こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

菱洋エレクトロニクス【8068】について

投稿日:2022.5.

こんにちは!

この記事は、【8068】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・高配当、伝統、半導体などに比べて投資家の評価が低いのでは?

・会社の戦略について

★★★

【目次】 

株主総会会場で配られたマスク】 

                     

1 菱洋エレクトロニクスについて

⑴ 会社概要

エレクトロニクス商社で、三菱電機インテル等外国製品を扱っています。

総資産726億円、売上高1121億円、時価総額546億円の事業規模

総資産や売上高に比べて時価総額が低いのは市場や投資家の評価が高くないことの証左。

実際、会社の無形価値(ブランド力)を示すPBRも0.96倍となっており解散価値を下回ります。

半導体関連銘柄であり商社であるということで期待できそうなのですが、ちょっと株価は苦戦しているようです。

会社のビジョン等は下記の通りです。

ちょっと分かりにくい部分もありますが方向性としては妥当と考えます。

また、60年を越える伝統から顧客、人材、ノウハウの蓄積には大きなものがあると推測します。

実務(オペレーション)レベルでは恵まれているように考えます。

では戦略的にはどうなのでしょうか?

対処すべき課題等から戦略の考察を試みます。

企業スローガン

すべてを、つなげよう。

技術で、発想で。

行動指針

VALUE and PRIDE

ビジョン

”全てがつながるスマート社会”に感動を与えるソリューションパートナーになる

企業情報

エレクトロニクスを中心に付加価値の高い商品とサービスを提供するトータルサービスカンパニー。

目指す姿

お客様の課題やお困りごとを他社よりも早く、優れたやり方で解決させていただく企業

セグメント

半導体/デバイス事業

トップブランドからユニークなデバイスまで豊富なラインナップと的確な提案力でものづくりを支援

●ICT/ソリューション事業

お客様が直面する課題やニーズをキャッチし各種領域のスペシャリストが解決までのプロセスを支援

⑵ 株主になったきっかけ

1月決算高配当企業ということで2022年1月に株主になりました。

2021年1月の一株あたりの配当は120円

今期も期待しましたが一株あたりの配当は60円でした。

でも、四季報によると予想配当利回りは5%を超えており、高配当の恩恵は得ています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:10%

売上高営業利益率:2%

収益性は高くありません。

他の商社同様?薄利多売のビジネスモデルの面があると思います。

会社の企業情報に謳われているように付加価値の高い商品やサービスを生み出すことを追求することで収益性の向上に通じると考えます。

ちなみに、新・3ヵ年計画によると2025年1月の目標は

一人当たりの営業利益を1.4倍にすることで

営業利益率:3%

となっています。

きちんとした事業活動をすることで達成可能だと思います。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):218%

自己資本比率(30%以上が望ましい):58%

短期的にも中・長期的にも安全性に問題は認められません。

効率性 

・有形固定資産回転率:511.87

商社らしく、有形固定資産にはあまりお金を投じていないようです。

数値だけ見れば効率的と考えます。

ちなみに有形固定資産の内訳は金額順に「その他」、「工具、器具及び備品」、「建設借勘定」、「土地」となっています。

独自のサービスを生み出すために、有形固定資産への投資もある程度は必要と思いますが・・・。

株主総会会場】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第62回定時株主総会 2022年4月26日(火) 時事通信ホール

参加せず。

なお、参加者にはマスクを配布していたようです。

決議事項

・剰余金処分の件

・定款一部選任の件

・取締役8名選任の件

・会計監査人選任の件

可決されたとの通知を得ています。

⑵ 株主還元    

配当 

過去の一株当たりの配当推移

2021年1月:120円

2021年7月:60円

2022年1月:60円

2022年7月:60円(予想)

予想配当利回り5.51%四季報による)

株主優待  

なし 

株主総会会場となった時事通信社

               

3 株主としてのコメント

⑴ 独自性とは?

対処すべき課題の中で、従来の物販にサービスを加えることで独自性を追求していくとあります。

ただし、具体的にどの様な商品・サービスを目指しているかよくわかりません。

独自性の追求が会社の将来性に及ぼす影響も未知数です。

穿った見方をすれば、三菱電機グループから外れることによって独自性を追求せざるを得なくなったと考えた方が腹落ちする様な気もします。

⑵ 三菱電機グループとの関係

2021年3月、立会外分売により三菱電機菱洋エレクトロニクスの筆頭株主ではなくなりました。

NTTがドコモを完全子会社した様に世界的にM&A等により企業単独ではなく各グループ力を結集する流れとは逆行しているようにも感じられます。

また、三菱電機には、菱洋エレクトロニクスに代わる別の会社との取引が増加していると情報もあります。

三菱グループから離れる方向性は戦略的に良いことなのでしょうか?

⑶ 自己株式26%について

個人的には三菱電機グループとの関係強化が戦略的に正しいと考えます。

ただし、三菱グループを離れ独自性を発揮するという戦略もアリかもしれません。

その場合、26%の自己株式を活用してM&Aを行い独自性追求を具現化することが必要です。

四季報でも10億円程度のM&Aを複数検討中とあります。

スピード重視です。

⑷ 今後の方針

60年を越える伝統、半導体関連銘柄、商社であることを考えると、PBRが1倍未満というのはちょっと市場の評価が低すぎないかと感じていました。

けれども、三菱電機グループから離れ、独自路線を追求しつつもM&Aも検討段階となれば、将来性に懸念を抱かれるのも仕方のないことかもしれません。

配当の高さでしばらくはホールドしていく予定です。

でも、戦略に着目し会社の成長性には注視していきたいと思います。

4 まとめ

菱洋エレクトロニクスについて述べてきました。

会社をビジョン、戦略、オペレーションの3つの階層で考えた場合、三菱電機グループを離れる方向性という戦略に懸念を感じました。

ただし、新・3ヵ年計画も発表され、配当の高さも魅力です。

引き続きホールドしつつ会社を成長性を見守りたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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