初投稿:2024.5.30
こんにちは!
この記事は、ディップ【2379】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。
・社長のリーダーシップ
・何故、株価は横ばい・・・
【目次】
1 ディップについて
⑴ 会社概要
『アルバイトの「バイトル」等、ネット特化で求人情報提供。AI・RPAなどDX事業を育成中』と四季報にあります。
売上高537億円、総資産507億円、時価総額1557億円の事業規模。
会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは3.62倍の高評価です。
企業理念
ドリーム、アイデア、パッションという企業理念が社名にもなっておりわかりやすいです。
⚫️「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する 存在となる」
セグメント
セグメントは下記の2つ。
主力の人材サービス事業の堅調さに加え、DX事業の成長性が期待されます。
⚫️人材サービス事業
⚫️DX事業
⑵ 株主になったきっかけ
2月決算企業の中で、大谷翔平選手のQUOカードが株主優待という報道に釣られて、権利付最終日の直前に株主となりました。
⑶ 経営分析
収益性
・売上高総利益率:89%
・売上高営業利益率(10%以上は優良株):24%
収益性は著しく高い数値です。
特に粗利率の高さはビジネスモデルの良さを意味していると考えます。
安全性
・流動比率(100%以上が望ましい):305%
・自己資本比率(30%以上が望ましい):78%
短期的にも中・長期的にも安全性に問題はない水準です。
むしろ、財務を活かした資本の有効活用が問われる段階ではないかと考えます。
効率性
・有形固定資産回転率:26.31
サービス業の有形固定資産回転率の平均は年毎のバラつきが大きいのですが、50〜150ぐらいとなっています。
そう考えると、有形固定資産についても効率的な経営がなされていると考えます。
なお、有形固定資産額約20億の内訳においてその大半が「建物」であり、減価償却額が13億円となっています。
本社のある六本木グランドタワーへの投資と推察します。
【株主総会の案内板】
2 株主総会等
⑴ 株主総会
第27期定時株主総会 2024年5月23日(木)六本木ヒルズ森タワー
3月の社員総会や各種のCM、さらに座談会の動画を流すなど、イメージで訴えることが多かったです。
また、スポットワークへの新規参入やAIソリューションなどの成長戦略について熱く語る社長の姿が印象的でした。
主な質疑応答
【事前】
Q.30億円のソフトウェア投資の継続について
A.投資は継続する。
詳細は公表できないが、減損の予定はない。
【会場】
Q.タイミー先行するスポットワーク市場のシェアについて
A.参入するからにはナンバーワンを目指す。
時期については3〜5年の計画で考えている。
なお、この分野はメルカリやリクルートも参入予定である。
Q.M&Aによる成長戦略について
A.当社は企業文化を重視している。
カルチャーが合うDX企業のM&Aについては検討をしている。
Q.自社株買いについて
A.ちょうど昨日、計画していた自社株買いは完了したところである。
現在の株価に満足はしていないので、今後も前向きな自社株買いを検討している。
Q.テレビCMとネットCMの割合について
A.4:6の割合である。
なお、看板や掲示板の活用にも注力している。
渋谷ジャック(渋谷の看板を独占)して大谷選手の広告を流した際には、それ見たさに渋谷に足を運ぶ方も多くいるほどの効果があった。
決議事項
⚫️定款一部変更の件
⚫️取締役(監査等委員である取締役を除く)5名選任の件
⚫️監査等委員である取締役1名選任の件
拍手を持って承認・可決されました。
⑵ 株主還元
配当
1株配当実績は下記の通りです。
増配が続いており株主重視の姿勢に好感が持てます。
・2024年2月期:88円
・2023年2月期:72円
・2022年2月期:61円
・2021年2月期:56円
・2020年2月期:56円
・2019年2月期:50円
株主優待
株数に応じたQUOカードが2月末と8月末に貰えます。
自社株買い
適時実施しています。
【株主総会で頂いた統合報告書等】
3 株主としてのコメント
⑴ 気に入っていること
社長のリーダーシップ
一見すると”いかつい”印象の社長でしたが、株主総会での質疑応答は誠実で丁寧な印象を持ちました。
また、大谷選手の渋谷ジャックの広告などの大胆なイベントから推測すると、社長によるリーダーシップがしっかりと発揮されているように推察されます。
AI時代は日進月歩でありこれまで以上にスピード経営が求められます。
そのような点で、社長のリーダーシップに期待したいと思います。
⑵ 気になっていること
経営分析では素晴らしい状況であることが分かりましたが、逆に、
「それなのに何故、この株価?」
と思うほど、株価はさえません。
時価総額も1000億円を超えています。
思うにきっかけがあれば上昇トレンドを形成するのではないか?
そのような点で、会社の”次の一手”が気になりました。
【株主優待】
4 まとめ
ディップについて述べてきました。
大谷選手のQUOカードに惹かれて株主になりましたが、業績や経営状況の良さや社長の外見とトークのギャップなど色々な気づきが得られて良かったです。
その一方で、株価が横ばいなのは、自分にはまだ見えていない会社の”脆弱性”があるのかもしれません。
そのような点も踏まえつつ、今後もモニターしていきたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。
※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。
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