こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

サイバーエージェント【4751】〜株主総会雑感

初投稿:2023.12.13

こんにちは!

この記事は、サイバーエージェント【4751】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・社長の余裕のある対応

・中・長期で応援してもらえる企業を目指す!

【目次】 

株主総会の会場 セルリアンタワー

1 サイバーエージェントについて

⑴ 会社概要

ネット広告代理店に加え、ゲーム(ウマ娘ネットテレビ局(アベマ)を展開しています。

売上高7200億円、総資産4778億円、時価総額4083億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは2.83倍と高評価です。

企業理念 

下記の2つ等が掲げられています。

シンプルで洗練されていますが、深く理解するのはちょっと難しいように感じました。

⚫️VISION

21世紀を代表する会社を創る

⚫️ブランドコンセプト

オールウエイズFRESH!

セグメント

⑵ 株主になったきっかけ

実は10年以上も前に株主であったこともあります。

最近、株価が割安になり、優待もあり9月決算企業でもあったことから久しぶりに株主となりました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:27%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):3%

収益性は高くありません。

2期連続の増収・減益だからやむを得ないのかもしれません。

ただし、社長の話では成長投資はしっかりしてきたとのこと。

さらに、全社的に増収増益にフルコミットということで、今後が楽しみです。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):263%

自己資本比率(30%以上が望ましい):49%

短期的にも、中・長期的にも問題ありません。

昨年のサッカーワールドカップの配信などお金をかけるところにはかけつつ、財務の安定性が図られている点は評価できます。

株価低迷でもその安全性が社長の余裕を持った議事運営の要因の一つかもしれません。

効率性 

棚卸資産回転率:80.23

・有形固定資産回転率:29.29

サービス業の棚卸資産回転率の平均が20未満であることを考えると比較的高いと判断されます。

これは、”商品”が売れていることを意味すると考えます。

一方、有形固定資産のサービス業の平均が50前後であることを考えると、土地や建物への投資については効率的な経営の観点から伸び代があるように推察されます。

東急ホテル内の看板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第26期定時株主総会 2023年12月8日(金)1300〜 セルリアンタワー

受付で自社ブランドの水を頂きました。

広い会場に多くの株主が集っており、200名程度はいたのではないかと思います。

株主総会会社説明会多くの質問が寄せられ良き”審議”が尽くせたようです。

当社のことだけでなく、業界のこと、企業の成長についてなど、いろいろと勉強になりました。

なお、株主総会については下記のとおり公表されています。

株主総会 | 株式会社サイバーエージェント

主な質疑応答

Q.(地政学的リスクを踏まえた)サイバーセキュリティについて

A.(いきなり答えづらい質問)だが、法令等を遵守しながら対応している。

25年間大きなトラブルはない。

擬似アタックによるセキュリティ対応にも注力している。

Q.株価低迷について

A.ウマ娘の大ヒットによる反動と考える。

増収増益にフルコミットすることで株価上昇に通じると考える。

Q.ウマ娘の訴訟について

A.長期間を要すると考える。

詳細については回答を差し控える。

Q.(将棋好きな株主からの)株価について

A.株価はウマ娘のヒットによって上がって、下がって、下がりすぎたという見立て。

また、サッカーワールドカップの配信については、社長の好みによるということで間違えない。

Q.女性役員の登用について

A.当社ではクオーター制(マイノリティに割り当てをする制度)を導入して、登用に力を注いでいる(それがなければ、上がらないと予想)。

Q.社長が考える1年間で注目してほしい点について

A.株価についてはすみません・・・。

これまで投資はしっかりしてきた。

十分に先への仕込みは終わっているので、将来は明るいと考える。

期待して下さい。

Q.LGBTで女性が不利になることはないか(応援しています)

A.LGBTを意識しつつ、女性が不利になることのないように注意している。

応援、ありがとうございます。

Q.FC町田ゼルビアのサポート(アクセス)について

A.J1昇格に伴い行政も動いてくれてバスの増便が実現するとともに、10年後にはなるがモノレールの延伸もされる予定。

Q.社長が重視する経営指標について

A.損益計算書では売上高と利益

また、自社でIP(知的財産)を持つ強みを実感している。

Q.バランスシートのその他240億円について

A.敷金やライセンス料等である。

Q.長期優待制度について

A.株主に長期保有していただくという点で方向性は正しいと考える。

検討する。

Q.ゲームに対するネガティブな報道について

A.チームとして対策している。

イベントなどを企画して既存ユーザーを大切にしていきたい。

Q.減収なのに増配することについて

A.株価が良い時も悪い時も株主に保有していただけるようDOE(株主資本配当率)5%(配当総額/株主資本)を採用しているため。

Q.(格闘技ファンの株主から)UFCの放映権について

A.ちょっと高くて手がでない。

Q.楽天への投資について

A.義理堅いキャラのように報じられた面もあるが、あくまでも良い投資として実施した。

モバイル事業から撤退すれば株価は3倍にはなるだろう。

モバイル事業が軌道に乗れば、それはそれで良い。

Q.楽天への追加投資について

A.我々はベンチャーキャピタルではない(追加か出資はない)。

どちらにしても(あきらめるのか、改善するのか)成功としての見立て。

Q.ゲーム事業の今後について

A.複数のタイトルがあるのでそれらを活かしていく。

Q.インターネット広告について

A.既存メディアに比べてンターネット広告が強くなっていくのは揺るぎないトレンドと考える。

Q.当社株を持たない社外取締役について

A.当社株を持たないからこそ良い仕事ができる。

Q.勤続年数が長い監査役について

A.注目度が高いにも関わらず大きなトラブルがなかったのは監査役のおかげ。

Q.ストックオプションの行使が4年後となることについて

A.勤続年数をは無関係。

Q.IRに闇があるのでは?

業績説明会において、機関投資家からの執拗な質問がなされ、ミスリードにつながる恐れのあるようなことがあった。

隠すようなことはない。

闇もない。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役5名選任の件

・監査等委員である取締役3名選任の件

・補欠の監査等委員である取締役1名選任の件

ストックオプションとして新株予約権を発行する件

拍手を持って承認・可決されました。

会社説明会

株主総会後15分の休憩を挟んで会社説明会と質疑応答が実施されました。

主なポイント

【インターネット広告】

・インターネット広告(シェア1位)のトレンドは不変

・増収増益を実現するためにはコストカットではなくトップラインを伸ばす。

・AI&DX事業の流れは本物

【ゲーム事業】

ゲーム事業(シェア1、2位)における残存者益

・ゲーム事業は当て続けないと次がない厳しい事業

【メディア事業】

・黒字化間近

・サッカーW杯で好感度が急上昇

・クリエーターも多数集まる。

・アベマはアニメ好きな顧客が約半数。

・スポーツ賭博が日本で解禁となったら大きな収益が期待される。

主な質疑応答

Q.後継者について

A.現在51歳、3年後の2025年には会長職になって60歳までは頑張りたい。

後継候補者は16名。

リクルートのような創業者がいなくても成長できる企業を目指す。

Q.大企業病対策について

A.大企業病(不正防止)防止のための規則類が明文化されている。

社員に対するアンケートでも80%以上の社員が働きがいを感じている。

オープンでフラットで風通しの良い社風を重視する。

Q.ジェットコースターのような株価について

A.ソフトランディングを目指したができなくて、申し訳ありません。

ただし、人材も新規事業も増えたので今後に期待して欲しい。

中・長期で応援してもらえる企業を目指します!

⑶ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記のとおりです。

なお、DOE5%として長期株主を優遇する方針とのことでした。

・2023年9月期:15円

・2022年9月期:14円

・2021年9月期:11円

・2000年9月期:34円

・2019年9月期:33円

株主優待

保有株数に応じたAbema TVプライムの無料視聴券

自社株買い 

なし

株主総会会場】 

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

インターネット広告事業、ゲーム事業、メディア事業の3本柱による事業リスクの分散がなされているとともに、それぞれが業界において高いシェアを確保しているということは素晴らしいことだと思います。

しかも、これまで大きなトラブルがなかったとのこと。

創業から大企業に成長した企業として、今後も見守っていきたいと思います。

⑵ 気になっていること

総会と会社説明会の2時間半の間、沢山の質疑応答がなされました。

ただし、成長戦略に対するコメントが少なかったのが気になりました。

増収増益にフルコミットについては、コストカットをしなければトップラインを伸ばすことになります。

そのための成長については、すでに仕込みは十分に終わっているという説明だったと思います。

その話からすれば、オーガニック成長を基本に考えているように聞こえました。

ではM&Aによる成長はどうなのでしょうか?

例えば、メディア事業については動画配信の競争がますます激化しており、各社、厳しい環境下に置かれているのではないかと推察します。

そのような、コンテンツは優良だが経営がイマイチの会社を買収することも有効な手段ではないでしょうか?

例えば、大手メディアの放送部門の事業譲渡などの可能性がある時代になってきていると思います。

そうした、会社の成長戦略についての詳細が気になりました。

4 まとめ

サイバーエージェントについて述べてきました。

随分前に株主になったこともありましたが、改めて株主総会に出席してその成長した企業としての素晴らしさを感じました。

その一方で、株価の反動、訴訟問題、ゲーム事業の難しさ、後継者リスクなどの課題も明らかになってきました。

中・長期で応援してもらえる企業になるために、どのような経営がなされていくのかについて注意深く見守っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

 

   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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