こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

アンリ・シャル・パンティエのガトー・キュイ・アンサンブル

こんにちは!

 

オリックスからのふるさと優待(Bコース)が昨日、届きました。

兵庫県から、アンリ・シャル・パンティエのガトー・キュイ・アンサンブルです。

スイーツ好きの娘が頼んだものです。

どれを食べても美味しい!

 

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家族で、数種類のスイーツを食べながらそれぞれの好みについてワイワイガヤガヤするのも楽しいです。

 

ふるさと優待は家族全員で4つ頼んでいます。

他の優待についてもアップしていきたいと思います。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

#株式 #株主優待 #オリックス #ふるさと優待 #アンリ・シャル・パンティエ #スイーツ

 

WDI【3068】~株主総会雑感(ブランド力のある店舗と厚い株主優待が魅力)

初投稿:2021.7.15、更新日:2022.7.7、2023.7.5

こんにちは!

この記事は、WDI【3068】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたたものです。

なお、2023年6月の株主総会に参加した時のことを追記し、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・おしゃれなレストラン

株主優待はおススメ

 ★★★★

【目次】 

f:id:cogepan20:20210707134108j:plain                     

1 WDIについて

⑴ 会社概要

 ダイニングレストランの老舗です。

ウルフギャング・ステーキ・ハウス、カプリチョーザエッグスンシングスハードロックカフェなどを運営。

売上高261憶円、総資産211憶円、時価総額140憶円の事業規模です。

PBRは2.97倍と比較定高めです。

⑵ 株主になったきっかけ

コロナ収束後のレストラン業界の復活期待と株主優待目当てで購入しました。

株主優待を堪能しつつ含み益を得ています。

また、5年間保有による長期株主優待も楽しみです。

⑶ 2023年3月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:71%

売上高営業利益率:3%

売上高総利益率をみると原価が約3割ということで教科書通りの堅実な経営がなされていると考えます。

また、営業黒字達成で一安心しているところです。

安全性

流動比率:150%

自己資本比率:30%

安全性に関しては、ギリギリ問題ないと考えます。

効率性

・売上債権回転率:32.67

・有形固定資産回転率:2.36

例年と同水準の売上債権回転率です。

有形固定資産回転率は売上高が上昇にも関わらず昨年よりも低下していることを考えると投資がなされていると推測します。

収益性貢献に期待します。

⑷ 2022年3月期の経営分析

営業赤字でしたが、雇用調整助成金及び時短協力金の「助成金収入」「債務免除益」等により当期純利益として7.25億円が計上されています。

収益性

・売上高総利益率:71%

営業損失

売上高総利益率をみると原価が約3割ということで教科書通りの堅実な経営がなされていると考えます。

また、損失額も前期よりも改善されており、今後の展開が楽しみです。

安全性

流動比率:197%

自己資本比率:31%

財務的には短期的には問題ありません。

若干、中・長期的に考えると懸念されますが当社の過去の低めの自己資本比率を考えるとむしろ安全性は高まっていると考えられます。

効率性

・売上債権回転率:30.36

・有形固定資産回転率:2.87

昨年同様売上債権回転率は悪くありません。

取引先に恵まれていると考えます。

一方、有形固定資産回転率は宿泊・飲食業の平均が1.62であることを考慮すると頑張っているように思えます。

ただし、文京区千駄木に賃貸用不動産を購入しておりここからの収益がどのようになるかが気になります。

⑸ 2022年3月期の経営分析

収益性

減収増益です。

増益の理由は不動産(社員寮)の売却によるものとコストコトロールを徹底した結果、63億円の黒字を達成したとの社長からの説明でした。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):290%

・負債比率(100%以下が望ましい):222%

自己資本比率(30%以上が望ましい):31%

一見すると流動比率は問題ありませんが、負債比率が高く自己資本比率も低めであることが分かります。

ただし、社長の説明によると、十数年間にわたって自己資本比率十数パーセントで経営してきたことを考えると、土地売却により財務基盤は改善されたと考えられます。

効率性

・売上債権回転率:31.47

他のレストラン企業に比べても悪くありません。

債権回収がきちんと管理されており効率的に資金が使われていると分析します。

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2 株主総会

⑴ 2023年6月の株主総会

第69期定時株主総会 2023年6月27日(火) 国際文化会館

参加者は2〜30人で、短時間で終了しました。

対処すべき課題では

・チームの再生

・適正価格への納得

・インバウンド需要の獲得

・サステイナビリティ経営のアクションスタート

が挙げられていました。

主な質疑応答

Q.インバウンドの取り込みにあたり他者との差別化は?

A.SNS等による情報発信や社員のインターナショナルなホスピタリティについては努力を継続している。

あと、当社レストランを選んでいただけるような仕組みづくりを心がけている。

例えば、長期の旅行者に対して当社レストランに来店して、日本と母国の料理を1回ずつ楽しんでもらえるよう、所要の調整をしている。

Q.有形固定資産の中で最も金額の大きい使用権資産について

A.米国のリース契約によるもので、賃料を資産と負債の両方に計上しなければならないのでこのような結果となった。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役1名選任の件

監査役1名選任の件

拍手を持って、承認・可決されました。

株主総会雑感

外食産業の会社といえば、コロワイドやクリエイトレストランツHDなどが挙げられます。

それらの会社に比べると、株主総会も静かで落ち着いています。

けれども、株主優待の充実度ウルフギャングステーキハウスやティム・ホー・ワンなどのブランド力はそれら2社に負けないものと感じています。

このまま、静かにかつ着実に成長を続けるとともに、株主還元をますます厚くしていただくことを期待しています。

【2023年3月期の株主優待

⑵ 2022年6月の株主総会

第68期定時株主総会 2022年6月28日(火) 国際文化会館

猛暑の中のこじんまりとした株主総会でした。

近江商人の三方良しに未来良しを加えた四方良しの経営という言葉が印象に残りました。

主な質疑応答

Q.社員の退職金、住宅手当、家族手当について

A.20年前に年功序列を見直して以来、退職金等は給与の中に含めた報酬体系となっている。

Q.社員の身だしなみについて

A.茶髪については禁止していない。

個性を尊重している。

ただし、靴の汚れには気を付けるよう指導している。

Q.コロナ禍における営業日数について

A.働く場を守ることと、飲食業は社会のインフラという認識のもと、商業施設がクローズされるのでなければ開業を心掛けてきた。

なお、2022年時点ではほぼ通常営業となっている。

Q.浅草ちんやの買収について

A.事業承継、のれんを守る、サステナビリティ重視という観点でじっしした。今後も事業承継支援を積極的に行う。

Q.M&Aのソーシング(対象企業の発見・交渉)について

A.マルチブランド戦略を掲げる当社には関係者から月に2~3件の割合で、事業承継話が持ち込まれるので、自社から対象企業を探しに行くことはない。

Q.合併後の統合(PMI)について

A.当社はプロのオペレーターという自負がある。

独自のマニュアル類も確立されているので合併後の統合はノーコストで実施している。

Q.5年、10年といった長期保有者向けの株主優待について

A.前向きに検討する。

決議事項

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・取締役4名選任の件

・取締役に対する譲渡制限付き株式報酬の付与に係る報酬決定の件

拍手をもって賛成・可決されました。

約40分で散開となりました。

株主総会雑感

外食産業と言えば、コロワイド、クリエイトレストランツホールディングス等のようなM&Aによる成長企業というイメージを強く持っていました。

ところが、WDIはM&Aは今回のちんやが初めて(社長は事業承継支援と認識)であるいっぽうで、ハードロックカフェ、サラベスなど世界中の有名ブランドを抱えています。

このことは、量ではなく質を重視したことによる業界内の信用の高さを物語っているように感じました。

さすが外食事業参入50周年!

今後のサステナビリティ経営にも期待します。

【2022年3月期の株主優待カード】

⑶ 2021年6月の株主総会

第67期定時株主総会 2021年6月25日(金)国際文化会館

土砂降りの中、こじんまりとした株主総会でした。

コロナ禍で厳しい環境の中にあっても、居ぬき物件に着目するなど攻めの姿勢で対応する旨の説明がありました。

主な質疑応答

Q.今後の資本政策(増資の有無)については?

A.自己資本比率が15%で15年間経営してきたので現在の30%は安定した財務状況である。金融機関とも良好な関係を維持している。

Q.(IPO時代からの株主による)修正動議:役員報酬を自主返納して社員のための退職金制度や住宅手当に充てるべき。

A.社員に対するベネフィットは継続的に実施している。

Q.減資による取得単価の影響は?

A.ない

Q.持株会は?

A.ある。1.7%の比率である。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役選任の件

監査役選任の件

・資本金の額の減少の件

働きの良い社員のことを思っての修正動議が出ましたが、株主も役員も落ち着いた対応で採決が行われ原案のとおり承認されました。

⑷ 株主還元

配当

過去の一株当たりの配当の推移は下記の通りです。

2023年3月期:12円

2022年3月期:13円

2021年3月期:8円

2020年3月期:0円

2019年3月期:15円

減配はちょっと残念です。

株主優待

WDI VIP CARD(20%割引)

株数と保有期間に応じた株主優待券(食事券)

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3 レストランにて

⑴ ブヴェット(ガストロテック)@東京ミッドタウン日比谷1階

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ガストロテックとは一日を通して食べたり飲んだりできる格式張らない日常使いのお店だそうです。

ニューヨーク、パリに続いて東京が世界で3店舗目とのこと。

日常使いといいつつ、入店の際に、

「予約はされていますか?」

と聞かれるくらい人気のお店でした。

あいにく予約はしていませんでしたが、眺めの良い席に案内されました。

まわりは若い女性を中心にほぼ満席。

ランチを頂きました。

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おしゃれな空間と美味しい料理を満喫。

心地よい時間を過ごすことが出来ました。

20%割引の優待カードも使え、満足感がさらにアップ。

同時に、ここに通う女性のどのくらいがこの優待カードのことを知っているのか・・・とてもお得なだけに、ちょっと気になりました。

⑵ ハードロックカフェUSJユニバーサルスタジオジャパン)@大阪

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アメリカン・レストランです。

ずいぶん昔、アメリカに滞在していたことがあったので米国内の観光地にあるハードロックカフェ巡りをしたことが思い出されました。

久しぶりのハードロックカフェ

お店の独特のアメリカンな雰囲気を楽しめつつも、一点だけ気になることがありました。

それは、店員さんの関西弁がキツイ!

アメリカンな雰囲気が・・・!!

でも、料理も美味しくボリュームもあり、USJで遊び疲れた身体には最高のご馳走でした!

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それほど安いお店ではありませんが、ここでも2割引きがききました。

良き思い出です。

4 株主としてのコメント

 レストラン業界では、コロワイドやクリエイトレストランツのようにM&Aで成長してきた会社が少なくありません。

この点、WDIはM&Aを一度もしたことが無いとのこと。

それでも1954年4月の設立以来69年間も会社が存続してることはしっかりとした経営がなされているという証左。

株主優待の利用可能店舗の一覧リストも、一店舗ごとに、WDI VIP CARD と株主優待券の使用の可否が載っており助かります。

例えばエッグスンシングス(ハワイアンカジュアルレストラン)は直営店とそれ以外で株主優待の使用の可否を分けていたりします。

この点は、コロワイドも見習ってほしいです。

株主優待好きとしては、いい会社いい優待と出会えたと喜んでいます。

長期株主として応援していきたいと思います。

5 まとめ

WDIについて述べてきました。

多くの外食産業がM&Aで規模拡大を目指す中、プロのオペレーターとしてのクオリティの高い商品・サービスを提供し続ける姿勢に共感を持ちました。

また、浅草ちんやのように事業承継支援の展開も注目しています。

まずは、長期株主5年を目指して株主を続けたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #WDI #ちんや #ウルフギャング・ステーキハウス #ティム・ホー・ワン #ハードロックカフェ

  

NTT【9432】~株主総会雑感(新しいファン(株主)に期待)

初投稿:2021.7.13、更新日:2021.12.16、2022.7.22 、2023.1.5、2023.6.

こんにちは!

この記事は、NTT【9432】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、株主総会の内容を追記し、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・絶好調な業績

・ファン(新しい株主)を増やすことに期待

★★★★

【目次】 

【NTT本社が所在する大手町ファーストクスエア(イーストタワー)】

                   

1 NTTについて

⑴ 会社概要

 日本電信電話株式会社(NTT)は日本を代表する通信会社です。

電電公社というイメージもあります。

株主総会の招集通知の事業報告の中でも

事業活動を通じた社会的課題の解決

と記載。

情報通信の力で日本を、そして世界を変える力を持った企業です。

売上高13.1兆円、総資産25.3兆円、時価総額14.9兆円の事業規模。

PBRは1.65倍の評価を得ています。

セグメント

●総合I CT事業:NTTドコモ、NTTコミュニケションズ、NTTコムウエア

●地域通信事業:NTT東日本NTT西日本

●グローバル・ソリューション事業:NTT、NTTデータ

●その他(不動産、金融)

上記4区分となっています。

比較的バランスの取れたセグメントと考えます。

⑵ 株主になったきっかけ

実は、一番初めに買った株がこのNTTです。

30年以上も前のこと。

もちろん、購入後数年で利益を確定しており、ずっと持ち続けたわけではありません。

最近、再度株式を購入したのは、ドコモの子会社化がきっかけ。

NTTグループの総力を挙げて、5G、6G、IOWN構想などに取組む姿勢に著しく共感したため、応援の意味を込めて投資しました。

YouTubeでさまざまなNTT関連の近未来的なハイテク動画を見ると、

”血が騒ぐ”

くらい”電子立国日本”世代としてのテンションが上がります。

⑶ 2023年3月の経営分析

収益性

売上高営業利益率(10%以上が優良株):14%

前期よりも1%低下しましたが高収益を維持していると考えます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):97%

自己資本比率(30%以上が望ましい):37%

短期的な安全性は懸念される水準です。

3年連続でこの水準ということは、おそらく経営陣は流動比率はあまり気にしていないと推察します。

効率性

・有形固定資産回転率:1.35

有形固定資産回転率も低水準で推移しており、新規の投資等はなかったものと推察します。

⑷ 2022年3月期の経営分析

収益性

売上高営業利益率(10%以上が優良株):15%

高収益です。

しかも、前期より1%の向上。

さらに、ドコモ完全子会社化のシナジー効果はこれからということで期待が高まります。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):91%

自己資本比率(30%以上が望ましい):38%

盤石とは言えず多少懸念される水準です。

ドコモ完全子会社化のための有利子負債の影響かもしれません。

ただし、前期よりも改善されているので推移を見守りたいと思います。

効率性

・売上債権回転率:3.37

・有形固定資産回転率:1.3

売上債権回転率については、前期同様に低い水準が続いています。

また、有形固定資産回転率も決して高い方ではありません

なお、単体のB/Sによると有形固定資産1300億円のうち「建物」が710億円、「土地」が277億円、「工具、器具及び備品」が248億円となっています。

NTT自体には自社ビルはないものの、ドコモ(代々木)やデータ(豊洲)は立派な自社ビルがあることが影響しているものと推察します。

⑸ 2021年3月期の経営分析

業績は増収増益、過去最高益を更新しているということで安心感があります(菅政権下で携帯電話料金が大幅に引き下げられたにもかかわらずの好業績はNTTグループのポテンシャルの高さと考えます)。

同時に、”NTTがリモートワークを基本とすること”が大きく報道されたことから分かるように、NTTの変化が社会に与える影響は極めて大きいと考えます。

株主としては、安定と変革の2つがNTTの最大の魅力ととらえています。

収益性

売上高営業利益率:14%

収益性は高いと思います。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):72%

自己資本比率(30%以上が望ましい):36%

短期の安全性を示す流動比率は目安を下回っています。

中・長期の安全性を示す自己資本比率も意外と低い数値です。

安全性(財務)を軽視あるというよりは、リスクを取った経営を重視しているように考えます。

効率性

・売上債権回転率:3.38

サービス業の平均が30を超えていることを考えると、債権の回収が滞りがちのように分析されます。

巨大なグループ企業ゆえ、経営の効率化については改善の余地が大きいと推測されます。

⑹ NTTグループ中期経営戦略の見直し  

新たな戦略の枠組みとして下記のように説明されています。

●新たな経営スタイルへの変革

・リモートワークを基本とする新しいスタイル

●国内/グローバル事業の強化

・申請ドコモグループの成長・強化

・IOWN開発・導入計画の推進

・グローバル事業の競争力強化

・B2B2Xモデル推進

・新規事業の強化

企業価値の向上

・新たな環境エネルギービジョン

・災害対策の取組

・株主還元の充実

残念ながらすべてを理解するには至りませんが、情報通信業界、ひいては日本の社会がの方向性を見極める上では参考になることが多いと思います。

NTTがリモートワークを基本とすることで、それに倣う会社も増えていくことが予想されます。

そういった変化の中に投資のチャンスとリスクが含れており、しっかりと学ぶ価値があると考えます。

株主総会会場にて】

2 株主総会

⑴ 2023年6月の株主総会

第38期定時株主総会 2023年6月22日(木) グランドプリンスホテル新高輪

入り口で水と資料をいただきました。

会場の中央に難聴の方専用のスペースが確保されていました。

質問がある人は、2つのマイクスタンドの前に集まる方式でしたが、スタンド周辺に椅子が1席しかなかったのが残念です。

これまでの中期経営計画や今後の計画業績が過去最高益であったこと、連続増配APN IWON1.0が実用化されたことなどが、報告されました。

ただし、せっかくの輝かしい成果なのに、専門用語が多く少し分かりづらかったと思います。

どれほど多くの株主がプレゼン内容を理解できたかちょっと心配になりました。

主な質疑応答

【事前】

Q.通信サービスの品質向上について

A.都市部においてドコモの通信故障、通信速度の低下事案が発生した。

所要の原因究明と対策を速やかに実施して信頼性の向上に努める。

Q.人的資本経営の考え方について

A.価値創造の源泉は社員。

社員のキャリア形成を全面的に支援する。

Q.株式25分割について

A.価格を安くすることで多くの株主に応援していただける企業を目指す。

【会場】

Q.対面を重視した株主総会について

A.ハイブリッド方式を通じて引き続き対面での総会が可能なように努める。

Q.コオロギ養殖について

A.コオロギ養殖については当社のIT技術を活用して支援しているが、当社が直接販売しているわけではない。

また、トマトやレタス等も含め、IT技術を利用してトマトやレタスなど様々な支援をしている。

Q.増配の5円では物足りない。

A.これまで継続増配をしてきた。

最高益を目指して頑張っているので期待してほしい。

Q.長期株主優待による株価向上について

A.優待制度の改善や現金を要望する株主の声を踏まえ、株主還元の向上に努める。

Q.NTTをさらなる良い会社にしてほしい

A.かつてはクオリティが重視された時代があったが今は数が重視される時代と認識(特にネット社会)。

しかし、これからは価値が重視される時代が到来すると予想しており、価値創造企業として頑張っていく。

Q.社労士である株主がドコモサポートと揉めていることについて

A.事実関係を踏まえ適切に対処する。

Q.分割して株主を増やすことのメリットとデメリットについて

A.当社を応援する株主(ファン)を増やすためである。

20年前の株主は190万人いたが現在は90万人に減少している。

デメリットとしてはコスト増があるが、株主総会招集通知や株主通信等の電子化等によりコストを抑制していく。

Q.3年間パワハラを訴えている株主発言。

A.第三者を交えて調停してきたが不調となり残念である。

再度、調停をしたいということであれば、第三者を交えて対応する用意はある。

Q.フィーチャーフォンの買い替えダイレクトメールについて

A.営業活動においては法令に則って適切に対応している。

フィーチャーフォンから第4世代、第5世代への乗り換えについても対応している。

Q.NTT完全民営化の影響について

A.自民党がNTT株の売り出しについて検討しているということは承知している。

NTT法の改正には論点が沢山あるが、それらを踏まえ、政府の検討に適切に対応していく。

Q.(契約社員から)頭ではなく心の経営をしてほしい。

A.新たな価値を造像するのは人であり、社員が成長できる会社として頑張りたい。

Q.6Gの進捗について

A.IWONの中で2030年の実用化に向けて研究開発中である。

Q.ビル内のケーブルが顧客の確認なしに撤去されたことについて

A.そのような事実は承知していない。

必要であれば、担当を通じて具体的な状況を確認させていただきたい。

決議事項
株主総会雑感

株主からの個人的な恨みの質問が散見されました。

2日前のソフトバンク(通信)の株主総会とは正反対な株主総会の雰囲気。

建設的な審議がなされていなく残念です。

株主総会はそのような場と勘違いされる懸念を持ちました。

そういった意味では、

株式分割により当社のファンを増やす!

ことにより、株主総会での”グチ”や”ゴネ”に代わって価値創造に資するような建設的な意見が株主から多く発せられれば良いと感じました。

来年の株主総会に期待します。

⑵ 2022年12月のオンライン会社説明会

動画のリンクは下記の通りです。

www.irwebcasting.com

株主通信2022年12月号の主なポイント

・社長メッセージは

①CX(カスタマーエクスペリエンス)をEX(エンプロイーエクスペリエンス)で創造

②テクノロジーで脱炭素目指す

③巨大災害が起こった時でもインフラや受容システムを繋ぎ続ける

の3点。

特に、「コミュニケーションをつなぐ会社」から「データをつなぐ会社」として社会課題を解決する会社をミッションとする姿勢が印象的でした。

・業績は増収・減益

減益の要因は電気料金の高騰などの影響とのこと。

・IWON1.0「IWONサービス」スタート

APN(オールフォトニクスネットワーク)のサービス提供を2023年3月に開始

ちなみに、APNは現在のネットワークに比べて

●電力効率100倍

●伝送容量125倍

●エンド遅延1/200

の実現を目指すとのことで、期待しています!

オンライン会社説明会

2022年12月20日(火) 2000〜2100

【主なポイント】

・資産形成手段のひとつとしてのNTT〜高配当、株価の上昇トレンド等説明

NTTグループのビジネス〜セグメント説明、事業再編、リモートワークやIWON紹介

・足元の業績〜過去最高

【質疑応答】

Q.事業投資について(配当による圧迫)

A.先に投資を行い残ったフリーキャッシュフローから配当を捻出しており心配ない。

Q.株式分割について

A.東証が推奨する5〜50万円の投資単位を踏まえ検討していく。

Q.電気料金上昇の通期業績への影響について

A.当初2割の上昇を想定していたが、実際は4割の上昇となった。

下半期は効率化と事業拡大によるリカバリーを目指す。

Q.現在の株価について

A.一次売り出し価格119.7万円(分割:2934円)は上回ったが満足できるものではない。

PERは11〜12倍と低いため、非財務の価値を高め伝えることに注力する。

Q.利上げの影響について

金利については7.4兆円の有利子負債の金利0.6〜0.7%で年間の利払いは約500億円である。

金利上昇に伴う増加分は70億円程度と見込んでおり、フリーキャッシュフローが1兆円あることを踏まえれば影響は大きくはない。

為替については現地で仕入れをする特徴があるためあまり影響は受けない。

Q.ドコモの完全子会社化について

A.良かったと考える。

4兆円を投じてドコモ株の1/3を取得した。

財務的に考えれば約1300億円の配当と約1000億円の自社株買いの”流出”がなくなるため、それだけで年間5%のリターンとなる。

ビジネス面では、ドコモとコミュニケーションの一体となった提案(モバイル&固定さサービス)が可能となり、法人営業を中心に利益が上昇している。

さらに、ドコモとコミュニケーションのインフラ統合による効率化が期待される。

Q.何故、株主優待は毎年出さないのか(30年間の株主)?

A.当初の目的は株主数の減少に歯止めをかけることでその点では一定の効果があった。

株主優待については検討を継続する。

Q.NTTは固定電話の会社でなければ何の会社なのか(一言で)?

A.課題解決のための”つなぐ”会社・・・。

株主としての雑感

『NTT2030年世界戦略「IWON」で挑むゲームチェンジ』を読んでいたので、ちょっとオンライン説明会の内容では「ちょっと物足りない」と感じました。

ただし、IRは双方向の情報(意見)交換が大切という説明には共感しています。

会社をビジョンレベル、戦略レベル、オペレーションレベルの階層ごと評価すると

●ビジョンレベル:澤田会長の世界のトレンドを掴んだビジョン:○

●戦略レベル:IWONによるゲームチェンジ:◎

●オペレーションレベル:?

と感じています。

オペレーションが?の理由は2つ。

会社説明会でNTTは何の会社?という問いに明確に答えられていなかった。

・リモートワークでビジョンの共有がどのようにして為されるのかの説明がなかった。

役員を含む社員全員に会社のビジョンがどの程度浸透しているのか、気になりました。

話はずれますが、日本一年収の高いM&Aキャピタルパートナーズという会社では、毎週月曜日に経営理念を唱和しているとのこと。

NTTはもちろんベンチャー企業ではありませんが、将来に向けて更なる飛躍を遂げつつゲームチェンジャーになれるかどうかは、社員へのビジョンの浸透にかかっているように感じました。

そしてそのことが「CXをEXで創造する」ことの第一歩と考えます。

なお、個人的にはNTTは”情報通信”の会社と思っています。

⑶ 2022年6月の株主総会

ライブ配信で視聴しました。

印象に残っているポイントは下記の通りです。

・業績は増収増益、過去最高益、当期利益が始めて1兆円超え

NTTドコモNTTコミュニケーションズ及びNTTコムウエアの完全子会社化

サステナビリティ憲章(SDGs,ESG,CVS),9つのチャレンジ,30のアクティビティ

・EPS目標320円を2年前倒しで達成し、370円に見直し

・12期連続の増配、自己株式の買付は合計4.7兆円

主な質疑応答

【事前】

Q.NTTドコモグループの成長・強化について

A.組織再編により2023年に2,000億円のシナジー効果を目指す。

Q.グローバル事業強化について

A.NTTデータを中心とする合弁会社により2025年に300億円のシナジー効果を目指す。

Q.株主還元について

A.増配を継続しつつ、機動的な自己株式の取得を実施する。長期株主政策としてのdポイント株主優待も継続する。

Q.取締役8名から10名の増強について

A.多様性の向上による戦略的議論の活性化のため。

【会場】

Q.(36、7年間の株主より)ようやくキャピタルゲインを得た。バーチャルオンリー株主総会について。

A.バーチャルオンリーの株主総会感染症拡大などの有事のみに実施する。

Q.日本版の検索エンジンSNSについて

A.製品・サービスの提供を始めている。

Q.勤務地を原則自宅にすることによる社員の一体感醸成について

A.ビジネスチャットを駆使したり、個別に出勤なども促しながらハイブリッドで対応している。

Q.(OBによる)パワハラについて

A.別の場において(昨年に引き続き)いくらでも対応する。

Q.マイクロソフトのようなOSづくりについて(坂村健取締役への質問)

A.この業界は変化が激しく、何度でもチャレンジできる。

特に、今はインフラチェンジの時代であり、IOWNを中心にチャレンジを続ける。

Q.タウンページの情報についての著作権違反について

A.適時、所用の処置を講じる。

Q.個人的な質問をする株主について

A.株主総会は株主との対話の場であり、さまざまな意見が出るものと承知している。

Q.女性の負担軽減について

A.育児はマイナス評価ではないことを強調し、男性の育児休暇取得も推進している。

Q.イチローのCM起用について

A.商品やサービスに相応しいタレント起用に努める。

議長から一言

コロナ禍、携帯電話料金の値下げ、総務省接待を乗り越え、リモートワークなど一連の変革の方向性が策定された。

7月のドコモ統合、10月のグローバル会社の再編、IOWNの推進などの支援をしっかり継続する。

NTTグループへのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

決議事項

・剰余金の配当の件

・定款一部変更の件

・取締役10名選任の件

監査役2名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

株主総会雑感

会社の業績は絶好調将来への夢が感じられる会社からの説明を受けました。

それに対して、株主からの質問にはちょっとがっかりしました。

「議長からの一言」として株主総会に相応しい総括をしなければならなかったのもやむを得ません。

NTTの株主構成において個人株主の割合は約16%と多くはありません。

けれども、数多くのサイレントマジョリティの中には心ある株主が少なくないと信じています。

次回からは企業価値の向上に資する質問が増えることを願っています。

⑷ 2021年6月の株主総会

第36回定時過分主総会 2021年6月24日(木)グランドプリンスホテル新高輪

ライブ中継参加

事業報告の中で、ドコモのTOBの経緯や総務省接待事案に対する陳謝及び説明がなされました。

主な質疑応答

(事前質問に対する回答)

Q.コンプライアンス対策は?

A.会食の関するルールの設定。研修、事前及び事後のチェック

Q.総務省接待事案の責任の取り方は?

A.報酬減額及び厳重注意など

Q.モバイル市場における競争激化への対応は?

A.ahamaの契約が100万契約となるなど、予想以上に好調な状態である。

Q.グローバル事業の今後の見通しは?

A.NTTデータおよびNTTリミティドに対してコスト削減及び高付加価値化の推進をすすめる。

Q.役員報酬の改定とは?

A.固定報酬:賞与(金銭):株=5:3:2とすること。

(会場からの質問に対する回答)

Q.(財務大臣の代理の方からの)コンプライアンス対策は?

A.本事案を極めて重く受け止めており、高い倫理観をもって対応していきます。

Q.(パワハラが原因で退職に至ったと主張する株主からの)コンプライアンスがこわれているのでは?

A.(NTT西日本の副社長から)2006年の事案に対してはパワハラではないと認識。その後、ひとつひとつのパワハラの訴えに対しては真摯に対応し続けている。

Q.子会社や孫会社の給料をもっとアップしては?

A.毎年2%給料はアップしている。

Q.105円の配当の妥当性は?

A.株主に対する継続的な増配を重視している(2011年から継続増配)。

Q.株を買い増したくなるような夢のある話をしてほしい!

A.6GやIWONなどのグローバルな構想に従いR&Dの力やプロダクトにより世界的な課題解決に取組んでいる。

また、電気から光へエネルギー革命に通じるような世界初となる半導体を開発している!

採決

・剰余金処分の件

・取締役に対する業績連動型株式報酬等の額および内容決定の件

・取締役の報酬等の額及び内容改定の件

拍手多数で承認

・株主提案(取締役解任の件)

拍手なしで否決

⑸ 株主還元

配当

配当の推移は下記の通りです。

13年連続で増配です。

2023年3月期:120円

2022年3月期:115円

2021年3月期:105円

2020年3月期:95円

2019年3月期:90円

2018年3月期:75円

安定した増配はありがたいです。                     

株主優待

100株以上の2年以上の株主に対して所要のドコモポイントが付与されます。

2年以上3年未満:1500ポイント

5年以上6年未満:3000ポイント

エントリー制、口座開設&アンケートが必要かつ期間限定であり、毎年もらえるものでないところが特徴です。

保有期間が2年以上となる日を楽しみにしています。

自社株買い

2022年度は総額5000憶円強の自己株式取得を進めています。

1999年からの自己株式取得額は約5.1兆円となります。

NTTドコモの本社ビル】

3 株主としてのコメント

⑴ 気になったこと

 2020年にやる気のないNTTドコモの社長を解任してTOBを断行し、目を覚ましたNTT。

分割されるまでの輝いていたNTTが思い出されます。

1990年以降のバブル崩壊と分割以降の低迷30年を経たこれからのNTTに大いに期待しています。

ちょっと気になったのは、質疑応答の際に会社の回答の後に必ず沸き起こる拍手。

JALの時も拍手はありましたが、ふつうの株主からの自然な拍手でした。

TBSの時も会社回答の後に必ず拍手がありましたが、この時は、前2列にスーツ姿で座った複数の男性によるもので(同じような属性の方々でした)、こちらは”サクラ”だったと思います。

NTTの場合の拍手はどちらだったのか?ちょっと気になります。

思うに、心ある株主から

株を買い増したくなるような夢のある話をしてほしい!

という質問があったように、NTTは大勢の人々の愛で支えている面があると思います。

・日本が元気の良かった80年代を象徴する巨大企業

・電子立国日本の中核企業

・大学で電子工学を専攻した優秀な学生からの憧憬

 NTTの復活に期待を寄せる人は少なくないと思います。

世界の課題を解決するという意気込みをもって王道を歩み続けることを期待します! 

⑵ 雑誌の記事について

ある雑誌にて

”NTTが完全子会社化したドコモからキャッシュを搾り取る”

という批判的な内容の記事を目にしました。

でも、そもそもみんな電電公社

それが日米経済摩擦を背景に強過ぎるという理由でNTTグループを分割してきたのが失われた30年。

これに対して、米中対立を背景に日米の協力関係が緊密化しているのが昨今の流れ。

当然、かつてのNTTが戻って来るのに何か問題でもあるのでしょうか?

左翼系の批判記事は、「公共性」と「起業性」を備えたNTTの実現の証左と認識しています。

【総会会場でいただいた水と資料】

4 まとめ

NTTについて述べてきました。

業績も絶好調で株主還元にも積極的な日本を代表する会社です。

同時に、単に株主に富をもたらしてくれるのみならず、日本ひいては世界の発展に大きく貢献する会社と認識しています。

株主として応援を続けます。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産運用 #資産運用 #NTT #IOWN #APN #株式25分割 

  

SUBARU【7270】〜株主総会雑感

初投稿:2021.7.7、更新日:2022.1.12、2022.7.13

こんにちは!

この記事は、スバル(7270)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

なお、2022年6月の株主総会のライブ中継を視聴した内容を追記し記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・伝統と技術力

・あらゆる部分最適全体最適にはかなわない!

【目次】 

 【ソルティア@東京マラソン受付会場にて】

                     

1 スバルについて

⑴ 会社概要

北米に強い自動車メーカーで、安全技術に強み。

トヨタ筆頭株主です。

総資産3.4兆円、売上高2.8兆円、時価総額1.7兆円の事業規模です。

PBRは0.92倍と市場からは厳しめの評価。

沿革

もともとは軍用機メーカーとして100年以上も前にスタート。

中島飛行機製作所として、第2次世界大戦中は東洋最大の航空機メーカーでした。

一式戦「隼」などの名機を生産。

創業者は中島知久平氏(上の銅像の写真の人物)

経営理念等

●経営理念

”お客様第一”を基軸に「存在感と魅力のある企業」を目指す

●提供価値

安心と愉しさ

●ありたい姿

笑顔を作る会社

セグメント

●自動車事業

●航空宇宙事業

●その他(不動産)

中期経営ビジョン「STEP」

・2018~2025

●「組織風土改革」

●「品質改革」

●「SUBARUづくりの刷新」

資本政策

・主力市場の米国でのシェア5%

・業界高位の営業利益率確保(8%)を目指す

・研究開発支出:1,200億円レベル/年

・ネットキャッシュ2月商分

自己資本比率は50%以上

ROEは15%以上を目指す

・連結配当性向:30~50%

⑵ 株主になったきっかけ

自動車会社の中で北米に強くコロナ収束と円安の恩恵を受けられると考えて2021年に株主となりました。

配当も2.5%と比較的高いと考えたためNISA口座で保有

技術力の高さと安全に対する姿勢も応援しています。

⑶ 2022年3月期の経営分析

当期の業績は減収減益

部品の供給制約の継続が主な原因とのことでした。

ちなみに、トヨタは売上高、営業利益、利益ともに過去最高益とのこと。

収益性

・売上高総利益率:18%

売上高営業利益率:3%

収益性は高くありません。

昨年からの改善も緩慢です。

ちなみにトヨタ売上高営業利益率は10%

同業他社と比較しても収益性の低さは明らかです。

半導体不足で生産ができないことが課題となってますが、売れ出してからの収益性についてもモニターしていきます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):240%

自己資本比率(30%以上が望ましい):54%

安全性については問題はありません。

効率性

・有形固定資産回転率:3.26

昨年と顕著な変化はありません。

平均的な効率性を維持していると考えます。

⑷ 2021年3月期の経営分析

収益性

売上高営業利益率:4%

安全性

流動比率:227%

・負債比率:91%

自己資本比率:52%

コロナ禍に直撃されても財務面は問題なさそうです。

効率性

・売上債権回転率:8.28

棚卸資産回転率:6.75

・有形固定資産回転率:3.37

製造業の平均と比較してもそれほど大きな差は認められませんでした。

お金の効率的な使い方は平均的と言ってよいと思います。

中島記念公園】
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2 株主総会

⑴ 2022年6月の株主総会

第91期定時株主総会 2022年6月22日(水) EVENT SPACE EBiS303

ライブ配信を視聴しました。

社長による説明の主なポイントは下記の通り。

・役員、監査役の紹介(珍しい)

・部品不足による減収減益

・バックオーダー(受注残高)多数

・航空宇宙部門の需要回復待ち

・中期経営ビジョン(STEP):組織風土改革、品質改革、SUBARUらしさの追求

主な質疑応答

【事前】

Q.バッテリーEVを中心とした脱炭素の取り組みについて

A.当初は矢島工場の混流ラインで生産し、近い将来専用ラインを立ち上げる。

【会場】

Q.北米事業の展開について

A.バックオーダーは5万台(1ヶ月分)ある。

また、計画は94万台だが、要望は110万台以上ある。

北米は、ご安心下さい。

Q.中国ビジネスの見通しについて

A.以前は年間5万台を生産していたが今は2万台。

現地に生産工場を有していないことが原因。

中国市場は北米市場との親和性もあるので、状況を見ながら事業展開を続ける。

Q.株価とIRの遅れについて

A.例えば減産のニュースがトヨタで発表された後に遅れてIRを出すことで2度株価に影響を与えているという指摘は真摯に受け止める。

生産については6、7月は通常通り実施する予定である。

Q.半導体不足への対策について

A.設計変更サプライチェーン見える化等で対応している。

Q.モータースポーツへの復帰は?

A.モータースポーツへ参加する意義には、ブランドアップ技術開発がある。

現在、マイナーな大会に参加しているが試作車を走らせることができるので技術力の向上に大いに貢献している。

Q.女性経営者について

A.数合わせの登用はしない。

また、女性の嗜好を取り入れたクルマ作りにも力を注いでいる。

北米ではフォレスターのオーナーの7割が女性である。

Q.北海道で使えるEV車について

A.寒冷地での電池の消耗については発展途上の分野である。

移動の自由を提供する会社として要望に応えるべく頑張る。

Q.5年前に生じた完成検査問題(燃費改ざん)について

A.コンプライアンス徹底ということで組織風土の改革に努めている。

終わりのない取り組みではあるが、風通しの良い、何でも言い合える会社への手応えを感じている。

決議事項

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・取締役9名選任の件

監査役1名選任の件

・補欠監査役1名選任の件

・取締役に対する譲渡制限付株式の付与のための報酬決定の件

拍手を持って賛成・可決されました。

株主総会雑感

株主の質問は車好きで車に精通している方が多かったご様子。

質疑応答を視聴していていろいろと勉強になりました。

ただし、その車好きが、実は会社の経営に対してどこまで寄与しているのかについて疑問を感じました。

というのも、ドラッカーの言葉で

【あらゆる部分最適全体最適にかなわない】

というように、グループ全体を俯瞰する広い視野が何よりも重要です。

トヨタとの差は、全体を見渡して”想定外”の影響を局限できたかどうかの違いであると考えます。

今回、半導体等の部品の供給不足については対策が語られていました。

でも、次の問題は材料費の高騰

それに対する事前準備はどこまで進んでいるのか?

株主からIRが遅いという指摘がありましたが、全体的に経営のスピードも良くわかりません。

より幅広い視野を持った全体最適に資する経営を期待します。

中島飛行機製作所の創業者 中島知久平氏銅像

⑵ 2021年6月の株主総会

第90期定時株主総会 2021年6月23日(水)ウエスティンホテル東京

参加せず。

⑶ 株主還元

配当

一株につき28円

配当性向は56.1%      

金山城跡地 日本100名城のひとつ 山城】                 

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3 株主としてのコメント

 ⑴ 人の命を預かる真面目な会社

招集通知は70頁に及ぶカラー印刷で、写真、図、表を駆使しながら細かいデータもしっかりと盛り込まれており、読み応えがありました。

株主に対する説明責任をしっかりと果そうとする姿勢の表れと思います。

そもそも、車というのは人の命にかかわるもの

車メーカーとしてとての真面目さが伝わってきました。

特に、中期ビジョンを示すとともに資本政策で数値目標を出している点も評価できます。

⑵ トヨタとの共同開発車ソルテラ(SOLTERRA)

水平対向エンジン等ユニークなエンジンに特徴を持つスバル。

時に心寂しいひとから、脱炭素時代の厳しさを指摘されることもあります。

けれども、しっかりと電気自動車にも取り組んでいます。

トヨタとの共同開発車ソルテラは2022の年央ごろに発売予定とこのと。

トヨタとスバルの”いいとこどり”したEV車、楽しみです。

⑶ 株主通信を読んで感じた不満と不安

2021年の秋に、第91期株主通信(2021.4.1〜2021.9.30)が送付されてきました。

半導体不足を理由に下方修正したことが記載されていました。

一方で、自動車メーカーの中でもスバルは他社に比べて半導体確保については”出遅れている”と報じられています。

”株主通信”にはその”出遅れ”についての原因の究明やそれを取り除いた上での対策いついての言及ががなく精神論・抽象論で終始されていて、説明責任に対する不満を感じています。

もう一つの不満は、

『株主様限定イベントとしたSUBARU技術説明会〜SUBARUの「あんしんと愉しさ」を支える技術開発 その最新情報をお届けします』

についてです。

・何故、1000名限定なのか?

・何故、全株主を対象としないのか?

・何故、2022年3月21日1600〜1700なのか?

・何故、株主通信送付後速やかにイベントを実施できないのか?

・何故、リアル視聴なのか?

・何故、録画配信しないのか?

・1600〜1700に時間を都合できる株主がどれほどいると想定しているのか?

などなど

スバルは技術力は高いと考えますが、半導体で他社に出し抜かれていることから営業力が弱いこと推測されます。

同時に、このイベントから企画力も期待できないと感じました。

一般的に、自動車業界で企業が生き残るにはデザイン力(構想力)ビジネス構築力が不可欠と言われています。

エンジニアこそビジネス感覚が必要とされています。

その意味で、今回の株主限定イベントに不満を感じます。

最後は、株主通信を読んだ不安について。

A2版の1枚が身の裏一面が「SOLTERRA」の広告でした。

株主=消費者ではありません。

株主通信を商品の広告にしてしまってどうするんですか!?

もっと他に、伝えることはないの?

良い商品やサービスは当たり前。

株主が知りたいのは、それを生み出す”仕組み”や会社の成長ストーリーです。

株主へのメッセージとして、ビジネスの仕組みや成長戦略に対する説明の代わりに商品のカタログを掲載出来てしまう経営感覚。

不安です。

東京マラソンで先導車として走るソルテラ】

4 まとめ

何故、同業他社であり筆頭株主トヨタが売上高、営業利益、当期利益において過去最高益だったのに、SUBARUは減収減益だったのか?

「あらゆる部分最適全体最適には敵わない」という言葉はよく耳にします。

SUBARUが戦中、一式戦「隼」などの名機を生み出し、東洋最大の航空機メーカーだったことを考えるとその凋落の原因には歴史的に全体最適の発想の希薄さがあったのだろうと推測します。

それは現在においても同じ。

高い技術力はあるものの、半導体で出遅れている営業力や、遅れが指摘されたIRやセンスのない株主通信に象徴される情報発信力不足、その場さえ誤魔化せれば良いという発想生じた完成検査の不正などは、狭い視野でしか物事を考えられないことの証左です。

「ピンチはチャンス」

この厳しい環境をうまく捉えより広い視点を持って全体最適を目指す企業となることを要望します。

お読み頂き、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産運用 #スバル #SUBARU #ソルテラ #東京マラソン #EV

  

ヴィスコ(6698)について~経営者と投資家の相互理解を考える

こんにちは!

 

この記事は、ヴィスコ(6698)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

 

・技術力があり収益性も高く財務基盤がしっかりしている会社

・ちょっと変わっている点

  

【目次】

 

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1 ヴィスコテクノロジーズについて

⑴ 会社概要

画像一筋!

それがこの会社の企業理念です。

画像処理技術に強みを持つ、生産ライン向け外観検査装置の研究開発型 Bto B企業。

 

⑵ 株主になったきっかけ

ラジオ番組での推奨をきっかけとして興味を持ち、数年前に株主となりました。

高い技術力を背景とした大化けに期待しましたが、株価は低迷を続けています。

会社四季報のチャートでも2018年からなだらかな下落トレンドを継続しおり、そろそろ反発が欲しいところです。

 

⑶ 経営分析

株主総会招集通知記載の連結計算書類をもとに簡単な経営分析をしてみます。

 ■収益性

売上高営業利益率:17%

収益性が高く優良株と言えます。

売上高、営業利益ともの上場来最高額を計上したとこのとでした。

■安全性

流動比率:469%

・負債比率:38%

自己資本比率:72%

盤石な財務基盤です。

■効率性

棚卸資産回転率:5.88

製造業の平均が10前後なので製品の在庫が多め(販売に苦戦)する傾向があるのかもしれません。

 


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2 株主総会

⑴ 株主総会

第18回定時株主総会 2021年6月24日(木)ベイサイドホテルアジュール竹橋

 

株主総会で、ちょっと変わっている点がありました。 

「コロナ対策として、円滑な議事進行のため、ご質問は事前受付性とさせていただきます。」

招集通知に書いてあった文言。

会場参加の株主から事前質問の受付は初めての経験。

ところが、受付でもそのような案内は無く、参加した株主もびっくりした様子でした。

結局、会場からの質問を受付てもらいましたが、あまり良いやり方とは言えないと思いました。

 

主な質疑応答

Q.ライバル会社はどこか?

A.強いて言えばキーエンス

Q.自社の強みは?

A.特許、デジタル技術、アナログ技術(光学レンズ製造ノウハウ)

Q.取り組むべき課題として知名度向上が上がっているが、他社が行っているような資本業務提携は考えていないのか?

A.具体的なことは申し上げられないが、資本業務提携によって知名度と株価が上昇した事例があることは認識している。

 

⑵ 株主還元  

 ■配当

一株当たり8円

 

 

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3 株主としてのコメント

まだまだ成長途上の会社ですが、高い技術力を有し、収益性も高く財務も盤石なので将来が楽しみな会社です。

B to Bの会社でもあるので、知名度が低いことが難点かもしれません。

会社もそのことは意識している様子でした。

 

総会に参加して、社長の喋りはあまり上手ではないことは良く分かりました。

正確に伝えようとする意識が強すぎて、ちょっと分かり難い表現に陥っていたようでした。

特に、

「自社の光学レンズに関する素晴らしさを普通の人に理解していただくことは不可能」

という趣旨に発言がありましたが、やってみないとわからいのでは?

それに、

「この光学レンズはこの道40年の職人が製造している・・・」

というような説明だけでも、間接的に技術力の高さを伝えることはいくらでもできます。

 

知名度向上に関して、大手大企業との資本業務提携を推奨する株主もいましたが、会社も積極的に投資家に対する情報発信に努めていただければと思います。

経営者と投資家の相互理解が深まることで、成長がさらに加速すると信じます。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

※この記事を読まれて、良かったと思われる方は★を押していただくと励みになります。

 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #ヴィスコテクノロジー

  

2021年6月の投資のふりかえり

こんにちは!

 

6月の投資による含み益は回復しました。

 

・6月の株式投資の含み益は約112万円(本年の含み益は約44万円)

・6月の株式投資では売却はしませんでした(本年の確定した利益は約61万円)。

 

原因は、日本のワクチン接種が進んだことにあると考えます。

投資についてのスキルアップのために6月の投資を振り返ってみたいと思います。

 

なお、エビデンスとしてスクリーンショットを掲載していますが、”参考程度”にしていてください。

ご存じの通り、”スクリーンショットはアプリを使えば容易に改ざん”できます。

スクリーンショットで儲けたという話が”事実”であると単純に信じない方が”無難”かと思います。

 

【目次】 

 

 

【シャングリラ東京からのおもてなし】  

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1 株式の売買 

⑴ 売却

なし 

⑵ 購入

・テセック(特定口座、3月決算):100株

 

  

【マネーフォワードからの抜粋】

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 株式については、V字回復している様子が分かります。

 

さらに、株式の評価額が3100万円近くなっています。

過去最高値を更新中。

保有している株価が上昇したことと、売却した株式が無かったこと、さらにテセックを購入したためです。 

 

2 配当

WOWOW 8,000円(100株)

三菱ケミカル 1,200円(100株)

マネックス 2,000円(200株)

オリックス 17,200円(400株)

・SBI 20,000円(200株)

・JALCO 1,000円(500株)

・コムチュア 775円(100株)

NTTデータ 900円(100株)

リクルート 1,050円(100株)

JR東日本 3,985円(100株) 

・デンカ 6,500円(100株)

・明星電気 1,400円(200株)

・スバル 2,800円(100株)

・ヴィスコ 800円(100株)

・日本M&Aセンター 3,000円(200株)

・NTT 5,500円(100株)

コロワイド 2,500円(500株)

サンマルク 2,200円(100株) 

・TAC 300円(100株)

ENEOS 1,100円(100株)

・WDI 800円(100株)

アールビバン 1,500円(100株)

東急不動産 800円(100株)

三越伊勢丹 600円(100株)

イー・ギャランティ 2,200円(100株)

・日本ドライケミカル 2,050円(100株) 

・TBS 1,500円(100株)

・日本モーゲージサービス 8,000円(400株)

三井不動産 2,200円(100株)

三菱UFJ 6,250円(500株)

フォーカスシステムズ 1,900円(100株)

 

  合計 109,510円

 

沢山の配当金を頂けて素直にありがたいと喜んでいます。

一方で、これだけのキャッシュを頂いても、この低金利の世の中では複利の効果が効きません。

配当金を速やかに活かす仕組みづくりが大切だと実感しています。

 

3 株主優待

6月に届いた主な株主優待は次の通りです。

 

オリックス:ふるさと優待

・WDI:会員カード、割引券

サンマルク:会員カード

コロワイド:10,000円相当の優待ポイント

・ライザップ:優待ポイント

などなど

こちらも記事として取り上げていきたいと思います。

 

4 株主総会

6月に実施された持株の株主総会は以下の30社です。

 ・JAL(記事アップ済み)

NTTデータ(記事アップ済み)

リクルート(記事アップ済み)

・デンカ(記事アップ済み)

JR東日本(記事アップ済み)

WOWOW(記事アップ済み)

・スバル

・NTT

三菱ケミカル

コロワイド

・日本M&A

・ヴィスコ

オリックス

三越伊勢丹

東急不動産

ENEOS

・TAC

・WDI

・ライザップ

・三菱HCキャピタル

マネックス

・JALCO

イー・ギャランティ
・TBS

・SBI

三菱地所

三井不動産

三菱UFJ

フォーカスシステムズ

・日本モーゲージファンド

 

沢山の株主総会に参加させていただき、さまざまなインスピレーションを得ることが出来ました。 

総会に参加した企業を中心に、持株会社の記事を引き続きアップする予定です。

ご期待ください。

 

5 投資信託等(iDeCoを除く)

 長期・積立・分散投資を実施しているのは次の8社です。

積立投資を始めた年月も表示しています。

 

・ウエルスナビ :15万円/月(月5回) 

 2019年10月~:21カ月

セゾン投信:20万円/月(毎月4日、8日)

 2020年2月?~:17カ月

SBI証券で投資信託『ひふみプラス』:2万円/週(毎週金曜日)

 2020年6月~:13カ月

さわかみファンド:1万円/月(毎月1日) 

 2020年8月~:11カ月

コモンズ投信:4万円/月(毎月1日) 

 2020年9月~:10カ月

マネックス証券eMAXIS Sim米国株式(S&P500):10万円/月(毎月1日)

  2020年9月~:10ヵ月

楽天証券でiFreeNEXT NASDAQ100インデックス:2万円/月

 2020年12月~:7カ月

コインチェックビットコイン積立:1万円/月 (毎月1日)

 2020年12月~:7カ月

 

現在の積立投資は毎月約63万円です(先月までは、セゾンポケットで購入していた投信を加えていましたがマネフォに反映されないので外しています)。

 

下の図のように複利の効果が活かせる投資信託等の額が1,500万円を超えました。

コア・サテライト戦略として

・投信8割、株式2割

を目指しています。

まだまだ、理想とするバランスには程遠いですが着実に積み上げていきたいと思います。

  

【マネーフォワードから抜粋】

f:id:cogepan20:20210705102139j:plain

 

6 貸株金利 

SBI証券にて貸株をしています。

 

 6月の金利受取額 5,512.82円

 

ちなみに、持株の中の高金利銘柄の4月→5月→6月の推移は

 

・サンアスタリスクは8.5%→10.25%→8.75%

ペッパーフードサービスは8.0%→7%→6.25%

 

上記2社については、高い金利を払ってまで空売りして儲けようとする人が減ったののではないかと推察します。

7 気づき

 6月の投資についての”気づき”は次の2点です。

 

⑴ 投資の王道~長期・積立・分散投資

富を得る手段としては人的資本(頭脳労働力、肉体労働力)を労働市場に投入することと金融資本を金融市場に投入する2つがあります。

自分だけでなくお金にも働いてもらい富を得る仕組みを整えることは大切ですね。

4月、5月そして6月も一時的に株価が大きく下落する月が続いています。

長期・積立・分散投資が急落時に平均購買単価を下げてくれました。

さらに、投資を継続することで複利の効果が活かされ運用利回りの最大化につながっています。

 

⑵ 投資信託取り崩しの開始(セゾン定期便の開始)

セゾン投信で積み立てている

・セゾンバンガードグローバルバランスファンド

・セゾン投資の達人

この2つの投資信託がそれぞれ200万円を超えたので取り崩しを開始しました。

一般的に取り崩しについては、定額、定口、定率の3つがあります。

今回は、期間を重視する定口を利用し、10年で取り崩しが完了する設定としました。

振り込まれた金額は、2つの投資信託を併せて約4万数千円

一方、20万円の毎月の積立投資も継続しています。

積立金額を減額しなかったのは、

・定期積立

と同じような運用を目指したからです。

具体的には、10万円を今使うのではなく、定期積立で3年間運用して11万円にしてから使うようなイメージです。

まだ、セゾン定期便自体も始まって日が浅いサービスなので研究しつつより良い仕組みづくりを目指したいと思います。

 

 

 

最後に

7月になりました。

今後の株価にとってプラスの材料は

・ワクチン接種率の増加

・オリンピック・パラリンピックの盛り上がり

衆議院選挙

などがあ挙げられます。

 

反対にマイナスの材料は

・テーパリング(金融緩和の縮小)

・チャイナショック(中国共産党創立100周年記念行事終了)

 

注意深く投資を継続していきます。

 

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。

 

#資産形成 #資産運用 #投資 #株式 #株主総会 #配当 #株主優待 #投資信託 #ロボアドバイザー

  

WOWOW【4839】~株主総会雑感(長期業績低迷)

初投稿:2021.7.4、更新日:2022.1.16、2022.7.8、2023.6.30

こんにちは!

この記事は、WOWOW【4839】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2023年6月の株主総会ライブ配信で視聴した内容を追記し、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・システムに関するトラブルや懸念が続く背景 

・動画配信の位置づけは?

★★★★

【目次】 

f:id:cogepan20:20210619081910j:plain                    

1 WOWOWについて

⑴ 会社概要

日本初の民間衛星放送会社です。

売上高771億円、総資産970億円、時価総額328億円の事業規模です。

PBRが0.48倍という低さ。

しかも、東証からの改善指導中にもかかわらず去年よりも低下していることは問題です。

長期ビジョン「10年戦略」

コンテンツがコミュニティを生み、コミュニティが文化を作る!

中期経営計画(2021ー2025年度)

 会員事業構造の再設計「映像メディア業」→「コンテンツ・コミュニティ業」へ

重点取組み

1 コンテンツ

2 メディア・サービスの変革

3 コミュニティ・サービスの拡充

4 エンターテイメント・サービスの進化

⑵ 株主になったきっかけ

 WOWOWオリジナルドラマが見たくて、10年以上前に株主となりました。

それ以降、WOWOWの株主と視聴者をずっと続けています。

⑶ 2023年3月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:34%

売上高営業利益率:4%

比較的粗利は悪くないと思いますが、営業利益率は低めです。

毎年、収益性が低下していることが懸念されます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):230%

自己資本比率(30%以上が望ましい):69%

安全性については昨年以上に、短期的にも中・長期的にも問題はなさそうです。

ただし、個人的には、無駄に資本を溜め込むよりは、投資を積極的に行い、収益性と資本効率を高めた方が良いと思います。

効率性

・有形固定資産回転率:6.9

情報通信業界の平均レベルであり、前期からの若干の上昇は新規の投資がなされていないことの証左と捉えています。

⑷ 2022年3月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:39%

売上高営業利益率:7%

比較的粗利が高くビジネスモデルは悪くないと思いますが、営業利益率は低めです。

しかも、昨年よりも収益性は悪化しています。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):219%

自己資本比率(30%以上が望ましい):67%

安全性については昨年同様、短期的にも中・長期的にも問題はなさそうです。

効率性

・有形固定資産回転率:6.52

情報通信業会の平均値が6.38であることを考え合わせると、効率性については平均的な経営がなされていると思われます。

⑸ 2021年3月期の経営分析

今期は減収減益でした。

コロナ禍でスポーツなどが中止・延期されたことに伴う加入者数の減少が業績低迷と説明されています。

収益性

売上高営業利益率:9%

10%あれば成長企業と言われています。

健闘していると思います。

安全性

流動比率:214%

・負債比率:117%

自己資本比率:68%

財務基盤も問題ありません。

効率性

・有形固定資産回転率:6.22

有形固定資産を取り上げて効率性に着目していますが、比較的上手にお金を使っているように思えます。

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2 株主総会

⑴ 2023年6月の株主総会

第39回定時株主総会 2022年6月21日(水) 都市センターホテル

ライブ配信を視聴しました。

業績は減収減益。

しかも長期の下落トレンドに歯止めがかかっていません。

会員が12万人減少とのこと。

苦戦の原因として、大型動画配信サービスの参入による価格競争や、ユーザーニーズ変化の加速などが挙げられていました。

対策としては、多様なジャンルにおける質の高いコンテンツに磨きをかけることやアマゾンFIRE TVからの加入などのマーケティング等に力を入れるとのことでした。

主な質疑応答

【事前】

Q.株価について

A.申し訳ありません。

消耗線で苦戦していますが、250万人の顧客をベースに対話しつつ巻き返したい。

Q.自社株買いについて

A.2月に実施した。

今後も適時実施する。

Q.株主優待について

現状を維持する。

Q.減配について

A.戦略的投資のために30円に減配とする。

Q.差別化について

A.独占放送、オリジナルコンテンツ、放送と配信によるダブルスクリーン対応、体験価値などが挙げられる。

Q.女性取締役の増加について

A.頑張る。

Q.株式を保有しない社外取締役について

A.社外取締役は経営者としての資質を基準に選定している。

Q.コールセンターの対応改善について

A.改善を強化していく。

Q.スペインサッカーの放送終了について

A.個別コンテンツの取捨選択は総合的に判断している。

【会場】

Q.水滸伝のドラマ化、コミュニティづくりについて

A.中国ロケが必要であったがコロナ禍で行けず滞っていた。

ただ、キングダムではキャストが中国に行かなくても映画が作られている。

同様な手法で制作するので今しばしお待ちください。

Q.テニス中継について女子の試合が少ないのでは?

A.大坂なおみ選手の試合は全て実施した。

4大大会は男女ともに厳選している。

また、放送以上に配信では多くカバーしている。

決議事項

・取締役8名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

株主総会雑感

業績がここ5年くらい低迷を続けていますが、競争激化は前から予想されたこと。

その問題に真摯に取り組んで来なかったから、業績低迷は必然と思っています。

多くの会社は生き残りのために、事業ポートフォリオを拡充したりしています。

テレビ朝日やTBSも、放送のみならず不動産で多くの収益を上げていることから何も学んでいないのでしょうか?

放送とテレマーケティングだけでは戦略的に厳しいと思います。

⑵ 2022年6月の株主総会

第38回定時株主総会 2022年6月22日(水) 都市センターホテル

ライブ配信を視聴しました。

冒頭、社長からプライム市場に移行したとの報告がありました。

メディアコンテンツ事業が減収・減益だったものの、テレマーケティング事業が増収・増益であったためトータルで増収・増益とのこと。

ただし、加入者が11万人減少したということが気になります。

対処すべき課題として

・コンテンツの強化:オリジナル、独占性、外部パートナーとの協業

・メディアサービスの改善と拡充:参加、体験

・収益性確保

の3点を強調していました。

主な質疑応答

【事前】

Q.収益拡大への具体的な取り組みについて

A.ドラマで好評だった『アキラとあきら』の映画化などがある。

Q.配信における差別化について

A.スポーツや音楽の生中継などさまざまなジャンルを扱っているのが当社の強み。

Q.女性役員の登用について

A.今後の検討課題としているのでご理解いただきたい。

【会場】

Q.株主優待の継続について

A.株主優待は株主還元という位置付けではなく事業を理解してもらう趣旨で実施している。

中止するつもりは無い。

また、株主優待の廃止についての提案はない。

Q.優秀なプロデューサーのネットフリックスへの移籍について

A.残念なことではあるが、クリエイターからも選ばれる会社を目指していきたい。

Q.(サッカーの)代理人を対象としたドキュメンタリー番組について

A.興味深いテーマであり検討する。

Q.監査等委員会への移行について

A.経営の透明性と迅速性の向上が期待される。

デメリットはない。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役11名選任の件

・監査等委員である取締役4名選出の件

・取締役の報酬限度額設定の件

・監査等委員である取締役の報酬限度額設定の件

・取締役に対する譲渡制限付き株式付与のための報酬決定の件

拍手を持って賛成・可決されました。

なお、新役員の紹介の際に拍手がなかったのはちょっと寂しかった。

けれども、閉会に際しては拍手があったので安心しました。

加入者の11万人減少について

ここ数年で社長の表情が最も硬い株主総会でした。

加入者数11万人減少がよほど効いたものと推察します。

長期株主としてはこれまで競合他社との差別化の強化や配信の拡充を訴えたのに、現経営陣があまり真摯に取組んでこなかったのである意味必然の結果と考えています。

ガバナンスを高めるために会社の機関設計を監査等委員会設置会社へ移行することも当然だと思います。

それでも、経営には不満を持っています。

例えば、いまだに東芝スマートテレビではWOWOWのオンデマンドが視聴できません。

今回の件で、経営陣が危機感を持って経営に当たることを希望します。

株主優待と株主還元の関係について

興味深かったのは、株主優待は株主還元ではないという会社の主張です。

そういえば以前、会社の商品・サービスを消費者に理解してもらう目的の株主優待という位置付けを他の会社で伺ったことがあります。

その際の予算科目は、利益剰余金ではなく販売管理費だったと記憶しています。

株主還元なら利益の公平さということで株主優待について疑問を持つ株主がいることは理解できます。

けれども、”広報”の一環として販管費と用いた株主優待という位置付けを明確にして企業価値の向上に努めることは良い取り組みだと思いました。

⑶ 2021年6月の株主総会

第37回定時株主総会 2021年6月22日(火) 都市センターホテル

ライブ中継あり

質疑応答

Q.全仏オープンの決勝戦におけるシステム障害についての改善状況は?

A.アクセス集中によるサーバーダウンがシステム障害の原因。

  システムの増強に注力中。

⑷ 株主還元                        

配当

配当の推移は下記のとおりです。

2023年3月期:50円

2022年3月期:60円

2021年3月期:80円

2020年3月期:80円

2019年3月期:80円

減配基調が続いており、経営がうまくいっていないことを物語っています。

株主優待

100株以上が対象

⑴または⑵を選択。

権利確定月は9月

⑴ 3カ月の視聴料無料

  2年以上の継続所有の場合4か月の視聴料無料

⑵ オリジナルクオカード2000円分

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3 株主としてのコメント

⑴ WOWOWの良さ

自分が感じているWOWOWの良さは、オリジナルドラマ世界中の映像の目利きの2つです。

地上波では見られないシリアスな社会ドラマは約10年見続けています。

また、映画のみならずスポーツ、海外ドラマ、演劇、ドキュメンタリーなど、WOWOWがその目利き力を発揮して選択してくれた映像も楽しみにしています。

基本的にWOWOWの番組には満足しています。

けれども、WOWOWの経営については不満を抱いています。

加入者が減少し業績が低迷する理由は何でしょうか?

2年前の株主総会で、成長ストーリーが必要だと提言したことがありますが、その後、長期ビジョンや中期経営計画は発表されています。

もちろん自分の発言で出てきたものではないとは十分承知しておりますが、自分の懸念事項を伝えることで、少しでも会社の経営改善につなげればと思い業績低迷の理由を考えてみました。

⑵ WOWOWの業績低迷(加入者数減少)の理由

テレビのリモコン

最近のテレビは、リモコンに動画配信のボタンが標準装備されています。

YouTube、ネットフリックスやアマゾンプライムディズニーチャンネルなどがありますが、何故かWOWOW配信ボタンはありません。

動画配信全盛期の今日において、会社は今まで通り放送を重視し、配信はおまけ程度に考えているのでしょうか?

視聴者の動向を考えれば、テレビのリモコンのボタンに至るまでマーケティングを徹底し加入者数アップを目指す姿勢に欠けているように思えます。

CTOの不在

今回の総会でシステムダウンについての指摘がなされました。

視聴者の信頼を損ねてしまっては加入者の減少はある意味当然の結果かもしれません。

完全に技術的な問題です。

この他にも、WOWOWオンデマンドのアプリがiPhoneの機種転換に対応するのが著しく遅いという”問題”を個人的に経験してきました。

さらに、最近のアンドロイドテレビを購入しましたが、WOWOWオンデマンドのチャンネルはインストールできたのに、”未対応なのでしばらくお待ちください”の状態。

自分の中では、WOWOWは技術革新に乗り遅れた企業となってしまいました。

取締レベルで技術に明るい人材は果たして何人いるのか?

CTOを設置し、技術に弱いWOWOWのイメージを払拭すべきです。

配信の扱い

個人的に配信について不満を感じた点が

会社のセグメントを見ても

・放送

テレマーケティング

の2つしかありません。

動画配信をより利用しやすくすることで加入者を増やそうとする発想はあるのか?

配信の位置づけが良く分かりません。

テレビのリモコンの動画ボタンにWOWOWが無いこともシステム障害も根本的な問題は配信をどのように位置づけるかについて、会社の方針が明確でないことが関わっているように考えます。

今のまま衛星放送だけに頼っていては時代とともにジリ貧になることは避けられません。

と言って、動画配信に社内のリソースをどこまで咲いているかも不透明で、腰が引けた対応が続いています。

もし、経営陣が放送会社だから配信がメインになることはちょっと…などと考えているとすれば言語道断です。

あの、アマゾンでさえネット通販ではなく、サーバーで大きな収益を稼いでいるのだから、WOWOW経営陣ももっと知恵を絞るべきです。

⑷  EPSの低迷

一株当たりの当期純利益の推移を示します。

17年3月期:251.9円

18年3月期:272.7円

19年3月期:192.0円

20年3月期:187.9円

21年3月期:108.9円

18年をピークに著しく低下していることが明らかです。

稼ぐ力が落ちているのはおそらくスマートテレビ時代に乗り遅れたことが原因の一つだと考えます。

そして、この先WOWOWはどうなってしまうのでしょうか?

凋落が続くのか?それとも復活出来るのか?

⑸  コンテンツを強化すれば復活出来るのか?

株主総会で会社の業績を上げるためにコンテンツの魅力を強化すると説明がされました。

そのアプローチによる復活には疑問を持っています。

例えば、スーパーの2強といえばイトーヨーカ堂とイオンですが、商品の魅力を追求し続けたイトーヨーカ堂は業績が向上せず、不動産と金融を強化したイオンはその成果が現れています。

百貨店についても、JFRが不動産会社であるパルコを完全子会社して不動産に力を注ぎ、百貨店と不動産の収入が1:1として生き残りを図っています。

ある意味、良い商品や良いサービスはビジネスの前提条件。

勝負はそれを生み出し消費者に届ける仕組みにあります。

その点で、配信について他者に出し抜かれたWOWOWの現経営陣には限界を感じます。

また、株主通信の関係会社の中にアクトビラを発見しました。

この動画配信会社がWOWOWの配信と何か関わりがあるのでしょうか?

ちなみに、このアクトビラ22年3月31日を持ってサービス終了となります。

それを機会に変化が生じるかもしれません。

⑹  いっそ配信事業を分社化しては?

ユニリーバという会社が紅茶部門を分社化しました。

意思決定の迅速化社員のモチベーションの向上に貢献しているとの報道がありました。

WOWOWの配信事業のスピード感の無さを解消するためにも分社化を含めた改革の必要性を感じています。

4 まとめ

10年近く前の株主総会に出席した際は、プライム、ライブ、シネマの3チャンネルを通じた将来への成長ストーリーの説明が実施され経営陣も自信に満ちていました。

また、解約率の多さについての問題点について株主からの質問や提言が集中し活気のある総会だったと記憶しています。

けれども今回の総会の様子をライブでも見ましたが、最近のWOWOWの総会は躍動感がありませんでした。

エンターテイメント企業でしょ!

個人的にはWOWOWの番組が気に入っており、今後も株主と視聴者を継続すると思います。

けれどもそれとは反対に、WOWOWの経営については疑問点や問題点がいくも目についてしまいます。

そんな課題山積の経営ですがそれらが改善されることを僅かに期待しつつ会社を見守っていきたいと考えております。

お読み頂き、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#株式 #投資 #資産運用 #株主総会 #株主優待 #WOWOW