こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

ANAワイドゴールドカード雑感

初投稿:2024.1.13

こんにちは!

この記事は、ANAワイドゴールドVISAカードについてホルダーとしてのコメントをまとめたものです。

ANAワイドゴールドカード 】

1 カード取得の経緯

2024年のANA”修行”目的で2023年末に取得しました。

修行とは上級会員(SFC:スーパー・フライヤーズ・クラブ)を目指して、飛行機に”たくさん”乗ることです。

ただし、上級会員には有効期限あるのですが、所要のクレジットカードを保有していれば上級会員を維持できます。

当初、ANA ToMe Cardを持っていましたが、残念ながら、このカードではSFCを維持できないことが判明。

よって、ワイドカードを申し込んで審査がパスできれば修行を始めようと決めて、申し込みをしました。

申し込みと同時に、”確認事項があります”とのメールが届きました。

定年退職の身なので、

"審査を通るのは難しいのかもしれない・・・。"

と覚悟はできていましたが、一向に確認の連絡が来ませんでした。

よって、1週間後にこちらからカスタマーサポートに連絡。

そこで分かったことは、

”今の自分状況ではキャッシングをつけることが難しい”

のことでした。

そこで、

”キャッシングはいりません。”

と回答したところ審査はパス。

定年退職後の四枚目のクレジットカード(イオン、楽天JALANA)が1週間ほどで届きました

【NAHAマラソン受付時のANAブースにて】

2 カードの特徴

⑴ カードの特徴

ANAカードは「マイレージ」、「クレジット」、「電子マネー楽天エディ、SuicaPASMO、ninocaまたはiD)」の3つの機能が一枚になったカードです。

年会費は税込で15400円かかりますが、SFC会員の維持を考えると仕方がないと割り切っています。

VISAを選択したのでVISAタッチが使える便利さや、今度Tポイントと統合するVポイントが利用できる点なども気に入っています。

細かいことですが、SBI証券投資信託の積立においても本カードが利用できることも気に入っています。 

⑵ ANAカード限定サービスについて

説明書からの主なサービスについて抜粋してみました。

⚫️ご入会・ご継続時のボーナスマイル

当カードの場合、それぞれ2000マイルがプレゼントされるとこことです。

⚫️ご登場ごとのボーナスマイル

当カードの場合、区間基本マイレージ✖️クラス・運賃倍率✖️25%

がプレゼントとのこと。

⚫️空港売店ANA FESTA」5%割引

千円以上のお買い上げ時に5%割引だそうです。

⚫️空港免税店「ANA DUTY FREE SHOP」5〜10%割引

当カードの場合、空港免税店では10%の割引が得られます。

⚫️IHG・ANAホテルズグループジャパンでの朝食無料&ウェルカムドリンクサービス

対象ホテルで上記サービスが受けられるようです。

 Bookingなどの予約サイトとどちらがお得か興味あります。

【目撃したSTAR WARS仕様機!】

3 使用したコメント

⑴  良かったこと

2024年1月時点で、ホルダーになってまだ2ヶ月。

修行もこれからです。

正直、当カードの良さが実感できるまでには至ってません。

ただし、フライトの予約などは普通にできているので問題なさそうです。

あと、三井住友カードなので、クレカ積立などのポイント付与や、リボ手数料による年会費の削減などVpass(スマホアプリ)を駆使することでその便利さを享受できるのではないかと期待しています。

⑵  気になっていること

個人的にはJALカードも持っていることから、当ANAカードとの比較が気になります。

特にJALのマイルはGG WAONカードホルダーなので有効期限が5年間あります。

ANAのマイルの有効期限(基本は3年間)を伸ばす方法などを色々と探理ながら、使い分けをしていこうと思います。

また、同じゴールドカードでも、JCBは海外旅行障害保険が1億なのに対して当カードは5千万円などの点も、本気で保証を考えた場合、他の保険の加入の必要性を含めて一考の価値はありそうです。

ANA国際線の機内食

4 まとめ

ANAワイドゴールドカードについて述べてきました。

”修行”目的で取得して数ヶ月程度のホルダーなのでそれほど深い内容をコメントできなかったかもしれません。

ただし、定年退職後でもクレジットヒストリーが悪くなければ(代金が引き落とされなかったことはほとんどなかったと思います)、3年間で四枚のクレジットカードを作ることができたことなどは自分にとっても新たな気づきでした(キャッシングについては”待った”が入りましたが)。

今後は、修行を通じた気づきJALカードとの比較などの情報を発信しつつ、記事をアップデートしていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

 

ANA #クレジットカード #SFC #修行 

 

 

 

 

カナミックネットワーク【3939】について

投稿日:2024.1.8

こんにちは!

この記事は、カナミックネットワーク【3939】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

さわかみファンド運用報告会での社長のプレゼン

・成長が加速するのか鈍化するのか注目

【目次】 

さわかみファンド運用報告会が開催されたパシフィコ横浜】 

                    

1 カナミックネットワークについて

⑴ 会社概要

自治体、医師会、介護サービス事業向けクラウドサービスを展開している会社。

四季報では、24時間ジムの経営にも参画とあります。

売上は37億円、総資産56億円は時価総額は200億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を示すPBRは6.24倍と高い評価を得ています。

企業理念 

⚫️「超高齢社会」における地域包括ケアをクラウドで支える」

この理念の下、患者・家族がより質の高い医療・介護サービスを受けられることを目指して事業展開しているとのことです。

⚫️社名の由来

「介護(カイゴ)」と「活性化(ダイナミック)」そして「ICT(ネットワーク)」の3つのキーワードを掛け合わせて誕生したとのこと。

セグメント

セグメントは下記の2つですが、クラウドプラットフォームが9割以上を占めています。

⚫️クラウドプラットフォーム

⚫️ソリューション開発

⑵ 株主になったきっかけ

2023年9月に参加したさわかみファンドの運用報告会において、社長のプレゼンを聞いて株主となりました。

将来性に期待が持てたからです。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:69%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):29%

収益性は高いです。

クラウドサービスを提供するIT企業としての強さが現れていると思います。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):286%

自己資本比率(30%以上が望ましい):67%

安全性について、短期的にも中・長期的にも懸念事項はありません。

ファンドが投資するだけのことはあります。

ただし、利益剰余金が32億円もあるのでキャッシュの使い道については注意が必要と考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:3.74

IT企業にしては回転率は低めです。

勘定科目では「建物」が6割強、「工具、器具及び備品」が3割強を占めています。

有形固定資産の更なる内訳は不明ですが、営業所が全国に7か所あること、健康寿命延伸サービスにおける新規店舗出店に係る設備投資が3億円強などに資金を投入しているように推察します。

株主総会の会場となった恵比寿ガーデンプレイス】 

2 株主総会

⑴ 株主総会

第23回定時株主総会 2023年12月22日(金) 恵比寿ガーデンプレイス

参加せず。

ただし、参加した方の話からウェブ参加の役員が多かったことや、株主から成長鈍化の懸念や、株価が低迷していることについての質問が多かったようです。

また、総会終了時に、メガバンク立ち合いのもとでの株主優待の抽選会があったとのこと。

機会があれば参加してみたいと思いました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記のとおりです。

・2023年9月期:5.5円

・2022年9月期:3円

・2021年9月期:2.5円

・2020年9月期:2円

・2019年9月期:1円

・2018年9月期:5円

2019年から増配基調が続いており好ましい傾向だと思います。

株主優待

・抽選によるJCBギフトカード  

・「アーバンフィット24の抽選券」

一度、体験してみたいと思います。

株主優待

              

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること 

さわかみファンドが投資をしているという安心感はあります。

運用説明会で社長からのプレゼンや質疑応答を聞いていてしっかりとした会社だと思いました。

また、基本的にB to Bの会社ですが、フィットネスが良ければその方向から会社との繋がりを深める可能性もあります。

株主還元もあり、毎年確実に成長していることから長期で保有することで報われる可能性も低くはないように感じています。

⑵ 気になったこと

取締役9名の中で山本という名前が4名いらっしゃることが気になりました。

意外と親族で経営が固められているのかもしれません。

外部の優秀な人材が経営に参画しやすいのかどうか気がかりです。

また、株主総会に足を運ばない取締役が多いというのもネガティブ。

ステークホルダーという外部との関係よりも身内の間のぬるま湯(コンフォートゾーン)にどっぷりと浸かっているとすれば、成長鈍化を懸念する株主の指摘も頷けます。

そもそも、時価総額は100億円を超えていますが、売上高は40億未満の会社なので成熟期を迎えるまでにはまだまだ時間がかかると推測します。

さわかみファンド運用報告会の会場にて】

4 まとめ

カナミックネットワークについて述べてきました。

ファンドの運用報告会でのプレゼンをきっかけに株主となったばかりですが、株価が冴えないことを除けば悪くない会社のように思います。

株主優待のフィットネスについても体験後、コメントをアップするつもりです。

成長を加速させる要因と鈍化させる兆候の両方を注意深くウォッチしながら付き合っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #カナミックネットワーク #フィットネス

  

M&A総研ホールディングス【9552】〜株主総会で感じた3つの懸念

初投稿:2023.12.25

こんにちは!

この記事は、M&A総研ホールディングス【9552】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・DXやAIを駆使し業界の問題解決に取り組む会社

・経営陣も会場の社員も若い方ばかり

【目次】 

株主総会の会場】

                       

1 M&A総研ホールディングスについて

⑴ 会社概要

売上高86億円、総資産83億円、時価総額2547億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは45.05倍と極めて高く評価されています。

四季報によれば、他産業サービス・製品の業種に区分され時価総額順位は18/290社となっています。

また、【成長続く】とか【立ち上げ】などの見出しも踊り、将来性が期待されます。

企業理念 

下記のようなシンプルで力強い経営理念が掲げられています。

⚫️M&A Techにより未来のM&A市場を創造する

主な事業内容

主な事業内容は下記の通りです。

⚫️M&A仲介

・AIマッチングアルゴリズムを用いたM&A仲介サービスの提供

・M&Aプラットフォームの運用

また、コンサル事業の子会社を設立するとのこと。

なお、従業員数は258名となっています(株主総会資料より)。

⑵ 株主になったきっかけ

9月決算企業を探していました。

何かと話題のM&A総研に関心があったことから2023年に初めて株主となりました。

⑶ 主なM&A仲介企業とその状況

上場している主なM&A仲介企業でこれまで株主総会に足を運んだことのあることがある会社は以下の通りです。

⚫️日本M&Aセンターホールディングス【2127】

・業界ナンバーワンで中小企業のM&A仲介業界をつくってきた

・質の高いサービスだが手数料は高め

・不適切な会計(期ズレ)で役員9名を処分した後、営業部門から100名が抜けて時価総額は1/3に減少

・不祥事に際して株を売却した欧州の機関投資家が禊を経て買いに転じているとのこと(ラジオ日経の解説者より)

⚫️M&Aキャピタルパートナーズ【6080】

・ライオンのCM

・社員の高額報酬で有名

・訴訟がないことが強み

・大型のM&Aも得意

⚫️ストライク【6196】

・当初はネットを駆使した経営に特徴

公認会計士・税理士の経営陣

・医療関係に強み

⚫️M&A総研ホールディングス【9552】

・経営陣が若く、社長がエンジニア

・M&Aマッチングアプリなどに強み

・M&A成立までの期間の短縮(半年)&手数料の明確化(成功報酬型)が売り文句

⑷ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:77%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):53%

収益性は申し分ありません。

M&A仲介企業としても他社に遜色はないレベルと考えます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):286%

自己資本比率(30%以上が望ましい):67%

短期的にも中・長期的にも問題ないと考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:127.56

東京オフィスの増床や地方オフィスの移転がなされています。

有形固定資産への投資がなされても回転率が100を超えていることから、この点に関して効率的な経営がなされていると考えます。

株主総会の案内板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第5回定時株主総会2023年12月22日(金)TKP東京カンンファレンスセンター

数十人の株主が集っていました。

社長からは事業報告に加えて成長戦略等についての話がありました。

主なポイントは下記の通り。

・当社はDXやAIに強い

・62万社の黒字廃業が予測されている

・M&A仲介業界の問題点は「成立までの期間が遅い」、「料金体系が不明確」

・当社の特徴は「完全成功報酬」、「成約期間6.6ヶ月」、「マッチング力に強み」

主な質疑応答

Q.税制改正によるインパクトについて

A.現状では見えていない。

Q.M&A市場の足元は伸び悩んでいるのではないか?

A.各社によって伸びていたり、そうでなかったりしている。

それらは会社の規模等によっても異なる。

いずれにしても、ポテンシャルのある市場と認識。

Q.社員がダメにならないような内部管理体制について

A.働きすぎとならないようなシステムを構築している。

現状の退職率は低い。

アドバイザーがしなくても良い仕事を削減するよう努める。

Q.IR(特に株主総会ライブ配信)について

A.貴重なご意見として承る。

Q.M&Aの後、うまくいっているのか?開示はできないのか?

A.ポジティブな変化の方が多い。

開示については相手のある話なので容易にはできないが、検討する。

Q.当社の抱えるリスクは?

A.業界を問わず、事例研究を丁寧に行いリスクを潰すことをしてきている。

Q.システムについて他社に真似されるリスクについて

A.マッチングの作り込みの徹底の伴い何万件と改善を実施しており、その要件定義だけでも数年かかると考えるのでこれが強い参入障壁となっていると考える。

Q.印象深いM&Aについて

A.債務超過日本語学校を売却することができた。

Q.リスク管理の一環としての実効性のある内部監査はできているのか?

A.東京、大阪、名古屋等の事務所を年に1回は監査している。

より充実させるよう努める。

Q.ベクトル社の社長から学んだことについて

A.上場企業の社長としてあるべき姿等、さまざまなことについて学んだ。

Q.減資によるキャッシュの活かし方について

A.この場では申し上げられない。

コーポレートアクションを取り安くなることは確実なので適時、開示される情報をお待ち下さい。

Q.成長の壁を2つ挙げて欲しい

A.壁は常に考えているので特定しにくい。

強いて言うならば、リスク管理の強化」と「人材の採用」と考える。

決議事項

・取締役6名選任の件

・資本金の減少の件

拍手を持って承認・可決。

なお、総会終了には拍手が湧き上がっていました(終了時に拍手が湧き上がる会社は基本的には良い会社だと思います)。

⑵ 株主還元    

無し

【ビルの前にて】

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

M&A仲介という成長が見込まれる事業やその中でも好業績を維持している点は気に入っています。

また、ICTを駆使した事業がどこまで持続的な収益に結びつくのかについても注目していきたいと思います。

⑵ 株主総会で感じた3つの懸念

基本的には期待しています。

けれども、初めて株主総会に参加して次の3つの懸念を感じました。

経営陣が若い

若いから単純に未熟だとは考えません。

ただし、ベテランの知恵を活かすという点では”抜け”があるようにも思えます。

人工知能の専門家で『妻のトリセツ』などのベストセラー作家の黒川さんは、56歳以降の脳は”成熟脳”であり、さまざまな問題を解決する知恵が詰まっていると解説しています(下記をご参照下さい)。

当社の中で、どのくらい”成熟脳”が活用されているのか、気になりました。

ちなみに、以前株主だった同じような若い経営陣オンリーの会社にオーケストラホールディングス【6533】があります。

多様性が重視される昨今において、役員が若い人ばかりという単一性に違和感を抱いてその後、株式を売却しました(下記リンクを参照下さい)。

Orchestra Holdings【6533】について〜株主総会雑感 - こげぱんの資産運用

同社の2年間の株価チャートは3000円から1000円へ右方下りとなっています。

他方、

”若い人に高齢で会社を手放す人の気持ちが分かるのか?”

という疑問も感じました(AIがやるから人の年齢は無関係という意見もあるかもしれませんが・・・)。

M&Aについて

”早かろう悪かろう”

のビジネスモデルは持続可能性に疑問を持ちます。

株主からのM&Aの後どうなったのかという質問の背景にも

”早かろう悪かろう”

に対する懸念があると推察します。

だからこそ、株主からも情報開示が必要との提言だったと思います。

ちなみに、M&Aキャピタルパートナーズでは社長が著書を出して買い手と売り手の双方のウインウインの事例を紹介しています。

さらに、数年前の同社の株主総会では

”訴訟がないことが当社の強み”

と社長が繰り返し語っていました。

人材について

総会終了後に、会場の前方で若い女性が不安そうに取り残されていました。

聞くと、今回選任された新人の役員とのこと。

役員や株主の退室については案内がありましたが、新人さんは”状況外”?

忘れられていたのではないかと思ったほどです。

”事例研究”にもなりませんが、一般に新人の役員が選出された場合、

・紹介:多数

・挨拶:増加傾向

・スピーチ:時々(例:カラダノート、マネックス

・無視:少数

となると思います。

今回は彼女の選任も議案だったのに紹介すらありませんでした。

”人材”を常に考えていると言う割には、

”役員クラスでもこの扱いなんだ”

と言う実態を垣間見ることができました。

株主から、社員がダメにならないような仕組みについての質問が出るのも頷けます。

賢い株主の多さ

エンジニアで大株主の社長というとPKSHA Technology【3993】が挙げられると思います。

同社の株主総会に参加した際、信者のような若い株主が複数いたことを覚えています。

当社においてもそのような株主がいるように思ったのですが、意外と株主の皆さんの発言を聞いていると会社とほど良い距離感を保っているような方が多いように感じました。

冴えない株価に感情をぶつけるような質問も皆無。

会社からのリスク管理の説明はイマイチでしたが、株主のリスク管理は意外としっかりされているように思えました。

このことは、何かがあれば適切な処置を行う株主が多く、株価に大きなインパクを与えることにつながると感じました。

そもそも、PBRは50倍と投資家の期待は尋常ではありません。

例え株価が10分の1になってもPBR5倍でまだまだ高い評価と言える水準。

成長性著しいとはいえ、売上高が100億円未満の会社。

自分も賢い株主さんを見習って節度ある投資を心がけたいとお思います。

ちなみに、サイバーエージェントではウマ娘が大ヒットして株価が急騰した反動で、現在では長期に渡り右肩下がりの株価となっています。

リスク管理においては、不祥事だけが株価下落の原因ではないと申し添えます。

4 まとめ

M&A総研ホールディングスについて述べてきました。

基本的には成長著しく経営分析からも素晴らしい内容だと思っています。

ただし、株主総会に足を運んで株主からの質問を聞いているうちに生じたさまざまな懸念事項の中から3点について説明しました。

けれども、何と言っても経営陣のみならず、会社そのものが創業5年目の若い会社。

今後の展開に期待したいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #M&A総合研究所 #M&A 

  

サイバーエージェント【4751】〜株主総会雑感

初投稿:2023.12.13

こんにちは!

この記事は、サイバーエージェント【4751】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・社長の余裕のある対応

・中・長期で応援してもらえる企業を目指す!

【目次】 

株主総会の会場 セルリアンタワー

1 サイバーエージェントについて

⑴ 会社概要

ネット広告代理店に加え、ゲーム(ウマ娘ネットテレビ局(アベマ)を展開しています。

売上高7200億円、総資産4778億円、時価総額4083億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは2.83倍と高評価です。

企業理念 

下記の2つ等が掲げられています。

シンプルで洗練されていますが、深く理解するのはちょっと難しいように感じました。

⚫️VISION

21世紀を代表する会社を創る

⚫️ブランドコンセプト

オールウエイズFRESH!

セグメント

⑵ 株主になったきっかけ

実は10年以上も前に株主であったこともあります。

最近、株価が割安になり、優待もあり9月決算企業でもあったことから久しぶりに株主となりました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:27%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):3%

収益性は高くありません。

2期連続の増収・減益だからやむを得ないのかもしれません。

ただし、社長の話では成長投資はしっかりしてきたとのこと。

さらに、全社的に増収増益にフルコミットということで、今後が楽しみです。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):263%

自己資本比率(30%以上が望ましい):49%

短期的にも、中・長期的にも問題ありません。

昨年のサッカーワールドカップの配信などお金をかけるところにはかけつつ、財務の安定性が図られている点は評価できます。

株価低迷でもその安全性が社長の余裕を持った議事運営の要因の一つかもしれません。

効率性 

棚卸資産回転率:80.23

・有形固定資産回転率:29.29

サービス業の棚卸資産回転率の平均が20未満であることを考えると比較的高いと判断されます。

これは、”商品”が売れていることを意味すると考えます。

一方、有形固定資産のサービス業の平均が50前後であることを考えると、土地や建物への投資については効率的な経営の観点から伸び代があるように推察されます。

東急ホテル内の看板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第26期定時株主総会 2023年12月8日(金)1300〜 セルリアンタワー

受付で自社ブランドの水を頂きました。

広い会場に多くの株主が集っており、200名程度はいたのではないかと思います。

株主総会会社説明会多くの質問が寄せられ良き”審議”が尽くせたようです。

当社のことだけでなく、業界のこと、企業の成長についてなど、いろいろと勉強になりました。

なお、株主総会については下記のとおり公表されています。

株主総会 | 株式会社サイバーエージェント

主な質疑応答

Q.(地政学的リスクを踏まえた)サイバーセキュリティについて

A.(いきなり答えづらい質問)だが、法令等を遵守しながら対応している。

25年間大きなトラブルはない。

擬似アタックによるセキュリティ対応にも注力している。

Q.株価低迷について

A.ウマ娘の大ヒットによる反動と考える。

増収増益にフルコミットすることで株価上昇に通じると考える。

Q.ウマ娘の訴訟について

A.長期間を要すると考える。

詳細については回答を差し控える。

Q.(将棋好きな株主からの)株価について

A.株価はウマ娘のヒットによって上がって、下がって、下がりすぎたという見立て。

また、サッカーワールドカップの配信については、社長の好みによるということで間違えない。

Q.女性役員の登用について

A.当社ではクオーター制(マイノリティに割り当てをする制度)を導入して、登用に力を注いでいる(それがなければ、上がらないと予想)。

Q.社長が考える1年間で注目してほしい点について

A.株価についてはすみません・・・。

これまで投資はしっかりしてきた。

十分に先への仕込みは終わっているので、将来は明るいと考える。

期待して下さい。

Q.LGBTで女性が不利になることはないか(応援しています)

A.LGBTを意識しつつ、女性が不利になることのないように注意している。

応援、ありがとうございます。

Q.FC町田ゼルビアのサポート(アクセス)について

A.J1昇格に伴い行政も動いてくれてバスの増便が実現するとともに、10年後にはなるがモノレールの延伸もされる予定。

Q.社長が重視する経営指標について

A.損益計算書では売上高と利益

また、自社でIP(知的財産)を持つ強みを実感している。

Q.バランスシートのその他240億円について

A.敷金やライセンス料等である。

Q.長期優待制度について

A.株主に長期保有していただくという点で方向性は正しいと考える。

検討する。

Q.ゲームに対するネガティブな報道について

A.チームとして対策している。

イベントなどを企画して既存ユーザーを大切にしていきたい。

Q.減収なのに増配することについて

A.株価が良い時も悪い時も株主に保有していただけるようDOE(株主資本配当率)5%(配当総額/株主資本)を採用しているため。

Q.(格闘技ファンの株主から)UFCの放映権について

A.ちょっと高くて手がでない。

Q.楽天への投資について

A.義理堅いキャラのように報じられた面もあるが、あくまでも良い投資として実施した。

モバイル事業から撤退すれば株価は3倍にはなるだろう。

モバイル事業が軌道に乗れば、それはそれで良い。

Q.楽天への追加投資について

A.我々はベンチャーキャピタルではない(追加か出資はない)。

どちらにしても(あきらめるのか、改善するのか)成功としての見立て。

Q.ゲーム事業の今後について

A.複数のタイトルがあるのでそれらを活かしていく。

Q.インターネット広告について

A.既存メディアに比べてンターネット広告が強くなっていくのは揺るぎないトレンドと考える。

Q.当社株を持たない社外取締役について

A.当社株を持たないからこそ良い仕事ができる。

Q.勤続年数が長い監査役について

A.注目度が高いにも関わらず大きなトラブルがなかったのは監査役のおかげ。

Q.ストックオプションの行使が4年後となることについて

A.勤続年数をは無関係。

Q.IRに闇があるのでは?

業績説明会において、機関投資家からの執拗な質問がなされ、ミスリードにつながる恐れのあるようなことがあった。

隠すようなことはない。

闇もない。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役5名選任の件

・監査等委員である取締役3名選任の件

・補欠の監査等委員である取締役1名選任の件

ストックオプションとして新株予約権を発行する件

拍手を持って承認・可決されました。

会社説明会

株主総会後15分の休憩を挟んで会社説明会と質疑応答が実施されました。

主なポイント

【インターネット広告】

・インターネット広告(シェア1位)のトレンドは不変

・増収増益を実現するためにはコストカットではなくトップラインを伸ばす。

・AI&DX事業の流れは本物

【ゲーム事業】

ゲーム事業(シェア1、2位)における残存者益

・ゲーム事業は当て続けないと次がない厳しい事業

【メディア事業】

・黒字化間近

・サッカーW杯で好感度が急上昇

・クリエーターも多数集まる。

・アベマはアニメ好きな顧客が約半数。

・スポーツ賭博が日本で解禁となったら大きな収益が期待される。

主な質疑応答

Q.後継者について

A.現在51歳、3年後の2025年には会長職になって60歳までは頑張りたい。

後継候補者は16名。

リクルートのような創業者がいなくても成長できる企業を目指す。

Q.大企業病対策について

A.大企業病(不正防止)防止のための規則類が明文化されている。

社員に対するアンケートでも80%以上の社員が働きがいを感じている。

オープンでフラットで風通しの良い社風を重視する。

Q.ジェットコースターのような株価について

A.ソフトランディングを目指したができなくて、申し訳ありません。

ただし、人材も新規事業も増えたので今後に期待して欲しい。

中・長期で応援してもらえる企業を目指します!

⑶ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記のとおりです。

なお、DOE5%として長期株主を優遇する方針とのことでした。

・2023年9月期:15円

・2022年9月期:14円

・2021年9月期:11円

・2000年9月期:34円

・2019年9月期:33円

株主優待

保有株数に応じたAbema TVプライムの無料視聴券

自社株買い 

なし

株主総会会場】 

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

インターネット広告事業、ゲーム事業、メディア事業の3本柱による事業リスクの分散がなされているとともに、それぞれが業界において高いシェアを確保しているということは素晴らしいことだと思います。

しかも、これまで大きなトラブルがなかったとのこと。

創業から大企業に成長した企業として、今後も見守っていきたいと思います。

⑵ 気になっていること

総会と会社説明会の2時間半の間、沢山の質疑応答がなされました。

ただし、成長戦略に対するコメントが少なかったのが気になりました。

増収増益にフルコミットについては、コストカットをしなければトップラインを伸ばすことになります。

そのための成長については、すでに仕込みは十分に終わっているという説明だったと思います。

その話からすれば、オーガニック成長を基本に考えているように聞こえました。

ではM&Aによる成長はどうなのでしょうか?

例えば、メディア事業については動画配信の競争がますます激化しており、各社、厳しい環境下に置かれているのではないかと推察します。

そのような、コンテンツは優良だが経営がイマイチの会社を買収することも有効な手段ではないでしょうか?

例えば、大手メディアの放送部門の事業譲渡などの可能性がある時代になってきていると思います。

そうした、会社の成長戦略についての詳細が気になりました。

4 まとめ

サイバーエージェントについて述べてきました。

随分前に株主になったこともありましたが、改めて株主総会に出席してその成長した企業としての素晴らしさを感じました。

その一方で、株価の反動、訴訟問題、ゲーム事業の難しさ、後継者リスクなどの課題も明らかになってきました。

中・長期で応援してもらえる企業になるために、どのような経営がなされていくのかについて注意深く見守っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

 

   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #

  

FIXER【5129】〜株主総会雑感

初投稿:2023.11.28

こんにちは!

この記事は、FIXER【5129】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

厚労省の「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム」を実現する技術力

・将来性は確信しつつも足元の株価は・・・

【目次】 

株主総会の会場 シーバンスS館(右手)】

1 FIXERについて

⑴ 会社概要

情報サービス企業クラウドネイティブカンパニー

四季報では基幹システムのクラウド構築、クライド移行と保守運用サービス展開、とあります。

売上高110億円、総資産71億円、時価総額164億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは2.88倍

株価下落が続いているにも関わらず未だ高い評価を得ていると思います。

企業理念 

⚫️Mission

あなたのチャレンジをテクノロジーで成就する

「FIX(=成就)」というメッセージに共感しました。

サービス

情報サービス業ですが、細部は下記の通り展開しています。

システム開発

・アジュール

・リセール

SaaS

⑵ 株主になったきっかけ

マイクロソフトが太鼓判を押す技術力とコロナ禍で社会貢献した実績で注目していました。

成長企業なので株価の乱高下は覚悟していましたが、予想通り乱高下(どちらかといえば下落トレンド)しています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:37%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):19%

高収益な優良株と言えそうです。

ただし、業績そのものは減収減益

前の期の厚労省によるコロナ禍関連の収益(コロナ5類に伴い42億円の減益)がいかに大きかったかを物語っています。

逆に考えれば、そのような特需がなくても”ふつう”に成長著しい企業であるとも言えます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):450%

自己資本比率(30%以上が望ましい):80%

短期的にも中・長期的にも問題ありません。

むしろ、キャッシュリッチな会社であり今後の投資の成否が気になります。

効率性 

・有形固定資産回転率:39.96

一般的なIT企業と同水準だと考えます。

オフィスやシステムへの設備投資もしているので、比較的効率的な経営ができているのではないかと推察します。

【会場内のスクリーン】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第14回定時株主総会2023年11月22日(水)シーバンスS館

30名ぐらいの株主が集っていました。

午後1時30分からの総会ということで株主の参加しやすさへの配慮に好感を持ちました。

会場の1階大ホールには木材を多用した”学校の体育館のような癒し”が感じられ、AIを駆使するハイテク企業とは対照的な印象を持ちました。

主な質疑応答

【ネット】

Q.IR活動について

A.機関投資家を通じて160人と面談。

今後は、個人投資家へのIRも頑張る。

【会場】

Q.株価下落について

A.忸怩たる思いである。

主要顧客との契約締結について上手に説明できなっかったことも一因。

Q.自社株買いについて

A.成長投資を優先させるため考えていない。

Q.厚労省の契約(随意契約一般競争入札)についてのIRについて

A.契約締結後、速やかに開示していく。

Q.役員のネームプレートの小ささについて

A.改善する。

Q.招集通知の薄さについて

A.厚い招集通知をもらいやすくなるようオペレーションを検討する。

Q.暑い招集通知を請求しようとすると金融機関からやな顔をされる(?)

A.改善を検討する。

Q.オープンAI社のサムアルトマン氏の解任と復帰について

A.オープンAI社内で、サムアルトマン氏を中心とする生成AIを推進するグループと抑制するグループ間に対立が生じて本事案に至ったことは承知している。

当社の生成AI事業に対しては問題は生じていない。

なお、周りからは”よかったね”と言われている。

Q.”全人類に寄与する”という姿勢に共感した

A.ありがとうございます。

Q.GaiXer(ガイザー:FIXERの生成型AIサービス)について

A.自治体においける文書作成機能として寄与(収益化も含め)している。

Q.社長の株式の保有比率について

A.場合によっては下げることも検討する。

Q.新卒社員について

A.83名についてはまず、生成AIのトレーニングを積ませてから現場に配置している。

その結果、生産性や利益率の向上に繋がっていると考える。

Q.大型案件の受注について

これまでやってきたことと、”部品”に対して生成AIを通じて新規に取り組んだ案件に大別できる。

四半期毎の決算に契約締結がマッチせず思い通りのIRができなかった。

Q.営業活動について

A.これまではPMが兼務することもあったが、今は専任者で対応している。

Q.地方自治体の生成AI事業の有償/無償の割合について

A.現在は半々だが、来年からは有償の割合が増えると予想する。

Q.今後の業績の見通しについて

A.クラウド事業については順調。

生成AIをプロセスにどのように組み込みながら生産性や利益率の向上を図っていくかがポイントとなる。

Q.1号議案(バーチャルオンリー総会)とハイブリッド総会について

A.パンデミックが発生した時の対応ということで議案を上程させていただいた。

Q.前期は厚労省関連の事業の減収が響いたが今後の展開は?

A.厚労省関連の事業については大きな資産と捉えている。

さまざまな”部品”として発展させていくことを考えており、適時、情報開示していく。

Q.持株会について

A.存在する、社員は10%のディスカウントで当社株を購入することができる。

Q.株価下落は社長の株が貸し株として出回っているからではないか?

A.(CFOより)社長の株は質権設定がなされているが、信託銀行からは出ていないので、社長の株が貸し株として出回ることはない。

(社長より)株価低迷は成長業として期待されていた当社が投資家から失望を買ったためと認識。

ガイザーをきっかけに、ユーザーのニーズに応えるサービスを提供できるシステムを作っていくとともに、投資家の期待に添える発表を頑張りたい。

Q.キャッシュフローについて

A.48億円ある。

【ネット】

Q.法律で薄い招集通で良いようになっている。

一部の投資家の発言に左右されないように頑張ってほしい。

A.検討する。

【会場】

Q.社長以外で貸し株を提供することは可能なのか?

A.100万株程度なら可能ではないかと推察する。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役4名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

株主総会雑感

若い株主、恒例の株主、株価を重視する株主、会社の価値(将来性)を信じる株主など、さまざまな意見を聞くことができました。

株主として投資家として学ぶことが多かったと思います。

・会社は投資家の期待値をコントロールすることにもっと注力すべき

・株主は機関投資家の売り仕掛けに合わない成長企業はないことをもっと認識すべき

と感じました。

今後は個人投資家へのIRにも努めるとのこと。

バーチャルオンリー総会も可能になりましたが、次回も、株主が参加しやすく(オンライン、午後開催)、さまざまな意見が飛び交う開かれた株主総会を期待します。

⑵ 株主還元    

配当

なし

株主優待

なし

自社株買い 

なし

【建物の入り口】

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

基本的にBto B事業なので個人的な親しみは感じにくいと思います。

それでも

・高い技術力(マイクロソフト認定)

・時流に乗った事業領域(クラウド、生成AI)

・社会貢献(コロナ禍での厚労省関連事業の全う)

などに魅力を感じています。

⑵ 気になったこと

質疑応答に際しての社長の回答には誠実さを感じました。

ただし、もう少しだけ分かりやすく丁寧に説明するよう心がけた方が良いように感じました。

IRについては社長自身も苦労されてきたご様子。

普段からのステークホルダとの質の高いコミュニケーションの蓄積良きIR、ひいては高いPER(会社の評価)を通じた株高に通じると思います。

【1階の様子】

4 まとめ

FIXERについて述べてきました。

将来性が楽しみな会社なのでずっと付き合っていく予定です。

ただし、株価は低迷しており当面は厳しい状況が続く覚悟も必要だと思います。

当社の業績、IR、株価をしっかりと見極めることにより、成長企業への投資の知見が高まると考えています。

そのような長い時間軸を持って今後もモニターし続けていく予定です。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #FIXER #厚生労働省 #クラウド

  

お金のEXPO2023(byマネーフォワード)に参加して

こんにちは!
この記事は4年ぶりに開催されたマネーフォワードによる「お金のEXPO2023」に参加した時のコメントをまとめたものです。

【受付前にて】

1 はじめに

2023年11月15日(土)の終日、グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて「お金のEXPO2023」が開催されていました。
今回参加した理由は、お金についての最新の知識を入手するため(一応、FP)とマネフォが好きだったため。
ちなみに、家計簿アプリ「マネーフォワードME」の有料会員を5年以上継続(年払い)しいるユーザーです。
あと、4年前も参加しています。
【会場の入り口にて】

2 参加したセミナーについて

⑴ 投資家・本田圭佑とマネーフォワード創業者辻庸介が語る投資家と起業家の視点と本音

主なポイント
・有名人がビジネスに参入することは欧米では当たり前だが、日本にはそれがない、でもそこが逆にチャンス!
・お金に興味を持ったきっかけは世界中の格差がどのようにして生じたのかについて疑問を抱いたことから。
・資産運用のスタイルはハイリスクハイリターン、成功確率を上げるために戦略を練り、試行錯誤を繰り返している。
・サッカー選手以上に会社は面白い!
・成長領域にお金を置いておくことの大切さ。
・戦争もいじめも批判もなくらならい、それが生態系、前向きに考えることでストレスをコントロールする。
・実現できないことを目標にするからその実現に向けて抗い続けることに意味がある。
・痛みを知った後でも目標を持ち続けられるか否かが分かれ道。
・根性、情熱、信念を持ち続けられる人はプロの世界でも少ない。
・インプットは読書と成功者との面談。
・インプットするだけでなく自分化することが大切。
・サッカーチームのキャプテンだった時の英語は”ホングリッシュ”とチームメートから揶揄された
・インプットの9割は英語、そのおかげで日本のニュースのヤバさに気づいた。
・毎日、新しいアイデアのことを考えながらシンガポールで頑張っている。
コメント
辻社長がにこやかに対談されていることが印象的でした。
特に、通信回線が切れた時の対応、マネフォに不動産を入れようと頑張っていること、海外機関投資家へのIR活動の話なども好感が持てました。
また、本田さんからはお金のこと以上に、ライフスタイルについての刺激(気づき)を沢山いただけてよかったです。
参加して、良かったです。
【当セミナーは写真撮影が許可されていました】

⑵ これからの時代に必要なパーソナルファイナンシャルアドバイザー

主なポイント
・FPとは?
・FPにできること
・どのようなFPを選ぶべきか?
コメント
医者や弁護士のようにお金について相談できるパーソナルファイナンシャルアドバイザーを持つことは大切だという話には共感しました。
自分の場合、勉強してFPの資格を取得するとともに、日本FP協会に認定された勉強会に複数参加してお金と上手に付き合っていくよう心がけています。
その中での肌感覚として、コンサルフィーのみで生計を立てられるFPさんは少なく、多くの場合保険等の金融商品の販売によるコミッションに頼っているのが現状と思います。
国会で金融に関する新しい法律も可決されたようなので、それを機にFPの地位・役割が向上することを祈念しています。

⑶  経済ジャーナリスト後藤達也氏が見る、2024年の投資展望

主なポイント
・2024年の相場は上がる可能性がある。
・個人金融資産2000兆円の内訳は、預貯金:1100兆円、年金・保険:700億円、株・投信:200兆円。
・新NISAをきっかけに、預貯金の1%である11兆円が株・投信に流れるだけでも株高が実現する。
・今年の春の株高時には6兆円の買い越しだった。
・現在のNISA口座の残高が32兆円で、新NISAで投資枠が3倍になることを考えると11兆円流入の可能性はある。
・日本人は「みんながやっっているから」という理由で投資を始めるのではないか?
・でも、蓋を開けてみなければ分からない(笑)
コメント
分かりやすいプレゼンでした。
後藤さんの強調されていた、「ささいな変化を見逃すな」という主張には共感しました。
情報を「自分の視点のみならず、他者の視点で捉えたときの意味について考えることが大切である」と理解しました。
自分もインフレが定着する時代においては、長期的な株高を予想しています。
【ホテル内の様子】

⑷ ザ・ジャッジ あなたの資産に都心中古マンションを入れる理由

主なポイント
・新NISAを用いた長期分散積立にもリスクにさらされる年代がある。
・それは60〜70代。
・その理由は、株価が30%も下落するショックが過去100年間に8回も生じており、それに巻き込まれたら給与所得のない年代は辛い目にさらされるため。
・そのため、利益の一部は金や不動産などの実物資産を持つこともリスクヘッジになり得る。
コメント
不動産の営業の方の熱意のある興味深いお話が聞けて良かったです。
投資の王道と言われる長期分散積立投資ですが、暴落のリスクに備える必要性はあると思います。
自分の場合、半年ぐらい生活できる現金を常に維持することで、暴落時の売却や市場からの退場を回避するよう努めてきました。
そうすることで、暴落時に買いに行くチャンスも併せて得ることができると思います。
いずれにしても、資産を分散させておくことの大切さを再認識しました。

⑸ 人気の通貨ペア紹介!FXで長期投資?スワップポイントで?

主なポイント
・メキシコの今後の経済成長を考えるとメキシコペソ高でキャピタルゲインが得られる可能性が高い。
・為替が思った通りにならなくても、10%を超えるスワップポイントは魅力的!
コメント
現在、米ドルと豪ドルを数年にわたって保有しています。
新たに、メキシコペソ投資への熱が高まりました。

⑹ 初心者でも分かる!杉原杏璃と始める次世代の米国株投資

主なポイント
杉原杏璃さんは23歳の時に投資を始めて18年間の投資を行いつつ、3冊の著書を出版してきた。
プログラマー投資家のGOさんによるmoomooアプリの良さの解説
・moomoo証券社長から、米国株に強く2000万人が利用しているアプリについての説明
・アプリの主な機能:決算書の見方の勉強、スクリーナー、他の人の保有銘柄一覧など
コメント
moomooのアプリはダウンロードしていました。
今回のセミナーをきっかけに口座開設の手続きをしました。
ある意味、知識は実行しなければ意味がありません。
その意味で、口座手続きとmoomooアプリの活用&米国株売買へ一歩踏み出した今回のセミナーは個人的にはとても意味があるものでした。
【ホテルの案内板】

3 まとめ

お金のEXPO2023について述べてきました。
関係者の皆さん、お疲れ様でした。
投資家という生き方、新NISA、日本株、米国株、不動産、FX、ファイナンシャルプランナー、各種金融関連のスマホアプリについてなど、さまざまな知見が得られました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
来年も、お金と上手に付き合っていくための知見やライフスタイルに対する気づきが得られるようなイベントを楽しみにしています。
お読みいただき、ありがとうございました。
 
#マネーフォワード #資産運用 #お金のEXPO  #米国株 #moomoo  #FX 

プレミアアンチエイジング【4934】について

初投稿:2023.11.21

こんにちは!

この記事は、プレミアアンチエイジング【4934】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

株主優待の良さ

棚卸資産評価損の計上(在庫処分)

【目次】 

株主総会会場のある日本橋室町の様子】

1 プレミアアンチエイジングについて

⑴ 会社概要

化粧品の会社です。

四季報によると、化粧落とし「デュオ」が柱で、通販と卸売を展開しつつ、オールインワン「カナデル」などを育成中とあります。

売上高264億円、総資産121億円、時価総額86億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは1.14倍です。

株価は最高値の19190円から現在は993円と大きく下落しています。

企業理念 

下記の通り、おしゃれな理念が掲げられています。

”時間(年齢)から解き放つ”という概念がどのように人々に受け止められるかがポイントだと感じています。

⚫️スローガン

Forever vivid

人の時間を、解き放つ。

⚫️パーパス

Uniqueな感性と思考で生み出した製品やサービスで、全ての人を年齢から解き放ち、新たな価値観で輝かせる。

主要な事業内容

化粧品の企画、開発、販売

⑵ 株主になったきっかけ

7月決算企業で株主優待がいただけることで注目していました。

株価のボラティリティが高いので打診買いで100株の株式を購入しています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:73%

売上高営業利益率(10%以上は優良株)営業赤字。

他の化粧品会社同様に、原材料費が低く(中には原材料は水みたいなものとおっしゃる方もいました)粗利率は高いです。

ただし、営業赤字です。

これは、販管費が高いのではなく、売上高が販売計画を下回ったことが原因と推察します。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):306%

自己資本比率(30%以上が望ましい):63%

短期的にも、中・長期的にも指標からは財務的な問題は見当たりません。

棚卸資産評価損計上(在庫処分)したことによる強固な財務基盤の維持は実現できていると考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:339.83

有形固定資産についても、効率的な経営がなされていると考えます。

有形固定資産の内訳は金額順に「建物」、「工具器具備品」、「建設仮勘定」となっています。

「建設仮勘定」が3番目に大きな金額として計上されていることから、”投資”についても考慮されている点は将来性を期待できるので評価できると思います。

【YUITO1階の三重テラス】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第14回定時株主総会 2023年10月27日(金) 日本橋室町野村ビルYUITO

他の株主総会と競合したため、残念ながら不参加。

でも参加した人の話によると、株価下落に伴う厳しい意見が多かったとのこと。

これに対して、会社としては滞留した在庫について棚卸評価損を計上したりして将来に向けた再成長の基盤づくりに尽力しているとのことでした。

果断な経営については評価したいと思います。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役4名選任の件

承認・可決されたとのことです。

⑵ 株主還元    

配当

なし

株主優待

100株以上の株主に対して4000円相当の自社製品となっています。

使用した感想などは、別途追記したいと思います。

下記の製品がいただけました。  

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

株主優待はありがたいと思いました。

かつて株主だったドクターシーラボキャピタルゲインインカムゲインをもたらしてくれました)を思い出しました。

株主優待については株主還元という面のみならず、販売促進という面を強調すれば外資の理解も得られるのではないでしょうか?

さらに、株数や保有期間に応じた更なる株主優待の拡充も可能だと思います。

期待しています。

⑵ 気になっていること

株価が高値から20分の1まで下落しました。

高値で購入された大部分の株主は損切り済みなのか、あるいはやれやれ売りを狙っているのか、さらには長期ホルダーなのか・・・・。

今後の株価を左右する大きな要因の一つだと思います。

株主の購入価格、気になります。

【三重テラスで頂いた伊勢名物赤福凍!】

4 まとめ

プレミアアンチエイジングについて述べてきました。

個人的には富をもたらしてくれたドクターシーラボに似ているような親近感を抱いています。

ただし、業績不振に伴う株価下落の影響によりしばらくは”調整”が続くようにも感じています。

それでも、棚卸資産評価損を計上するなど問題を先送りしない姿勢は評価できます。

引き続き長期的な目線で注視していきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #プレミアアンチエイジング