こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

ソフトバンク【9434】〜株主総会雑感(テンポの良い質疑応答)

初投稿:2023.6.24、更新日:2024.7.18

こんにちは!

この記事は、ソフトバンク【9434】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・テンポの良い質疑応答

・AI、AI、AI・・・

【目次】 

ソフトバンクの所在地である東京ポートシティ竹芝】

                      

1 ソフトバンクについて

⑴ 会社概要

ソフトバンクやワイモバイルを展開する通信会社です。

売上高6.0兆円、総資産15.5兆円、時価総額9.7兆円の事業規模。

会社の付加価値(のれん、ブランド力)を示すPBRは4.27倍

前期よりも向上しており市場の期待の高さが伺えます。

LINE、ヤフー、ZOZO、ペイペイ、アスクルなどを子会社としています。

企業理念 

情報革命で人々を幸せに

ビジョン

「世界で最も必要とされる会社」を目指して

成長戦略

Beyond Carrier」

セグメント

・コンシューマー

・法人

・流通

・ヤフー・LINE

・金融

・その他

企業理念等は分かりやすく共感を持てるものです。

また、セグメントからは通信のみならず非通信にも注力していることが分かります。

⑵ 株主になったきっかけ

配当が良いことから2022年にNISA口座で購入しました。

購入後、含み益を抱えています。

なお、スマホは当社の利用はありませんが、LINE、ヤフー、PayPayは利用しています。

⑶ 2024年3月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:48%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):14%

前期に比べて粗利率は上昇し、営業利益率は低下しています。

ただし、恒常的に高収益な経営が続いていると考えます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):74%

自己資本比率(30%以上が望ましい):25%

前期同様に短期的にも中・長期的にも安全性については懸念される水準です。

ただし、巨大企業ゆえ致命的な状況にはならないとは思います。

NTTも同様な水準にあることから通信業界では珍しくないのかもしれません。

念の為、頭の片隅にでも安全性については気にかけておいた方が望ましいと考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:3.44

有形固定資産の金額も増えていますが、売上高の上昇が上回ったので高い回転率となっています。

比較的効率的な経営がなされていると推察します。

⑷ 2023年3月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:46%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):18%

収益性は高いです。

特に、営業利益率はNTTの14%よりも高い数値を出しています。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):78%

自己資本比率(30%以上が望ましい):25%

短期的にも中・長期的にも安全性については懸念される水準です。

NTTも良くないですがそれ以上に悪い数値です。

成長投資と親会社のソフトバンクのため高い配当を維持したことが財務に影響していると推察します。

そのように考えると、定款を変更して新たに転債型種類株式を通じた資金調達を実施せざるを得ない状況も理解できます。

効率性 

・有形固定資産回転率:3.53

NTTの2倍程度の回転率であることを踏まえると悪くはないと考えます。

【2024年6月の株主総会会場にて】

2 株主総会

⑴ 2024年6月の株主総会

第38期定時株主総会 2024年6月20日(木) 有明ガーデンシアター

会場が変わりましたが多くの株主が集っていました。

主なポイント

・(実質)増収・増益(PayPay子会社化の影響を除く)

・25年に連結営業利益1兆円を目指す。

・中期経営計画の達成には自信がある!

・社内の生成AIコンテスト(賞金1000万円)を6回実施し成果が出ている。

・”通信とAIの融合”、”通信とセンシングの融合”、”ユビキタス”を重視

主な質疑応答

【事前】

Q.株式分割の目的について

A.10〜20年先の若い株主を増やすため。

Q.株式分割が株価に与える影響について

A.業績を向上させることが株価対策になると考える。

Q.LINE yahoon資本関係の見直しについて

A.セキュリティ事案を踏まえネイバーと交渉中である。

合意を目指してできる限りのことをしていく。

Q.コンプライアンスにスキルを有するものが1名では少ないのでは?

A.監査役3名も頑張っている。

社長直轄のコンプライアンス組織もあり十分対応可能。

Q.女性の生え抜きの役員について

A.そもそも通信業界は男性が多く、現在、女性役員を育成中。

女性管理職比率は5%だったのが現在は9.2%に上昇。

将来は20%を目指す。

Q.取締役が慣れ親しんだメンバーになっていないか?

A.20年間、あまり変化していない。

携帯電話料金値下げを乗り越えたので、バトンタッチを考えていく。

Q.宮内氏に功労金は渡すのか?

A.宮内さんには現場指揮でしっかりとやっていただいた。

でも、労金は渡しません。

ごめんなさい(会場、笑)。

株式報酬で十分報いていると思う。

Q.シャープの堺にDCを作ることについて

A.次世代社会インフラの中核として期待できる。

これまではDCの親切に3〜4年かかってきたが、これからは5〜6年はかかる。

金額は未決定である。

Q.増配について

A.中計中の一株86円については自信がある。

先行投資終了後は増配も検討する。

Q.ソフトバンクの強みは?

A.LINE、ヤフー、ペイペイなど多くの国民が利用しているアプリを有する点が強み。

今後はネットワークの品質向上に努める。

Q.AI計算基盤投資の収益化について

A.投資回収は十分に可能。

Q.電力消費増大について

A.AIを活用した省エネに努めるとともに、将来的には電力提供できるよう努めたい。

Q.当社の生成AIのに差別化について

A.日本語ベースの強さがある。

Q.役員報酬の増加の理由について

A.3年に一度の中期報酬によるTSR(投資家に対する総合的なリターン)に連動した結果である。

Q.SBテクノロジーの親子上場について

A.TOBにより上場廃止予定である。

企業かつ向上のための事業ポートフォリオの見直しの一環。

なお、LINEヤフー、ZOZO、アスクルなどが上場しているが一緒が良いかどうかを検討し見直していく。

Q.10〜20年後のスマホ契約者の見通しについて

A.現在は3000万人で業界3位。

今後はもっと増加させていきたい。

Q.ガバナンス強化について

A.社外取締役過半数を超えていることに加え、親会社と子会社との関係でガバナンスが良い意味で強化されると考える。

Q.10分割はやりすぎでは?

A.役員の間でも異論があったし、色々な意見があるのは承知している。

我々はあらゆるパターンを考えている。

今後の成長のために実施した。

Q.LINEヤフーのシナジー効果について

A.競合他社が頑張っている中、健闘している。

Q.BCP対策

社長の得意分野である。

全国で6か所に拠点が分散されており、首都圏で大規模地震があっても関西圏の支援で運用は可能。

Q.SBGの株価の上昇に比べると当社の株価は冴えないのでは?

A.増益を続けることが株価上昇に通じると考える。

(孫さん)通信のSBも上がっています(頑張っている)!

【会場】

Q.新規事業への投資について

A.携帯電話値下げの影響を克服したのでAI関連の投資に注力する。

(孫さん)日本のために次の大技を考えている。

WeWorkのように大損もありますが、既存のPayPayなどとAIの連携などを考えている。

Q.スマホができない73歳の株主より

A.ショップでスマホについて習うチャンスがあります。

Q.自動運転関連3社間の連携について

A.やっていることはそれぞれ別であり、各社独自のブラックボックスもあり、基本的には情報共有していない。

Q.人材育成について

A.(孫さん)人は悩みながら磨かれる!

あるいは、全然違う分野からアイデアが出ることもある。

AIに関する社内のアイデアコンテストは中身も良く当社の誇れるイベント。

2年連続で1番だった人は何と東北の営業マン。

人材育成は重要である。

Q.電力供給について

A.国内では、ダム、堺工場でソーラパネルを引き詰めるなどケーススタディを実施している。

(孫さん)海外では、ソフトバンクエナジーが所要の検討を実施中。

Q.株式分割によってPayPay優待を提供する人が増えることについて

A.当社の株主は40歳以下が少なく、それらの人々に株主になってほしいという趣旨である。

PayPay優待で10億円のコストをかけてもそれを上回る収益があるので問題ない。

Q.ソフトバンクショップにおける男性差別(制服が支給されないなど)について

A.今この場で答えを持ち合わせないので確認させていただきたい。

当社としては男女平等と現場の声を生かすことを重視しているが、必要な見直しをしていきたい。

Q.当社のビックサイトのイベントのプレゼントがアマゾンの金券だったことについて

A.貴重なリーク、ありがとうございました(笑)。

早速、PayPay経済圏のプレゼントに変更させていただきます。

Q.高齢者ドライバー支援について

A.困り事をなくすことは重要と認識。

AIを駆使ししたスマートコーチなどが活用できるのでは。

Q.国内企業とのアライアンスについて

A.AIについては世界に比べると国内企業はまだまだ小さい。

よって現在は海外企業と協力することが重要と認識。

国内企業との連携についても必要な場合には手を握るが今はその段階ではない。

ただし、5Gジャパンなど宿敵、KDDIと手を組むことも一部で実施。

AIに必要な国内のデータはたくさん保有している。

いずれにしても、やれることやチャンスがあるなら全てやる姿勢でやっていく。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役11名選任の件

・補欠監査役1名選任の件

拍手を持って承認・可決されました。

なお、新任者とともに退任者の紹介・挨拶がなされました。

株主総会雑感

株主総会に参会するのは2年連続。

毎回、ネットを通じての質問に対してテンポよく社長(役員を含む)が回答するスタイルは素晴らしいと思います。

当社の状況はもちろん、通信業界やAI、半導体、エネルギーなど幅広く学びが得られました。

今年は昨年よりも会場からの質問を多く受けていたことは改善点だと思います。

それでも、質問が途切れなかったことは投資家の当社に対する関心の高さを物語っている証左と考えます。

また、孫さんについてはテレビを通じて”強気”のイメージがありましたが、WeWorkの投資失敗を素直に認めるなど謙虚な部分感じられイメージが変わりました。

情報漏洩事案などの不祥事もあるなか、建設的な意見や質問が株主から多くよせられたのも、当社の”誠実な”回答の積み重ねのお陰ではないかと推察します。

来て良かったです。

来年も参加したいと思います。

【2023年6月の看板】

⑵ 2023年6月の株主総会

第37回定時株主総会 2023年6月20日(火) 東京国際フォーラム

多くの株主が会場に集っていました。

議事運営は上手でした。

中期経営計画や成長戦略のプレゼンも上手だったと思います(その通りになるかどうかは別ですが)。

特に質問は、

・事前:12問

・インターネット:21問

・会場:5問

・合計38問

と、数多くしかも多様な論点から審議が尽くされていました。

なお、内容としては終始、AI、AI、AI・・・で、一貫していました。

また、当社のホームページでも動画で株主総会の様子が一般公開されていますが、会場からの株主の質問がカットされていることから、どんな質問があったかについては下記をご参照下さい。

主な質疑応答

【事前】

Q.Byond Carrierの進捗について

A.社長に就任した2年間で着実に進展している。

前期もコンシューマー部門以外で大きな収益を上げている。

法人についても好調である。

Q.増配について

A.約6000億円のフリーキャッシュフローの中から4000億円を配当に投じている。

増配(又は高配当の維持)はフリーキャッシュフローの増加にに依存する。

Q.社債型種類株式とは?

日本で初めて発行するものであり、株式の希薄化に配慮しつつ(既存株主に配慮しつつ)新たな資金調達を可能にするものである。

Q.チャットGPTの活用について

A.日本一生成AIを活用する会社を目指して取り組んでいる。

現在は、コールセンター等の一部業務で活用中。

Q.Zホールディングスの成長について

Zホールディングス(ヤフーとLINE)は当社の宝物であり、なくてはならないパートナー。

秋に両社のIDの共通化などの編成を通じて、より良きサービスの提供に努める。

Q.中小企業のデジタル化について

A.担当本部を設置し、アスクルの500万の顧客基盤を活かして注力している。

Q.スマートビルディングのビジネスチャンスについて

A.従来、ビルは竣工した時が最も価値が高かったが、スマートビルによって蓄積した様々なデータを活用することでビルの利便性(トイレや売店の混雑状況など)、ひいてはビルのかつを高めることができる。

そしてその活動をビルのみではなく、エリアに広げる活動も長崎スタジアム等で実施している。

Q.Pay Payの上場について

A.目指しているが、現時点では未定。

Q.顧客獲得の優遇策よりも既存客の優遇策を重視すべきでは?

A.長期契約の顧客についてはスーパーペイペイクーポン提供等のサーブスを提供しており、さらなる拡充に努める。

Q.補欠監査人を選出する理由

A.当社の株主の数が多くなってきたため、監査人に欠員が出た時に総会を開いて多くの株主のお手間を取らせないため。

Q.Pay Payカード以外のクレカの決済停止について

A.8月に実施する予定であるが、延長を含め今後、正式発表する(後日、延期が発表された)。

Q.女性取締役2名は少ないのでは?

A.多様性向上に努める。

【ネット】

Q.ソフトバンクグループとの親子上場について

A.AI時代を迎え、親会社から多くの世界最先端の情報を得ることができる。

そのことは成長のチャンスととらえられる。

メリットを強く感じている。

同時に、少数株主に係る利害相反にも注意していかなければならない。

Q.5G基地局の整備状況について

A.4月の時点で全国の92%をカバーしている。

そのおかげで当社の5Gの品質は最も安定している。

今後も整備を継続し、99%を目指したい。

Q.電気代の値上げの影響について

A.当社の電気代についてはコロナ前は約500億円であったが、現在は約700億円である。

2026年からは風力発電等の安価な電気を調達できる見込みであり、コスト削減に努める。

Q.借入金の平均金利について

A.平均金利は1%であり、負債の固定・長期化を継続する。

Q.株価について

A.社長自身株主であり、株価を上げていきたいと考えている。

そのためには継続的な利益の成長が必要であり、2030年までの計画や中計を着実に進めることで、やがて株価がついてくると考える。

Q.ソフトバンクショップとYモバイルショップの今後について

A.店頭にて100万回の教室を開催し、デジタルデバイドの解消に努めた。

お客様とリアルに接する機会は大切にしつつ、お客様のライフスタイルに寄り添ったサービスを展開していく。

Q.低い自己資本比率について

A.自己資本は2.2兆円の厚みがあり、まずはご安心ください。

業績向上を通じて、改善に努めていく。

Q.株価対策について

A.事業計画を着実に達成していくことが大切と思料している。

その上で、利益が2倍、3倍となった時のことも検討し所要の対策を講じていく。

Q.ワイモバイルとLINEMOの合併について

A.具体的には考えていない。

それぞれの顧客基盤や良さを活かすことが当面は大切。

対面とオンラインのサービスが変わらない時代がくるようなら統合もあり得る。

Q.総還元性向85%は維持できるのか?

A.総還元成功については維持することは考えていないが、一株86円の配当額については維持したいと考えている。

現状は成長の好機であり、成長と還元の両輪を意識した健全な経営を踏まえつつ、チャンスを活かしていきたい。

Q.健康経営について

A.推進部や健康マップを作るなどしていろいろな角度から取り組んでいる。

Q.金融部門の黒字化について

A.現在は制約があって発表できないが、なるべく早く発表できるよう頑張る。

Q.孫さんから一言をお願いします!

A.お役上場についてはお互いにポジティブな相乗効果が見込めることが大切。

SBGの中でソフトバンクは15%、残りの85%は海外の企業集団(約500社)であり、10〜40%の株を保有する筆頭株主となっている。

株式を保有する理由はお金集めというパッシブなものではなく、情報革命を目指したものであり、経営に絡んでシナジー効果が上がるように努めている。

自分自身チャットGPTのヘビーユーザーであり、世界の流れを日本に持ち込むことができると考えている。

これまで、投資に失敗したことも沢山あったが、おかげざまで現在は、多忙でエキサイティングな日々を送っている。

Q.デジタルスキルの高いプロフェッショナルな取締役について

A.ご指摘のとおりであり、その方向で進めている。

現在執行役員には高い知見を有するものが多いが、取締役についても増やす方向である。

さらに、IT総括部門も立ち上げて体制強化にを図っている。

Q.介護におけるAIの活用について

A.現在はベッドの上のセンサや介護士のスケジュール管理などのサポートで活用している。

Q.AIモバイルシステムは日本中どこでも機能するのか?

A.都会と地方では差異がある。

都会の場合は基地局が密接しているので相互のカバーが容易だが、地方の場合は基地局間の距離が10kmを超えることもありサービス内容に影響が及ぶ恐れがある。

Q.ソフトバンク自らの発電について

A.考えている。

これまでの再生可能エネルギー(風力等)に取り組んだ知見を活かしていく。

自社では発電能力はないが、2026年からは安価な電力を確保する見込みである。

Q.独自の生成AIについて

A.可能性はある。

現在は多少遅れをとっている面もあるが、巻き返していきたい。

特にZホールディングスの中にはこの分野に強いものが数多く存在する。

生成AIを一番上手に使いこなす会社を目指す。

Q.6GとAIの関係について

A.無線インフラについては衛生、バルーン、ドローンなどからのビームの指向が必要になるが、大変複雑なのでAIを活用することが不可欠となっている。

6Gについては他社も頑張っているが当社も頑張る。

Q.同業他社との差別化について

A.携帯電話(コンシューマー事業)については、基地局の設備投資を先行的に実施してきた走りたことと、顧客の接点を大切にしてきた。

法人についても顧客の様々なニーズ(効率化?、新規事業?、販売促進?など)に応じられるサービスが特徴である。

【会場】

Q.生成AIの間違えの多さについて

A.生成AIについては

・トレーディング:2021年9月時点の知識を学ぶベースとしての機能

・インファレンス:ベースを活用して推論する機能

の2つがある。

この中で、インファレンスによる推論が深い知恵をもたらすものであり、日々の進化をしっかりと注視することが大切と認識。

なお、新しい知識が必要なら検索が適している。

Q.AI関連の設備投資について

A.AIには3つの設備投資があるが、当社は全て実施している。

なお、規模は約100億円程度である。

Q.コングロマリットディスカウント対策について

A.様々な分析をして、あらゆる可能性を検討している。

シナジー効果を出すことが大切と認識している。

Q.AI関連の人材育成について(よく聞き取れず?)

A.10年単位で育成している。

これまで4年ぐらい準備してきており、2026年に対応できるようリソースを温存している。

Q.株価についての本音について

A.1500円近辺は満足していない。

なんとか、違うレイヤーに行きたいと毎日株価と睨めっこしている。

株価が飛躍できに向上できるよう本気で頑張る!

決議事項

拍手を持って承認・可決されました。

なお、新任者の紹介と退任社の挨拶がありました。

終了時には会場から拍手が湧き上がった、2時間10分の総会でした。

⑶ 株主還元    

配当

・2024年3月期:86円

・2023年3月期:86円

・2022年3月期:86円

・2021年3月期:86円

・2020年3月期:85円

株主優待

なし

自社株買い  

発行済株式総数の1.19%、1000億円を上限として実施が計画されています。 

【国際フォーラム内にて】

               

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入ったこと

議事運営上手で、前向きな質問が多く勉強になった。

会場からの質問が4問で売りきりでしたが、その前の質疑応答で様々な点について審議されていたので、物足りなさは少なかったと思います。

⑵ 気になっていること

ソフトバンクのビジネスのテンプレートは

無料配布→シェア獲得→囲い込み→値上げ

だと思います。

ADSLルーターを無料配布してきた時から一貫していると思います。

ただし、このテンプレートは日本では通用しますが、海外が絡むと思い通りには行かなくなるのではないかと気にしています。

その例が、PayPayの決済カードを自社カードにすることの延長です。

テンプレートで言えば囲い込みに失敗ということに相当します。

思えば、PayPay搭乗時にQRコードの利便性が強調されたましたが、すぐさまVISAタッチのサービスが開始されたことも海外勢の反撃がありました。

それらを踏まえると、今回も海外のVISAやマスターカードなど、海外のクレジットカード会社を敵にしたことが一元化に影響したのではないかと推察します。

話はちょっとずれますが、孫社長もWeWorkへの投資は人生最大の汚点とのこと。

グローバルな戦いというのは甘いものではないようです。

【国際フォーラムにて】

4 まとめ

ソフトバンクについて述べてきました。

高配当が続いている安定性が魅力ですが、財務や海外からのリスクなどを考えると、必ずしも安定性が約束されたものではないと思います。

それでも、AIを軸としてデジタル革命に邁進する姿は頼もしくもあり、注目に値します。

利益を2倍、3倍にして株価向上に努めている当社を株主として暖かく見守りたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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