こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

ファーストロジック【6037】について

こんにちは!

 

この記事は、ファーストロジック【6037】に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

 

・不動産投資ポータルサイトナンバーワンの安定企業

・M&Aについて

 

【目次】 

 

東京ミッドタウン日比谷

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1 ファーストロジックについて

⑴ 会社概要

■企業理念等 

・企業理念:社会の発展に貢献する

・ビジョン:公平な不動産市場を創造する

・三つのミッション

①不動産投資家の支援

②不動産業界の健全化

③不動産情報の透明性向上

・社名の由来

本質を見抜くことが成功への最短距離と考え、そのためには、最初に論理的思考が大切とのことからファーストロジックと名付けたとのことです。

■セグメント

不動産投資ポータルサイト「楽待」の運営という単一セグメント

「楽待」ウエブサイト会員数は26万3千人、物件掲載数は5万件、事業年度におけるPV数は1億3千7百万PVとのことです。

⑵ 株主になったきっかけ

7月決算企業の中で業績が好調ということで半年ほど前に株式を購入しました。

予想通り堅調に株価も推移しています。

⑶ 経営分析

■収益性

・営業収益に対する営業利益率は47%

高収益のビジネスモデルです。

■安全性

流動比率(200%以上が望ましい):1096%

自己資本比率(30%以上が望ましい):91%

短期的にも長期的にも安定性は問題が認められません。

■効率性 

・有形固定資産回転率:30

東京ミッドタウン日比谷にオフィスを構えていますが、収益の高さに比べて不動産のコストは低いと考えます。

 

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2 株主総会

⑴ 株主総会

第16回定時株主総会 2021年10月22日(金)東京ミッドタウン日比谷

受付にてお水を頂きました。

ちょっとした心遣いですがありがたいです。

社長のあいさつに続いて、対処すべき課題について簡単な説明がありました。

事業報告と決議事項の説明につづいて質疑応答。

■質疑応答

Q.成長戦略について(総資産約90億円で営業収益20億弱は物足りないし、一株当たりの利益も40円台で成長性については横ばい。今後の展開は?)

A.全国レベルで、楽待の利用者の拡大を図るとともに、無料サービスに加え有料サービスの商品化を考えている。

Q.人材採用について(従業員数が6名減っている。計画未達の要因は?)

A.採用条件が厳しすぎた。新卒と中途採用の比率を2:8から5:5にするとともに、新卒の採用条件を見直した。今期はその効果が出ている。

Q.キャッシュの使い道について(繰越利益剰余金が約34憶もあるが使い道は?)

A.厳しい経営環境に備えるとともに、買収資金として準備している。業界2位の会社の買収を検討中。

Q.業界2位の会社は昨年買収されたばかり。すぐに買収することは難しいのでは?

A.ご指摘の通り。けれども、時間をかけつつ引き続き買収の検討を続けていく。

■決議事項

・剰余金処分の件

・取締役3名選任の件

監査役2名選任の件

・補欠監査役1名選任の件

滞りなく可決されました。

⑵ 株主還元    

■配当

一株につき10円の配当

株主優待

なし

 

株主総会でいただいたミネラルウオーター】

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3 株主としてのコメント

⑴ M&Aについて

株主総会において、業界2位の会社の買収について議論がありました。

その会社は、ファーストロジックと一緒になることを拒んで、別の会社に買収されてしまったとの事。

一般に、ふつうのM&AでもPMI(買収後の統合プロセス)でコストがかかります。

確かに、買収によってシェアは拡大できますが、その気でない相手と一緒となって収益を上げることが出来るのか?気になりました。

業界2位の会社の買収を進めつつ、並行して、別にシナジー効果が期待できる会社の検討をプランBとして進めることも必要ではないかと感じました。

⑵ 株主総会と株主

株主総会では約10名程度の参加されていたようです。

総会の時間は30分程度でしたが、会社を深く理解している株主からの質問も聞くことができて、勉強になり、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

社長も最初はちょっと緊張気味で、

「株主の質問は一人一問」

とおっしゃっていましたが、株主からの質問にも慣れたころから

「せっかくの機会ですので、質問があれば是非、お願いします」

と催促モードへ。

良い株主総会のためには、株主の質問力が大きくかかわっていると実感しました。

 

4 まとめ

会社四季報の区分では不動産(住宅)となっていますが、事業内容は不動産ポータルサイト「楽待」を運営する会社です。

収益性・安定性・効率性ともに良好配当もあり、安定している点が魅力です。

ただし、企業価値向上のためには成長性や人材確保の課題にも積極的に対処する必要があります。

株式の過半数保有する若くて優秀な社長が果敢に事業に取り組んでいる限り、この安定性は当面続いていくだろうと感じました。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #ファーストロジック