初投稿:2024.12.1
こんにちは!
この記事は、メルカリ【4385】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。
・成長性に疑問
・株主からの批判的な質問の連続
【目次】
【六本木ヒルズ】
1 メルカリについて
⑴ 会社概要
売上高1874憶円、総資産5017憶円、時価総額3196憶円の事業規模。
会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは4.31倍です(高め)。
四季報ではフリマアプリ国内首位とあります。
企業理念
ミッションは下記の通りです。
ちょっと抽象的すぎるところと、グループとカンパニーとミッションが別になっているところが気になりました。
社員一人ひとりに浸透していれば問題ないのですが・・・。
●New Group Mission
あらゆる価値を循環させ、
あらゆる人の可能性をひろげる
●Company Mission
新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る
セグメント
地域ごと下記のように区分されています。
何で、Japan にだけ Regionがついているのか謎です。
●Japan Region
●US
⑵ 株主になったきっかけ
6月決算企業ということと断捨離に関心があったことから利用するかどうかの判断のため決算直前に株主となりました。
その後、株価推移を踏まえて利確しています。
⑶ 経営分析
収益性
・売上高総利益率:69%
・売上高営業利益率(10%以上は優良株):9%
粗利率の高いビジネスモデルです。
それに比べると営業利益率は低め。
販管費等にコストがかかっていることになりますが、それが
一時的なものなのか構造的なものなのか?
成長投資の割合はどのくらいなのか?
が今後の成長に大きく影響すると思います。
安全性
・流動比率(100%以上が望ましい):133%
・自己資本比率(30%以上が望ましい):14%
短期的なキャッシュはあるものの、中・長期的には懸念される水準です。
長期で株主になるには覚悟が必要かもしれません。
効率性
・売上債権回転率:0.96
低い数値です。
低い回転率はビジネスモデルの関係かもしれませんが、”伸びしろ”があると考えます。
・有形固定資産回転率:127.31
比較的高い数値です。
六本木にオフィスがありますが、相対的に低コストで、効率的であると思料します。
【六本木上空にて】
2 株主総会等
⑴ 株主総会
第12回定時株主総会 2024年9月25日(水)
バーチャルオンリー総会でした。
主な質疑応答
ネットで事前質問等一部が配信されています。
当日質問については、株主からの批判の連続であり
”何故、この会社は株主からこんなにも憎まれているのか?”
を持ちました。
特に印象に残っているのは次の2つ。
・成績が低迷する鹿島アントラーズへの批判的な質問の連続。
・売買でトラブルが生じた際の対応は当初、議題とは関係ないとスルーするも、総会終了直前になって5分の待ち時間の後に、いきなりしっかり対応するとの細く説明するも、当初の説明を修正した理由が謎。
決議事項
⚫️取締役12名選任の件
可決されました。
⑵ 株主還元
配当
無配
株主優待
なし
【夜の六本木ヒルズ】
3 株主としてのコメント
⑴ 将来性について
当社の将来性は期待していません。
理由は、2Cビジネスであるにも関わらず消費者からの批判が多いからです。
私事ですが、中古品ビジネスの会社についてはエニグモ(to C)、オークネット(to B)の株主だったことがあります。
残念ながら個人相手のエニグモについては株価は右肩下がり。
これに対して法人相手のオークネットの株価は右肩上がり。
やはり、法人に着目しないと収益をあげることは難しいのが現実だと考えます。
SBIグループが新生銀行を手に入れて法人事業を通じて大幅な収益を得ていることもこの考え方に符合します。
当社の場合、個人中心であり、しかも売買に関するトラブルの多さとそれに対する対応の批判が多いことから、社長が語った成長ストーリーに同意することができませんでした。
⑵ 気になったこと
株主総会を通じて気になったことを列挙します。
・株主からの耐えることのない批判の連続
・配信されている株主動画30分の中での15分間の中身のない議事進行の説明
・使い勝手の悪いバーチャルオンリー株主総会ソフト(アクセスするのにアクションが多く、特に音声を聴くのにボタンを押す必要性が疑問)
・ネット環境に恵まれない株主に対する不平等
・メルカリ使用者のトラブルの多さ
・鹿島アントラーズをお荷物と考える株主の多さ
4 まとめ
メルカリについて述べてきました。
断捨離を踏まえて、当社のサービスについて気になって株主総会に参加しました。
結論的には、
”成長性に乏しく、自己資本比率が小さく、株主から愛されない、トラブルの多い会社”
という印象を持ちました。
断捨離については、引き続き、ビックカメラのラクウルを利用していきたいと思いますす。
お読みいただき、ありがとうございました。
なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。
※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。
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