こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

確定申告雑感

初投稿:2021.3.13、更新日:2023.3.20

こんにちは!

この記事は、毎年実施している確定申告についての気づきをまとめたものです。

なお、2023年3月に確定申告した時のことを追記し記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

【目次】

【京橋税務署に相談へ】

1 はじめに

確定申告をした方がいい人がいます。

それは、年末調整が無かった人です。

払い過ぎた税金を還付金として取り戻すことが出来ます。

今回は、定年退職した自分の確定申告(e-Taxについての話です。

確定申告については以下の流れで実施しました。

 

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2 資料収集

旧職場から頂いたものは、

・『給与所得の源泉徴収票

・『退職所得の源泉徴収票・特別徴収票』

の2つです。

ここで、納めた社会保険や税金の額は分かります。

次に収集したのは各種の控除証明書

・『小規模企業共済掛金払込証明書』→iDeCoを利用した掛金です。

・『任意継続掛金額』→退職とともに任意継続した健康保険の納付金です。

・『生命保険料控除証明書』→生命保険と個人年金保険の2種類の保険料です。

ふるさと納税については、一覧を用意していました。

自治体名、寄付年月日、寄付金額

の3つが分かれば、申告できます。

最後に、先物(くりっく株365)や株式投資をしていましたので、そちらについても

・『年間損益計算書

・『特定口座年間取引報告書』

・『上場株式配当等の支払通知書』

を収集しました。

証券会社によって郵送してくれるところがありますが、そうでないところは電子証明書を通じて印刷しています。

3 資料整理

上記の収集した資料はA4ファイルに整理して見える化しました。

また、株式等については、課税対象を意識して

先物の譲渡損益、株式の譲渡損益、配当益、(投資信託ETF)分配金ごと整理してエクセルで管理しました。

ちなみに、配当金や分配金については米国株もありますので、結構、1年分整理することで得られる気づきも少なくありませんでした。

また、NISA口座については、課税対象外ということであらためてその恩恵を実感しました。

さらに、ここで整理した資料は、ライフプランにおけるキャッシュフローに反映することを考えています。

そうすることで、1年ごとの株式や配当等による収入(損失)をレビューし、資産運用の利回り向上に役立つと考えます。

4 web申告

いよいよ申告です。

申告には会場に行く方法とネットで行うやり方があります。

コロナ禍でありかつ、毎年ネットで申告していたため今回も迷わずネットで実施。

ネットの場合、パソコンのみならずスマホでもできるようです。

スマホにも興味がありましたが、やり慣れたパソコンを選びました。

そして、ネット上で本人確認する方法としては、

マイナンバーカード方式

・ID・パスワード方式

の2種類があります。

コロナ給付金を頂く際にマイナンバーで使えるようにしましたが、それ以前は税務署に赴いて発行して頂いたID(利用者識別番号)パスワード(暗証番号)がパソコンに記憶されていましたのでそちらを利用しました。

また、過去に申告した際のデータを利用することが出来ますので、『確定申告』というフォルダを作って、株式売買に関するエクセルデータや電子証明書とともに保存しておくと後で役に立ちます。

5 分からないときには

やってもて、分からないことも当然出てきます。

その際は、YouTubeを見たり、書籍や雑誌を参考にしました。

また、旧職場の給与担当に電話して、

「○○金について源泉徴収されていないけど、どうして?」

などと聞いたりもしました。

調べられるだけ調べても、腹落ちしない部分がどうしても残ります。

・何か抜けているものはないか?

・選択を誤っていないだろうか?

などです。

株式については総合課税方式申告分離課税方式の両方の算出結果を出してみて、申告分離課税方式の方が還付金が多いことを確認。

住宅財形の解約返戻金を一時金として申告すると還付金が大幅に減ることを知りました。

けれどの、ふるさと納税については損益分岐点が理論上も現実にもあるように考えていたのですが、一桁誤って入力した際に、還付金が上昇したことから、

「自分が思っていた金額よりも損益分岐点が以外にも高かったのかもしれない」

など、いろいろと考えさせられました。

6 青色申告

今回はそれまでと違って、FPとしての青色申告という初めての体験が加わりました。

限りなく収入はゼロに近いのですが、経費を自分なりに考えて計上し、損益計算書貸借対照表について計算し提出しました。

簿記を勉強した知識が役に立ちました。

65万円の控除枠や経費はほとんど影響しませんでしたが、一応、税務署の方に聞かれた場合の説明(論理構築)はそれなりに悩みながら準備しています。

けれども、それ以前に個人事業主としてもっと収益を上げるように努力することが先決ですね。

7 確定申告を通じて学んだこと

確定申告を通じていろいろと良い経験をさせてもらいました。

列挙すると

・税金に対する理解

e-Taxアプリの習熟

・還付金の入手

・度胸づけ

職場で年末調整してもらっていた時では気づかなかった税金に関するいろいろなことを学ぶことが出来ました。

そして、改めて給与所得者の社会保険を含む納税額の多さに驚いています(自分の場合25%程度)。

一方、e-Taxのアプリは良くできていて、株式の譲渡損益を総合課税と申告分離課税のどちらが有利かが簡単に判断できます。

便利です。

そして、アプリに習熟することで、確定申告についての”しきい値”を多少なりとも下げることが出来たと思います。

また、還付金が意外と多いことに驚きました。

その原因は給与所得から源泉を受ける際に、基礎控除配偶者控除など全くされていなかったからです。

ある意味、恐ろしいことです。

いろいろ調べたり試しても分からないことが若干残りました。

それでも、時間は有限です。

最後は腹をくくって、クリック。

スッキリしました。

以上が、自分の確定申告の大まかな流れです。

寿退社される方など、確定申告することをお勧めします。

【京橋税務署内の電話相談のコーナー】

8 2023年3月の確定申告の気づき

今回の確定申告は必須でした。

というのも、前職場から一時金が支給されていたからです(源泉徴収なし)。

その際、担当者からは

「納税のため、1割(10%)ぐらいのお金は残しておいて下さい。」

と言われていましたが、実際に確定申告した際は2%以下ですみました。

積算式は下記の通りです(一時金の金額は多めに盛っています)。

・所得金額(一時金):約1000万円
・課税所得金額:(約1000万円−500000)/2=475万円
・控除:基礎控除配偶者控除社会保険料控除、生命保険控、iDeCo控除、ふるさと納税など合計:200万円
・控除後:275万円
所得税率:10%で27万5千円 
・控除額:97500円
→約18万円
ここでのポイントは控除が多かったので職員の見積ほどは納税せずに済んだ。
特に、iDeCoで80万円以上控除されたのは大きかったです。
これがあるとないとでは8万円も違います。
なお、上記の計算式は京橋税務署にて電話相談して教えていただいたものです。
気づきとしては、
・何が控除可能かを平素から把握しておく
・税務署の相談は(当たり外れがあるかもしれないが)役に立つ
の2つです。
まだまだ、甘い、浅い確定申告ですが継続的に改善を実施し、税金との上手な付き合い、そして金融リテラシー等の向上に努めていきたいと思います。
 

お読みいただき、ありがとうございました。