初投稿:2021.2.16、更新日:2022.2.4、2023.2.16
こんにちは!
この記事は、ギグワークス【2375】に関心のある方に向けた約3年間の株主としてのコメントをまとめたものです。
なお、2022年10月期の経営分析などを追記して記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。
・2期連続の増収減益
・株価の低迷について
【目次】
【2022年1月の株主総会会場となった赤坂インターシティAIR】
1 ギグワークスについて
IT軸の営業支援、PC等機器導入、工事、運用などの受託・派遣が柱の会社です。
コールセンターにも注力しているとここと。
東証2部で目立たないかもしれませんが、興味深い会社です。
⑴ 会社概要
インターネットなどを通じて単発・短期の仕事を受発注する仕組みを提供する「ギグ・エコノミーのプラットフォーマー」として事業活動する会社です。
そのビジョンは『日本一のギグ・エコノミーのプラットフォーマーになり、労働市場に革命を起こす』という壮大なものです。
セグメント
●「オンデマンドエコノミー事業」
オンデマンドエコノミー事業は、ライフスタイルや人生のステージに合わせて「必要な時に必要なだけ働ける」をテーマとしたプラットフォームを提供すること。
現在、5000人を超える個人事業主やフリーランスが働き手として活躍中。
●「シェアリングエコノミー事業」
シェアリングエコノミー事業は、「必要な時に、必要な分だけ使う(借りる)」をテーマに、主に起業家や個人事業主支援を目的にスペースシェアを主体としてシェアリングサービスを提供すること。
首都圏を中心に59拠点をシェアオフィスとして個人事業主に提供中。
政府が進める働き方改革、テレワークの普及、IT支援サービス業界における人手不足などを背景として業績は拡大中。
⑵ 株主となったきっかけ
10月決算企業であり、株主優待でビットコインがいただける目新しさから約2年前に株主になりました。
当時は株価は上昇トレンドでしたが最近は低迷し塩漬け状態。
NISA口座のため再度の株価上昇を期待しています。
⑶ 2022年10月期の経営分析
収益性
●売上高総利益率:22%
●売上高営業利益率:2%
2期連続の減益ということで、収益性は芳しくありません。
アフターコロナという事業環境にうまく適応できるかどうかが重要です。
そもそも株価が好調だった2年前の売上高営業利益率も5%程度。
薄利多売のビジネスモデルが気になります。
安全性
●流動比率(200%以上が望ましい):100%
●自己資本比率(30%以上が望ましい):37%
短期的にも中・長期的にもちょっと懸念が残ります。
効率性
●有形固定資産回転率:15.15
平均的な数値で、有形固定資産に対しては非効率的な経営は為されていないと考えます。
逆に考えるとここ数年土地建物には大きな投資がないとも言えそうです。
2 株主総会等
⑴ 2023年1月の株主総会
第46期定時株主総会 2023年1月27日(金) 虎ノ門ツインビルディング
参加できず。
ただし、参加した人の話を聞くことができました。
その中で、株主分割に対する質問について市場変更のために実施したがまだ実現に至ってないとの回答だったそうです。
⑵ 2022年1月の株主総会
第45期定時株主総会 2022年1月28日(金) 赤坂インターシティAIR
他の総会に参加のため参加できませんでした。
そのため、ライブ配信を視聴しています。
業績は増収減益であったことが淡々と説明されていました。
併せて自己資本比率は比較的しっかりしているとの補足もありました。
決議事項
・定款一部変更の件(監査等委員会設置会社へ)
・取締役7名選任の件
・監査等委員である取締役3名選任の件
・取締役の報酬等の額決定の件
・監査等委員である取締役報酬等の額決定の件
すべて可決されました。
質疑応答
Q.株主総会来場自粛の招集通知について
A.株主を排除する意図はない。
株主総会のアーカイブ配信や質問の事前受付については前向きに検討する。
Q.最近の株価低迷について
A.自分も30%を保有する株主であり気にかけている(※おそらく法人等を含めててのことだと思います)。
事業をしっかりすることとIRを強化することで頑張る。
Q.後継者について
A.社長として9年経過し、後継者と交代時期についてはしっかり考えている。
⑶ 2021年1月の株主総会
2021年1月29日(金) 虎ノ門ツインビルディング
虎ノ門ツインビルディングには本社があり、そのビルの一室で総会が開催されました。
出席した株主は5人とこじんまりとしたものでした。
社長の簡潔な説明により総会は円滑に進行していきました。
決議事項については
・定款一部変更の件
・取締等の選任の件
・取締役に対する譲渡制限付株式の付与のための報酬決定の件
でした。
出席した株主もあまり会社のことを理解していなかったようで、
・会社の強みと弱みを踏まえた沿革を教えてほしい
・業績が良い中、何故敢えて定款を変更して新業種へ参画しようとするのか?
というものでした。
会社はもともと、パソコンの設定を手伝うことから始まったようです。
強みとしては、ITに強い特徴を活かし、デジタルトランスフォーメーションを追い風として業績を拡大されたということでした。
弱みとしては、認知度が低いとのこと。
総会出席人数を含め、確かにまだ広く世間に知られているとはいいがたいと思われました。
また、事業の多角化については総会が年1回ということもあり、タイミングを逸しなように定款変更に至ったとのことでした。
成長性を追求する姿勢に好感が持てました。
決議事項は承認され、滞りなく総会は終了しました。
⑷ 株主還元
配当
配当推移は下記の通り。
2022年10月期:8円
2021年10月期:22円
2020年10月期:22円
2019年10月期:14円
増配が続いていましたが、2022年10月期は減配です。
減益のためやむを得ません。
株主優待
【過去】
10月末と4月末の100株以上の株主に対して
こども商品券、ビットコイン、寄付の3種類から選択できました。
個人的には、ビットコインをもらい続けています。
1000円相当ですが、価格が乱高下するのでエンタメとしては悪くありません。
【現在】
日本直販株式会社WEBサイト内で1年間利用可能な30%割引クーポン。
個人的には、ビットコインがもらえず寂しく感じています。
3 株主としてのコメント
⑴ 株主優待としてのビットコイン→廃止
ITに強いという強みを生かして、株主優待としてビットコインを提供していることもこの会社の大きな特徴だと思います。
自分の場合、株主優待としてビットコインを頂くのは実はこれが2回目。
最初はマネックス証券から頂きました。
その際、マネックスグループ傘下のコインチェックに口座を開くことでビットコイン500円分を頂きました。
口座を開くのはネット上で完結しましたが、意外と本人確認等の手続きが厳しくて3回ぐらい”やり直し”を食らいました。
今回は1000円相当のビットコインを頂きましたが、ビットコインを取り扱える口座があったおかげです。
フィンテック関連に関わっている人は、コインチェックのような暗号資産を扱えるサービスアカウントは必須となっていくように感じました。
ただし、ビットコインを頂いたタイミングは1ビットコイン当たり500万円を超えたタイミングでしたので、もう少し早く頂ければ・・・と、少し残念でした。
⑵ 株価低迷について
株価=EPS(一株当たりの純利益)×PER(株価収益率)
で決まります。
このうちPERは市場の評価を表しており日々変動します。
ではEPSの推移はどうでしょうか。
2018年10月期:15円56銭
2019年10月期:22円46銭
2020年10月期:32円65銭
2021年10月期:21円47銭
今期のEPSが下がっています。
これでは株価が低迷するのもやむを得ませんね。
まずは、赤字のシェアリングエコノミーを黒字化ししっかりと利益を出すこと。
そして、IRによって将来の成長ストーリーを明確にしてPERを高めることに全力を注いでほしいと思います。
【2021年1がつの株主総会の会場となった虎ノ門ツインビルディング】
4 まとめ
ギグワークについて述べてきました。
創業40年を超える会社が昨年まで5年連続増収増益できたことに感心していました。
残念ながら2期連続で増収減益となり、株価は低迷中です。
シェアリングエコノミーの赤字の原因を特定・排除・再発防止をして再度、成長を続けられるのか?
それとも、この不振が続いてしまうのか?
NISA口座で株式を保有する場合、株価のピークの見極め、資金効率、損切りの決断など特定口座以上の難しさを感じています。
お読みいただき、ありがとうございました。
※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。
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