初投稿:2022.12.16、更新日:2024.1.
こんにちは!
この記事は、プラスアルファコンサルティング【4071】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。
・成長企業が持つ安定性
・株主に対するプラスアルファとは?
【目次】
【株主総会会場&本社オフィスのある汐留住友ビル】
1 プラスアルファコンサルティングについて
⑴ 会社概要
成長著しいコンサルの会社です。
四季報ではSI・ソフトウエア開発に区分され、時価総額順位は25/257社という高い位置付けにあります。
売上高約79億円、総資産約79億円、時価総額約1204億円の事業規模。
PBRは17倍といバリュエーションの高さ。
投資家の評価が高いことは心強いです。
でも、何かあった時の急落を覚悟しておくことも必要かもしれません。
企業理念
ミッションとビジョンは下記の通りです。
分かりやすく、共感できます。
なお、社長が著書を出されているようで、理念はしっかりとしているように感じています。
●ミッション
お客様のビジネスにプラスアルファの価値を創造します。
●ビジョン
見える化プラットフォーム企業を目指します。
●社名の由来
お客様の期待を上回る価値、+αの価値を提供し続けたいという強い想いが込められています。
セグメント
以下の3つの事業があります。
●見える化エンジン事業
コールセンターやマーケティング部門に集まる顧客の声に加え、近年拡大してきたソーシャルメディア上での口コミを分析できるツールと提供。
●カスタマーリングス事業
主にEC事業者や通信販売事業者向けに顧客の属性、購入履歴、メール配信への反応等の情報に基づき、最適なキャンペーンを実施できる統合マーケティング・ツールを提供。
●タレントパレット事業
企業内に散財している社員スキル、適性検査結果、職務経歴、人事評価、従業員アンケート、採用情報などの人材情報を集約して分析・見える化するプラットフォームを提供。
⑵ 株主になったきっかけ
テンバーガー候補と紹介するYouTuberもいます。
個人的には、9月決算企業で、業績が素晴らしい成長企業ということで注目していました。
ただし、成長企業は株価の変動が激しいことから、半年以上の間、単位未満株を分割購入し続けました。
そして、テレビ東京の番組のCMを見てから一気に買い増しを加速しました。
⑶ 経営分析
収益性
・売上高総利益率:72%
・売上高営業利益率(10%以上は優良株):34%
極めて高収益です。
安全性
・流動比率(200%以上が望ましい):446%
・自己資本比率(30%以上が望ましい):81%
短期的にも中・長期的にも問題ありません。
財務基盤は盤石だと考えます。
効率性
・有形固定資産回転率:45.43
IT企業らしく有形固定資産については効率的な経営がなされていると考えます。
【ビル内の吹き抜けのガラス張りの空間】
2 株主総会等
⑴ 株主総会
第16期定時株主総会 2022年12月16日(金) 汐留住友ビル
汐留住友ビルの吹き抜けの空間を歩きつつテンションが上がりました。
25階の受付にてお茶とマスクセットを頂きました。
株主は十数名程度で、少し年齢層は高め。
そのためか、社長の「おはようございます。」の挨拶に対して会場からも「おはようございます。」の声がありました。
ただし、拍手は少なめでした。
社長の事業報告や対処すべき課題についての説明等と質疑応答を経て約40分間で終了しました。
主な質疑応答
Q.事業概要と会社の強みについて
A.事業概要は・・・・(上記のセグメントの内容を説明)。
強みは、”テキストマイニング”という紙に書かれた文章を分析する技術が他社に比べて優れている。
Q.当社は広告業なのか?
A.広告業ではないが、広告会社を支えるサービスを提供している。
Q.グローアップ社の完全子会社化について
A.グローアップ社は新卒学生のダイレクト・リクルーティングサービス「キミスカ」を運営している。
これまでの就活は、企業のニーズに学生が自分を合わせることが主でその結果、入社後に1/3がミスマッチにより辞めることに繋がっている。
「キミスカ」は学生の自己PRを登録するところが特徴で、これにより、企業側のニーズに沿った学生を選別することが可能になる。
さらに、タレントパレットが有する現在活躍している社員の情報をもとに、その人に似通った学生を採用することによる相乗効果も期待できる。
Q.ヘルスケア分野への参入について
A.健康というのは社員の活躍の前提である。
タレントパレットは全社員を対象としたデータを有しており、メンタルケアを含め人材管理の差別化に通じると考える。
Q.社員の採用戦略について
A.今後5年間は、毎年40〜50名程度の採用を目指す。
他社では一度の大量採用するところもあるが、社内の文化やチームワークを密にすること、PDCAサイクルを回し続けること等を踏まえ、一定数の採用としている。
決議事項
●定款一部変更の件
●取締役九名選任の件
拍手を持って賛成・可決されました。
株主総会雑感
帰り際に会社の賞状、写真、色紙(CM登場の小池栄子さん?)などの展示に気づきました。
もっとじっくりと見てみたかったです。
さらに、社長の著書も読んでみたくなりました(恐らくテキストマイニングの技術やタレントパレットの成功について理解が深まると思います)。
株主総会開始前にそれらを閲覧できるようにしてみるのも一考かもしれません。
ちなみに、毎年恒例のSBIのインフォメーションミーティングに先日参加しましたが、お土産の中に北尾社長の著書が3冊も入ってました(笑)
【総会会場の25階フロアからの眺望】
⑵ 株主還元
配当
一株配当実績は下記の通りです。
2022年9月期:9円
2021年9月期:7.2円
2020年9月期:205円
2019年9月期:130円
株主優待
なし
【ビル内の案内板】
3 株主としてのコメント
⑴ 成長企業が持つ安定性
業績は良好で、四季報でも【増配】、【拡充】などの見出しが今後の成長を示唆しています。
それはITを駆使したコンサル企業だから当然と思っていました。
けれども総会に出て、他のコンサル企業には無い”安定性”を感じました。
例えば、株を保有する会社の中にMSOLという会社がありますが、株価は乱高下しています。
両者を比較すると
●業績
プ:増収・増益
M:増収・減益
●株主還元
プ:配当継続
M:株主優待の廃止
●社員の採用
プ:毎年40名程度(10〜20%程度)
M:前年同期比で52.3%(22年度2/四半期のコンサルタント人数)
●株主総会
プ:株主総会での株主からの積極的な発言
M:株主総会への参加者の少なさ
という違いがありました。
MSOL社が果断な決断に基づく経営?をしていると言えなくもありませんが、プラスアルファコンサルティング社の経営が安定しているとみなすことができます。
そのことが、当社の株価のバリュエーションの高さの割には乱高下が少ないことの要因と考えます。
そこが、株主に対する+αなのかもしれません。
⑵ 気になっていること
株主総会に参加し、会社の事業内容も分からず、証券会社の推奨により株を購入したという株主が多くお見えでした(ご謙遜もあると思いますが)。
一般的に、会社のことがよく分からない株主は株価が下がり出すと買い増しよりも売却を選択すると考えます。
タレントパレットの素晴らしさやビジネスモデルの良さが理解されれば、個人投資家の長期投資につながると思います。
小池栄子さんのCMなど、頑張っていると思いますが、IRを含めたさらなる株主の理解の深化についての姿勢が気になっています。
【受付でいただいたもの】
4 まとめ
プラスアルファコンサルティングについて述べてきました。
コンサル、ITだから成長は当たり前と思っていました。
けれども、持株会社のMSOLと比較すると、安定性というプラスアルファの強みが見えてきました。
株主総会に参加して良かったです。
お読みいただき、ありがとうございました。
※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。
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