こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

三井住友フィナンシャルグループ【8316】〜株主総会雑感

初投稿:2023.9.

こんにちは!

この記事は、三井住友フィナンシャルグループ【8316】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・業績は好調で配当も魅力

株主総会の議事運営には・・・

【目次】 

三井住友銀行本店ビル】

                      

1 三井住友フィナンシャルグループについて

⑴ 会社概要

売上高6.1兆円、総資産17兆円、時価総額9.8兆円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは0.74倍です。

市場からの評価は低レベルですが、金利上昇の流れを受けて上昇に転じているようです。

企業理念 

下記の通りです(会社のHPから抜粋)。

少し冗長な表現のようにも感じますが、しっかりとした経営理念と思います。

その点、新中期経営計画で語られた、fulfilled grouth(幸せな成長)というコンセプトはシンプルかつインパクトがあって良いと思います。

セグメント

下記の3つに事業区分がなされています。

・銀行業

・リース業

・その他事業者

⑵ 株主になったきっかけ

日銀政策(金利上昇)を踏まえて銀行業に注目していました。

すでにMUFGの株主を長くしていましたが、もう一社ということで当社の株式をNISA口座で2022年に購入し、含み益を維持し続けています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高経常益率:19%

数値から収益性は高いと考えます。

さらに、三井住友信トラストホールディングスが16%、MUFGが11%に比べても高収益なビジネスを展開していると推察されます。

安全性

自己資本比率(30%以上が望ましい):36%

銀行業は借りたお金をそのまま貸すだけなので一般に自己資本比率は低めです。

資本効率が悪いと思われるくらい安全性については高い数値が出ています。

ちなみに、三井住友トラストホールディングスが4%、MUFGが5%です。

効率性 

・有形固定資産回転率:87.64

こちらも、有形固定資産については効率的な経営がなされていると考えます。

ここでも同様に、三井トラストホールディングスが8.17、MUFGが7.51であることと比較することで一桁高い効率性となっていることが分かります。

2 株主総会

⑴ 株主総会

第21期定時株主総会 2023年6月29日(木) 三井住友銀行本店ビル

ライブ配信を視聴しました。

主なポイントは下記の通り。

・前中期経営計画の目標は達成

・不祥事等の課題も浮き彫りに

パラダイムシフトの時代において戦略は変えずに戦術は見直していく

・前中期において50円の増配

・財務目標として、当期純利益は25年度末に9000億円、28年度末に1兆円を目指す

・配当性向40%、累進配当制

など。

また、気候変動リスクを定款に入れることについての株主からの補足説明とそれに反対する会社の説明がありました。

会社の反対理由のポイントは下記の通り。

・定款に個別具体的な事項を入れることは馴染まない。

・気候変動対策が変更された際に対応するには株主総会が必要であり機動的な対応ができない。

・シナリオと整合しているかどうかというのは主観的であり適切ではない。

主な質疑応答

【事前】

Q.気候変動への取り組みについて

A.脱炭素等しっかりと取り組んでいる。

Q.投・融資における人権配慮について

A.コンプライアンスに基づきしっかりと配慮している。

Q.日銀の金融政策の影響(金利上昇)について

A.当社の業績にとって金利上昇はプラスであるが、景気への影響(景気を冷やす効果)の面も含め注視し、適時、適切な対応をとる。

Q.欧米の金融機関の破綻の影響について

A.当社に重大な影響はなかった。

Q.ロシアのウクライナ侵略の影響について

A.減損があったが軽微な影響にとどまっている。

Q.配当について

A.累進的配当を実施しており、増配を目指していく。

なお、期末配当については株主の方の関心も高いことから株主総会で決めるようにしている。

Q.PBR1倍割れ対策について

A.事業をしっかりすることでPBRを向上させて行きたい。

Q.社外取締役の当社の株の保有について

A.当社の株の有無に関わらずしっかりと職務を果たしている。

Q.女性役員の登用について

A.多様な人材を取り入れており、女性の登用についても積極的に実施している。

Q.SMBC日興証券コンプライアンス強化について

A.所要の組織を新設し、それらが機能するよう当社としてもサポートしている。

Q.労務管理について

A.適切に実施している。

Q.SMBCにおける本人確認について。

A.適切に実施している。

【会場】

Q.バイオマス発電に対するプロジェクトファイナンスの禁止について

A.バイオマス発電融資については経産省のロードマップに従って融資を実施している。

トランジション技術、国際的なコンセンサス等を踏まえると一律禁止するのは不適切と考える。

Q.株式分割について

A.貴重なご意見ありがとうございます。

適切に対応して行きます。

Q.気候変動への対応は重視していないのか?

A.重視しており、当社マテリアリティの1項目めに入っている。

Q.当社グループから社宅として借りたい通知が来たがその後音沙汰がない

A.個別具体的な事案については別途調整させていただく。

Q.マンションの管理組合費である2.2億円が引き出せなくて困っている。

A.当社は本人確認、権限確認を重視している。

前理事長と新理事長の同意が必要という社内規定に基づいた処置である。

個別具体的なことについては担当者と細部調整させる。

Q.石炭火力発電所の新規融資はしないのか?

A.プロジェクトファイナンスおよびコーポレートファイナンス共に禁止している。

Q.SMBC日興証券へ郵送した健康保険証の書類の写しについて

A.個別案件については別途調整させていただく。

なお、SMBC日興証券は当社グループの重要な子会社と認識。

Q.石油・ガスセクターの融資禁止について

A.一律禁止は適切ではない。

ネットゼロについてはさまざまな道があり、技術革新やエネルギー事業を踏まえて適切に実施することが妥当と考える。

Q.SMBC日興証券の不祥事に対する説明が紙二枚では辛いのではないか?

A.重く受け止めており、所用の対策を今後も講じていく。

Q.Plan for Fulfilled Growthというのは道は一つという意味か?

A.様々な道を一つの計画にまとめたという意味である。

Q.自宅のパソコンから会社にメールを送ったことに対する家宅捜査は人権侵害では?

A .当社は人権を重視し法令等を踏まえて適切に対応している。

Q.東南アジア投資の状況について

A.インドネシア、インド、フィリピン、ベトナムに投資をしている。

2〜3年ではなく10〜15年単位での成長を見込んでいるが、現在のところよくやっていると認識している。

Q.バイオマス発電について

A.すでに回答した通りだが、国際的なコンセンサスができていない状況で、一部の意見だけに基づいて判断するのは妥当ではない。

Q.大阪IRのファイナンスの赤字について

A.個別のプロジェクトファイナンスについては状況を注視し総合的に判断している。

Q.取締役の選任について

A.出身母体に関係なく、本人の適性で判断している。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役15名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

なお、最後に新役員の紹介がありました。

株主総会雑感

議長による議事運営がちょっと雑だったように思います。

質問者は受付番号を明言し一人1問とするように言っていたのに、番号を言わない人が複数名いたり、一人で3問も質問している人もいたからです。

毅然とした対応ができていませんでした。

他の株主総会では、株主の方の公平な観点から質問を一つに絞るようなは働きかけが議長からあるのが普通ですが、今回はそのような対応は皆無。

そもそも、質問についても議長が一方的に簡単かつ抽象的に答えており、担当者からの回答は1件もありませんでした。

ステークホルダーとの意見交換が上手ではありませんでしたし、見ていてあまり気持ちの良いものではないです。

毅然とした態度は相手からの信頼を得る基本です。

もっとも、株主からの質問も気候変動のことと、個人的な問題についてのことが大半で、会社の企業価値を高める趣旨の質問は残念ながら少なかったです。

そのあたりの株主総会の議事運営については今後、大きく見直していただくことを希望します。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通りです。

累進配当制ということで株主にとってはありがたいことです。

・2023年3月期:240円

・2022年3月期:210円

・2021年3月期:190円

・2020年3月期:190円

・2019年3月期:190円

株主優待

なし

自社株買い 

適時実施

三井住友銀行本店東館】

                

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

金利上昇という追い風が吹いています。

そして、比較的高配当(配当利回り3.38%)かつ累進的配当、さらにPBR1倍割れ解消という取り組みもなされています。

その意味で、インカムゲインキャピタルゲインの両方が期待できます。

日本を代表するメガバンクでもあり、安心してホールドできそうです。

⑵ 気になっていること

配当支払日については気になりました。

株主からの説明で株主の関心が高いことを踏まえ株主総会の審議を経て6月の29日以降に支払うという説明がありました。

でも、当社が説明しているように、株主は総会での審議を本当に望んでいるのでしょうか?

実は、同じ3月決算のトヨタは5月26日に期末配当が支払われていました。

配当金の支払いが早いことも株主重視と言えると思います。

株主総会で剰余金処分の件を審議してから配当をもらうことを重視する株主と、反対に審議なしで1ヶ月早くもらうことを重視する株主の割合について、気になりました。

4 まとめ

三井住友ファイナンシャルグループについて述べてきました。

インカムゲインキャピタルゲインの両方に期待を持っています。

ただし、株主総会での議事運営要領についてはもう

「少しなんとかならないのか?」

と気になりました。

金融業は信頼が第一。

ステークホルダーからの信頼を深めつつ、着実に結果を残す経営を期待します。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

    

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #三井住友フィナンシャルグループ #SMBC

  

メディカルネット【3645】〜ビジョンがしっかりした成長企業

初投稿:2023.9.3 

こんにちは!

この記事は、メディカルネット【3645】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・歯科を対象としたワンストップサービスの提供

・成長性と投資のタイミングについて

【目次】 

株主総会の会場にて】

                       

1 メディカルネットについて

⑴ 会社概要

売上高45億円、総資産34億円、時価総額38億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは1.68倍です。

グロース銘柄のIT企業としては、ちょっと物足りなく感じます。

四季報によると業種はメディアとなっていて、比較企業はぐるなびクックパッドが挙げられていました。

時価総額順位は104/139と下位に位置づいています。

企業理念 

下記の3つによって構成されています。

一般に、良きビジョンは曖昧さが管理されていて、社員の価値創造性を刺激するものと言われています。

当社の場合、「革新的なサービス」というのがキーワードになって、さまざまなアイデアが社員から上がり得るように感じました。

なお、ミッションステートメントブックもさらっっと閲覧しましたが、経営者の考えが個別具体的に捕捉されており、非常に良いと思いました。

⚫️ミッション(社会的存在意義)

インターネットを活用し 健康と生活の質を向上させることにより笑顔を増やします。

⚫️ビジョン(目指す姿)

生活者・事業者に革新的なサービスを提供し続け、歯科医療プラットフォームビジネスにおいて国内トップ企業となります。

⚫️バリュー(組織的価値観)

変化なくして進歩なし あくなき挑戦である

セグメント

大きく3つの柱から構成されています。

⚫️メディア・プラットフォーム事業

⚫️医療機関経営支援事業

⚫️医療 Bto B事業

⑵ 株主になったきっかけ

日本証券新聞のIR活動を通じて当社のことを知りました。

歯医者さんといえば虫歯治療としか思っていませんでした。

プレゼンで今後の歯科は健康全般、ひいては健康寿命の増進につながる可能性があると伺いびっくり。

そのような健康の重要性について共感するとともに、5月決算銘柄ということで株主となりました。

⑶ 経営分析

業績は増収・減益。

これはほぼ計画通りであり、しかも来期も続く見通し。

そのようなことを織り込んだのか、株価も軟調です。

収益性

・売上高総利益率:40%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):8%

粗利率は高いです。

原価が低い、メディア・プラットフォーム事業が稼いでいるおかげだと考えます。

それに比べて営業利益率は高くはありません。

販管費(コスト)が高いためです。

決算説明会の動画では、成長投資を継続しているので利益率は計画通りとのこと。

ちなみに、事業投資(ブランド力強化)と人材投資(中途、新規採用)に今後も注力し続ける計画のようです。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):171%

自己資本比率(30%以上が望ましい):56%

安全性については短期的にも、中・長期的にもあまり心配しなくても良さそうです。

効率性 

・有形固定資産回転率:40.39

比較的高い数値であり効率的な経営がなされていると考えます。

インターネット活用により有形固定資産への投資は最小限となっていると推察します。

2 株主総会

⑴ 2023年6月の株主総会

第22回定時株主総会 2023年8月30日(水) トスラブ山王健保会館

11時から始まり昼頃の終了しました。

株主からの質問はサーバーセキュリティについてですが、所要の対策を講じていることとなどの回答がありました。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役1名選任の件

監査役1名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通り。

少し乱高下しているように思います。

・2023年5月期:2.5円

・2022年5月期:4円

・2021年5月期:8円

・2000年5月期:1.5円

・2019年5月期:2円

株主優待

100株以上を1年以上保有の株主に対してQUOカードがいただけるようです。

株主総会会場の入り口にて】

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

個人的にも歯の重要性は重く受け止めています。

健康寿命を伸ばすために毎日フロスをかかさずにしているほどです。

ニッチ(?)な業界のリーディングカンパニー的な位置付けで、成長著しい会社というのも将来性が感じられます。

さらに、M&Aを積極的に実施していこうとする姿勢も評価ポイントが高いです。

⑵ 気になっていること

気になったのは、投資を強化するタイミング。

下記の決算説明資料では、トップラインが24年度は50億なのに対して25年度は100億円と倍増(急増)しています。

それならば、資金効率を考えると

「23年度の今から買うより、1年後ぐらいから投資を強化したほうが合理的なのではないか?」

と思ってしまいました。

まさに、「取らぬ狸の皮算用」!!

業績も株価も目が離せませんね。

【決算説明資料より 24年度から25年度のトップラインの伸びが著しい!】

4 まとめ

メディカルネットについて述べてきました。

IR説明会を通じて会社を知り、株主となって成長性の高さは実感しています。

ただし、やはり売上高も時価総額も100億未満であり、かつ、大株主も個人名が列挙されているということで株価はちょっともたついているようにも感じています。

けれどもそのような状況について会社は25年度に打破する計画で頑張っています。

そうなればダブルバーガー(株価2倍)ぐらいは期待できるかもしれません。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #メディカルネット #歯科

  

佐鳥電機【7420】〜株主総会雑感(物売りから事売りへ)

初投稿:2023.8.29

こんにちは!

この記事は、佐鳥電機【7420】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・物売りから事売りへ

・バーチャルオンリー株主総会への懸念

【目次】 

株主総会の会場となったベイサイドホテル アジュール竹芝】

                      

1 佐鳥電機について

⑴ 会社概要

売上高1463億円、総資産815億円、時価総額279億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは0.76倍です。

市場からの評価は芳しくありません。

企業理念 

企業理念等は下記の通りです。

よく考えているとは思いますが、少し表現が冗長で社員の方にどこまで浸透しているのかちょっと気になりました。

Visionとはある意味、社員の方の創造性発揮の源泉だと考えていますが、「サステナビリティソリューションカンパニー」についての様々なアイデアボトムアップされることを期待します。

⚫️Mission

エレクトロニクスを通じて、豊かに満ち溢れた幸福を希求し、グローバルにより良い会社の実現と発展に貢献します。

⚫️Vision

産業、インフラ、モビリティ業界に対する深い知見を生かし、IoTとデータアナリティックの技術力を成長度ドライバーにして、お客様と社会課題を解決する「サステナビリティカンパニー」を目指します。

⚫️Value

「Who is The First Penguin?」

顧客や市場のウォンツをいち早くキャッチし、自らビジネスモデルを創造します。

常に多様な意見を取り入れ、常に変革を求め、常にプロフェッショナルとして、「個の成長」と「集団の成長」を実現します。

そういう人を佐鳥は大切にします。

セグメント

セグメントを2つから4つに変更したとのことでした。

これにより、収益の柱がより大きくなることを期待します。

・産業インフラ事業

エンタープライズ事業

・モビリティ事業

・グローバル事業

⑵ 株主になったきっかけ

5月に決算企業、高配当株、半導体の業績に明るいものを感じて1年前に株主になりました。

含み益もあり好調に推移しています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:8%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):2%

収益性は高くはありません。

会社の業績説明や質疑応答から、物売りから事売りにビジネスモデルを変換していく過程において、収益性を向上させていくとのことでした。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):180%

自己資本比率(30%以上が望ましい):43%

短期的にも中・長期的にも顕著な問題はないと考えます。

ただし、TOBの実施など資本政策については注意を要すると考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:48.71

全業種及び卸業との比較においても顕著な差異はなく平均レベルの効率性と考えます。

ちなみに、同じく半導体商社の菱洋エレクトロニクスの有形固定資産回転率は一桁良かったと思います。

株主総会の案内板】

2 株主総会

⑴ 株主総会

2023年5月期 定時株主総会 2023年8月23日(水)

ベイサイドホテル アジュール竹芝14階「天平

受付にて冷えたお茶をいただきました。

主な質疑応答

【事前】

Q.インド戦略について

A.インド市場は成長は著しいが、難しい市場であもる。

SMエレクトロニクス社を通じて事業展開していく。

まず、2輪、3輪を中心に初め、将来的には技術力を活かした事業に繋げていきたい。

Q.株主還元について

A.TOB(自己株式の公開買い付け)を行ったことは資本効率を向上させるためである。

配当性向は50%とし、業績連動型としている。

Q.新人事制度について

A.サステナビリティソリューションカンパニーになるための制度改革である。

社員にとって時代にあった働きやすい職場環境を作っていく。

Q.バーチャルオンリー株主総会ISS社が反対推奨について

A.対面の株主総会が恒久的になされないというのは、誤った認識である。

恣意的な運用はせず、株主の権利を守っていく。

【会場】

Q.サイバーセキュリティについて

A.情報セキュリティ基本法個人情報保護法に基づき、所要の処置を講じている。

具体的には、ファイアーウォールの導入、クライアント&サーバー方式のPC、データの暗号化などを徹底している。

Q.当社の過去の議事録を確認する際、コピー機の持ち込み等で大変苦労した

A.不快な思いをさせてしまい申し訳ないが社内規定に従ったものでご理解いただきたい。

Q.RIC(ガバナンス関連の指標?)の開示と市場との対話をもっと重視して欲しい

A.貴重なご意見として承った。

Q.スライドの株主数と招集通知の株主数の差は

A.スライドは議決権を有する株主(単位株)であり、招集通知は単位未満を含む株主数である。

Q.2030年の成長ドライバーたるデータアナリティクスの社員とは?

A.勘や経験に頼らずデータに基づく仕事をしていこうという趣旨である。

具体的な社員の人数までは把握していない。

Q.収益性の向上策について

A.成長していく市場(モビリティ、産業インフラ)にリソースを重点投資していく。

併せて”物売り”から”事売り”へビジネスモデルを転換することにより収益性向上を目指す。

具体的な目標値については、2026年中期経計画の中で示したい。

Q.女性役員の活躍について

A.東証から2030年までに取締役の3割を女性にするというハードルの高い要請を受けて対応している。

現在、生え抜きの女性社員が執行役員として子会社の社長として勤務している。

Q.株主数について議決権を有するものとそうでない者の過去の数値の2割の乖離について

A.調査の上、回答する。

Q.女性専用のスペースについて

A.トイレや更衣室は別であるが、就業スペースについては業務の活性化等の理由で専用スペースは設けていない。

Q.チャイナリスクについて

A.サプライヤーや顧客の中で中国離れが生じていることは承知している。

一方で、成長率が高く、地場で取り組まれているビジネスとも考えている。

当社は中国を離れても顧客のサポートを継続できるよう柔軟に対応していく。

Q.投資有価証券の売却について

A.事業に関係している企業の株式を保有している。

今回の売却は、関係が希薄化している会社4社の株式を売却したものである。

今後も、保有株式の見直しを図り、取締役会の決定をへて所要の売却を実施していく。

Q.大株主である加賀電子との関係について

A.純投資である。

仕事上の深い取引はない。

Q.修正動議(1号議案について、「場所を定めて実施することが困難な場合」を追記)

A.承知した。

Q.加賀電子TOBに応じた理由について

A.他社に関することなのでコメントは控える。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役5名選任の件

拍手を持って、承認・可決されました。

修正動議については否決。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通りです。

・2023年5月期:70円

・2022年5月期:62円

・2021年5月期:30円

・2000年5月期:38円

・2019年5月期:38円

業績連動型なのでブレがあるのはやむを得ないかもしれません。

ただし、同じく業績にブレのあるNTTデータなどは過去5年間の業績の平均に連動させることにより安定性を重視しています。

株主優待

なし   

株主総会会場でいただいたお茶】

              

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

一番感心したのが物売りから事売りへのビジネスモデルの転換の方針を出していること。

日立製作所などがその代表ですが、進むべき方向としては正しい選択だと思います。

ただし、組織文化を含め社内がどれだけ変われるかについてはよくモニターしないといけないと思います。

⑵ 気になっていること

やはりバーチャルオンリー株主総会を可能にする定款変更気になりました。

動議を提出して反対した株主程ではありませんが、当社の印象が明らかに低下しました。

バーチャルオンリー株主総会の定款を変更した会社であっても

「・・・来年以降も、対面の株主総会を実施する予定だが、将来パンデミックが生じた事態に備えるものである。・・・」

のような、補足説明がされることが大多数でした。

今回、議長からそのような説明もなかったため、下手をすると来年以降、ずっとバーチャルオンリー株主総会になりかねない懸念を持ちました。

【14階「天平」からの眺望】

4 まとめ

佐鳥電気について述べてきました。

配当も良く業績もこれまでのところ順調に推移してきました。

さらに、物売りから事売りへのビジネスモデルの転換も期待できます。

ただし、PBRが低いということや株主総会でバーチャルオンリー株主総会に対して動議が提出されるなど、ステークホルダーとの関係の改善余地もありそうです。

業績の変動が大きい業界であることも踏まえ、注意深く株価をモニターして行きたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #佐鳥電機 #半導体 

  

三井住友トラスト・ホールディングス【8309】について

初投稿:2023.8.

こんにちは!

この記事は、三井住友トラスト・ホールディングス【8309】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・富裕層向けビジネス

・ITについての脆弱性

【目次】 

丸の内永楽ビルディング 三井住友信託銀行本店ビル】

                     

1 三井住友トラスト・ホールディングスについて

⑴ 会社概要

四季報では大手銀行に位置付けられ、時価総額順位は5/12位。

売上高1.8兆円、総資産69兆円、時価総額1.8兆円の事業規模

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは0.66倍と極めて厳しい評価。

四季報では【連続最高益】、【新中計】など明るい見出しが踊りますが、株価はイマイチです。

企業理念等

⚫️存在意義(Purpose) 

信託の力で、新たな価値を創造し、お客さまや社会の豊かな未来を花開かせる

⚫️経営理念(Mission)

⑴ 高度な専門性と総合力を駆使して、お客さまにとってトータルなソリューションを迅速に提供してまいります。

⑵ 信託の受託者精神に立脚した高い自己規律に基づく健全な経営を実践し、社会からの揺るぎない信頼を確立してまいります。

⑶ 信託銀行グループならではの多彩な機能を融合した新しいビジネスモデルで独自の価値を創出し、株主の期待に応えてまいります。

⑷ 個々人の多様性と創造性が、組織の付加価値として存分に活かされ、働くことに夢と誇りとやりがいを持てる職場を提供してまいります。

⚫️目指す姿(Vision

「The Trust Bank」の実現を目指して

⚫️行動規範(Value

お客さま本意の徹底 ー信義誠実ー

社会への貢献 ー奉仕開拓ー

組織能力の発揮 ー信頼創造ー

個の確立 ー自助自立

法令等の厳格な遵守

反社会性力への毅然とした対応

セグメント

⚫️個人事業

⚫️法人事業

⚫️投資家事業

⚫️不動産事業

⚫️マーケット事業

⚫️運用ビジネス

⑵ 株主になったきっかけ

2022年12月20日に日銀がYCCの修正を発表しました。

いよいよデフレ時代からインフレ時代への第一歩と理解。

銀行株の中で新たに注目したのが当社。

トレンドを見ながら、2023年にNISA口座で購入しました。

⑶ 経営分析

収益性

売上高経常利益率:16%

比較的利益率は高いと考えます。

安全性

自己資本比率(30%以上が望ましい):4%

金融機関であることからこの水準でも問題ないと推測します。

ちなみに、MUFGも同程度の数値です。

効率性 

・有形固定資産回転率:8.17

全業種の平均が72.3(2022年)であることを考えると、効率的とは言えないと思います。

ただし、MUFGの2倍程度の数値であることは評価できると思います。

2 株主総会

⑴ 株主総会

第12期定時株主総会 2023年6月23日(金) 三井住友信託銀行本店ビル

ライブ配信を視聴しました。

質問については、同じ株主が3回質問するなど、多くの株主が参加したとはいえず、ちょっと寂しかったです。

主なポイントは下記の通りです。

・ビデオによる事業報告(増収増益)

・重要テーマは

「好循環を加速する事業ポートフォリオの強化」

「持続的成長の向けた戦略投資の推進」

「お客様の信任の応える経営基盤の高度化の取り組み」

・対処すべき課題3点

「信託グループらしいビジネスの成長と資本効率の向上」

「未来適合に向けた人的資本強化」

「経営基盤の高度化」

・株主還元としては配当性向40%、一株配当は210円、自社株買いも実施する!

主な質疑応答

【事前】

Q.海外業務関連のシステム更開に伴う特別損失について

A.ご心配をおかけして申し訳ありません。

160億円の損失を計上し、計画を凍結しています。

原因は一つのシステムで対応しようとしたこと。

今後は、業務ごとに更開していく方針です。

Q.キャッシュカードの郵貯ATMでの手数料無料化について

A.手数料無料かは考えていない。

Q.ダイナースクラブカードの活用について

A.トラストクラブはダイナースカードの発行会社であり、富裕層向けビジネスとして有効。

2018年、2019年と現存を出したが、財務リスクは一掃して現在は黒字化を達成中である。

今後もブランド力を強化していく。

Q.個人向け住宅ローン残高の減少について

A.資金・資産・資本の循環を重視する当社にとっては、個人向け住宅ローンはキープロダクトであり富裕層ビジネスの入り口と認識。

他社との競争激化により残高は減少しているが、当社の強みであるコンサルやソリューションを活かして頑張りたい。

【会場】

Q.バイオマス発電について

A.経産省再生可能エネルギー、FIT制度を踏まえ、人権や環境に配慮し、セクターポリシー(与信ポリシー)に基づき融資を実施している。

常時モニタリングを実施し、抵触することがあれば融資を禁止する。

Q.金利上昇のリスクについて

A.アラームポイントを設けており、所用の取引の見直しを通じて損失拡大の防止に努めている。

併せて、フロントオフィス、バックオフィス、ミドルオフィスの中で、ミドルオフィスが所用のモニターを担当している。

Q.PBR1倍割れの解消について

A.当社のPBRは0.66倍であり、マイナス金利の影響が大きいと考える。

PBRはROEとPERという収益性と成長性の掛け算からなる。

よって、資本効率の高いビジネスに注力していく。

なお、ROEは7%から上昇中であり、稼ぐ力がついてきたと思う。

Q.TVコマーシャルについて

A.TVコマーシャルを含め、ブランディング戦略を重視し、専門部署の設置や外部の専門家の力を借りながらブランド価値を高めるよう尽力している。

Q.社外取締役の中で、兼職している人を兼職していないひとに変えては?

A.(社外取締役の選任基準を説明した上で、)ご理解いただきたい。

Q.ドル円レートの影響について

A.円安、円高、それぞれに長短がありどちらがいいとは一概には言えない。

Q.バイオマス事業のSHGプロトコルスコープ1、2以外の情報の開示について

A.開示は控えさせていただく。

Q.女性取締役の活躍・推進について

A.社員の54%が女性従業員である。

ラインポスト、マネジメントポストに対して数値目標を立てて人材育成に取り組む。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役15名選任の件

株主総会雑感

大部分の答弁は真摯な態度で丁寧になされていたと思います。

ただし、社外取締役の兼職数の質問に対しては選任基準を答えるのみの物足りない(会話になっていない)答弁も散見されました。

コンサルティングとソリューションが強み自負されていますが、役員の答弁からは強みを感じることはできませんでした。

むしろ、社長をはじめちょっと緊張気味のようにも感じられました。

もっと、信念に裏打ちされた自信のある答弁を次は期待します。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通り。

・2023年3月期:210円

・2022年3月期:170円

・2021年3月期:150円

・2020年3月期:150円

・2019年3月期:140円

増配基調はありがたいです

株主優待

なし

自社株買い

機動的に実施するとのことでした。

【本店ビル】

                 

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

デフレからインフレ時代への転換という大きな流れを捉えると将来に期待でます。

併せて、高配当株であり増配が続いていることも株主としてはありがたいことです。

創業100年に向けて頑張っているとのこと

さらに、株主総会の中でもマイナス金利の影響が触れられていましたが、これらが解除された後は一段と株価に弾みがつくのではないかと期待しています。

⑵ 気になっていること

経営陣のPDCAは正しく回っていますか?

海外業務関連システムの更開の特損については、システムの一括に問題があったので個別に実施すると説明がありました。

本当の問題点はそこではなくて、社内、特に経営陣の中でITスキルを有する人材が欠落していることなのではないですか?

取締役15名の中で、スキルマトリックスに○がついているのはデンソーOBの74歳の社外取締役オンリー。

金融機関とITとは親和性が高く、ITの優劣が会社の生死を左右すると言っても過言ではないはず。

その意味で、当社のITをなんとかしないと大変なことになりかねないリスクがあると懸念します。

次回の株主総会では会社の企業価値向上に資する幅広い意見が交わされることを期待します。

4 まとめ

三井住友トラスト・ホールディングスについて述べてきました。

創業100年を迎える巨大企業で、インフレの時代での飛躍が期待されます。

けれども、システム開発の失敗にもかかわらずその総括が不十分なことなどに不安を覚えます。

ただし、ポテンシャルは高いので、何かのきっかけで大きく飛躍する可能性もあると思います。

そんなことを期待しながら、今後の展開を注視していきます。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #三井住友トラスト・ホールディングス 

  

武田薬品工業【4502】〜株主総会雑感(グローバル化の最先端企業等)

初投稿:2023.8.17

こんにちは!

この記事は、武田薬品工業【4502】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

グローバル化の最先端企業

・社長のリーダーシップ

【目次】 

大阪駅

                      

1 武田薬品工業について

⑴ 会社概要

四季報によると、

・国内製薬会社首位

・がん、中枢神経、消化器、希少疾患等に重点

・巨額買収で世界売上上位10強入り

とあります。

売上高4兆円、総資産13兆円、時価総額6.9兆円の事業規模。

ただし、会社の付加価値(ブランド力、のれん)を示すPBRは0.98倍と市場からはやや厳しい評価を受けています。

企業理念 

⚫️私たちの存在意義

タケダは、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献するために存在します。

⚫️私たちが目指す未来

すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、命を育む地球のために。

私たちはこの約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続けます。

⚫️私たちの価値観:タケダイズム

タケダイズムとは、まず誠実であること。

それは公正・正直・不屈の精神で支えられた、私たちが大切にしている価値観です。

セグメント

セグメントは下記の5つの分野から成り立っています。

専門ではありませんが、強い競争力を有する事業だと推測します。

⚫️消化器系疾患

⚫️希少疾患

⚫️免疫疾患

⚫️オンコロジー

⚫️ニューサイエンス

⑵ 株主になったきっかけ

基本的には、株主総会に参加できる東京の会社を選びます。

ただし、当社の場合はネットの推奨記事がきっかけで2022年にNISA口座で購入しています。

今の所、含み益を維持し続けています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:69%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):12%

収益性は高いです。

特に、粗利率の高さは意外でした。

原価は少なくて済む業界なのかと思います。

営業利益率も悪くありません。

外国人社長の手腕によるものかと推測します。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):184%

自己資本比率(30%以上が望ましい):47%

短期的にも中・長期的にも心配するレベルではありません。

株主総会の中でも負債の返済がひと段落ついて格付も向上したとのことでした。

効率性 

・有形固定資産回転率:2.38

製薬会社だけに設備投資は大きいものと推察します。

その結果、このようなあまり高くない数値となっていると考えます。

【アベノハルカスからの眺望】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第147回定時株主総会 2023年6月28日(水) 帝国ホテル大阪

ライブ配信を視聴しました。

同時通訳である程度理解できたと思います。

ポイントは下記の通り。

・業績は増収・増益

・主要5分野の事業報告

・研究開発を強化し競争力を確保する

・有利子負債の返済が進み格付が向上

・2023年は特許切れ等でチャレンジングな年になる

・累積配当の実施&今期は188円/株

・株価は18ヶ月で上昇をしておりトピックスを上回る

・従業員と脱炭素にもコミットメント

・取締役は10カ国、30〜60代、39%は女性という多様性

など。

日本担当役員の前任者(岩崎取締役)と後任者(吉田取締役)の挨拶が続き、会場の株主から拍手が送られていました。

主な質疑応答

Q.日本の会社として日本人に一言願います。

A.10回目の株主総会だが日本語がうまくならないことについては申し訳ありません。

ただし、当社がグローバル企業になったことについては誇りを持っている。

これは世界市場に占める日本の割合が4%であり96%の市場に目をむけることで競争力を確保するためには必要なことだったと考える。

当社でも9割は国外で働いている。

今後も当社の成功にコミットしていく。

なお、フランス人ではあるが日本は大好きである!

(会場から拍手)

Q.中国製品の太陽光パネルの仕様について

A.当社はカーボンニュートラルは達成し、ネットゼロを目指している。

その際、人権憲章に基づきサプライヤーを含めて取引を調査し、問題のないことを確認している。

Q.負債について

A.ご指摘のとおり当社はヒストリカルに負債のない経営を実施してきた。

けれども、負債はうまくコントロールできれば問題はない。

負債を利用することでシャイアーを買収し、大きく成長することができた。

CFOより)シャイアー買収時のD/Eレシオは5倍程度であったが、現在は2倍台に低下している(2.6倍、ニンバス買収を除くと2.3倍)。

また、負債については100%固定金利金利2%)としており、インフレによる金利上昇のリスクはない。

さらに負債についてもドル50%、円30%、ユーロ20%としており為替の影響も考慮している。

Q.ノババックス社のコロナワクチンについて

A.厚労省の注文に基づき生産している。

来年度以降も厚労省と相談しながら対応していく。

Q.株価に対する認識について

A.まず、日本市場はビジネスが難しい市場であると考える。

理由は、厚労省の指導により毎年薬価が切り下げられるからである。

このような状況下では、イノベーションによる成長が重要と認識している。

そのような認識のもと、株価については勢いがついてきたと考える。

まだまだ、望んだ水準には至っていないが業界平均を上回るEBITDAの向上を目指しつつ、株価向上に努める。

Q.外国人と日本人の給与の違いや日本人の給与が上がらないことについて

A.当社はグローバル企業であり、80カ国に拠点を持つ。

よって、各国の税制や報酬状況に合わせて賃金を決めている。

また、日本人ん給与が上がらないことについては経済が伸びていないことが問題である。

けれども、最近では経済が伸びてきていると思う。

Q.5.5万人の従業員の業績を称える具体的な方法について

A.社長としての目標は各部門のトップ300〜500人に会うことである。

レコグニション(賞賛)とは聴くことと認識している。

全従業員とのミーティングに努めていく。

引き続き、アイデアに耳を傾け、チームの表彰等も実施していきたい。

Q.グローバル企業らしく社名を変更しては?

A.(コーポレートブランド担当より)Takedaはすでに世界で浸透しているので、社名変更は考えていない。

Q.配当よりも成長投資を重視しては?

A.当社は強力なキャッシュフローを有しており、成長ドライバーへの投資をした上で、無理のない配当性向に基づき配当を実施している(配当利回りは4.3%)。

Q.株式を保有していない取締役の愛社精神について

A.取締役については譲渡制限付き株式報酬制度を採用している(すみません、あまりよく理解できませんでした。)

また、NY株式市場に上場して知名度アップに努めている。

さらに、従業員については10%、20%のディスカウントで当社の株式を取得できるような仕組みとなっている。

Q.武田一族が壇上にいないことについて

A.武田家とは年間を通じて定期的にやり取りしている。

位置付けとしては株式の5%を占める機関であり独立取締役と認識している。

Q.ビジネスポートフォリオの入れ替えは終了したのか?

A.シャイアー買収でほぼ整理は済んだ。

Q.研究開発拠点について

A.米国に2つ日本の湘南に1つの計3拠点体制でやっている。

湘南イノベーションヘルスパーク(湘南アイパーク)では不動産は有していないが、管理は実施しており、成功していると認識。

Q.アビガンやイベルメクチンが承認されなかったことについて

A.米国とドイツが承認されたが、早急に判断すべきではない。

日本の製薬会社においてもイノベーションが進んでいる。

大切なことはトップ3位以内の企業であること。

現在新しい化合物の80%は米国製であるが、これはユニークなエコシステム(研究開発拠点)のおかげ。

その意味で、日本のアイパークも期待できる。

Q.業種との提携について

A.今後はデータとテクノロジーがますます重要になる。

そのため、テクノロジー会社との連携が重要と考える。

Q.社長の趣味について

時間があれば読書をしている。

フランスのアルプス育ち(アナシー出身)なので、夏山・冬山も楽しんだ。

日本の山も数多く登った。

ただし、股関節の打貫手術の影響もあり無理はしていない。

Q.今後、重視していくマーケットについて

現在の収益はが米国:50%、日本:10%、中国:3%程度である。

けれども、中国については国を挙げて医療に注力するので今後の成長が見込まれる。

ただし、地政学的リスクを伴うので拠点を置くことはない。

インドについても同様に成長すると予想するが、中国よりも時間がかかると思う。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役11名選任の件

・取締役賞与の支給の件

拍手を持って承認・可決されました。

なお、新役員の紹介と社長の挨拶で閉会となりました。

株主総会雑感

分かりにくかったが、分かりやすい総会だったと思います。

【わかりにくかった点】

・医療に関する専門用語が多数

・英語を同時通訳

ライブ配信(会場へ足を運べず)

・そもそも病院に行く機会が少ない(逆に健康でありがたい)

【分かりやすかった点】

・成長ストーリーが明確

→国内では稼げないので海外企業を買収して成長

→M&A時の負債の返済が一服し格付が向上

→強力なフリーキャッシュフローの確保

→FCFにより成長ドライバーへの投資と累積配当による株主還元

→株価も弾みがついてきた

株主総会における建設的な審議

→株主還元の拡充

→良き株主に恵まれた経営

企業価値の向上&持続的な成長

⑵ 株主還元    

配当

1株配当の推移は下記の通りですが、ずっと180円配当が続いていました。

次期は188円となり、累進配当制になると思われます。

ありがたいことです。

・2023年3月期:180円

・2022年3月期:180円

・2021年3月期:180円

株主優待

なし 

【アベノハルカスからの夕暮れ】

                

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

取締役がここまで多国籍化した企業の株主総会は初めてです。

その意味で、グローバル化の最先端に位置づけられると思います。

チャイナリスクについて懸念される企業が多い中、地政学的なリスクを踏まえた腹積りをしているところも評価できます。

事業ポートフォリオの見直し等の改革が進んだのも社長のリーダーシップのおかげだと感じました。

⑵ 気になっていること

フランス人の社長ということで、あの逃亡中のゴーン氏のようになることはないのかとちょっと気になったりしています。

優秀で強いリーダーシップを持っている点も共通します。

当社の機関設計が指名委員会等設置会社でガバナンスがしっかりしていることやゴーン事案から多くのことを私たちも学んでいる点を考えると同じような背任事案が起こる可能性は少ないとは思います。

ただし、先のことは誰にも分からないので、タケダイズムである誠実であることを常に意識することが必要なのではないでしょうか。

伊丹空港離陸直後の大阪の夜景】

4 まとめ

武田薬品工業について述べてきました。

株主総会ライブ配信を視聴して株主になって良かったと思いました。

グローバル化イノベーション企業、株主還元の拡充、株価の弾みなど今後も楽しみなことがたくさん詰まっていると思います。

株主総会は大阪ですが、いつの日か会場に足を運んでみたくなりました。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #武田薬品工業 #薬 #Takeda

  

フージャースホールディングス【3284】〜株主総会雑感

初投稿:2023.8.9

こんにちは!

この記事は、フージャースホールディングス【3284】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・高配当・好業績かつ株主に恵まれた会社

リスク管理の取組は・・・

【目次】 

株主総会が実施されたベルサール八重洲

                   

1 フージャースホールディングスについて

⑴ 会社概要

売上高792億円、総資産1475億円、時価総額382億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を示すPBRは1.05倍とギリギリの評価。

ただし、配当利回りは5%を超えています。

企業理念 

スローガンは下記の通りです。

少し抽象的な感じもしますが、その辺りが現場で運営にあたる社員のやる気やアイデアを生む原動力につながるのではないかと考えます。

・コーポレートスローガン

欲しかった暮らしを、しよう。

セグメント

・不動産開発事業

・CCRC事業

・不動産投資事業

・不動産関連サービス事業

・その他事業

⑵ 株主になったきっかけ

高配当株ということで2022年冬にNISA口座で購入しています。

おかげさまで含み益を維持しています。

できる限り長く株主でいたいと思っています。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:24%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):11%

収益性は高いです。

会社は「市況に左右されない安定的な事業基盤を構築することに努めてきた」とのこと。

この高収益性が長く続くことを期待しています。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):342%

自己資本比率(30%以上が望ましい):29%

短期的には問題ないものの、中・長期的には懸念が残る数値となっています。

経営陣も、

「財務基盤の強化と資本効率の両立」

を課題として認識しているようですが、金利の上昇等の影響には注意を払う必要があると考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:3.39

不動産会社らしい数値だと考えます。

勘定科目は金額順に「建物及び構築物」、「土地」等の順になっています。

【丸の内駅前】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第10期定時株主総会 2023年6月23日(金) ベルサール八重洲

ライブ配信を視聴しました。

ビデオによるセグメントごとの事業報告、対処すべき課題、中期経営計画等の説明が続きました。

さらに、下記の通り経営目標と株主還元についても言及。

・2026年度目標:経常利益100億円以上、売上高経常利益率10%以上、純利益65億円、ROE15%以上

・株主還元:配当性向40%以上、DOE4%以上

以上の報告に続き、議案が上程されました。

主な質疑応答

Q.金利上昇の影響について

A.当社はプロジェクト単位で融資を受けており固定金利が中心である。

よって、金利の上昇が直ちにプロジェクトに著しい影響を及ぼすとは考えていない。

ただし、新規物件が買いにくい状況になることについては懸念している。

Q.今後のワクワクするような夢のある話について

A.30年前はこの業界は川上理論だったが、リーマンショックにより川下理論となり、顧客中心の事業となってきていると認識(好ましいこと)。

今後は企業力(?)をいかにしてつけていくかが勝負。

アライアンスや大手の傘下に入る企業が多い中、ライフスタイルの多様化に伴い大きなビジネスチャンスもあると認識している。

大変である一方でやりがいもある。

消費者にとっては、「ガマン」から「ワガママ」の時代になったと思う。

住宅領域の中において、開発に注力したい。

また、当社は、シニア向けマンションに強みがあるが、海外事業も育てば良いと考えている。

Q.退任するいくま取締役の今後について

A.数年かけて退任準備を進めてきた。

後継者も育ち問題ないと考える。

今後は他の金融機関で働くが、当社への想いは不変である。

来年は株主として、皆様と同じ席から会社を応援していく。

Q.シニア向けマンションへの大手の参入について

A.シニア向けマンションには分譲と運営の2つの要素があると考える。

分譲に関しては参入障壁はないが、運営の部分についてはこれまで苦労して培ったノウハウが当社にはあり、これが参入障壁たり得ると考える。

また、分譲の価格帯も財閥系は1億越えが中心価格帯なのに対して、当社は5〜6千万が中心。

また、可能であれば23区内への挑戦を考えている。

Q.(江古田の森に入居している株主より)契約後の非入居期間の管理費について

A.入居ありがとうございます。

管理費につきましては区分所有法で決められており、ご容赦ください。

Q.(同上)物件の売却は可能か

A.可能である。

なお、当社はワンストップサービスを提供しているので売却の際には是非ご用命ください。

ちなみに、過去の実績では購買価格の88%(?)程度で売れています。

Q.当社の顧客にマンションを売った後のソフト面が雑であることについて

A.申し訳ありません。

この後、個別に担当者と話をさせていただきます。

Q.(2005年から少なからずの株式を保有する株主より)バイオマス事業の失敗について

→やれることはやれ、やれないことはやるな

→事業というのは千人に一人というレベルの人材が数人いれば大丈夫

→事業は強みのあるところに絞り込んで欲しい

→岐阜のタワーマンションでは頑張った

A.厳しいご指摘、ありがとうございます。

住宅の開発が軸足と認識し、そこを中心に頑張ります。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役4名選任の件

・補欠のLである取締役1名選任の件

拍手を持って、承認・可決されました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通り。

高配当が続いています。

・2023年3月期:52円

・2022年3月期:36円

・2021年3月期:24円

・2020年3月期:35円

・2019年3月期:25円

株主優待

なし

打ち水された丸の内駅前】  

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

住宅系の不動産の会社の株主総会では、入居者からのクレームのオンパレードになることも珍しくない。

当社も、そのような発言が散見されました。

ただし、株主も経営陣も真摯な態度で”審議”しており、好感が持てました。

株主に恵まれた会社だと思います。

また、30年間当社を率いてきた、廣岡取締役からの”この業界についての一言”は興味深かった。

新興カタカナ不動産会社がリーマンショックで壊滅した時のことも含めて参考になりました。

同じくリーマンショックを生き抜いた会社にランドという会社もありますが、現在の経営状態は当社の方が安定しているように思います。

不動産業界の天国と地獄を知る経営者からの知見に触れるという意味でも株主総会に参加する価値はあると思料します。

⑵ 気になっていること

株主からの指摘にもあったように、バイオマス事業には失敗したようです。

そのことは、不動産(住宅)の一本足打法が続くことです。

得意な分野に経営資源を集中することも大切ですが、デフレの世の中からインフレの時代への大転換期においてリスク管理の点で必要となる事業や地域分散についてはどのように考えているのか?

ちょっと気になりました。

【丸の内ストリートギャラリー】

4 まとめ

フージャースホールディングスについて述べてきました。

高配当、参入障壁の高いシニア向けマンションに強みを持つ特徴など、長く株主を続けていきたい気持ちになりました。

一方で、不動産業界の転換期において、持続可能な成長を実現するためにはリスク管理(事業分散、地域分散)が必須となりますが、その点については・・・。

愛ある株主の方々と共に見守っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #

  

イワキポンプ【6237】について

初投稿:2023.8.7

こんにちは!

この記事は、イワキポンプ【6237】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・IRに積極的

チャイナリスク等心配事も

【目次】 

株主総会の案内板】

                      

1 イワキポンプについて

⑴ 会社概要

ケミカルポンプをはじめとする流体制御機器の専業・総合メーカーです。

売上高377億円、総資産453億円、時価総額329億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは1.12倍とギリギリのレベルです。

四季報では、【続伸】、【リチウムイオン電池】などの見出しが目立ちますが、24年度以降のEPS低下予想が気になります。

また、B to Bのモノづくりの地味なイメージの会社ですが、IR説明会(日本証券新聞)やYouTubeによる情報発信などに注力した結果がブランド力向上に通じていると推察します。

ただし、株主総会の様子についての情報発信が弱いことが残念です。

企業理念等

経営理念及びビジョンは下記の通りです。

ビジョンと目標は個人的には別物と考えていますが、当社では一緒と考えているようです。

数値目標が掲げられていることは社員のやる気を引き出すのには効果があると思いますが、一方で社員の自発性を必要とする価値創造性を考えるとどうなのか?と思ってしまいます。

⚫️経営理念

「常に最前線で産業を支え、社会の発展と人々の幸福に寄与する。」

⚫️イワキグループ10年ビジョン

定量目標:種蒔期、育成期、収穫期(現在ココ) 

      2025年度までに連結営業利益400億円、売上高営業利益率10%

・定性目標:オールイワキで世界No.1を提供する

セグメント(主な製品)

下記の製品を展開中。

あまり馴染みがありませんが、多様なニーズに応えられる態勢が整っているものと理解しています。

・マブネットポンプ

定量ポンプ

・空気駆動ポンプ

・回転容積ポンプ

・エアーポンプ

・システム製品

⑵ 株主になったきっかけ

日本証券新聞の株式セミナーで当社を知りました。

しばらく様子を見ていましたが、2023年にNISA口座で保有を開始しています。

これまでは含む益を維持しており期待通りです。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:34%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):6%

収益性は芳しくはありません。

ただし、業績そのものは増収増益です。

さらに定量目標として、2025年度には

・売上高400億円以上

売上高営業利益率10%

と掲げられています。

期待します。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):235%

自己資本比率(30%以上が望ましい):64%

短期的にも中・長期的にも問題ありません。

伝統のある会社らしく堅実な経営がなされていると推察します。

効率性 

・有形固定資産回転率:5.86

製造業の有形固定資産回転率の平均が4以上であることから、効率性については平均的であると考えます。

2 株主総会

⑴ 株主総会

第68回定時株主総会 2023年6月29日(木)ホテルメトロポリタンエドモンド

滞りなく議事運営が進み、短時間で終了しました。

ただし、

・所有者別株式数の60%

・所有者別株主数の95%

自己株式・個人・その他が占める会社なので、株主総会アーカイブ配信をするなど、もっと株主に対する情報発信を積極的に実施すべきだと感じました。

主な質疑応答

なし

決議事項

・剰余権処分の件

・取締役4名選任の件

監査役3名選任の件

⑵ 株主還元    

配当

配当方針については、配当性向30%超かつ安定的な配当とのこと。

増配基調が続いておりありがたいです。

1株配当の推移は下記の通り。

・2023年3月期:61円

・2022年3月期:33.5円

・2021年3月期:29円

・2020年3月期:30.5円

・2019年3月期:28.9円

株主優待

なし 

【IR説明会のお土産の水筒】

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

IR説明会で頂いた水筒が役に立っています。

一般消費者にはなかなか馴染みが薄いですが、このようなお土産を通じてのつながりも悪くないと思います。

また、キャピタルゲインインカムゲインもいただけており、株価も上昇トレンドを形成中。

株主となったタイミングが良かったと思います。

⑵ 気になっていること

新たに連結子会社となった中国グループについて気になっています。

・アステラス薬品の社員拘束など従業員の安全問題

・米中対立(デカップリング)に伴う減損の影響

等のチャイナリスクを懸念しています。

よって、残念ながらこのままでは長期に株を保有することは難しそうです。

一日でも早い”中国の損切り”の決断を期待しています。

4 まとめ

イワキポンプについて述べてきました。

IR説明会を通じて株主となり、お土産、高配当、含み益など良い関係が続いています。

ただし、色々と調べていくとチャイナリスクなどの爆弾を抱えている面も垣間見えてきました。

正しい経営判断ができるかどうかをモニターしながらもう少し株主を続けたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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