初投稿:2023.10.19
こんにちは!
この記事は、インテージホールディングス【4326】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。
・市場調査分野で国内首位
・docomoの子会社へ
【目次】
1 インテージホールディングスについて
⑴ 会社概要
売上高613億円、総資産443億円、時価総額749億円の事業規模。
会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは2.3倍と比較的高い評価です。
企業理念
⚫️知る、つなぐ、未来を拓く
抽象的ですがグループとしての方向性は示せていると思います。
セグメント
主な事業の柱は下記の3つです。
⚫️マーケティング支援(ヘルスケア)
⚫️ビジネネスインテリジェンス
⑵ 株主になったきっかけ
マーケティング関連の知人の恩師が当社の元取締役ということで以前から関心を持っていました。
伝統のある会社ということでも安心感がありました。
⑶ 経営分析
増収増益でした。
ただし、営業利益、経常利益ともに減益です。
収益性
・売上高総利益率:35%
・売上高営業利益率(10%以上は優良株):6%
粗利率が高く良いビジネスモデルだと思います。
けれども、営業利益率は低め。
当社の説明では、体制強化のための投資を予定通り実施したため。
長期的な成長にはプラスと判断します。
安全性
・流動比率(100%以上が望ましい):224%
・自己資本比率(30%以上が望ましい):70%
短期的にも中・長期的にも安全性については問題はないと考えます。
堅実な経営がなされているようです。
効率性
・有形固定資産回転率:15.64
IT企業にしては少し効率性が低いようにも感じます。
有形固定資産の内訳を見てみると約20億円の「土地」、10億円強の「建物及び構築物」となっています。
伝統のある会社だけに多くの資産を抱えているようです。
2 株主総会等
⑴ 株主総会
第51回定時株主総会 2023年9月28日(木) 富士ソフトアキバプラザ
主な質疑応答
完全子会社についての質問がありましたが、そのようなことは無いとの回答でした。
決議事項
・剰余金処分の件
・取締役7名選任の件
・株主提案
会社提案については拍手を持って承認・可決され、株主提案については否決されています。
⑵ 株主還元
配当
・2023年6月期:42円
・2022年6月期:38円
・2021年6月期:35円
・2000年6月期:30円
・2019年6月期:22円
増配が続いており有難いことです。
株主優待
12月末日の株主に対し、株数に応じたQUOカードがもらえます。
3 株主としてのコメント
⑴ 気に入っていること
株主還元を意識した経営がなされていることを評価します。
配当性向が50%でしかも増配が続いていることはありがたいことです。
また、2023年10月18日にdocomoによるTOBが終了し、その子会社となりました。
今後は、docomoの持つ9600万人の会員基盤と当社の持つ「データハンドリング」のノウハウによる相乗効果に期待しています。
⑵ 気になっていること
2023年6月期は増収でしたが計画は未達ということで、大口顧客の経営状況に業績が左右されることが明らかになりました。
景気の影響は仕方のないことかもしれません。
けれども、データ分析などによる価値創造によって、なるべく景気の変動の影響の少ないビジネスモデルを今後、構築できるかどうかが気になっています。
また、TOBについてはdocomoが公開買い付けを実施している期間は株高でしたが、その終了後は元の株価水準まで戻っています。
上場維持の場合のTOBについて、株価の推移の一例として覚えていて損はないと感じました。
4 まとめ
インテージホールディングスについて述べてきました。
伝統があり、かつ、市場調査分野で国内首位の会社。
しかも、株主還元を重視した姿勢も評価できます。
ただし、docomoの子会社となったことが当社にどのような影響を与えるのかは注視する必要があると思います(株価はTOBに伴い”行って来い”でしたが・・・)。
お読みいただき、ありがとうございました。
なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。
※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。
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