こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

年金ネットについて

こんにちは!

 

定年退職に伴い、年金事務所にて厚生年金から国民年金に切り替え手続きをした際、男性事務員の人から

ねんきんネットに加入すると、いつでもどこからでも年金の納付状況が確認できるから安心ですよ・・・。」

と推奨され加入。

早速、厚生年金の納付額がウエブ上で確認でき便利さを実感。

家計簿アプリとの連携もでき、iDeCoとともに「年金」の掌握が容易になりました。

ところが、半年たっても国民年金の納付額が表示されません。

毎月どんなに苦しくても、歯を食いしばって毎月納付してきたのに・・・。

年金事務所にその理由を確認してみると、何と

ねんきんネットでの納付額の更新は年に1回(誕生日の約3か月前)とのこと!

ねんきんネットのシステムとしての設計思想に驚くとともに、

NTTがグループの総力を挙げて6G(Beyond5G)に取り組む一方で、このような低リスクで美味しい仕事が放置されていることが不思議でした。

それでも、対応して頂いた女性事務員の方の

「ご心配をおかけして申し訳ありません。毎月納付されていますので、ご安心ください。納付のエビデンスとして、「被保険者記録照会回答票」を送付させていただきます。」との対応には救われました。

 

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余談ですが、年金事務所の前にねんきんネットに問い合わせた際に、本人確認ができないということがありました。

本人確認として、氏名、住所、電話番号に加え、過去10年間に引っ越しをした場合にその住所も必要とのこと。

そして、引っ越しをしていたので前住所を告げたところ、一致せず、本人確認ができないとのことでした。

電話で話している相手に本人確認ができないということは、これまでの人生で初めての経験

よって、ねんきんネットからは何一つ相談することが出来ませんでした。

「どうすればいい?」

と尋ねたところ、管轄の年金事務所に相談するように言われ、先程の年金事務所にコンタクトすることになった次第です。

ちなみに、女性職員の方に自分の以前の住所はどこになっているのかと尋ねたところ、

「今のご住所以外に登録されるところはありません。」

とのことでした。

 

当たり前のことを当たり前にやることの大切さを痛感しました。

大切なお金のことゆえ、確認のうえにも確認が必要です。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 

 

2021年2月の投資のふりかえり

こんにちは!

 

2月の相場は比較的好調に推移していきましたが、下旬に米国10年国債の利上げ(1.2→1.6%)をきっかけとして、日経平均株価は29,000円割れ、約4%下落というプチ暴落に見舞われました。

何だか、月末に下落を迎えるというパターンは1月と同様に思われますが、それでも2月全般の上昇相場により終わってみればそれなりに良い投資状況だったと思います。

具体的には下記の通りとなりました。 

 

・1月の株式投資の含み益は約76万円(本年は約82万円)

・1月の株式の確定した利益は約29万円(本年は約69万円)

 

ちなみに、株式については一時期約200万円の含み益がありましたが、2月中旬の3日間で約100万円含み益が喪失し、月末に76万円となるボラティリティの高い相場でした。

また、利益を確定したのはLTSとヤーマンで、ともに目標としている買値の1.5倍を大きく上回っての売却でした。

先月に引き続き、定期的に現金化するスタイルが継続できています。

 

豊洲ぐるり公園西端からの眺望 2月18日の幻日(太陽から離れた位置の光)】 

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【目次】

1 株式

2 配当

3 株主優待

4 株主総会

5 投資信託

6 気づき

  

1 株式の売買 

⑴ 売却

・LTS(NISA口座):100株

・ヤーマン(NISA口座):100株

 

 

上記銘柄については、NISA口座で3年程度の保有でしたが、チャートをみてピークを打ったと判断して売却しました。

LTSについては、むしろ下落トレンド入りしており上昇の見込みが薄いと判断したので、やや売り時を逸したと反省しています。

基本的にNISA口座保有銘柄は、値動きの変化を利益の源泉とするトレーディングという認識をしっかり持つことが、買値の1.5倍以上での利益確定を確かにするものと考えます。

 

 

⑵ 購入

三菱地所(特定口座):100株

・クレイエイトレストランツ(特定口座):100株

NPC(特定口座、8月決算):100株

サンマルクカフェ(特定口座):100株

ファーストロジック(特定口座、7月決算):100株

インテリックス(特定口座、5月決算):100株

・TBS(特定口座):100株

 

2月に購入した銘柄は全て特定口座

長期保有(5年以上)を意図しています。

長期保有を意図したそれぞれの理由は以下の通り。

 

・決算日を記載した、NPCファーストロジックインテリックスについては株主総会参加を意図したものです(毎月総会参加を実現するため)。

・クリエイトレストランツとサンマルクカフェについては株主優待目的

三菱地所とTBSについては、大型株の中で割安と判断したため。

 

今月の特徴としては、大型株の購入に力を注ぎ始めたこと。

その背景としては、成長株のみならず、割安な大型株も大きく上昇するであろうとの見立てがあります。

マクロ分析と言えるほどではありませんが、TPP日米豪印のクワッドに象徴されるように、経済・安全保障の分野を中心に日本の繁栄が始まるのではないかと、仮説を立てて自分なりに研究中です。

投資においては、自分で調べ・考え・判断し・行動しつつフィードバックをかける姿勢が大切ですね。

 

【マネーフォワードからの抜粋】

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上の図の右端で急落している部分が、3日間で100万円下落した時のものです。

その部分を除けば、比較的2月は右肩上がりだったことが伺えます。

今後もボラタイルな日々が続くと思われるので、タイムリーな売買が欠かせません。

 

2 配当

・ファーストブラザーズ 4,800円(200株)

・スターマイカ 1,600円(100株)

・サムティ 26,400円(600株)

 

  合計 32,800円

 

11月決算期の銘柄の配当です。

偶然、3銘柄とも不動産業。

株主還元に積極的な会社はありがたいです。

 

3 株主優待

2月に届いた主な株主優待は次の通りです。

 

・ファーストブラザーズ 2000円のクオカード×2枚 

・スターマイカ 1000円のクオカード

ユーグレナ からだにユーグレナGreen Powder 1week等

・サムティ 12ホテル共通無料宿泊券×4枚

・日本ドライケミカル 1000円クオカード

・ヒューリック グルメカタログギフト(3000円相当)

 

 

サムティのホテル無料宿泊券は毎年楽しみにしていました。

今年は、関西方面に足を運んで利用するつもりです。

 ファーストブラザーズとスターマイカの優待は今回が最後です。

ユーグレナはようやく普通に株主優待に取組むようになってきたと思います。

日本ドライケミカルの優待もありがたいです。

 

4 株主総会

参加した株主総会は以下の通りです。

 

・スターマイカ

・ファーストブラザーズ

・三菱UFJリース(臨時)・・・日立キャピタルとの合併

・マネーフォワード

 

詳細は適時記事としてアップする予定です。

 

5 投資信託等(iDeCoを除く)

 長期・積立・分散投資を実施しているのは次の8社です。

 

・ウエルスナビ :15万円/月(月3回)

セゾン投信(セゾンポケットを含む):25万円/月(毎月4日、8日)

SBI証券で投資信託『ひふみプラス』:2万円/週(毎週金曜日)

さわかみファンド:1万円/月(毎月1日)

コモンズ投信:4万円/月(毎月1日)

マネックス証券eMAXIS Sim米国株式(S&P500):10万円/月(毎月1日)

楽天証券でiFreeNEXT NASDAQ100インデックス:2万円/月

コインチェックビットコイン:1万円/月 (毎月1日)

現在の積立投資は毎月約68万円です。

 

ビットコインは2月に一時、1ビットコイン当たり600万円を超えましたが現在は500万円付近です。

引き続き、ドルコスト平均法によるつみたて投資を継続していきます。 

 

【マネーフォワードから抜粋】

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長期・積立・分散投資を継続していることがチャートからも明らかです。

細かくみると、2月の月末は少し上昇して終えていることが分かります。

これは、米国株急落を見てウエルスナビ20万円の一括投資を行ったためです。

また、月末にかけての株式指数の低迷につられ投信評価額もなだらかな曲線となっているように見えます。

 

 

 6 気づき

 

2月の投資についての”気づき”は次の3点です。

 

 

・投資とトレードの峻別

投資は価値と価格の差を見極めることで利益を得る行為

トレードは価格の変化を利益の源泉とする行為

この2つを峻別することの大切さは頭では分かっているつもりですが、その徹底はなかなか大変です。

それでも、NISA口座はトレード用投資や趣味(株主優待狙い等)は特定口座と使い分けることで、投資とトレードのどちらに資金を投じているのかがより明確にすることができます。

ちなみに、今年はまだNISA口座を利用してはいません。

それは、10%を超えるような暴落があった際に利用しようと考えているからです。

取らぬ狸の皮算用かもしれませんが

 

・1年に1度は10%を超える暴落

・5年に1度は20%を超える暴落

・10年に1度は30%を超える暴落

 

ぐらいのスケジュール感を持ちながら、準備を継続したいと思います。

 

・ポートフォーリオの更新

投資とトレードの峻別にも関係しますが、最終的に”金持ち”を目指すのと”株持ち”を追うことの2つの道があると思います。

出口戦略といえるほどのものではありませんが、将来の自分の金融資産の絵姿を考えておくことも大切です。

失われた30年と言われたデフレの時代を経験した今、引き続き緩やかなインフレを目指して政府も日銀も動いていると思います。

この流れがしばらく続くのであれば、インフレ対策として現金の比率を減らし”株持ち”を目指す方が妥当だと感じています。

今月、比較的株式を多く購入たのもそういった背景があります。

”株持ち”を目指す上で積み重ねていくべき”資産株”

”資産株”の定義を明確にしているわけではありませんが、10年に一度の暴落でさえ気にならないような、根雪のようにしっかりとした持株を増やせるようポートフォーリオの更新に努めたいと思います。

 

 

見える化

資産という目に見えないものを数字を用いて見える化することは、投資を効率化する上でとても有効です。 

 

目標は、現役時代の年収以上!

2月を終えた時点で、現金化した利益と含み益を併せて151万程度

これは若干現役時代の年収を得るペースに届いていませんが、マザーズ指数が昨年秋をピークに軟調なことを踏まえれば、善戦している方だと考えます。

さらに、見える化した投資の成果を家族で話し合うことで、より真剣に投資に向き合っていくことが出来ます。

こうしてブログで公開しつつ、読者の方に少しでも役に立つ情報をお伝えできるよう努めることも含め、見える化の深堀し続けるつもりです。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

クレジットカード雑感

初投稿:2021.228、更新日:2022.1.25

こんにちは!

複数のクレジットカードを保有しています。

クレジットカードに関心のある方、ご参考にしてください。

なお、イオンカードを追記してアップデートしました(更新箇所は青字です)。

【目次】

豊洲ぐるり公園で見つけた夕暮れ時に開花】

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1 イオンカード(住友不動産ショッピングシティ)

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⑴  定年後のクレジットカードづくり

定年退職するとクレジットカードが作りにくくなると言われています。

けれども、自分は定年退職後に新規で二つのクレジットカードを作りました。

それは、楽天カードイオンカードです。

楽天カードは、さまざまな会計の際に「楽天カードはお持ちですか?」と言われ続けるうちにどの様なものかと思う様になって入会。

イオンカードは有明ガーデンを利用することが多くなったため。

お客様感謝祭(クレジット払いで20%還元セール)をきっかけに入りました。

その際、特典としてお買い物・お食事券2,000円分を頂きました。

⑵  カードの特徴

入会金、年会費は無料で駐車場サービスもあります。

お買い物・お食事券

50,000円ごとに1,000円のお買い物・お食事券がいただけます。

ときめきポイント

イオングループでの買い物で基本の2倍のときめきポイントがいただけます。

5%オフ

毎月20日、30日のお客様感謝デーは5%OFFとなります。

ときめきWポイント

毎月10日イオングループの買い物でなくてもときめきポイントが基本の2倍になります。

まとめ

住友不動産ショッピングシティ(有明ガーデン、羽田エアポートガーデン)でのクレジット払いにより

・5万円で千円の商品券で2%、

・カード利用200円ごとにときめきポイント1ポイントで0.5%

・併せて2.5%の還元となるとのことです。

2 丸の内カード

このカードは三菱地所系列丸の内の各ショップやお台場のアクアシティで力を発揮します。

丸の内や有楽町で指定された駐車場の代金が1時間無料になることも気に入っています。

たまるポイントには2種類あって

・丸の内ポイント

三菱地所ポイント

このうち、丸の内ポイントについてはレシートに保有数が記載されているとともに、有効期限が6月末となっているため、500円単位で無駄なく使うことができます。

現在、6000ポイント以上保有中です。

これに対して、三菱地所ポイントの方は、レシートに記載もなく、自分の場合JCBのweb上での確認を強いられます。

しかも、ポイントの有効期間は、買い物してからおおよそ1年程度と把握しずらい。

調べてみて初めて約600ポイントあることが分かりましたが、無駄にしない仕組みの必要性を感じました。

早速、500ポイントを丸の内ポイントに交換。

これからも定期的にJCBのwebを確認して、500ポイント以上たまった段階で、丸の内ポイントに充填することとしていきたいと思います。

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3 Amazon Mastercard ゴールド (廃止)→Amazonマスター

ゴールドカードが廃止され代わりに三井住友カードからAmazonマスターという名の黒色のカードが送付されてきました。

それまでとの違いは下記の通り。

・ゴールド会員の特典は2022年の秋で終了。

・年会費は無料

アマゾンプライムについては1年ごとの申し込みが必要

今のところ大きな不利益や不自由は感じていません。

引き続きアマゾンの決済カードとして利用していく予定です。

保有に至った経緯

それまで、クラッシックカードを使っていましたが、2019年1月に海外渡航をする際に、保険を活用しようとおもいゴールドカードに変更しました。

大事故が発生した場合、旅行代金の一部を当カードで支払えば5000万円、カード利用が無くても2000万円が保証されるとのことでした。

保障については、細かい話ですがレンタル品も関係しました。

モバイルWi-Fiルータをレンタル会社(グローバルWi-Fi)借りる際に破損した場合の保険をかけるかどうかの選択によってレンタル代が大きく変わります。

カード会社に確認したところ、要件を満たせばルーターの破損も保証されるとのことでした。

よって、レンタル代に保障料金をかけずに済みました。

さらに、家族会員も無料でつくることができます。

よって、旅行保険という意味を込めて家族会員カードを1枚保有しています。

・年会費について

年会費は11,000円かかります。

決して安くはありません。

けれども

「マイ・ペイすリボ」に登録があって前年度に1回以上の利用があれば、翌年以降の年会費から5,500円(税込)引きとなります。

よって、11,000ー5500=5500円(半額)

そこから

カード利用代金WEB明細サービスを利用し、過去1年間に6回以上の請求回数がある場合はさらに1100円(税込)引きとなります。

よって、5500ー1100=4400円

自分の場合は、アマゾン定期便を利用していますので6回以上の請求回数は問題ありません。

実際、今年の1月に年会費として4400円引き落とされていました。

この4400円という年会費を高いとみるか?それとも安いとみるか?

自分は安いと考えました。

理由は2つ。

まず、ゴールドカードでアマゾンプライムに加入できるからです。

個人的には、アマゾンプライムを通じてショッピングのみならず、映画、音楽、読書などで恩恵を受けています。

アマゾンプライムの料金が

年間プラン4900円(税込)

月間プラン500円(税込)

なので、実質4400円のゴールドカード年会費で賄えるというのはお得だと思います。

2つ目は、アマゾン内での買い物の2.5%還元率

これは、クラッシックカードの1.5%に比べて1%高い数値。

年間10万円以上買い物するので1000円以上もポイントがたまります。

・注意点

マイペイすリボにすることによってリボ払いとなりますが、分割払いする金額を上限いっぱい(自分の場合80万円)にしておくことで実質1回払いとすることが出来ます。

ただし、電話で上限引き上げをお願いしたにもかかわらず、そうなっていないことがありました(原因は、クラッシックからゴールドへの切り替え時の会社側のミス)。

カード会社に指摘した際、それまで溜まっていた約10万円を一括払いすることで手数料分を返金し得貰いました。

Vpass

というアプリがあるので、月一の頻度で確認するようにしています。

ということで、アマゾンをよく利用される方、特にアマゾンプライム利用者で、海外渡航をされる方にはオトクなカードだと思います。

4 大丸松坂屋カード(解約) 

頻度はそれほど多くありませんでしたが、約5年間利用してきました。

利用したのは主に大丸東京店

けれども、それまで基本料金無料で使えたのが、2021年3月10日以降の更新から

・本人カード2000円

・家族カード250円

年会費がかかるとのこと。

大丸で買い物することがちょくちょくあったためクレジットカードを作りましたが、年会費を払ってまで継続するかどうか迷いました。

しかも、大丸で買い物する場合は楽天カードを利用してポイントを貯めることもできます。

よって、カードを解約することにしました。

解約前に、大丸東京店1階で大好きなかりんとを買う際にカードのポイントを全て利用。

そして、カード会社にて解約手続きへ。

オペレーターの方の「長年ご利用くださいましてありがとうございました。」の一言が印象に残っています。

その後、ポイント残高のチェックをしていもらい、ゼロであることを確認。

その電話をもって、大丸松坂屋カードの解約完了。

すぐさま、カードにはさみを入れて破棄。

長い間、お世話になりました。

 

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5 まとめ

キャッシュレスが進む現代。

○○ペイが大きく報じられていますが、クレジットカードには何十年と利用されてきた実績があります。

クレジットカードとの上手な付き合いができるための参考となれば幸いです。

お読み頂き、ありがとうございました。

 

#クレジットカード #大丸松坂屋 #丸の内 #アマゾン #ソラチカ  #イオン #JCB

ギグワークス【2375】〜株主総会雑感(頑張った分の報酬が得られる社会へ)

初投稿:2021.2.16、更新日:2022.2.4、2023.2.16、2024.2.3

こんにちは!

この記事は、ギグワークス【2375】に関心のある方に向けた約4年間の株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2024年1月の株主総会などを追記して記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・3期連続の増収減益→赤字

・デジタルマーケティング事業に秋元康氏が総合プロデューサーに就任

【目次】

【2022年1月の株主総会会場となった赤坂インターシティAIR

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1 ギグワークスについて

IT軸の営業支援、PC等機器導入、工事、運用などの受託・派遣が柱の会社です。

コールセンターも注力しつつ日本直販・悠々生活の通販を買収して事業展開中。

売上高264億円、総資産91億円、時価総額139億円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を示すPBRは4.17倍と高評価です。

⑴  会社概要

インターネットなどを通じて単発・短期の仕事を受発注する仕組みを提供する「ギグ・エコノミーのプラットフォーマー」として事業活動する会社です。

そのビジョンは『日本一のギグ・エコノミーのプラットフォーマーになり、労働市場に革命を起こす』という壮大なものです。

セグメント

株主になったときは2つのセグメントでしたが、現在は下記の4つから構成されています。

オンデマンドエコノミー事業

オンデマンドエコノミー事業は、ライフスタイルや人生のステージに合わせて「必要な時に必要なだけ働ける」をテーマとしたプラットフォームを提供すること。

現在、5000人を超える個人事業主フリーランスが働き手として活躍中。

⚫️デジタルマーケティング事業

デジタルマーケティング事業は日本直販・悠々生活ブランドでの総合通販を主体としたサービスを提供すること。

創業以来1485万人の顧客に利用されています。

⚫️システムソリューション事業

システムソリューション事業は、ITエンジニアによるシステム開発を主体としたプロフェッショナルサービスを提供すること。

シェアリングエコノミー事業

シェアリングエコノミー事業は、「必要な時に、必要な分だけ使う(借りる)」をテーマに、主に起業家や個人事業主支援を目的にスペースシェアを主体としてシェアリングサービスを提供すること。

首都圏を中心に59拠点をシェアオフィスとして個人事業主に提供中。

政府が進める働き方改革、テレワークの普及、IT支援サービス業界における人手不足などを背景として業績は拡大中。

⑵ 株主となったきっかけ

10月決算企業であり、株主優待ビットコインがいただける目新しさから約2年前に株主になりました。

当時は株価は上昇トレンドでしたが最近は低迷し塩漬け状態。

NISA口座のため再度の株価上昇を期待していたところ、2023年秋の秋元康氏関連の報道で急騰したところで利益を確定。

その後、今度は特定口座で買い戻し、株主を続けました。

⑶ 2023年10月期の経営分析

収益性

●売上高総利益率:25%

売上高営業利益率:0%

粗利率は上昇しました。

けれども営業利益率は0%で赤字の結果となりました。

会社の説明では不採算部門の減損処理によるもので、将来に向けての前向きな措置とのことです。

今後の回復に期待します。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):133%

自己資本比率(30%以上が望ましい):34%

これまで同様に、短期的にも中・長期的にも多少の懸念があるレベルです。

効率性

●有形固定資産回転率:23.56

前期よりも向上しました。

レベルとしては平均的なものと考えます。

⑷ 2022年10月期の経営分析

収益性

●売上高総利益率:22%

売上高営業利益率:2%

2期連続の減益ということで、収益性は芳しくありません。

アフターコロナという事業環境にうまく適応できるかどうかが重要です。

そもそも株価が好調だった2年前の売上高営業利益率も5%程度。

薄利多売のビジネスモデルが気になります。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):100%

自己資本比率(30%以上が望ましい):37%

短期的にも中・長期的にもちょっと懸念が残ります。

効率性

●有形固定資産回転率:15.15

平均的な数値で、有形固定資産に対しては非効率的な経営は為されていないと考えます。

逆に考えるとここ数年土地建物には大きな投資がないとも言えそうです。

【広々とした赤坂インターシティAIR内の様子】

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2 株主総会

⑴ 2023年1月の株主総会&経営懇談会

第47期定時株主総会等 2023年1月30日(火) 虎ノ門ツインビルディング

会場には30名前後の株主が集っていたと思います(ずいぶん増えました)。

株主総会と経営懇談会の2本建の会議となっていました。

社長からは、不採算部門の処理に伴う減損が赤字の原因であることの説明がありました。

主な質疑応答

Q.5号議案で株式を取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く)に対する譲渡制限付株式の付与は良いことだが、従業員に対してはどうか?

A.従業員に対しても譲渡制限付株式の付与については実施している。

Q.不採算部門の減損処理を実施している現状を踏まえ、1号議案で定款を変更して事業内容の拡充を図ることの是非について

A.減損処理については環境の変化に起因することでやむを得なかった。

一方、事業内容の拡充は当社の成長にとって必要不可欠なことと認識している。

事業をしっかりと展開していくので、ご理解頂きたい。

Q.株価の変動に伴って参入した、新しい株主に対する対応について

A.特に対応は考えていない。

当社に対する良きイメージを持っていただけるよう本総会もしっかり頑張る。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役7名選任の件

・監査等委員である取締役3名選任の件

・補欠の監査等委員である取締役1名選任の件

・取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く。)に対する譲渡制限付株式の付与のための報酬決定の件

拍手を持って承認・可決されました。

なお、総会終了時に、新役員の紹介がありました。

経営懇談会

10分間の休憩(その間に取締役会が開かれ社長の続投が決定とのこと)を挟んで、約30分間、社長からの成長戦略が熱く語られました。

和やかな雰囲気で夢のある楽しい時間でした。

主なポイントは下記の通りです。

日本直販と悠々生活のM&Aによる成長を実現

・2つの通販会社を1つにすることで効率化に尽力

・オーガニック(既存事業)成長は厳しかった

・オンディマンドビジネスはコロナ禍等の有事に強いが(火事場の馬鹿力)平時は・・・

・このため絶えず新しい案件が必要

・当社はパソコンの家庭教師&パソコンの設定・設置が原点

半導体不足によるパソコン不足の影響もあり、忙しいのに儲からなかった

・システムソリューションは好調

・シェアリングエコノミーは黒字化

コンサルティングサービスにおいては秋元康氏とのビジネス開始

・当社がAIに注力するのは、既存事業がAIに置き換わることを見越して当社からAIサービスを提供するため

・「SNPIT」(スナップイット:記念カメラNFT)は売れている(1万個完売)!

日本直販は売りきりの発想のみで、サブスクという概念がなかった

日本直販は生まれ変わります!

・アイドルのサポート(セカンドライフで企業の広報への就職支援等)も実施

・シェアサロンでギグワーカースタイリストが年収5000万円越え

・他の企業と違うことを実施していく

・働く人が頑張った分の報酬が得られる社会の実現を目指す!

・Web3.0に注力(リアル+バーチャル)

・オンディマンドエコノミーのためのSNPIT

・STP(仮想通貨)の上場準備

・B to C領域の拡大を図る(アウトソーシングのみでは厳しい)

・顧客との接点を大切にする

・モノ売りに加え、コト売り、トキ売りも

・グループ全体のLTV(ライフタイムバリュー)向上を目指す

質疑応答の中では

株は上がりますか?

につての本音ベースのものもあり社長もニコニコしながら

頑張ります!

と応える面もあり和気藹々とした雰囲気でした。

株主総会雑感

アルバイトのように頑張ってもそうでなくても報酬は一緒というのではなく、

”働く人が頑張った分の報酬が得られる社会の実現を目指す!”

という理念に共感を持ちました。

また、秋元康氏とのビジネスという戦略も素晴らしいと感じました。

あとは、現場社員がどれだけ”やり切る力”を発揮できるかどうかが当社の成長の鍵となるように感じました。

株主総会で接した社員の方は少し緊張気味のご様子。

夢を持って生き生きと全社一丸となって事業展開されることを期待しています。

【2024年1月の株主総会の看板】

⑵ 2023年1月の株主総会

第46期定時株主総会 2023年1月27日(金) 虎ノ門ツインビルディング

参加できず。

ただし、参加した人の話を聞くことができました。

その中で、株主分割に対する質問について市場変更のために実施したがまだ実現に至ってないとの回答だったそうです。

⑶ 2022年1月の株主総会

第45期定時株主総会 2022年1月28日(金) 赤坂インターシティAIR

他の総会に参加のため参加できませんでした。

そのため、ライブ配信を視聴しています。

業績は増収減益であったことが淡々と説明されていました。

併せて自己資本比率は比較的しっかりしているとの補足もありました。

決議事項

・定款一部変更の件(監査等委員会設置会社へ)

・取締役7名選任の件

・監査等委員である取締役3名選任の件

・取締役の報酬等の額決定の件

・監査等委員である取締役報酬等の額決定の件

すべて可決されました。

質疑応答

Q.株主総会来場自粛の招集通知について

A.株主を排除する意図はない。

 株主総会アーカイブ配信質問の事前受付については前向きに検討する。

Q.最近の株価低迷について

A.自分も30%保有する株主であり気にかけている(※おそらく法人等を含めててのことだと思います)。

 事業をしっかりすることとIRを強化することで頑張る。

Q.後継者について

A.社長として9年経過し、後継者と交代時期についてはしっかり考えている。

⑷ 2021年1月の株主総会

2021年1月29日(金) 虎ノ門ツインビルディング

虎ノ門ツインビルディングには本社があり、そのビルの一室で総会が開催されました。

出席した株主は5人とこじんまりとしたものでした。

社長の簡潔な説明により総会は円滑に進行していきました。

決議事項については

・定款一部変更の件

・取締等の選任の件

・取締役に対する譲渡制限付株式の付与のための報酬決定の件

でした。

出席した株主もあまり会社のことを理解していなかったようで、

・会社の強みと弱みを踏まえた沿革を教えてほしい

・業績が良い中、何故敢えて定款を変更して新業種へ参画しようとするのか?

というものでした。

会社はもともと、パソコンの設定を手伝うことから始まったようです。

強みとしては、ITに強い特徴を活かし、デジタルトランスフォーメーションを追い風として業績を拡大されたということでした。

弱みとしては、認知度が低いとのこと。

総会出席人数を含め、確かにまだ広く世間に知られているとはいいがたいと思われました。

また、事業の多角化については総会が年1回ということもあり、タイミングを逸しなように定款変更に至ったとのことでした。

成長性を追求する姿勢に好感が持てました。

決議事項は承認され、滞りなく総会は終了しました。

⑸ 株主還元

配当

1株配当実績は下記の通りです。

2023年10月期:4円

2022年10月期:8円

2021年10月期:22円

2020年10月期:22円

2019年10月期:14円

増配が続いていましたが、2期連続の減配です。

業績の回復に伴う増配に期待します。

株主優待

【過去】

10月末と4月末の100株以上の株主に対して

こども商品券、ビットコイン、寄付の3種類から選択できました。

個人的には、ビットコインをもらい続けています。

1000円相当ですが、価格が乱高下するのでエンタメとしては悪くありません。

【現在】

日本直販株式会社WEBサイト内で1年間利用可能な30%割引クーポン。

個人的には、ビットコインがもらえず寂しく感じています。

株主総会のお土産

株主総会と経営懇談会の間に、お茶と”吐息は薔薇”のサプリが提供されました。

お心遣いに感謝します。

株主総会のお土産のサプリ 右上は実家からの黒ニンニク】

3 株主としてのコメント

⑴  株主優待としてのビットコイン→廃止

ITに強いという強みを生かして、株主優待としてビットコインを提供していることもこの会社の大きな特徴だと思います。

自分の場合、株主優待としてビットコインを頂くのは実はこれが2回目。

最初はマネックス証券から頂きました。

その際、マネックスグループ傘下のコインチェックに口座を開くことでビットコイン500円分を頂きました。

口座を開くのはネット上で完結しましたが、意外と本人確認等の手続きが厳しくて3回ぐらい”やり直し”を食らいました。

今回は1000円相当ビットコインを頂きましたが、ビットコインを取り扱える口座があったおかげです。

フィンテック関連に関わっている人は、コインチェックのような暗号資産を扱えるサービスアカウントは必須となっていくように感じました。

ただし、ビットコインを頂いたタイミングは1ビットコイン当たり500万円を超えたタイミングでしたので、もう少し早く頂ければ・・・と、少し残念でした。

⑵ 株価低迷について

株価=EPS(一株当たりの純利益)×PER(株価収益率)

で決まります。

このうちPERは市場の評価を表しており日々変動します。

ではEPSの推移はどうでしょうか。

2018年10月期:15円56銭

2019年10月期:22円46銭

2020年10月期:32円65銭

2021年10月期:21円47銭

今期のEPSが下がっています。

これでは株価が低迷するのもやむを得ませんね。

まずは、赤字のシェアリングエコノミーを黒字化ししっかりと利益を出すこと。

そして、IRによって将来の成長ストーリーを明確にしてPERを高めることに全力を注いでほしいと思います。

株主総会の会場となった虎ノ門ツインビルディング】

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4 まとめ

ギグワークについて述べてきました。  

創業40年を超える会社が昨年まで5年連続増収増益できたことに感心していました。

残念ながら2期連続で増収減益となり今回の株主総会では赤字報告

それでも、将来に対する成長ストーリーにより株価は乱高下を繰り返しています。

頑張った人が報われる社会の実現という理念に共感し、秋元康を仲間に入れるという戦略は素晴らしいと思います。

あとは、現場のやり切る力がどこまでアップするかにかかっていると思います。

そんなことを考えながら、今後も当社の株主として着目指定行きたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#株式 #投資 #資産運用 #株主総会 #株主優待 #ギグワークス #SNPIT

 

携帯電話契約の見直し

こんにちは!

 

最近、携帯電話の契約を見直しました。

定年退職という環境の変化を踏まえたものです。

今回はそこに至る経緯を含めたお話です。

 

  • それまでの携帯電話契約

音声通話用のフィーチャーフォンau契約:14年間)とデータ通信用iPhoneフリーテル契約:4年半)の2台持ちでした。

契約を細かく見ると、

・音声通話:プランSSシンプルで無料通話が1000円分ついて繰り越し金額は5000円

毎月約2000円弱(直近は2145円)

・データ通信:定額プラン3G(1G以上)900円(直近請求額は993円)                 

併せて、約3000円の支出

 

  • 携帯電話契約を見直すきっかけ

お金を増やすには

  • 収入を上げる
  • 支出を下げる
  • 資産の運用利回りを上げる

の3つがあります。

定年退職という環境の変化はこの中で、②支出を下げるための良いきっかけとなります。

その中でも固定費の見直しというのは支出を下げる有効な手段と言われています。

そこでまず、携帯電話契約。

自分の場合も、定年後約半年して半年間、“出先”から電話をかけることや緊急の電話が入ることのないことを検証の上、音声電話を見直すこととしました。

もともと音声通話契約は、職場で問題が生じた時に場所を問わず、速やかに適切な処置をするための”保険”のようなものとして行っていたものです。

それ以外で、私的に利用することはほとんどありませんでした(電話する際は家から固定電話で利用できます。)。

 

【長い間お世話になった携帯電話】

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  • 新しい携帯電話契約(イオンモバイルを選んだ理由)

それまで自分を除く家族はイオンモバイルを利用していました。

格安SIMの会社の中でイオンモバイルを選んだ理由は

格安SIMの会社では珍しく店舗(イオン)で対応してもらえる

・シェアプランにより家族でデータを分け合える

・繰り越しプランにより翌月まで未使用なデータを繰り越せる

という理由です。

 

自分の携帯電話契約を見直すに当たり、既にお世話になっているイオンモバイルに“合流”することが一番リスクは小さいと判断しました。

(シェア音声プラン4GB)1780円+(音声通話データ通信SIM)700円×2+追加代金200円=3380円

なお、シェア音声プラン(5回線まで可能、4回線以上は追加料金200円)、データ通信のみの場合は追加代金なし

携帯電話料金は家族まとめて3380円が今後基本となります。

 

差額については

毎月、3000-900=2100円

年間で、2100×12カ月=25200円

 

  • 懸念事項

今は巣篭りで4GBのデータで十分ですが、外に出るようになった場合はデータ量を増やすことになると思われます。

そうなった場合、

・4GBを6GBにすると月額料金が500円アップします。

・6GBを8GBにすると月額料金がさらに700円アップします。

家族割や翌月繰り越しを駆使すればおそらく、“出先“で使うようになっても6GBで収まるように思いますが、8GBでも4580円なので格安であることには変わりません。

また、au経済圏”として、クレジットカード、auペイ、au電気、auガスなど利用していましたが、今回の件が与える影響がまだ見えていないところもあります。

事前調査では、auIDが変更になる(解約年月日の8桁の数字の追加)、auポイントが付与されなくなるなどがあるそうですが、もう少し様子を見なければなりません。

ただし、auにこだわる理由がなくなったことが、電気やガスの契約見直しという新たな見直しに通じると思います。

 

  • さいごに

今回は携帯電話契約を見直しました。

感想を一言でいえば、

すっきりした!

の一言。

固定費削減に加え、これまで3社契約だったのが1社になって管理しやすくなり、見える化が進んだからです。

他にも固定費として、電気代、ガス代、車、家賃、保険料などがあると思いますが、適時見直していきたいと思います。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

2021年1月の投資のふりかえり

こんにちは!

 こげぱんです。

 

1月の相場は比較的好調に推移していきましたが、月末に日経平均株価は28000円割れ、NYダウも3万ドル割れというプチ暴落に見舞われました。

米国で発生したロビンフッター個人投資家)のショートスクイーズに端を発した混乱が嫌気されたためと報じられています。

短期的なSECの調査動向や長期的な米ドルからビットコインへの流れという新たな判断材料についてもくモニタしていく必要があると思います。 

そのような状況下において、1月の運用は下記の通りとなりました。 

 

・1月の株式投資の含み益は約6万円

・1月の株式の確定した利益は約40万円

 

ちなみに、株式については月末の2営業日で80万円以上下落しています。

利益の確定については下落することを見越して月初めに行ったもので、月末の下落を考えると、結果的には良かったことになります。

先の見えない投資の世界に生きるものにとって、定期的に現金化するということも大切ですね。

 

【東京ビックサイトから見た夕暮れ】 

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【目次】

1 株式

2 配当

3 株主優待

4 株主総会

5 投資信託

6 気づき

  

1 株式の売買 

⑴ 売却

・ぺプチドリーム(NISA口座):200株

マネックス(NISA口座):100株

・ベステラ(NISA口座):100株

飛島建設(NISA口座):10株

 

 

上記売却したものは、今年NISA口座の5年満期を迎える銘柄の中から選びました。

飛島建設を除き、利益が出ています。

特に、ぺプチドリームは買値の1.5倍で売却することが出来ました。

NISA口座の保有銘柄は、1.5倍の売却を目標にしていたので、今後もこうした利益の確定をタイムリーに行っていきたいと考えています。

 

⑵ 購入

・Casa(特定口座):100株

 

上記銘柄を買った理由は

・決算が1月

・社長の暴言を機に下落

の2点です。

一応、毎月株主総会に行くことを目指しており、1月決算の銘柄が丹青社のみだったのでCasaを加えました。

また、社長の暴言による株価下落については、コンプライアンスの問題はありますが、好調な業績を考えると

価値>価格

割安と判断しました(積算したわけではありません)。

いづれにしても、企業というものに関心のある自分にとって、問題意識をもって株主総会に参加できる会社であり、しっかりと注視していきたいと思います。

 

【マネーフォワードからの抜粋】

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3カ月前と比べると乱高下しながらも上昇トレンドにあることが分かります。

3カ月前と言えば、10月のマザーズの調整後であり、そこからの上昇トレンドはまだ続いているように見えます。 

ちなみに、図の先端が下がっているのは、月末2営業日で80万円下落したことを表しています。

  

2 配当

・ギグワークス 2200円(100株)

 

  合計 2,200円

 

10月決算期の銘柄の配当です。

 

3 株主優待

12月に届いた主な優待は次の通りです。

・ギグワークス:ビットコイン

・HIS:旅行代割引券1000円×2、

   ハウステンボス入園割引券500円×1

   ラグナシア入園割引券500円×1

・大塚家具(第50期記念):家具15%引き・家電10%引き券×2

 

HISの株主優待は改善を希望します。

大塚家具がヤマダ電機傘下に入ったことで家具のみならず家電も10%引きとなったようです。

 

4 株主総会

参加した株主総会は以下の通りです。

・HIS

・ギグワークス

HISについての総会参加の記事はすでにアップ済みです。

ギグワークスについても近日中に発信する予定です。

 

 

5 投資信託等(iDeCoを除く)

 長期・積立・分散投資を実施しているのは次の6社です。

 

・ウエルスナビ :15万円/月

セゾン投信(セゾンポケットを含む):25万円/月

SBI証券で投資信託『ひふみプラス』:2万円/週

さわかみファンド:1万円/月

コモンズ投信:4万円/月

マネックス証券eMAXIS Sim米国株式(S&P500):10万円/月

楽天証券でiFreeNEXT NASDAQ100インデックス:2万円/月

コインチェックビットコイン:1万円/月 

現在の積立投資は毎月約67万円です。

 

ビットコインは1月に一時、1ビットコイン当たり400万円を超えましたが現在下落中です。

そんな中で、ドルコスト平均法によるつみたて投資がどのような結果をもたらすのかも興味津々です。 

 

【マネーフォワードから抜粋】

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ほぼいったんした右肩上がりの線を描いています。

理想は、複利の効果を活かした指数関数的なカーブ。

まだまだ、そうなるには長い時間かかりそうです。

相場の乱高下に左右されず、引き続き長期・積立・分散投資に努めます。

 

 6 気づき

 

1月の投資についての”気づき”は次の3点です。

 

・金融資産運用の王道

1月半ばに東京ビックサイトで第4回資産運用EXPOが開催されました。

各種講演会に6回ほど参加しました。

資産運用に関しては、金融資産実物資産(不動産、太陽光発電、貴金属等)に大別されますが、金融資産運用については投資の王道と言われる長期・積立・分散投資を基本とすることで問題ないことを再確認しました。

そして、エンタメ的な要素で個別株等の売買という位置づけが基本と考えられます。

いわゆるコア・サテライト戦略です。

そして、コア(主に投信)とサテライト(主に個別株)の割合は8:2が妥当とされていますが、現状は4:6程度。

時間を味方につけながら資産運用を続けていきたいと思います。

 

 

 

・ウイルズ(4482)

先月、平均取得単価1127円で1000株購入したウイルズが10バーガー候補として雑誌に取り上げられたことで、急騰。

含み益も50万円を超えています。

三角持ち合いが上に抜けるこ可能性があるというテクニカル分析と、売上高成長率が年20%以上である成長株であり、かつ、売上高営業利益率が10%を超える優良株であるというファンダメンタル分析のおかげだと考えます。

また、プレミアム優待倶楽部という差別化されたサービスもジャッジメンタル(時流)分析から評価されるものと考えます。

テンバーガーになるには5年以上はかかると考えており、まだまだ目が離せませんが、これからもこのような資産株を多く見つけていきたいと思います。

 

見える化

 健康に気を遣う人が体重や血圧を毎日測定するように、アスリートが練習内容をノートに記載するように、投資を上手にするには見える化が効果的です。

まだ、1年足らずですが、持株の評価損益をつけることによる効果を実感しています。

目標は、現役時代の年収以上。

そのために、記録をとるとともにノートやエクセルで投資手法や持株についての情報もどんどん明確化しています。

いろいろな”帳簿”が増えました。

そうやって生きながら、脳の思考回路も投資に適したものに時間をかけながら適応していくのだろうと思います。

そして、顕在意識のみならず

”人事を尽くして天命を待つ”

のように、潜在意識がいろいろな問題解決に役立つアイデアをもたらしてくれるような経験もしています。

今更ですが、投資は奥が深いですね。

引き続き、真剣に投資に向き合っていきたいと覆います。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

HIS【9603】〜株主総会雑感

初投稿:2021.1.28、更新日:2022.1.29、2023.1.28、2024.1.27

こんにちは!

この記事は、HIS【9603】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2024年1月の株主総会の内容を追記し記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・株主として不安を感じた2021年1月の株主総会

・株主の愛を感じた2022年1月の株主総会

・株主として安心感を感じた2023年1月の株主総会

・株主として寂しさを感じた2024年1月の株主総会

【目次】

株主総会会場の東京ワールドゲート】

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1 HISについて

⑴  会社概要

海外旅行中心の大手旅行会社です。

事業は多角化されていて、ハウステンボスラグーナテンボスのテーマパーク、ホテル事業(変なホテル)、電力小売などを展開しています。

⑵  株主になったきっかけ

HISの株主になったのは約4年前。

旅行をする際、お世話になっていたのが株主になった理由です。

そして、コロナ禍で株価は買値の約半分になり塩漬け状態。

厳しい状態が続いていますが、将来旅行を楽しむ際、HISが無いと困ると考え応援しています。

⑶ 2023年10月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:33%

売上高営業利益率:1%

収益性は高まっています。

アフターコロナということで今後に期待します。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):107%

自己資本比率(30%以上が望ましい):13%

短期的にも中・長期的にも水準は安心できるものでなく、ベクトルも下方に向いています。

経営陣の今後の腕の見せ所だと注目します。

効率性

・有形固定資産回転率:1.5

前前期から改善が続いています。

収益力が戻ってきたことやハウステンボス売却の影響と推察します。

⑷ 2022年10月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:20%

売上高営業利益率:営業赤字

粗利率は前年より向上しています。

営業赤字ですが、前年よりは改善しており良い傾向です。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):147%

自己資本比率(30%以上が望ましい):14%

短期的にも中・長期的にも問題を抱えています。

数値的には昨年よりも悪くなっています。

ただし、コロナ禍収束に伴い業績向上が見込まれるため財務も改善していくと考えます。

効率性

・有形固定資産回転率:0.84

前期から改善しています。

質疑応答で説明があったように、有形固定資産の売却による効率的な経営がなさているようです。

⑸ 2021年10月期の経営分析

収益性

2期連続の赤字です。

・売上高総利益率:14%

原価が高いことが分かりますが、昨年の13%から改善されています。

コストカットの効果と推測します。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):164%

自己資本比率(30%以上が望ましい):16%

短期的にも中・長期的にもやや懸念される水準です。

ちなみに、会社の自己資本比率の目標は20%とのことでした。

なお、コミットメントライン(事前の契約の期間・融資枠の範囲で、顧客の請求に基づき銀行が融資することを約束(コミットメント)した契約)による資金調達も設定されており、運転資金の確保が図られています。

効率性

・有形固定資産回転率:0.59

数値そのものも低いですが、昨年の3.3からも悪化しています。

売上高に比べると不動産の活用が効率的になされていないことが推測されます。

今後、土地・建物の売却が進むかもしれません。

【東京ワールドゲート2階フロアーの様子】

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2 株主総会

【2023年1月の株主総会@東京ワールドゲート】

⑴ 2024年1月の株主総会

第43回定時株主総会 2024年1月25日(木) 東京ワールドゲート

参加せず。

ただし参加した人からの情報は下記の通りです。

主なポイント

・澤田会長他1名の役員の退任

・海外旅行はハワイとヨーロッパに重点を置く

・次は高い確率で配当する。

ハウステンボスは買い戻さない。

豊洲に海鮮レストランを開業する。

決議事項

・剰余金配当の件

・取締役8名選任の件

・監査等委員である取締役3名選任の件

・取締役に対するストック・オプションとしての新株予約権に関する報酬等の具体的な内容決定の件

拍手を持って承認・可決されました。

株主総会雑感

澤田会長の今後については、相談役をしつつ現場を回りたいとのことでした。

創業者が経営から離れても成長していく会社の姿を見守っていくものと推察します。

コロナ禍を乗り越えての経営のバトンタッチは良いタイミングだと思います。

お疲れ様でした。

⑵ 2023年1月の株主総会

第42回定時株主総会 2023年1月26日(木) 東京ワールドゲート

新しい社長が議長を務めていました。

”号令”をかけながらの一礼が印象的でした。

主な質疑応答

Q.HTBエナジー株式会社売却について(臨時株主総会時に言及なし)

A.インサイダー関連で売却については話せなかった。

Q.台湾クルージングの実施について

A.実施予定である。

Q.ハウステンボス売却について

A.資金と意欲のある投資先が見つかったため。

Q.今期の旅行事業について

A.国内旅行についてはコロナ禍以前を上回る予定

収益力向上、コスト削減、オンライン化に努める。

訪日外国人(特に、欧州、米国)の戻りが早い。

ベトナムやタイも順調に回復中。

Q.海外事業所の展開について

A.2024年までに2019年レベルに戻すよう努める。

カナダと欧州は日本人以外は儲かっている(国際線の便の少なさ)。

コロナで削減した社員を2割程度増加させる予定。

Q.大感謝祭の地方での実施について(名古屋からの株主)

A.前向きに検討する。

Q.旅行業以外の事業展開について

A.旅行業、旅行関連業、非旅行関連業の3本柱でやっていく。

ただし、今年は旅行業に注力し、非旅行関連業については撤退の判断を早めに実施する。

Q.優待の利便性について

A.株主還元の基本は配当だが、3年無配であるのが現状である。

株主優待についても検討する。

Q.役員の自社株式保有について

A.当社の株式の保有については各役員の判断に委ねている。

Q.10〜20年後のビジネス拡大について

A.当面は、中期経営計画の目標達成に全力を注ぐ。

Q.パーパス経営(現場の社員のモチベーション向上)について

A.43年前の創業時の5つの理念を今ふうにアレンジして共有している。

全世界の社員からのアンケート結果を踏まえ、給与体系に反映させていく。

Q.営業キャッシュフローの改善について

A.過去3年はマイナスであった。

ただし、前期は上期はマイナス180億だったが下期はプラス30億となっており改善傾向にある(ハウステンボスの売却は含まれず)。

さらに固定費削減、資産売却、顧客からの入金により営業キャッシュフローの更なる改善が期待できる。

Q.DX化について

A.グローバルプラットフォームを作成し、AIを用いて業務の自動化を推進する。

Q.役員における優秀な外国人の採用について

A.検討する。

Q.空港からの送迎の拡充について(北海道からの株主)

A.検討する。

Q.法人営業の拡大について

A.現状では法人営業は全体の2割程度。

今までは、会社中心だったが、官公庁、教育機関、修学旅行関連にも注力していきたい。

Q.賃金について

A.コロナでボーナスが出せなくなったので、早期にボーナスを支給できるよう努める。

Q.GO-TOの助成金不正受給について

A.内部調査委員会で再発防止等について対応中。

Q.ホテル事業について

A.国内は24棟、海外は18棟で展開している。

海外(カナダ)は黒字化が先行している。

九州観光についてはバス事業は8割程度回復したが、飲食や物販は回復途上である。

決議事項

・剰余金配当の件

・定款一部変更の件

・取締役10名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

株主総会雑感

昨年までは会社の存続レベルで懸念がありましたが、今回はようやく一安心といった株主総会でした。

長かったです。

ただし、ようやく回復基調となったものの、思ったほどのV字回復ではありません。

引き続き時間をかけながら緩やかに良くなっていくように感じました。

単にコロナ禍以前に戻るだけではもったいないです。

今回の経験から教訓を抽出して、将来の大きな飛躍に結びつけられるような経営を期待したいと思います。

【2022年1月の株主総会@東京ワールドゲート】

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⑶ 2022年1月の株主総会

第41回定時株主総会 2022年1月27日(木)東京ワールドゲート 

まず、GO-TOトラベルの助成金不正受給についての陳謝で始まりました。

事業報告に加え不正受給事案の原因と再発防止について丁寧な説明を聴くことができました。

広い会議室に100名弱の株主が集った2時間弱の有意義な総会でした。

約14人の質問の8割が会社復活のための建設的な趣旨に基づいたもので、残り2割がマニアックなものだったという印象を持ちました。

主な質疑応答

Q.障害者雇用について

A.積極的に行なっている。

Q.内部通報制度について

A.10年以上前から外部の機関にお願いしており、独立性は担保されている。

ただし、年間案件が10件ぐらいでありより活用されることが重要と考える。

Q.株主優待制度の改善について(株主が長期保有したくなるようなものへ)

A.貴重な意見として承る。

Q.赤字の発電事業について

A.バイオマス価格が高騰で赤字である。

事業の継続を考え週3〜6時間程度の稼働。

パーム油は認証されたものを利用している。

農園の状況は識別番号で把握している。

Q.不祥事を起こした子会社であるジャパンホリデーについて

A.継続調査の結果を踏まえ今後の対応を考える。

Q.取締役の選任について(若返りや女性の登用が必要ではないか?)

A.来期は代わる(若返る)

Q.プロンターは会長の表情が伝わらないので見直しては?

A.便利なので良ければ使い続けたい。

Q.ミスを隠さないオープンな企業風土が必要では?

A.おっしゃる通り。

Q.不祥事を一番最初に報道したTBSから株主総会の取材申込はあったのか?

A.なかった。

Q.ラグーナテンボスについて

A.地元愛知県中心だが、関西からの利用も少なくない。

Q.会長と社長の兼務について(会長は会長職に専念して大局的に統括すべきでは?

A.おっしゃる通り。

Q.黒字化の見通しは?

A.今期は難しいが、来期達成を目指している。

Q.海外店舗のネットワーク情報を活かしたビジネスについて

A.現在のところ考えていない。

Q.監査等委員の常勤の取締役から一言お願いします。

A.監査役からの熱弁!

Q.アウトドア事業について

A.グランピング事業を準備中。

Q.自己資本比率について

A.20%を目標とし1000億円の資本に加え(公募)増資、資産売却、コスト削減、コミットメントライン(300億)設定などで対応している。

決議事項

・剰余金の配当の件

・定款一部変更の件

・取締役7名選任の件

・監査等委員である取締役3名選任の件

拍手を持って可決されました。

また、総会終了時は株主の拍手がありました。

【2021年1月の株主総会ヒルトン東京

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⑷ 2021年1月の株主総会

第40回定時株主総会 2021年1月27日(水) ヒルトン東京

総会会場にて

ホテルの立派な一室にそれなりの人数が集っていました。

意外とスーツを着ている人が多く、自分のようなカジュアル服装はむしろ少数でした。

業績の報告について、収益が約半分赤字は250億円今期は無配ということが淡々と説明されました。

澤田会長から謝罪に類する発言は一切ありません。

議案については

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・取締等の選任の件

でした。

この中で、定款変更により新たに追加される事業については、グリーニング業、食品製造業、林業、漁業、葬儀の請負、葬儀に関する用品の販売及びレンタル・・・などが挙げられており、シナジー効果経営資源の有効活用との関連は不明。

ほとんど、思い付きに近いように感じました。

また、旅行中に事故死が発生した際に、遺族から葬儀費用を請求しようとしているとしたらちょっとやりすぎのような気がします。

質疑応答

Q.コロナ禍はいつまで続くと考えるか?

A.ワクチン次第だが、夏ごろには収まっていることを期待している。

Q.株主優待の有効期限の延長をしてほしい。

A.検討する。(後で訂正し、)すでに延長することは周知済み

Q.パーム油を用いたバイオマス発電について撤退の署名も集まってるのに何故続けるのか?

A.日本政府の要請の応じて始めたもので、法令違反の無いように事業を進めていく。

1時間半前後で議案はすべて可決され、総会は終了。

⑸ 株主還元

配当

期連続無配です。

株主優待

10月末と4月末の株主に

・株数に応じた旅行割引券(100株で2,000円相当)

ハウステンボス500円入場割引券

ラグーナテンボス500円入場割引券

がいただけます。

【いただいた株主優待券】

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3 株主としてのコメント

⑴  2022年の株主総会より

昨年の総会では定款を変更して”何でもやる様なノリ”だったので将来に不安を感じました。

そして1年後、2期連続赤字と助成金不正受給の問題が発覚しました。

今回は、

”国内旅行に注力しコロナ禍前の4倍の売上を目指す!”

という地に足がついた方向性が示され安心しました。

また、

”取締役の平均年齢を若くする!”

とのことで人事的にも期待しています(会長はそのままでいいと思います)。

さらに、一部の取締役から質疑応答中の積極的な発言がありました。

質疑応答を会長に任せっきりにするのではなく、

”この質問は自分が答えるべきだ。”

と感じた際は、手を挙げてまず担当役員が発言し、その後で会長が補足する様な総会運営の兆しが感じられました。

そうやって役員が変わることが組織文化のいい意味での変化につながり、コンプライアンスの深い意味での強化をもたらすと考えます。

ピンチはチャンスです。

【2021年1月の株主総会の会場となったヒルトン東京

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⑵ 2021年の株主総会より

2021.1.28にGO-TOトラベルの予算1兆円が決まったことを受けHISの株価は8.46%上昇しました。

株主としてはうれしい反面、会社の持続的な発展には懸念を抱いています。

その懸念は、第40回となる株主総会に出席したことで生じました。

以下、株主総会の概要に続き、会社の将来性に不安を感じた理由を、創業者新規事業、経営態勢、株主の4点に着目して展開します。

創業者について~疲れが見える

澤田秀雄会長も69歳(現在70歳)で、コロナ禍のためか疲れがみえました。

株主優待期間の延長について把握していないことも含め、会長兼社長として部下の指導が行き届いているのか疑問。

それは、経営の多角化、新規事業の実施の時期について問われたときにも、

「用意できたものから順番にやってみたい考えている。」

という回答からも明らかなように、十分な検討がなされたものではありません。

反対に、会長の疲れをいいことに経営陣が、リスク管理もほどほどにイケイケの経営をしているとしたら、それは組織文化を超えたガバナンスのほころびに相当します。

多角化の実態は、コロナ禍で仕事がなく暇なため社員からやってみたいことを列挙したレベルのように思えました。

そして、

・コロナ禍が収まった時には旅行需要が一気に高まることが目に見えており、その際に人手不足になりはしないか?

・バイトやアウトソースするにしてもサービスのクオリティは確保できるのか?

心配になりました。

新規事業立ち上げについて

さらに、この澤田社長の姿勢にライザップの失敗がかぶって見えました。

いろいろな会社をM&Aしましたが、結局はまともな事業にならず大赤字に転落したことは周知のとおりです。

古いところでは、自社ビルを売却したエイベックスも、映画に手を出して大赤字となっています。

HISの新規事業の立ち上げもこれに近いものがあり、結局、経営資源の無駄遣いに終わる懸念を抱いています。

どの企業も生き残りのために必死なのです。

ままごとのような新規事業が許されるほど、企業経営は甘くはありません。

創業家と経営態勢について

今回7名の役員が選出されましたが、1番が澤田秀雄(69)氏7番が澤田秀太(39)氏となっており、創業家から2名選出されています。

持株の中で同じように創業家から親子2名が参画する企業にコロワイドがあります。

コロナ禍の渦中において大戸屋を買収し事業を拡大させるとともに、今期の株主優待を1万円増加させるなど、積極的な経営で外食産業世界一を目指している会社です。

コロワイドの場合、創業者は会長で、社長は証券会社出身の外部人材、そして創業者の息子が参画するという態勢であり、この創業家ではない社長がいまの会社をぐいぐいひっぱっていることが特徴として挙げられます。

これに対して、HISの場合は澤田秀雄氏が会長兼社長という立場であり、世代交代、外部人材の活用、創業家一族の育成についてコロワイドに遠く及びません。

・結局、役員はみな澤田秀雄氏の顔色しか見ていないのではないか?

新社長が実質”不在”の状態に速やかに手を打つことを切に希望します。

株主について

バイオマス発電についての質問を除けば、これだけ酷い経営をしているにもかかわらず、株主からの質問も”やさしい”ものが目立ちました。

会社発行済みの株式の四分の一を澤田秀雄氏が握っていることを除いても、ちょっと、緊張感がたりないと思いました。

ビックカメラの総会では、株主の質問により、業績不振の責任を取って役員報酬の削減されたことが明らかにされました。

次回の総会では、叱咤激励する株主の登場を期待します。

ちなみに、総会終了時に拍手がある会社はいい会社というのが自分の経験則ですが、本総会でも拍手はありました。

けれども不思議だったのは、新取締役が紹介され、挨拶したにもかかわらず、会場が無反応だったこと。

逆のパターンは良く見てきましたが、新たに選出されたひとにはちょっと気の毒なスタートでした。

⑶ 旅行会社としてのHIS

旅行のほとんどHISにお世話になっていました。

ところが、2020年12月の沖縄に旅行の際はHISではなくダントツの安さからビックホリデーという会社にしてみました。

初めて利用するので最初はドキドキでしたが、価格の安さのみならず、質問に対する回答の速さ(ビックホリデーは当日に回答、HISは翌日以降が多い)、タイムリーなメールや書類の郵送など質の高いサービス、そして安心・安全に旅行を楽しめたことから、これからは沖縄旅行はビックホリデーをチェックしようと思っています。

このように、世の中の変化は速く競争も激化していくことでしょう。

ままごとのような多角化や新規事業、批判を浴びるバイオマス事業に経営リソースを割いて本業である旅行で後れを取るようなことがあっては本末転倒です。

ヒルトン東京4階にて】

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4 まとめ

3期連続の赤字、助成金不正受給など難題山積のHISについて述べて来ました。

特に、質疑応答を通じて会社を良くしていこうという株主からの建設的な意見を聞くことができたのは有益でした。

3回連続の株主総会を通じてHISに対する株主の愛を感じました。

個人的にHISを通じた沢山の旅行でお世話になったこともあり、その気持ちはよくわかります。

ただし、投資スタンスにもよりますが、株価が長期上昇トレンドになるまでには年単位のレンジを考えておくことが必要という見立てはこれまで通りです(全国旅行支援などで短期的に急騰する場面はあると予想します)。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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