初投稿:2021.9.16、更新日2022.8.1
こんにちは!
この記事は、東和フードサービス(3329)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。
なお、2022年7月開催の株主総会招集通知の内容等を追記して記事を更新しています(更新箇所は青字です)。
・株主優待は届いたのに議決権行行使書が届かない謎
・椿屋珈琲
★★★
【目次】
【椿屋珈琲】
1 東和フードサービスについて
⑴ 会社概要
椿屋珈琲、ダッキーダック、イタリアンダイニング ドナなどを運営する会社です。
個人的には、株主になる前からレストランにはお世話になっていました。
総資産85億円、売上高82億円、時価総額125億円の事業規模。
PBRも2.17倍と外食産業としては高い評価と思います。
経営理念等
・社是:『先を見据えて今を生きる』
・経営理念:『味覚とサービスを通じて都会生活に安全で楽しい食の場を提供する』
「
セグメント
(売上高構成比)
・椿屋珈琲グループ(39.8%)(48店舗)
・ダッキーダックグループ(21.1%)(20店舗)
・イタリアンダイニング ドナグループ(20%)(27店舗)
・ぱすたかん・こてがえしグループ(9%)(17店舗)
・プロント(7店舗)(5.4%)
・生産カンパニー/物販・EC’(4.7%)
⑵ 株主になったきっかけ
4月決算銘柄を探していたところ、株主優待があり、なじみがあるレストランを経営している当社が目に留まりました。
コロナ禍ということもあり、優待を頂きながら今後の業績回復を期待しようと考え株主となりました。
⑶ 2022年4月期の経営分析
収益性
・売上高総利益率:71%
・売上高営業利益率 営業赤字
粗利率は悪くありません。
コロナ禍の影響で2期連続の営業赤字です。
ただし、助成金のおかげで当期利益は黒字となっています。
安全性
・流動比率(200%以上が望ましい):288%
・自己資本比率(30%以上が望ましい):67%
短期的にも中・長期的にも安全性は問題なさそうです。
効率性
有形固定資産回転率:5.25
飲食店はある意味、”立地家業”。
椿屋珈琲も都内の一等地でよく目にします。
そのように考えると、宿泊業・飲食サービス業の平均が1.62であることを考えると効率的な経営がなされていると考えます。
なお勘定科目は「建物」、「土地」の順となっています。
⑷ 2021年4月期の経営分析
2期連続の赤字です。
収益性
・売上高総利益率:70%
一般に、飲食店は原価率3割が標準といわれています。
その意味で、スタンダードな経営がなされているようです。
けれども、コロナ禍のため赤字経営になっています。
椿屋珈琲での店員さんの独特なコスチュームとの関係は不明ですが、販管費を賄うほどの売り上げが上がっていなかったようです。
安全性
原価率3割を守っているように、安全性についても下記の指標について目安となる数値をクリアしています。
堅実な経営がなされていると考えます。
これなら、コロナ禍を乗り越えることはそれほど難しいことではないように感じました。
・流動比率:315%
・負債比率:41%
・自己資本比率:71%
効率性
・棚卸資産回転率:210.65
レストランなので棚卸資産回転率が高いことは容易に想像できます。
そして、200を超える棚卸試案回転率は、自分の持株である、日レス・ドトール、クリエイトレストランツHD、ワイズテーブル、コロワイドなどと比べても最も高い数値です。
人気がある商品を扱っており、売れ残りが少ないことを意味していると考えます。
【イタリアンダイニングDONA】
2 株主総会等
⑴ 2022年7月の株主総会
第23回定時株主総会 2022年7月28日(木) ホテル ルポール麹町
参加できず。
⑵ 2021年7月の株主総会
第22回定時株主総会 2021年7月30日(金)ホテル ルポール麹町
参加できず。
⑶ 株主還元
配当
・一株当たり6円の配当。
なお、2015年からずっと減配していることが気になります。
株主優待
500円分の優待食事券が持株に応じてもらえます。
100株の場合
〈4月末〉3枚、〈10月末〉2枚
試供品
株主総会参加者に試供品が配られたようです。
【試供品】
3 株主としてのコメント
⑴ 株主優待は届いたのに議決権行使書が届かない謎
・始まりは議決権行使書が届かないことから
4月決算銘柄は7月中に株主総会が開かれます。
けれども7月半ばになっても株主総会招集通知が届きません。
株主優待が届いているのに、株主総会招集通知が届かないのは何故だろう?
過去に貸株で優待が取れなかった経験から、今回も貸株関係のミスではないかと思い、SBI証券に問い合わせました。
・SBI証券に問い合わせ
株主優待が届いているのに議決権行使書類が届かないのは何故なのかを電話でSBI証券に問い合わせました。
最初は、オペレーターの女性から
オ:「今は株主ではありません」
私:「もちろんです、貸株をしてますから」
というやり取りが続き、ようやくオペレーターの方に自分の疑問点を理解してもらいました。
どうやら、優待権利確定日には貸株が解除されふつうに株主優待を頂けたようです。
けれども、残念ながら議決権行使書面が発行されない理由は分からず、担当しているみずほ信託銀行の連絡先を教えてもらうことになりました。
そして、おそらく
「みずほ信託会社の発送手続きミスに違いない」
とこの時はそう考えていました。
・みずほ信託銀行に問い合わせ
みずほ信託銀行に問い合わせました。
オペレーターの方は若い女性で何回も中断して社内の人に聞きながら対応してくれました。
そして、送付ミスではないかと聞いたところ、
オ:「臨時総会開催のため7月末の通常総会はありません。」との回答でした。
そんなこともあるのかな?と思いつついったん電話を置きました。
その後、ちょっと気になってネットで調べてみるとなんと、7月末に株主総会が開かれる旨の株主総会招集通知のPDFがアップされているではありませんか!
もういちど、みずほ信託銀行に問い合わせました。
私:「議決権行書が届いていない件で、総会が無いとの回答ですが、総会は実施されますよ・・・。」
結局、みずほ信託銀行の担当者では原因は分からず、会社の連絡先を教えてもらうことになりました。
・会社に問い合わせ
会社に問い合わせたところ、決算と株主優待権利確定日は4月末だが、議決権行使書の権利確定日は5月末との回答でした。
ようやく謎が解けました。
貸株(優待権利獲得優先)をやっていた関係で優待はゲットできましたが、それ以外は貸株となっていたため、5月の議決権獲得日に権利を得ることが出来なかったというわけでした。
驚きました。
こんなケースがあることを始めて知りました。
いろいろな会社があるのですね!
担当者からは社内のスケジュールの都合で行っているとのこと。
正直、権利確定日を分割している説明を聞いても趣旨は良く分かりませんでした。
ちなみに、ここまで調べるのに約1時間。
謎以外に、意外と証券会社や信託銀行の人も株式についてそれほど詳しいわけではないことが分かりました。
来年は、手動で5月末に買い株を解除して株主総会に参加し、いろいろと質問してみたいと考えています。
【椿屋珈琲のランチ 1300円(税別)】
⑵ 椿屋珈琲
椿屋珈琲には興味はありましたが、すっかりドトール慣れしていたので行くきっかけがありませんでした。
けれども、先日、頂いた優待食事券を握りしめて初めて椿屋珈琲に行きました。
行ってみて、確かに値段は安くはありませんが、客層や昭和レトロな雰囲気、店員さんのユニークなコスチュームなどリーズナブルな満足感が得られました。
行ってみて良かったです。
今度は家族を連れて行ってみようと思いました。
株主優待のおかげです。
【株主優待の食事券】
4 まとめ
東和フードサービスについて述べてきました。
外食業界はコロナ禍からの回復期にあり、当社の今後の業績向上にも期待が持てます。
ただし、インフレに伴う食材高騰などさまざまな課題を抱えていることも事実。
今後の『椿屋珈琲』という高級喫茶業態のブランド力と時代の変化に伴うさまざまな改革の行方を株主として、また、消費者として期待します。
お読みいただき、ありがとうございました。
※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。
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