こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

メディカルネット【3645】〜ビジョンがしっかりした成長企業

初投稿:2023.9.3 

こんにちは!

この記事は、メディカルネット【3645】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・歯科を対象としたワンストップサービスの提供

・成長性と投資のタイミングについて

【目次】 

株主総会の会場にて】

                       

1 メディカルネットについて

⑴ 会社概要

売上高45億円、総資産34億円、時価総額38億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を意味するPBRは1.68倍です。

グロース銘柄のIT企業としては、ちょっと物足りなく感じます。

四季報によると業種はメディアとなっていて、比較企業はぐるなびクックパッドが挙げられていました。

時価総額順位は104/139と下位に位置づいています。

企業理念 

下記の3つによって構成されています。

一般に、良きビジョンは曖昧さが管理されていて、社員の価値創造性を刺激するものと言われています。

当社の場合、「革新的なサービス」というのがキーワードになって、さまざまなアイデアが社員から上がり得るように感じました。

なお、ミッションステートメントブックもさらっっと閲覧しましたが、経営者の考えが個別具体的に捕捉されており、非常に良いと思いました。

⚫️ミッション(社会的存在意義)

インターネットを活用し 健康と生活の質を向上させることにより笑顔を増やします。

⚫️ビジョン(目指す姿)

生活者・事業者に革新的なサービスを提供し続け、歯科医療プラットフォームビジネスにおいて国内トップ企業となります。

⚫️バリュー(組織的価値観)

変化なくして進歩なし あくなき挑戦である

セグメント

大きく3つの柱から構成されています。

⚫️メディア・プラットフォーム事業

⚫️医療機関経営支援事業

⚫️医療 Bto B事業

⑵ 株主になったきっかけ

日本証券新聞のIR活動を通じて当社のことを知りました。

歯医者さんといえば虫歯治療としか思っていませんでした。

プレゼンで今後の歯科は健康全般、ひいては健康寿命の増進につながる可能性があると伺いびっくり。

そのような健康の重要性について共感するとともに、5月決算銘柄ということで株主となりました。

⑶ 経営分析

業績は増収・減益。

これはほぼ計画通りであり、しかも来期も続く見通し。

そのようなことを織り込んだのか、株価も軟調です。

収益性

・売上高総利益率:40%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):8%

粗利率は高いです。

原価が低い、メディア・プラットフォーム事業が稼いでいるおかげだと考えます。

それに比べて営業利益率は高くはありません。

販管費(コスト)が高いためです。

決算説明会の動画では、成長投資を継続しているので利益率は計画通りとのこと。

ちなみに、事業投資(ブランド力強化)と人材投資(中途、新規採用)に今後も注力し続ける計画のようです。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):171%

自己資本比率(30%以上が望ましい):56%

安全性については短期的にも、中・長期的にもあまり心配しなくても良さそうです。

効率性 

・有形固定資産回転率:40.39

比較的高い数値であり効率的な経営がなされていると考えます。

インターネット活用により有形固定資産への投資は最小限となっていると推察します。

2 株主総会

⑴ 2023年6月の株主総会

第22回定時株主総会 2023年8月30日(水) トスラブ山王健保会館

11時から始まり昼頃の終了しました。

株主からの質問はサーバーセキュリティについてですが、所要の対策を講じていることとなどの回答がありました。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役1名選任の件

監査役1名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

⑵ 株主還元    

配当

1株配当実績は下記の通り。

少し乱高下しているように思います。

・2023年5月期:2.5円

・2022年5月期:4円

・2021年5月期:8円

・2000年5月期:1.5円

・2019年5月期:2円

株主優待

100株以上を1年以上保有の株主に対してQUOカードがいただけるようです。

株主総会会場の入り口にて】

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

個人的にも歯の重要性は重く受け止めています。

健康寿命を伸ばすために毎日フロスをかかさずにしているほどです。

ニッチ(?)な業界のリーディングカンパニー的な位置付けで、成長著しい会社というのも将来性が感じられます。

さらに、M&Aを積極的に実施していこうとする姿勢も評価ポイントが高いです。

⑵ 気になっていること

気になったのは、投資を強化するタイミング。

下記の決算説明資料では、トップラインが24年度は50億なのに対して25年度は100億円と倍増(急増)しています。

それならば、資金効率を考えると

「23年度の今から買うより、1年後ぐらいから投資を強化したほうが合理的なのではないか?」

と思ってしまいました。

まさに、「取らぬ狸の皮算用」!!

業績も株価も目が離せませんね。

【決算説明資料より 24年度から25年度のトップラインの伸びが著しい!】

4 まとめ

メディカルネットについて述べてきました。

IR説明会を通じて会社を知り、株主となって成長性の高さは実感しています。

ただし、やはり売上高も時価総額も100億未満であり、かつ、大株主も個人名が列挙されているということで株価はちょっともたついているようにも感じています。

けれどもそのような状況について会社は25年度に打破する計画で頑張っています。

そうなればダブルバーガー(株価2倍)ぐらいは期待できるかもしれません。

お読みいただき、ありがとうございました。

なお、経営分析においては下記の書籍を参考にしています。

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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