こんにちは!
この記事は、Lib Work(リブワーク【1431】)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。
・ネットリテラシーの高さ
・住宅事業の将来性
【目次】
【頂いた株主優待】
1 Lib Workについて
⑴ 会社概要
「WEBマーケティングをコアコンピタンスとする住宅テック企業」と自社を位置付けるネットリテラシーの高い注文住宅メーカーです。
YouTubeでの社長が積極的に情報発信を行っています。
ちなみに、YouTubeチャンネル「Lib Work Ch」は
・登録者数25,000人
・総再生回数780万回(「・・・2021年6月30日までの事業報告」から)
■企業理念等
住まいを通じて人々に豊かな暮らしと幸せを提供する
・お客様第一主義
・世界中に感動を与えるものを発信する
・顧客の夢の実現に貢献する
■VISION 2030
(1)毎年売上 20%成長を基本とした安定的・永続的な成長
(急成長、急拡大をせず財務規律を伴う余力をもった成長)
(2) 住宅版SPAモデル・垂直統合モデルの確立
(3) 住宅ビジネスにイノベーションを起こす
(4) 全社一丸経営
野心的かつ具体的な数値を盛り込んだビジョンです。
このとおりの事業活動が実施されれば飛躍的な成長を遂げられると考えます。
■セグメント(構成比)
・建築請負業(73.3%)
・不動産販売事業(24.4%)
・その他(2.3%)
⑵ 株主になったきっかけ
マザーズ市場へ上場直後にラジオ日経の株式関連番組での推奨銘柄として知りました。
興味深い会社ということと、当時、株価が右肩上がりだったので順張りとして購入。
けれども、1年経過ごろからウッドショックや公募増資の影響で株価は軟調に推移。
株式分割を経て今は塩漬け状態です。
⑶ 経営分析
株主総会招集通知記載の連結計算書類をもとに分析を試みました。
業績は増収増益です。
株主資本に比べて総資本で見た時の利益が少ないことが気になります。
■収益性
・売上高総利益率(40%以上が際立った競争力):27%(売上高:94憶円)
・売上高営業利率(10%以上が優良株):5%
悪くはありませんが、成長企業と見なすには5%は小さいと考えます。
また、住宅版SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel:自社で土地の仕入れ、建築、販売まで行うビジネスモデル)主要5工種の内製化については2工種にて成長したため粗利率(売上高総利益率)が向上したとのことです。
■安全性
・流動比率(200%以上が望ましい):230%
短期の安全性は問題ありません。
・自己資本比率(30%以上が望ましい):30%
中・長期の安全性についてはギリギリ大丈夫と判断します。
■効率性
・売上債権回転率:約4300
ただし、建設業会計ということを反映すると下記の科目にも注意が必要です。
・完成工事未収入金(売掛債権)
・未成工事支出金(仕掛品)
・売上債権回転率(完成工事未収入金を含む):約37
建設業の売上債権回転率が約10前後であることを踏まえると、資金の回収は比較的上手に行っていると考えます。
2 株主総会等
⑴ 株主総会
第24期定時株主総会 2021年9月28日(火) ANAクラウンプラザホテル熊本
参加せず。
ただし、オンライン会社説明会は視聴しました。
株主からの建設的な意見が多かったです。
⑵ 株主還元
■配当
2021年6月期:一株当たり10.2円
配当性向は20%を目安
四半期配当を実施している会社です。
■株主優待
①クオカード
②投資用アパート建物本体価格割引券
③株主優待ポイント(プレミアム優待倶楽部)
株数と保有期間に応じて付与されます。
3 株主としてのコメント
⑴ 成長戦略について
人口減少に伴い家が余っている時代に、注文住宅メーカーが成長し得るのか?
ふつうに考えると難しい気がします。
けれども、社長の動画を拝見していると成長していくように思えるから不思議です。
動画で語った成長戦略は次の通り
①エリア拡大・・・千葉県に進出、Webマーケティングを活かし協力業者を集う。
②他の企業とタッグを組む・・・顧客層の拡大
③M&A・・・タクエイホーム買収
④ニーズ別のポータルサイトの拡充
⑤YouTubeチャンネルの積極的活用
成長するために会社の強みであるネットをフル活用していく姿勢が良く分かります。
Lib Workのネット活用による成長が、ひょっとしたら他の企業の模範になるかもしれないという期待の気持ちを持ちながら暖かく見守っていきたいと思います。
⑵ 社長が株式投資することのメリット
『社長、株を語る』という動画の中で、社長の株式投資経験が語られていました。
20年以上の投資経験、逆張り派(リーマンショック時に米国の金融関連株を購入)、任天堂でひやっとする経験をした・・・など興味深い内容でした。
社長ご自身が豊富な株式投資の経験をお持ちなので、株主の気持ちが良く分かってると考えます。
そのことは、会社の株主優待制度の充実ぶりからも分かります。
逆に考えると、株式投資をしたことのない社長は投資家の気持ちに共感することは難しいのかもしれません。
⑶ 総資産、売上高、時価総額の比較から
下のグラフで
青(55%):時価総額
茶(25%):売上高
緑(20%):総資産
を表しています。
76憶円の総資産を用いて、94憶円の売上高をあげており儲かっていると判断されます。
また、時価総額が210憶円とやや買われ過ぎと見ることもできますが、成長企業と考えれば懸念するレベルではないと思います。
4 まとめ
ネットリテラシーの高い注文住宅メーカーについてまとめてきました。
人口減少時代やコロナ禍に加え増資やウッドショックでさえない株価ですが、将来性に期待が持てる会社だと感じています。
その理由は、社長による動画等による積極的な情報発信。
DX時代の今日、Lib Workのネットを活かした経営に注目しています。
おつきあいいただき、ありがとうございました。
※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。
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