こげぱんの資産運用

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丸紅【8002】について〜株主総会雑感

投稿日:2022.3.5、更新日:2022.7.

こんにちは!

この記事は、丸紅【8002】に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

なお、株主総会ライブ配信を視聴した内容を追記し記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・過去最高益

・丸紅本社&丸紅ギャラリー

【目次】 

【丸紅本社ビル】

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1 丸紅について

⑴ 会社概要

5大商社の1つで、伊藤忠商事から独立した会社。

芙蓉グループで非財閥系です。

総資産8.2兆円、売上高8.5兆円、時価総額2兆円の事業規模です。

PBRは0.99倍でありバフェット氏が買った後もなお割安水準と考えます。

企業理念 

伝統のある会社らしく、下記の通りの理念を明らかにしています。

●社是

「正・新・和」

●経営理念

丸紅は社是「正・新・和」の精神に則り、公正明朗な企業活動を通じ、経済・社会の発展、地球環境の保全に貢献する、誇りある企業グループを目指します。

セグメント

下記16のセグメントから構成されています。

・ライフスタイル

・情報・不動産

・フォレストプロダクツ

・食品第一

・食品第二

・アグリ事業

・化学品

・エネルギー

・金属

・電力

・インフラプロジェクト

・航空・船舶

・金融・リリース事業

・建機・産機・モビリティ

・次世代事業開発

・その他

特徴は食料のセグメントが2つあることでありアグリ事業も含め、食料に強い商社と言えそうです。

また、直近の稼ぎ頭は金属であり、最近の資源価格の上昇の影響を上手に活かしていると考えます。

⑵ 株主になったきっかけ

高配当で今後の資源価格上昇を見込んで2021年9月に株主となりました。

配当の高さを考えてNISA口座で保有しています。

思惑通り株価は堅調に推移しています。

5年間の期限はありますが、さらに長期的な付き合いになるような予感がします。

⑶ 2022年3月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:11%

売上高経常利益率:6%

昨年よりも収益性は高まっています。

5大商社の中では事業の”質”はイマイチですが、改善しているは評価すべきだと考えます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):121%

自己資本比率(30%以上が望ましい):28%

・ネットDEレシオ:0.8倍

安全性については昨年とほとんど変化はありません。

なお、ネットDEレシオの中期経営計画の目標である0.7倍程度に対して、0.8倍であったことから安全性に対しては会社の目標達成と考えられます。

効率性 

・有形固定資産回転率:8.91

昨年よりも回転率が高まっており効率的な経営がなされていると思います。

他の総合商社と比較しても高い数値となっています。

よって、本社ビルを建て替えることに投じたコスト等も含めて十分に”回収”されていると推測します。

⑷ 2021年3月期の経営分析

2021年3月期の連結計算書類をもとに経営分析を試みます。

基本的には上方修正と増配ということで2019年3月期の赤字から回復しています。

収益性

・売上高総利益率:8%

売上高経常利益率:4%

収益性はそれほど高くはありませんが、収益の合計が6兆円を超えているので稼ぎは小さくはありません。

持株会社である三菱商事(売上高総利益率12%、売上高計上利益率4%)と比較すると丸紅の方が売上原価が高い一方、販管費等のコスト削減で利益率は丸紅の方が良いと考えられます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):126%

自己資本比率(30%以上が望ましい):28%

なお丸紅はNet D /Eレシオを経営指標として重視しているようです。

ネットD /Eレシオ=(有利子負債ー現預金)/自己資本

負債(Debt)は資本(Equity)でまかなえることが望ましいという見方から、長期の支払い能力(安全性)を見るときに使われる指標。

これまでの丸紅のネットD/Eレシオの推移

2020年3月期:1.16

2021年3月期:0.88

2022年3月期:0.8(見通し)

ちなみに、株主レポートによるとネットD/Eレシオが0.8倍で財務基盤の再生に目処がつきつつあるとのことです。

効率性 

・有形固定資産回転率:6.32

経営の効率性という点では、三菱商事と同レベルです。

売上債権や棚卸資産も含め、三菱商事との間で顕著な相違は見られませんでした。

【丸紅ギャラリー無料招待券】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第98回定時株主総会 2022年6月24日(金) パレスホテル「葵」

ライブ配信を視聴しました。

社長から冒頭、記録を塗り替えることのできた年(増収増益、過去最高の配当、株価の上場来高値など)という言葉で総括されていました。

中期経営計画(GC2024)に言及され

・配当の下限を60円

・既存事業の強化&新たなビジネスモデルの創出

・グリーンのトップランナー(水素、アンモニアを重視)

・連結純利益4,000億円

ROE:15%

・ネットD/Eレシオ0.8倍

などの説明がありました。

主な質疑応答

Q.新しくなった自社ビルでの株主総会開催について

A.コロナ禍で来場する株主数が見通せない中、柔軟な対応が可能なパレスホテルでの開催に至った。

自社ビルについては無料招待券をご活用の上、丸紅ギャラリーにご足労いただいた際に併せてご覧きたい。

なお、新しく自社ビルを新しくしたのは

・本社勤務の4,000名の勤務環境を向上させること

・災害に対応し、通信インフラを強化(ネットやソフトに対応)することによって世界中で働く社員の営業活動のサポートに万全を記す

ためである。

Q.米ガビロン穀物事業の売却について

A.穀物を売却する時期を米国の農家が決めており収益力が低下していたため売却するに至った。

なお、売却益が見込まれており、ある意味”良いタイミングで手仕舞いできて満足”。

Q.国内の農村の育成(自給自足)について

A.現状の自給率はカロリーベースで36%。

農業に携わる160万人のうち65歳以上の年齢が120万人であり、その方達の重労働を支援するためにITを駆使しした可視化などを展開している。

畜産関連は米国とブラジルが圧倒的に強く海外から安定て輸入することも大切。

Q.中期経営計画(GC2024)の展望について

A.カタール天然ガス利用、オーストラリアでのCO2貯蔵回収実証など実施している。

グリーンについて米国企業との協業も模索している。

Q.次世代事業開発本部(CDIO)の進捗について

A.2030年に大きくなる事業を開発(ヘルスケア、スマートシティ、若い世代向けビジネス等)を継続しており、本社社員の成長や他社からの評価など、手応えを感じている。

Q.グリーンビジネスのコアについて

A .EV(電気自動車)の普及とともに銅事業の強みが活かされると考える。

Q.最近の株価低迷について

A.株価については商社株の中で一番上昇した。

現在の低迷は特定の原因によるものではなく調整と見ている。

Q.株主総会資料の電子提供制度について

A.インターネットが使えない人でも、来年の3月31日までに証券会社や信託会社に書類送付の申込を行えばこれまで通り書類をもらうことは可能。

Q.バフェット氏の株式売買について

A.大量報告書での変動(売買)は確認されていない。

現在の株価とバフェット氏との関連は薄いと考える。

Q.航空・船舶部門のeVTOLの進捗について

A.eVTOL(電動垂直離着陸機、空飛ぶタクシー、空飛ぶ車)についての業務提携は

・英国のバーティカルエアロスペース社と五人乗り

・米国のリフトエアクラフト社とひとり乗り

の2つがあり販売権を取得している。

大阪万博に向けた実証実験中である。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役10名専任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

株主総会雑感

総合商社は日本独自の会社であり説明がしにくい印象がありました。

けれども株主総会ライブ配信を視聴して、丸紅がアグリ(農業)や銅に強いことや将来に向けての布石を打っており、e VTOLなどの夢のある事業を手がけていることがわかってきました。

業績が絶好調のためか株主からの質問も多すぎることなく、社長が一つ一つの質問に対して真摯に応えている姿勢は好感が持てました。

⑵ 株主還元    

配当

配当利回り(予想)は4.99と高いです。

また、配当の推移は以下のとおりです。

配当金額が上下しますが、配当の下限を60円とすることは有り難いです。

2020年3月期:35円

2021年3月期:33円

2022年3月期:62円

自社株買い

丸紅史上初となる自社株買いを300億円で実施。

株主優待

なし

その他

2019年の赤字で中断していた自社株買いの再開も検討中とのこと。

株主レーポートに丸紅ギャラリー無料ご招待券が添付されていました。 

【丸紅のモニュメント】

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3 株主としてのコメント

⑴ 丸紅ギャラリーについて

丸紅ギャラリーは古今東西の美が共鳴する空間」をコンセプトに、丸紅が保有している染織物、染織図案、絵画の3本柱から構成される美術品コレクションを中心に展示・公開する施設とのことです。

足を運んだところ、あいにく休館中。

6月7日から再度オープンするとのことでしたので楽しみにしています。

⑵ 気になる点

ウクライナ情勢を含め、地政学的リスクは意識しなければならないと考えます。

ロシアが中国を道連れにして冷戦時代に戻る可能性もあると思います。

四季報では”中国に強い”との記述。

そうした、チャイナリスクをどこまで管理できるのか気になります。

また、今期の好業績は鉄鉱石価格上昇のおかげですが、来期は価格下落に伴う減益予想も懸念しています。

【館内1階のデジタルサイネージ

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4 まとめ

丸紅について述べてきました。

総合商社であり馴染みがない印象ですが、調べてみると皇居横に自社ビルがあったりギャラリーを有しているなどの発見がありました。

株主総会実施場所のパレスホテル東京は宿泊経験もあり、皇居周辺をよく走っており、さらに美術館巡りも好きなので一気に親しみが湧いてきました。

インフレや資源高騰という追い風とカントリーリスクという逆風が吹き荒れていますが、それらを含め紅の活動に長期間注目していくつもりです。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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