こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

TAC(4319)について ~株価下落の3要素~

こんにちは!

 

この記事は、TAC(4319)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

 

公認会計士中小企業診断士を養成しているのに自社の経営は・・・

・株価が下がる3要素がそろっている

 

 

【目次】 

 

株主総会が実施されたホテルグランドパレス(2021.6.30営業終了)】

 

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1 TACについて

⑴ 会社概要

 ”資格の学校”として有名です。

ここの口座に通い、FPの資格を取得することが出来ました。

■セグメント

・個人教育事業:売上高112.7憶、営業損失5.6憶

・法人研修事業:売上高41.1憶、営業利益10.1億

・出版事業:売上高40億、営業利益11.4憶

・人材事業:売上4.8憶、営業利益3,500万

出版事業の売上高営業利益率が高いことは意外でした。

私事ですが、TAC出版の『大人旅プレミアム大阪』という旅行ガイドブックはコンパクトで使いやすかったです。

 

 

⑵ 株主になったきっかけ

 優待目的です。

FPの資格を取得するためにTACを利用する際の授業料割引券を頂きました。

おかげさまでFPの資格を取ることが出来ました。

株価が安かったのも理由のひとつです。

でも、さらに安くなるとは当時は思ってもみませんでした。

 

⑶ 経営分析

■収益性

売上高営業利益率:2%(昨年は1%)

収益性は低いですが、改善傾向がみられます。

■安全性

流動比率:93%

・負債比率:251%

自己資本比率:28%

全ての項目で目安と言われる数値は下回っています。
 ■効率性

・有形固定資産回転率:4.15

サービス業の有形固定資産回転率が1~2なので、平均を上回っています。

TACは通学用の校舎が全国にあるため、コロナ禍の影響を受けているかと考えていましたが、意外と効率性は悪くないようです。

 

【2年前に参加した株主総会

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2 株主総会

⑴ 株主総会

第38回定時株主総会 2021年6月25日(金) ホテルグランドパレス

参加せず。

 

2年前の第36回総会には出席しました。

活動的な株主からの批判に終始していた印象しか残っていません。

有意義な株主総会を妨害するという意味では、現代の総会屋と言っても良いかもしれません。

 

決議事項

(会社提案)

・剰余金配当の件

・定款一部変更の件

・取締役選任の件など

 

(株主提案)

・定款変更の件(上場の廃止)など

 

株主提案は、元TAC講師が解雇されたことに対する私怨に基づくような内容のようです。

 

会社提案が承認されたようです。

 

株主優待

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⑵ 株主還元    

■配当

一株につき5円の配当

株主優待

受講割引券(10%割引) 

                    

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3 株主としてのコメント

一株約300で購入した株は、150円程度にまで下落しました。

建築で社会問題を起こした会社ですら、もっと高い株価を維持していたのに、何故、株価が低迷しているのか?

TACは公認会計士中小企業診断士を養成しており、経営のプロがそろっているにもかかわらず、どうして、株価が低迷しているのかが良く分かりませんでした。

そんな時、いちごHDのスコット・キャロン会長から、株価が下がるのは3つの要因があると聞かされました。

 

1 不祥事が発生したとき

2 業績が低迷したとき 

3 将来に対する成長期待がもてなくなったとき

 

それを聞いたときに、腹落ちしました。

TACは3つとも当てはまっていたからです。

 

2年前のことですが、具体的に見てみましょう。

 

1 不祥事:一部株主(元講師)からの激しい批判、一部の書籍の回収

2 業績低迷:公務員受験者の減少により口座からの収益が大幅減少

3 成長期待:同業他社と比較し、ネット(スマホアプリ)を通じた教育に遅れ

 

それから2年が経過し、あるものは改善され株価も最悪期は脱してきつつあるように思います。

 

TACの株主として得た最大の教訓は、

・知っていることと、出来ることは違う

・出来ることと、継続することはも違う

ということです。

TACは経営のプロを育成する学校ですが、自身の経営については”あるべき姿”との間にギャップがあることは経営分析等から明らかです。

だからこそ、自分自身についても

知る→出来る→継続する

についてレビューし、継続できていること(習慣)を絶やさぬよう精進したいと思いました。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

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