初投稿:2021.6.18、更新日:2021.12.31
こんにちは!
この記事は、乃村工藝社【9716】に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。
・丹青社との比較
・アフターコロナ
なお、2021年度第2四半期の報告書が届いたことで、会社四季報を参考に内容を更新しています(更新か所は青字です)。
【目次】
【東京お台場にある本社ビル】
1 乃村工藝社について
⑴ 会社概要
創業は明治25年、設立は昭和17年の伝統ある会社です。
主な事業内容は、集客環境づくりの調査・企画・コンサルティング、デザイン・設計、製作・施工ならびに各種施設・イベントの活性化、運営管理とあります。
決算は2月末、グループ全従業員数は契約社員を含め約2600名の会社です。
グループ経営理念
われわれは、人間尊重に立脚し新しい価値の創造によって豊かな人間環境づくりに貢献する
ブランドステートメント
Properity Partner
ノムラが提供する価値
お客様に歓びと感動を提供する
ノムラが目指す姿
社会から選ばれるノムラへ
⑵ 株主になったきっかけ
知人が社員だった関係で関心を持っていました。
五輪関連でも有望かと思っていましたが、コロナ禍で含み損。
同じ理由で買っていた同業の丹青社は株価が回復してやれやれ売りできましたが、乃村工藝社とはもう少し長い付き合いになりそうです。
⑶ 経営分析
収益性
・売上高総利益率:20%
丹青社と同じ
・売上高営業利益率:5%
丹青社は7%
丹青社と比較した場合、売上高はノムラが大幅に上回っていますが、収益性は丹青社のほうが良いようです。
安全性
・流動比率:227%
・当座比率:187%
・負債比率:73%
・自己資本比率:58%
安全性についての問題は見つかりません。
ただし、丹青社の方がすべての指標でノムラを上回っているようです。
効率性
・有形固定資産回転率:14
特に問題はありませんが、丹青社の有形固定資産回転率:86に比べてノムラの指標が低いのは立派な自社ビルのコストの影響かもしれません。
2 株主総会等
⑴ 株主総会
2021年
第84回定時株主総会 2021年5月27日(金) 乃村工藝社本社ビル
他の総会との競合により不参加
2020年
参加しました。
「お客様に歓びと感動を提供する」というのがノムラの価値感ということでしたが、株主にはそのような感動するような話は総会ではありませんでした(自社ビルの立派さを除く)。
ポイントは次の通り。
・自社ビルでの開催のため株主の数が少なかった。
・質問は1問程度でそれに対する回答も抽象的な一般論に終始。
・関連会社と思われる人が数人、サクラのように出席していた。
なお、2021年4月の丹青社の株主総会では参加者が多数かつ和気あいあいとしたムードでした。
昨年のノムラの株主総会とは対照的でした。
⑵ 株主還元
今期は25円
配当性向は90.6%
過去の配当性向が40%代であったことを考えると、今期は株主への感謝の気持ちを行動で示したような気がいが感じられます。
【数年前のライトアップされた本社ビルの写真】
3 株主としてのコメント
⑴ 丹青社との比較
同じ業界でよく比較されるノムラと丹青社。
・会社の規模ではノムラ、経営の巧みさでは丹青社
・総会の活気では丹青社、クールさではノムラ
・やれやれ売りできた丹青社、含み損を抱えたノムラ
というおおざっぱなイメージです。
⑵ アフターコロナ
EPSの推移は以下の通りです。
2020年2月:70.1円
2021年2月:27.6円
2022年2月:18.0円(四季報予想)
コロナ終息後も回復は緩やかになりそうです。
それでも、海外アパレル改装やオフィスの在宅勤務対応案件のニーズが堅調のようです。
株主通信には、
・LOQUAT西伊豆
・重要文化財である旧函館区公会堂
の改修工事の完成が紹介されていました。
今後の業績は、課題解決型営業を強化してより良い案件を数多く受注することにかかっていると思います。
アフターコロナにおける活動に期待します。
お読みいただき、ありがとうございました。
※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。
#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #乃村工藝社