こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

丸文【7537】〜株主総会雑感

初投稿:2023.7.25

こんにちは!

この記事は、丸文【7537】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・業績好調&高配当

・昭和の時代を感じさせる株主総会

【目次】 

【丸文の本社ビル】

                 

1 丸文について

⑴ 会社概要

エレクトロニクス商社。

売上高2261億円、総資産1759億円、時価総額341億円の事業規模。

PBRは0.67倍と市場からは厳しい評価です。

企業理念 

存在意義や目指す姿は下記の通りです。

悪くはありませんが、B to Bの会社なので”独自の価値”とは何なのか?などちょっとわかりにくく感じました。

⚫️Purpose

テクノロジーでより良い未来の実現に貢献する

⚫️Vision

独自の価値を提供するオンリーワンのエレクトロニクス商社として最も信頼される存在になる

セグメント

下記の3つの事業から成り立っています。

モノとコト、既存事業と新規事業、国内と海外、デバイスと製品などについてバランスの取れたポートフォリオだと思います。

⚫️デバイス事業:半導体、電子部品、ソフトウエア

⚫️システム事業:航空宇宙機器、産業機器、レーザ機器、医療機器

⚫️ソリューション事業:情報通信機器、ソフトウエア、AIロボット、モジュール製品、技術ライセンス等

⑵ 株主になったきっかけ

半導体分野の好業績&配当の良さで2022年にNISA口座で購入しました。

おかげさまで、含み益を維持し続けています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:12%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):5%

技術商社であることを考えると収益性は妥当なのかもしれません。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):142%

自己資本比率(30%以上が望ましい):30%

安全性については、短期的にも中・長期的にも少し懸念されるレベルです。

ただし、伝統ある会社であることからそれなりに財務的な問題をクリアできるノウハウはあるのではないかと推測します。

効率性 

・有形固定資産回転率:70.61

比較的高いと考えます。

勘定科目も「土地」、「建物及び構築物」で大半を占めており、有形固定資産(主に本社ビルと思われる)に対して、売上高が高く効率的な経営がなされていると考えます。

株主総会の看板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第76回定時株主総会 2023年6月28日(水) 本社会議室

お隣がヒューリックの本社ビルで、株主総会で足を運んだことを思い出しました。

丸文ビルの入口のエレベーターの両脇にスーツ姿の方が立っていて、丁寧なエスコートを受けました。

丁寧な対応で嬉しかった反面、ちょっとドキドキしました。

会場内では十数目の株主が集っていたように思います。

社長が議長をすることにして拍手がありました。

事業については増収増益で3事業とも好調とのこと。

対処すべき課題についても、原稿を読みながらも、力強い説明がなされました。

主な質疑応答

Q.PBR1倍割れについて

A.まずは、中期経営計画を着実に実施していく。

併せて、IR活動等にも注力していく。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役5名選任の件

・監査等委員である取締役4名選任の件

・取締役に対する譲渡制限付株式の付与のための報酬決定の件

拍手を持って承認・可決されました。

なお、新役員の紹介と散会時に会場から拍手が湧き上がっていました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通りです。

・2023年3月期:80円

・2022年3月期:30円

・2021年3月期:16円

・2020年3月期:30円

増配貴重ですが、年によるばらつきも小さくないように感じました。

NTTデータのように業績のブレが大きい会社においては、過去5年間の業績の平均を加味して配当を安定化させるような企業もあります。

当社も配当に関しては改善の余地が少なくないと感じました。

株主優待

なし

【本社の入口】

                

3 株主としてのコメント

個人の株主について

当社の所有者別の株式保有率では、個人・その他が41%となっています。

この中で、大株主(上位10名)に3名の個人株主が掲載されていて合わせて11%程度を占めます。

よって、それ以外の個人は30%もいるはずです。

けれども会場に足を運ばれる方は十数名程度。

しかも質問も少なかったです。

ちょっと勿体無く感じました。

これだけ多くの株主に支えていただいているので、その方達の意見を反映することで、より令和の時代に即した経営が実現できるように感じました。

今後の展開に期待します。

販売先

四季報の販売先には任天堂ソニー東芝村田製作所といった錚々たる大企業が掲載されていました。

そのような大企業との取引があることもアピールしていくことが、会社の知名度向上に役立つのではないかと感じました。

4 まとめ

丸文について述べてきました。

伝統があり優良顧客を持つエレクトロニクス商社であり高配当であることも魅力です。

その一方で、個人投資家の多さを活かし切っていないようにも感じました。

本社に足を運んで、いろいろな意味で昭和の会社を感じました(PBR1倍割れも問題です)。

ポテンシャルは高いので、経営者の決断次第では大きく令和の時代の良さを取り込めるのではないかと思います。

今後の展開に期待してます。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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