく、有形固定資産回転率(全業種中央値は4.5)は高くはありません。

勘定科目を見てみると「建物及び構築物」、「土地」、「機械及び装置」に続いて「建設仮勘定」が計上されています。

設備投資に対して積極的な姿勢と考えます。

株主総会の看板】

2 株主総会

第123期定時株主総会 2024年3月28日(木) キャノン本社

⑴ 株主総会

参加していません。

ライブ配信もありませんでした。

参加した人の主なコメントは下記の通りです。

⚫️後継者問題〜常に考えている!?

⚫️サステナビリティ〜CO2削減や気候変動対策には積極的に取り組んでいる。

⚫️チャイナリスクについて〜中国は日本にとって重要な隣人と考えている。

中国で扱うものは中国で作る、研究開発の拠点は中国には置かない。

国策に沿って中国とつきあう。

⚫️人事〜難しい国家資格を保有していても社内試験に合格しないため浮かばれない社員がいるのでは?

⚫️議長〜発言のために挙手をしている人を見つけるのに苦労している様子だった。

決議事項

⚫️剰余金処分の件

⚫️取締役10名選任の件

⚫️監査役1名選任の件

⚫️取締役賞与支給の件

⚫️取締役に付与される新株予約権の総額および総数改定の件

承認・可決されました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通りです。

コロナ前の高配当から減配後、徐々に増配に転じているようです。

・2023年12月期:140円

・2022年12月期:120円

・2021年12月期:100円

・2000年12月期:80円

・2019年12月期:160円

株主優待

なし

自社株買い

2023年度は計1000億円規模の自社株買いを実施されたようです。

2024年度も引き続き同規模の自社株買いが実施されると報じられています。  

【表札】 

              

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

カメラやプリンタを愛用していたこともあり馴染みのあることで応援したいという気持ちになります。

また、時代の流れという点で、インダストリアルビジネスユニットでは生成AIに使われるGPUの先端パッケージ関連の半導体露光装置にも期待が持てます。

⑵ 気になっていること

技術力に比べて営業力についてはどうなんでしょうか?

特に、経営者の高齢化が気になります。

88歳の会長、83歳の社長の良さもあるとは思いますが、

”会社のポテンシャルはきちんとに引き出されているのか?”

が、気になりました。

あと、チャイナリスクに対する姿勢に疑問を持ちました。

・米中対立で米国か中国かの選択を迫られるのにその決断ができないこと

チャイナリスクが顕在化した場合、在中の邦人全員を政府が助けることは不可能なことが自明なのに、”国策に沿う”とはどのような意味なのか?

など、状況によっては企業価値を大きく毀損させかねない経営陣に疑問を持ちました。

【記念館】

4 まとめ

キャノンについて述べてきました。

大企業で馴染みがあり半導体関連の時流にも載っている点で良い会社だと思います。

積極的な自社株買いにより株価は堅調に推移している点も評価できます。

その一方で、経営陣の高齢化及び地政学リスクに対する懸念も感じていました。

チャイナリスクに対する認識が甘いのでは?

と考え、

企業価値を大きく毀損することが起きてからでは遅い!

と判断して持株を売却しました。

それでも、引き続き会社の動向はモニターしていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #キャノン #半導体露光装置

  

サントリー食品インターナショナル【2587】〜株主総会とミニコンサートのシナジー

初投稿:2024.4.27

こんにちは!

この記事は、サントリー【2587】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・新しい社長と改訂された企業理念

・お金と音楽(ミニコンサート)の親和性

【目次】 

株主総会が開催されたサントリーホール

                    

1 サントリーについて

⑴ 会社概要

売上高1兆5917億円、総資産1兆9124億円、時価総額1兆5570億円の事業規模。

会社の付加価値(ブランド力、のれん)を示すPBRは1.43倍東証の要望レベルはクリアしています。

企業理念 

馴染みのある言葉もあり、奥が深い理念と考えます。

⚫️私たちの目的   Our Purpose

人と自然と響き合い、豊な生活文化を創造し、「人間の生命の輝き」を目指す。

⚫️私たちの価値観   Our Values

Growing for Good/やってみなはれ/利益三分主義

⚫️私たちのDNA    ”Who We Are”

Alwais Togethee with Seikatsusha

生活者の喜怒哀楽に寄り添い、潤い豊かな人生を提供します。

セグメント

地域別になっているようです。

⚫️日本

⚫️APAC

⚫️欧州

⚫️米国

地域別の収益を見てみると国内が高く、海外の伸び代が多いことが分かります。

⑵ 株主になったきっかけ

12月決算企業で、業績が良く、ミニコンサートがあったことから直前に、株主となりました。

なお、昨年も株主でしたが、総会は別の会社と競合していたため参加できませんでした。

今回、リベンジで株主総会&ミニコンサートに参加しましたが、昨年もこちらに参加しておけば良かったと後悔しています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:37%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):9%

比較的収益性は悪くないと考えます。

ちなみに、アサヒビールの前期の決算も同水準の収益性でした。

業界大手は類似の経営状況に収斂していくのでしょうか?

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):119%

自己資本比率(30%以上が望ましい):62%

安全性については、短期的にも中・長期的にも問題ないレベルです。

さらにアサヒビールとの比較においても安全性は高い水準にあります。

ただし、資本効率と企業価値の向上から考えると何かしら手を打つ段階にあるのかもしれません。

効率性 

・有形固定資産回転率:3.82

高くはない数値だと思います。

けれども、さまざまなドリンクを製造している以上、土地や建物への投資が必要なのは理解できます。

ちなみにアサヒビールの場合も約3でした。

【今回の株主総会の看板】

【前回の株主総会の案内板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第15回定時株主総会 2024年3月27日(水) サントリーホール

新社長から前期の業績、中期経営計画等についての報告がありました。

特に印象に残ったのは、企業理念の改定

更なる成長に期待が高まりました。

主な質疑応答

【事前】

Q.地方活性化について

A.自治体と協調しつつ、民間人材の派遣、広報、健康増進等の分野で活動している。

Q.当社の強みについて

A.変化するニーズに対応できるところ。

特に、ナチュラル、健康、さまざまな嗜好性への対応。

Q.株主優待について

A.株主還元については配当を基準としているので優待は予定していない。

【会場】

Q.社長が女性になったのにきめ細やかさがない

A.お土産についてはお帰りの際にお渡しする予定です。

Q.1400億円のキャッシュフローについて

A.2023年時点では805億円であり、キャッシュフローについては成長余力として活用していく。

Q.当社のIT化について

A.IT化については重要と考える。

具体的な取り組みについては、自動販売機の品切れ防止のための無線での状況把握、工場のスマートファクトリー化など。

社員の教育にも必要である。

IT化に伴うメリットとリスクのバランスを考えながらやっていく。

Q.Seikatsushaの意味について

A.顧客を消費の一瞬のみでなく生身の人間として捉える趣旨である。

Q.女性管理職について

A.タレントレビューを通じてリーサーを増やす取り組みを強化する。

Q.収益に比べて利益の伸びが低いのは人件費のコントロールに問題があるのでは?

A.生産性を上げるための人件費ととらえ、全体を見ながらコストコトロールしている。

併せて2024年の物流問題(ドライバー不足等)に対する最適化にも努める。

Q.特徴を活かした販売戦略について

A.市場のニーズをとらえたスピード感ある開発力を活かしていく。

具体的には成長と利益の二兎を取れるような自動販売機の開発にも注力している。

また、品質重視やコンプライアンス遵守によって小林製薬のような事案防止を図っていく。

Q.(最初からの株主より)日本の人口減少への対策について

A.2030年に向けて、ポテンシャルの高い海外においてM&Aの活用によって伸びていきたい。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役6名選任の件

監査役会設置会社である取締役1名選任の件

・補欠の監査等委員である取締役1名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通りです。

・2023年12月期:80円

・2022年12月期:80円

・2021年12月期:78円

・2020年12月期:78円

・2019年12月期:78円

・2018年12月期:78円

親会社の意向なのか、減配せず手堅く配当されてきたようです。

株主優待

なし

自社株買い 

2024年12月期において積極的に実施しているようです。 

サントリーホールにて】

                

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

株主総会は、会社を想う株主が多いように感じました。

建設的な質疑応答は参加していて気持ちが良かったです。

さらに、ミニコンサートは素晴らしかったです。

アメイジンググレースにウルっときてしまいました。

総会でお金の話で左脳をフル回転させ、その後、音楽を堪能しながら右脳を活性化させることができたのではないかと感じました。

お金と音楽の親和性を実感しています。

⑵ 気になっていること

株主総会の中で、株主優待を希望する声が多かったように思います。

サントリーが好きな人なら、製品が欲しくなるのは当然の心理だと思います。

ただし、親会社からすれば合理的に考えれば優待は魅力的に感じられないことも理解はできます。

ただし、同じような位置付けの通信のソフトバンクがペイペイポイントの株主優待に設定するケースなどを考えると、

株主優待に関する一工夫あっても良いのにな・・・”

と気になりました。

サントリーホール前の広場にて】

株主総会のお土産】


4 まとめ

サントリー食品インターナショナルについて述べてきました。

新しくなった社長の頑張りも好感が持てましたし、何よりニコンサートの素晴らしさがとても印象的でした。

一方、IT&DX関連などライバル企業に対して少し出遅れているようにも感じられました。

それらを全部考え合わせても、ミニコンサートがある限り毎年参加したいと思えるような株主総会でした。

お読みいただき、ありがとうございます。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #サントリー #ミニコンサート

  

Key Holder【4712】〜株主総会雑感

初投稿:2024.4.18

こんにちは!

この記事は、Key Holder【4712】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・総合エンタテイメント事業

・地下アイドルのように応援したくなる会社

【目次】 

株主総会会場のガーデンホールの入り口】


                      

1 Key Holderについて

⑴ 会社概要

四季報では、SKE48、乃木坂46物販等エンタメ、広告、映像制作のクリエイティブ企業とあります。

個人的にはWOWOWのお気に入りのドラマの制作に関わっている会社という印象が強い会社です。

売上高275億円、総資産272億円、時価総額183億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは0.89倍と苦戦しています。

企業理念 

”豊さの創造”

とあります。

エンタメを扱う会社らしくて好感が持てます。

なお、社名のKeyはステークホルダーの心や企業を、しっかり掴む(Hold)したいという願いが込められているとのことです。

セグメント

下記の4つの事業を展開しています。

・総合エンターテイメント事業

・映像制作事業

・広告代理店事業

・その他事業(不動産賃貸事業)

上記の事業間のシナジーがどのようになっているのかについて気になりました。

⑵ 株主になったきっかけ

12月決算で、業績が良く、エンタメというこれまで馴染みの薄い事業について関心を持ったため、年末に株主となりました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:17%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):7%

業績としては増収増益ですが、収益性はあと一歩というところだと思います。

そのあたりが、PBRの低さに繋がっていると考えます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):134%

自己資本比率(30%以上が望ましい):72%

短期的にも中・長期的にも問題はありません。

取締役候補者のスキルマトリックスの項目の中にM&Aが入っていることからも、恵まれた資本を活かしてどのようなM&Aを展開するかどうかに注目しています。

効率性 

・有形固定資産回転率:29.35

サービス業についての有形固定資産回転率のAIによる判定では5.8ですが、検索の結果では一桁多い回転率を示すサイトも少なくありません。

現状では「建物」へのミニマムな投資がなされていると考えます。

なお、不動産賃貸業も営んでいるとのことで、投資不動産も有形固定資産とほぼ同額が計上されています。

【案内板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

若い女性による司会が印象的でした。

社長からは

・自社株買いについての報告

・総合エンターテイメント事業としての事業展開

・海外案件の期ずれの問題(TOKYO VICE?)

・10円配当

・リラクゼーションスパの株主優待

などについての報告がありました。

主な質疑応答

Q.SKE等の購入する意思のない人のチケット応募対策について

A.所要の策を講じる。

Q.(Jトラストの株主より)Jトラストとのシナジーについて

A.シナジーを出すよう尽力する。

Q.アルタ閉店に伴うKey Studioの営業終了について

A.アルタを所有する伊勢丹の判断である。

Kye Studioは当社のルーツであり影響は大きい。

今は利益が出てしっかりやっていける代替スタジオを模索中である。

Q.新しいファンの獲得について

A.ご指摘のとおり、小中高生が足を運びやすくなるよう努める。

Q.秋元氏の作品の遅れに対する対策いついて

A.秋元氏が全てを確認しながらやっている。

よって、タイミングによっては延期も有り得る。

スタッフによるバックアップ体制には引き続き最善を尽くす。

Q.新規の人が個別握手会にどうやって参加していいかわからないことについて

A.マネジメントとファンの交流会に着目してより良くしていく。

Q.利益の2/3を稼ぎ出す乃木坂46をもっとアピールすべきでは?

A.乃木坂46についてはSONYと50%づつの出資でありすり合わせが必要。

グループとしてのCM等常日頃から効果的なPRを考えている。

Q.配当政策について

A.配当性向の市場平均は40%だが、当社は17.7%。

成長のためのM&Aなども考慮しつつ、内部留保を続けながら利益が出た場合に還元する方針。

Q.株主還元(減配にならないように)について

A.貴重なご提案ありがとうございます。

Q.男性アイドルグループについて

A.秋元氏と共に検討中である。

ジャニーズ事案があったが、次なる一手の一つとして考えている。

Q.女性アイドルの不祥事に対するペナルティについて

A.タレントは従業員ではない。

事案についてはケースバイケースで対応する。

なお、所要の教育、コミュニケーション、マネジメントについては引き続き徹底していく。

Q.いい会社なのにそのよさを伝える努力が足りないのでは?

A.ご指摘ありがとうございます。

IR等に注力します。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役6名選任の件

監査役1名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記のとおりです。

・2023年12月期:20円

・2022年12月期:10円

・2021年12月期:10円

・2000年12月期:10円

・2019年12月期:1円

配当を続けており、しかも増配基調なのは評価できます。

株主優待

6月末の株主に対して、600株以上で株数に応じてリラクゼーションサロンで利用可能なチケット(22、000円分/100分)がもらえます。

自社株買い 

内部留保を利用した自己株式の取得などを実施しているとあります。

また、株式を活用したM&Aも活発に実施しているようです。

【ガーデンホール出口の様子】

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

株主総会では、会社を愛する株主が多く建設的な提案が多かったように感じました。

参加していて気持ちの良い総会でした。

アイドルを応援する勢いで、当社の株主となり、さらに親会社のJトラストの株主になったような株主さんもいらっしゃったように思います。

ある意味、親会社のJトラストの社長さん以上に当社の良さを理解している株主もいるのではないかと感じました。

自分のような”にわか”株主と違って、当社とそのタレントを知り尽くした方の意見は投資をする上でとても参考になりました。

⑵ 気になっていること

株主総会で最後に質問された方の

”良い会社だけどIRが足りてないのでは?”

という指摘が当社の現状をよく物語っているように思いました。

配当政策にしても、今期の減配予想?の影響を少し甘く見ているのではないかと気になっています。

市場はネガティブな情報には敏感です。

東証も株価を意識した経営を推奨しています。

配当一つとっても株価に与える影響をよく考えて社名通りの真摯で丁寧な経営を期待します。

4 まとめ

Key Holderについて述べてきました。

初めて株主総会に参加して伸び代の多い会社だと感じました。

アイドル同様、会社を”推し”たくなる株主の気持ちに少し触れることができたかもしれません。

来年の株主総会にも参加したいと思っています。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

 

   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #

  

Jトラスト【8508】〜株主総会雑感(いろいろな株主)

初投稿:2024.4.9

こんにちは!

この記事は、Jトラスト【8508】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・金融事業についていろいろ学べる

・個性豊かな株主

【目次】 

株主総会会場前の眺望】

                      

1 Jトラストについて

⑴ 会社概要

四季報では保証、債権回収、アジアの銀行等で構成する金融グループとあります。

テレビのCMで「・・・H、I、JTB証券🎶」もグループ企業です。

売上高1142億円、総資産1750億円、時価総額616億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは0.41倍と低評価です。

企業理念 

下記の企業理念が掲載されています。

Jトラストらしさというか、金融事業に限らず、どの企業でも通じるような内容に思えて仕方がないのですが・・・。

「お客様のため、株主様のため、私たち自身のため、いかなる時も迅速に、誠実にチャレンジし続け、皆様とともに世界の未来を創造します。」

なお、行動理念は下記のとおりで企業名の由来はよく理解できました。

J:Justice(公正)

T:Teamwork(組織力

R:Revolution(革新性)

U:Uniqueness(独自性)

S:Safety(安心)

T:Thankfulness(感謝)

セグメント

・日本金融事業

・韓国及びモンゴル金融事業

・東南アジア金融事業

・不動産事業

・投資事業

・その他の事業

⑵ 株主になったきっかけ

株主優待の拡充のニュースがきっかけとなって関心を持ちました(実際は使えていませんが)。

12月決算企業であり、株価もお手頃価格だったことから2023年末に株主となっています。

⑶ 経営分析

収益性

売上高営業利益率(10%以上は優良株):7%

収益性は少し物足りない気がします。

ただし、ここ数年間で赤字から黒字へと転換していることを踏まえると良い方向に向かっている面もあると考えます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):326%

自己資本比率(30%以上が望ましい):72%

短期的にも中・長期的にも問題ありません。

むしろ、資本の効率化が求められるレベルだと思います。

効率性 

・有形固定資産回転率:672.91

高い数値で、有形固定資産については効率的な経営がなされていると考えます。

金融グループらしく、土地や建物にはミニマムなコストを徹底しているようです。

【案内板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第48回定時株主総会 2024年3月26日(火)恵比寿ガーデンプレイス

雨の中の株主総会でした。

受付で傘を預かっていただくご配慮は良かったと思います。

社長から増収増益である旨の事業報告と、不動産事業は新セグメントとしたことの説明がありました。

主な質疑応答

Q.ゼロ金利解除の影響について

A.日本金融事業において、貸出補償業務については価格転嫁が可能。

金利水準は多少上がる程度なので現状ではあまり影響はない。

また、海外においては円安の影響は認識している。

Q.詐欺事案について

A.事案については裁判中であり、かつ、世界各国で対応中である。

ご心配をおかけして申し訳ない。

社長が暴走しないような取締役によるチェック体制は構築している。

シンガポールに拠点を持つ悪意を持った粉飾決済集団にうまくやられてしまい、現在は回収中である。

同じ失敗はしないように心がけるが、チャレンジは必要と認識している。

Q.韓国金融事業の苦戦について

A.3年前までは順調だったが、米国の金利上昇に伴い厳しい状況が続いている。

貸倒引当金には悪材料を十分織り込んでいる。

Q.株主還元について

A.自社株買いを積極的に実施しており、それらは償却する予定である。

サラリーマン富裕層ではなく、数十億円の富裕層については宝塚のチケットなども有効と考える。

日本的な優待も大切にしつつ試行錯誤をしている。

成長と還元のバランスを大事にしていく。

Q.動画IRについて

A.悩みながらやっている。

四半期決算については財務担当が、本決算については社長が対応しているがコストも考慮しつつ検討を続ける。

Q.プライム市場への以降について

A.子会社の上場も含め様々な検討を実施している。

Q.韓国事業について

A.副社長が韓国で頑張ったので大丈夫。

後任の韓国人はコンサバティブな人物で日本人にはできないような大胆なリストラ等を断行しており立て直しに注力している。

Q.優待の変更が株価に与えた影響について

A.優待については試行錯誤をしている。

楽天ポイントも試したが配当と変わらない。

オリーブスパは人気がある。

宝塚に着目しているが満席を確保することへの対応が求められる。

いずれにしても人気があって定着すれば良いと考える。

Q.3号議案(譲渡制限付株式報酬制度改定)について

A.お金のない会社のストックオプションではない。

譲渡制限付きなので退社するまで譲渡できない。

Q.インドネシア事業について

A.(担当者より)インドネシア勤務5年で大きな赤字にならない状態になった。

46の支店をサポートできる体制を整えている。

ジャカルタが沈む懸念から首都移転としてジャングルを切り開いている。

ジャカルタでは上位3%の財閥から友情と信頼を通じて預金を獲得することが重要。

100兆円の預金の7割を大手5行が独占し、残りの3割を100行が争っている状態。

当社はMUFGと組んで対応している。

2040年には日本を超える予想もある。

日本の地銀もインドネシアを目指しており、当社がサポートすることが最適と考えるメガバンクのサポートは顧客を奪われる懸念がある)。

Q.タイ事案(21年償還期限の140億円)について

A.20年の償還期限のものは全て回収。

21年については回収中(140億円相当の資産(現金や不動産)があることはかなり把握している)。

時間はかかってるが、シンガポールのみならず現地国で、これまでの回収のノウハウを活かしつつ対応を進めている。

Q.裁判を早期に終わらせることについて(和解)

A.詐欺師とは逃げ回ることしか考えていないので、和解しようにも話し合いが成立しない。

よって攻めるしかない。

Q.当社の株式を7%保有する韓国企業について

A.基本的に会話はないが、パチンコガイアの件では手伝いたい旨の連絡があった。

Q.PBR1倍割れ対策について

A.配当や自社株買いも含め業績をアップさせるよう社員一丸となって対応していく。

Q.自社株買いの株式について

A.大半は償却するが一部は役員報酬に利用する。

Q.平等に使える株主優待について

A.QUOカード楽天ポイントでは実質配当と変わらない。

株主分布を考えながら試行錯誤していく。

Q.子会社のKeyHolderとのシナジーについて

A.コンテンツ事業と金融は親和性が高くシナジー効果があると考える。

具体的には高島彩さんのCM登用などがある。

富裕層に対するアピールとしてコンテンツを持っておくことは重要。

さらにKey Holderを強化していきたい。

Q.コンテンツ事業と金融事業の親和性が理解できない

A.おそらく社長の考え方はマイノリティだと思うが、そのマイノリティの考え方で事業をここまで成長させてきた。

Q.3号議案で2億円を5億円に拡大することについて

A.来年の総会後のことであり、そのタイミングでインドネシアで頑張った人たちの労を労いたいと考えている。

なお、枠は拡大するが必ずしも5億円全額使うというわけではない。

あくまで、利益が上がった場合に上げられるようにするものである。

ちなみに、2億円の枠でも半分しか使っていない。

決議事項

・取締役9名選任の件

監査役2名選任の件

・取締役(社外取締役を除く。)に対する譲渡制限付株式報酬制度改定の件

拍手を持って承認・可決されました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記のとおりです。

業績に配当金が左右されているようです。

・2023年12月期:14円

・2022年12月期:10円

・2021年12月期:1円

・2000年12月期:0円

・2019年12月期:1円

株主優待

DSクリニックで使用可能な3万円分の金券

自社株買い 

保有していたほとんどの自社株(938万株)を2024年2月末で償却と報じられています。

3月以降、さらに400万株、20億円を上限に自社株買いを実施する計画があるとのことです。 

【ガーデンホール前の眺望】 

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

初めて株主総会に参加し、当社のみならず金融のこと、詐欺のこと、インドネシアのこと、コンテンツビジネスのことなど幅広く学ぶことができました。

また、詐欺にあったこと、IR動画を悩みながらアップしていること、株主優待で試行錯誤中であることに対しても真摯に答えていた社長の姿勢には共感が持てました。

金融の世界にはいろいろな落とし穴があるようですが、それを承知でチャレンジを続ける事業展開に期待したいと思います。

⑵ 気になっていること

株主総会で、詐欺被害にあったことを責め立てる質問、債権の回収状況についての連続質問、子会社の売却を迫る発言などがありました。

反対に、インドネシア事業のディープな現実を知る担当役員の苦労話を引き出すような要望や事業展望に対する建設的な提言もありました。

いろいろな株主が集っていることが興味深かったです。

ただし、一部の株主の発言に社長が熱くなり事務局からサポートが入る場面がありました。

ビジネスではいかなる事態になろうとも冷静でいることの重要性を再認識しました。

4 まとめ

Jトラストについて述べてきました。

株主優待の金額に釣られて株主になりましたが、当社の今後の事業展開に関心を持っています。

基本的には金利がつく時代を背景に国内の事業については堅調に推移すると思いますが、資源や人口が多いインドネシアでの事業が期待通りに収益を上げるかどうかは正直、良くわかりません。

そのような、さまざまな要素がごっちゃ混ぜになったある意味、”カオス”のような部分も含めて株主として当社を注視していきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

 

   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #

  

楽天【4755】について〜株主総会雑感(京セラとの比較)

初投稿:2024.4.5

こんにちは!

この記事は、楽天【4755】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・携帯電話代を下げるという大義名分についての考察

三木谷社長と稲盛社長の違いは?

【目次】 

楽天本社】

                      

1 楽天について

⑴ 会社概要

ネット通販で有名ですが、金融、旅行など総合路線と四季報では記載されています。

19年に参入した携帯電話事業が経営に大きな影響を及ぼしており目が離せません。

ただし、株価は少しずつ上昇に転じており非常に興味深い会社でもあります。

売上高約2兆円、総資産約22兆円、時価総額約1.8兆円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは2.21倍です。

企業理念 

イノベーションを通じて人と会社をエンパワーメントする」

ことがミッションとあります。

ビジョンとしては

「グローバルイノベーションカンパニー」であり続けるとのこと。

感覚的には力強く感じます。

セグメント

沢山の事業を手掛けてますが、3つのセグメントに区分されており分かりやすいです。

⚫️インターネットサービスセグメント

⚫️フィンテックセグメント

⚫️モバイルセグメント

⑵ 株主になったきっかけ

サイバーエージェント株主総会で、藤田社長が楽天への出資について強気な答弁をしていることから関心を持ち2023年末に株主となりました。

⑶ 経営分析

収益性

売上高営業利益率(10%以上は優良株):営業赤字

営業赤字が4期連続、当期利益の赤字が5期連続続いています。

楽天モバイル事業の影響ですが、前期に比べて赤字幅が縮小している点が救いです。

また、売上高が伸びている点ではビジネスモデルが優れていると考えます。

安全性

自己資本比率(30%以上が望ましい):5%

財務的いは厳しい状況が続いています。

効率性 

・有形固定資産回転率:1.63

”サービス業”としては低いと思います。

1.2兆円以上の有形固定資産があるとは意外でした。

モバイルの基地局なども関係しているのでしょうか?

ちなみにNTTの有形固定資産回転率も1.35です。

【本社入口にて】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第27回定時株主総会2024年3月28日(木) 楽天クリムゾンハウス(本社)

多くの株主が縦長の部屋に集っていました。

聞いたところそれまでホテルでやっているよりも2倍ぐらいの株主が集ったようです。

主な質疑応答

【事前】

Q.財務戦略について

A.楽天銀行楽天証券を売却してモバイル事業関連の財務負担を軽減できる見通しはたった。

今後も、社債償還を適切に進め、規律ある財源コントロールに努める。

Q.株主還元について

A.配当は無配とさせて頂く。

楽天モバイル株主優待の申込期限は明日までですのでお忘れなく。

Q.楽天モバイル事業について

A.当社の参入前は、携帯料金が上昇を続け家計の7〜10%が携帯代となっていた。

当社の参入により携帯代が20%下り、家計として4兆円が別のことに使えるようになった。

モバイル事業は固定費を超えると利益が飛躍的に伸びるので数年後の実現を目指している。

また、モバイル事業を通じた他事業とのシナジーの最大化を実現させていく。

特にAI事業に注力していく。

AIは野菜のようなもので、肥沃な土壌(生データ)が大切。

当社は生データに恵まれているとともに、英語を公用語にしたため外国人のAIに優れた人材を多く採用している。

その強みを活かした事業戦略を展開していく。

【決議事項への質問】

Q.副社長が多いことについて

A.70以上の事業を展開していることから副社長は必要。

Q.フラットな組織について

A.当社はフラットな組織と考える(例えば、月曜日の全社的なミーティング?)。

Q.社外取締役は他の企業との兼務が多くお飾りになっていることについて

A.社外取締役はしっかりと職責を全うしている。

Q.監査役が22年も勤めていることについて

A.監査役は公平公正に職務を全うしている。

【会場】

Q.スコアリング制度について

A.中国のスコアリング制度と当社の事業とは異なる。

法令を遵守しつつ、例えば、信用システムについては”支払いの良さ”などの活用を図っている。

Q.株価について

A.楽天カードの時も最初は苦労した(1日の契約数が50名)。

それに比べると楽天モバイルはずっと良い。

中・長期的に株価に対して自信と覚悟は持って経営に取り組む。

Q.AIは人間を乗っ取るのか?

A.AIは予想モデルであり、人間のように物理的なことは苦手である。

反対に医療現場の画像診断のように得意な分野もある。

AIの進化は止められない。

ガイドラインに従いつつ安全に使っていく。

Q.剰余金処分の件を議案にしないで無配にすることについて

A.法令に則って剰余金処分の件は取締役会で決めさせていただいた。

Q.楽天リンクについて

A.LINEが強いが、地道に頑張る。

Q.(20年間株主総会に参加している株主から)金利上昇等の金融環境の変化の影響について

A.当社のキャッシュフローは改善されつつある。

モバイル事業への投資もひと段落した。

今後のプラチナバンドへの投資については仮想技術を用いれば巨額になることはない。

将来的には無借金経営を目指す。

Q.事前の質問に全て答えない、ネットに掲載しないのは何故か?

A.多くの質問を頂いているので、その中で多い質問について優先的に回答している。

決議事項

事前の質問→決議事項の説明&採決→報告事項等への質問というユニークな議事の運営でした。

・定款一部変更の件

・取締役12名選任の件

監査役2名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

なお、新任者については紹介されています。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通りです。

モバイル事業の影響により無配はやむを得ないと考えます。

・2023年12月期:0円

・2022年12月期:4.5円

・2021年12月期:4.5円

・2020年12月期:4.5円

・2019年12月期:4.5円

株主優待

楽天モバイル」の音声+データプラン(30GB /月)を無料にて提供(1年間)

【総会会場最寄りの二子玉川駅

                

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

当初、株主優待の申込期限が3月29日であることを知りませんでした。

株主総会三木谷社長から

”明日まで”

と教えられ、直ちに総会会場で申し込みをしました。

三木谷さん、ありがとうございました。

ちなみに、通知書では

株主優待の申込受付期限は、専用サイトをご確認下さい。”

という謎の記載でした。

また、三木谷社長話(クチ)が上手いです。

さすがは楽天の創業者です。

特に、

”AIは野菜”

との例えは秀逸でした。

”ジジイ殺し”

として財界の大物からも可愛がってもらったという評判も納得です。

ただし、株主総会の幕引きのように、多少の強引な面も感じられました。

⑵ 気になったこと

”携帯電話代が下がったのは楽天の参入のおかげという話は本当か?”

と気になりました。

確かに要因の一つではあると思います。

ただし、携帯電話代が下がった一番の要因は菅前首相(元総務大臣)の政治力だと考えます。

当時、日本の携帯代が7千円の時、欧州が4千円だったことから、

”日本の携帯代は4割下げられる”

と発言しリーダーシップを発揮したと記憶しています。

そこはやはりいい意味でも悪い意味でも官の主導が大きかったと考えます。

さらに、

”世のため人のため”

という大義名分を考えるなら京セラ創業者である稲盛和夫氏との比較が興味深いと思います。

京セラの社長である稲盛氏は過去に

・NTTと競争する会社が必要→KDDIの設立

ANAと競争する会社が必要→JALの再建

を実施しています。

その際、

”世のため人のため”

という大義名分に意気を感じて多くの支援が集まったと著書では述べられています。

少なくとも、それにより京セラの経営が今の楽天のような状況にはならなかったと記憶しています(もちろん、リスクはありましたが)。

それに対して、楽天の場合は、サイバーエージェントの藤田社長の出資があったぐらいで、楽天を積極的に応援しようとする企業の動きはほとんどなく、楽天証券楽天銀行を売却せざるを得ない状況にまで追い込まれました。

さらに、YouTubeでは楽天の経営危機を煽ることでPVを稼ぐ著名ユーチューバーが溢れています。

稲盛さんの大義名分と三木谷さんの大義名分では、やはり何か本質的に異なるものがあるように思えてなりません。

個人的にこれからもこの”問い”について極めていきたいと思います。

4 まとめ

楽天について述べてきました。

初めての株主総会へ参加しましたが沢山学ぶことがあり有意義でした。

三木谷社長のリーダーシップ、イノベーションを重視する理念、モバイル事業の行方、AI事業の成長ストーリーなど関心事は山盛りです。

今後も楽天に注目していきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #楽天 #AI

  

オークネット【3964】について

初投稿:2024.4.1

こんにちは!

この記事は、オークネット【3964】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・業績好調で株主還元にも積極的

・M&Aについては期待と不安も

【目次】 

株主総会の会場】

                     

1 オークネットについて

⑴ 会社概要

四季報では、「多分野で業者間のネットオークションを開催。中古車とスマホ等のデジタル機器が利益の柱」とあります。

売上高約433億円、総資産約376億円、時価総額約600億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは2.59倍です。

企業理念 

下記の理念が掲げられています。

あまり理解できていませんが、イマドキの理念のように感じました。

⚫️ミッションステートメント

「マーケットデザインで価値をつなげる。」

⚫️サステナビリティポリシー

「価値あるモノを、地球規模で循環させる〜Circulation Engine.」

セグメント

セグメントは下記の4つです。

⚫️オートモビル事業(中古車オークション関連)

⚫️デジタルプロダクツ事業(中古スマホ関連)

⚫️コンシューマープロダクツ事業(ブランド品オークション関連)

⚫️その他(中古バイク、海外事業関連)

この中で、その他を除くセグメントが増収増益だとのことです。

⑵ 株主になったきっかけ

12月決算期の会社であり、株価が右肩上がりのトレンドであったことから購入しました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:42%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):15%

高い収益性を有しています。

優良株といって良いと思います。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):171%

自己資本比率(30%以上が望ましい):59%

短期的にも中・長期的にも問題ないレベルだと考えます。

これだけ財務がしっかりしていれば、資本効率から考えてもM&Aへの100億円の積極投資は妥当だと期待できます。

効率性 

棚卸資産回転率:179.13

・有形固定資産回転率:27.4

棚卸資産については情報通信分野は4桁を超えているので、効率的とは言い難い数値です。

ただし、棚卸資産の金額は流動資産の1割程度なので、オークションによって商品は順調に売れているものと考えます。

有形固定資産回転率は全業種で見れば平均以上ですが、情報・通信分野は3桁であることを考えると、効率性は高くはありません。

有形固定資産の内訳は金額順に、「土地」、「建物及び構築物」「その他」の勘定科目となっています。

この中で、「その他」が約3.5億円もあることが特徴だと感じました。

セルリアンタワー内部の様子】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第16回定時株主総会 2024年3月26日(火) セルリアンタワー東急ホテル

ライブ配信を視聴しました。

滞りなく終了しています。

主な質疑応答

【事前】

Q.増配について

A.内部留保を優先し、配当性向30%を基準に株主に報いたい。

Q.事業成長性や注目分野について

A.既存事業を中心としつつ、セループや更なる新規事業にに注力したい。

特に、人的資本投資やM&A投資を計画している。

【会場】

Q.セループの状況について

A.二次流通で顧客とのつながりをつくるセループは順調に推移している。

具体的には千趣会との共創事業が挙げられる。

今後もさまざまな企業と協力しつつさまざまなサービスを提供していく予定である。

Q.GCV(グロース・サイキュレーション・バリュー)を他社のへの推奨は?

A.他社に対しても積極的に広めたい。

Q.金融の変化の影響について

A.金利の変動はほとんどない。

為替についてはユーズドジャパンの製品が海外に多く輸出されている点で、円安のメリットを受けている。

決議事項

⚫️取締役7名選任の件

⚫️監査役会設置会社である取締役2名選任の件

⚫️取締役に対する業績連動型株式報酬制度の一部改訂の件

拍手を持って承認・可決されました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通りです。

当初は無敗でしたが26円配当が続き、一度減配した後は増配基調が続いており期待されます。

・2023年12月期:53円

・2022年12月期:48円

・2021年12月期:40円

・2000年12月期:21円

・2019年12月期:26円

株主優待

保有期間に応じた金額のQUOカードがいただけます。

1000円のQUOカードを頂きました。

株主優待QUOカード

                 

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

収益性が高く、株主還元にも積極的な会社だと思います。

自分が株主である会社の一つにエニグモという服飾に特化ネット通販の会社がありますが、業績は芳しくありません。

その意味でも、個人と法人、服飾と車・スマホという違いはあれど、しっかりと儲けているビジネスモデルに対して頼もしく感じています。

⑵ 気になっていること

為替

基本的に国内の中古車、スマホ、ブランド品を海外に輸出しているようなので為替の影響が大きいと思います。

今、1ドル152円が天井(財務省ガイドライン?)となっていますが、円高方向になった場合どこまでいくのか?そしてその影響はどれくらいなのかが気になります。

M&A

一般的にM&Aの成功の確率は50%と言われています。

M&Aについの100億円の積極投資は評価しますが、しっかりとした企業の見極め、合併後のPMIなど、どこまで上手にできるかが気になっています。

4 まとめ

オークネットについて述べてきました。

初めての株主総会をライブで視聴して好感が持てましたし、業績&株価も堅調です。

他方、M&Aへの積極投資などリスクを取っていることもありIRのチェックなどは欠かさないで時宜を得た果断な判断が必要になってくる場合も予想されます。

来年は会場に足を運んでみたいと思っています。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #オークネット #株主優待 #オークション