こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

日本モーゲージサービス(7192)について~買って後悔した銘柄

こんにちは!

 

この記事は、日本モーゲージサービス(7192)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

 

・MSワラントの問題点

・ビジネスモデルについての疑問

 

【目次】 

 

株主総会の招集通知】

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1 日本モーゲージサービスについて

⑴ 会社概要

フラット35」貸付が主力の住宅ローンで事業展開をする会社です。

■企業理念等

・事業方針

 住宅事業者の経営を支援する 

・企業戦略コンセプト

 最も敷居の低いビルダーズバンク

■セグメント(営業収益構成比)

・住宅金融事業(45.4%)

独立行政法人住宅金融支援機構と提携し、「フラット35」等の住宅ローンを、住宅事業者を通じて受託資金需要者に貸し付ける事業。

・住宅瑕疵保険等事業(47.7%)

住宅瑕疵担保責任保険人として、法廷義務保険である新築住宅向けの「住宅瑕疵(かし)保険」を販売する業務。

・受託アカデメイア事業(6.9%)

住宅引き渡し後の住宅保証サービスや、住宅事業クラウドシステム等を提供する業務。

⑵ 株主になったきっかけ

日経マネーで桐谷さんのコーナーでおススメ優待銘柄として紹介されていました。

あまり、詳しく調べないで購入。

その後は、

優待改悪→MSワラント発行→長期株価低迷

株を買ったことを後悔しました。

桐谷さんを悪く言うわけではありませんが、それ以降、日経マネーで桐谷さんの優待コーナーは見なくなりました。

顔も見たくありません。

いまでも優待株投資は継続していますが、全て自分で調べた銘柄オンリー。

⑶ 経営分析

増収減益です。

■収益性

・売上高総利益率:71%

売上高営業利益率:20%

上記の数値からは高収益のビジネスモデルと言えそうです。

ただし、営業キャッシュフローがマイナス17億円会社四季報秋号)であることに注意が必要です。

利益が出ているものの、現金が会社から流出しつづけていることは好ましいことではありません。

■安全性

流動資産(200%以上が望ましい):143%

・負債比率(100%以下が望ましい):240%

自己資本比率(30%以上が望ましい):29%

MSワラントを発行したにもかかわらず、財務は短期的にも中・長期的にも安心できる水準にはないと判断します。

■効率性 

・売上債権回転率:12.13

高い数値ではありません。

債権回収の調整に手間取っているのでしょうか?

さらに、バランスシートにおける流動資産に着目すると営業未収入金が約75億円あることが分かります。

営業収益が71憶円の会社にしては営業未収入金の金額が尋常ではありません。

これは当座預金口座を持つことが出来ない顧客を相手に取引しているためなのでしょうか?

いずれにしても、経営の効率性は高くないと判断します。

 

【資金調達についてのQ&A】

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2 株主総会

⑴ 株主総会

第16期定時株主総会 2021年6月29日(火) 新橋東急ビル

参加せず。

株主総会招集通知について

株主総会招集通知の表紙に社長の顔写真を掲載する会社は珍しい。

さらに頁をめくると資金調達Q&Aとして

Q.1 どうして新株予約券を発行しているのですか?

Q.2 希薄化に要る株価への影響が心配です。

との問いに対する答えが掲載されています。

業績&株価が低迷し続ける状況においては、説得力がありません。

⑵ 株主還元    

■配当

2021年3月末:一株当たり20円

株主優待

持株数と保有期間に応じてクオカードが貰えます。

2020年の夏に持株数と保有期間を変更し大幅な株主優待改悪を行っています。

                  

3 株主としてのコメント

⑴ MSワラントの問題点

財務的に問題があり銀行から借入金を得られない場合や信用力が無く公募増資ができない場合に、MSワラントによる資金の調達が行われます。

MSワラントは悪魔の錬金術と呼ぶ人もいるようで、投資家にとってはデメリットが大きい資金調達法です。

MSワラントとは?

まず、ワラントとは新株予約券のことです。

そして、MSはMoving Strikeの略なので、日本語としては「行使価格修正条項付新株予約券」となり、その意味するところは、「前日の株価終値よりも安い株価で株式を購入できるよう毎日購入価格を修正する新株予約権となります。

 

その問題点は、

・株価の希薄化

 株数の増加するため

・大量の売りが発生

 株を保有する意志のない証券会社に株式を発行するため

空売りの対象になり易い

 投資家から株価下落の材料と見なされるため。

などによります。

もちろん、MSワラントを発行する会社は多くあります。

自分の持株会社でもMSワラントを発行している会社は少なくありません。

ただし、日本モーゲージサービスの悪質なところは、いったん、株主優待を改良しておいて優待重視の株主に株を買わせた後、優待の改悪とMSワラントの発行を行うという計画的に新規株主を貶めるところにあります。

そのような非難や懸念を感じたのは自分だけではないと思います。

そのため、招集通知に資金調達Q&Aが掲載されているのだと考えます。

けれども、日本モーゲージサービスの問題点は、このような株主軽視の姿勢に留まりません。

もっと、ビジネスの根本的なところで問題を抱えているという理由を事項で列挙します。

⑵ ビジネスモデルについての疑問

●家は余っている!

現状でも全国で空き家が3割あり、人口減少によりさらに増加していくと予想されています。

これ以上家をつくっても売れるのか?

●メインバンクロスの会社が顧客で大丈夫か?

会社が顧客としている中小住宅事業者は財務基盤が弱く、銀行から見放された存在。

そんな顧客から資金を資金を確実に回収できるのか?

ちなみに、会社の営業収益が71憶円に対して営業未収入金が75憶円積みあがっていることをどのようにとらえているのか?

そもそも、メインバンクを失った会社に貸し付けする際はリスクを考え高金利になるはずです。

ウッドショック呼ばれ木材価格が高騰している現在、そこまでしてビルダーに融資することが本当にビルダーのためになるのか疑問を感じます。

●住宅金融事業ではそれほど儲かっていない

営業収益構成比で住宅金融事業は、住宅瑕疵保険等事業ほど儲かっていません。

MSワラントで調達したお金で商品を拡充したにもかかわらずです。

何のための資金調達だったのか?

儲からない事業に資金を投じる理由が分からない。

●SDGsのトレンドを無視

ほとんどの上場会社において株主通信等でSDGsの取組について紹介されているのにこの会社の招集通知にはそのような記載がない。

いまどき珍しい会社です。

そもそも、住宅関連事業においては中古住宅などの伸びが著しいなか、中小住宅供給会社が従来通りの仕事を続けるのは日々、難しくなってきているのではないだろうか?

●「デジタル化による生産性向上・利益確保」とはいうものの・・・

会社が考える対処すべき課題のなかに、「デジタル化による生産性向上・利益確保」というこうもくがある。

しかし、口で言うほど容易なことではないと考える。

リブワークというネットを駆使した住宅供給会社があり(株主でもありますl)、増収増益を続けている一方で、株価は低迷しています。

クラウドサービスを導入したからといって、著しく事業展開が向上すると考えるのなら、ちょっと認識が甘いのでは?

●そもそも、ビルダーをサポートする前に会社そのものの財務は大丈夫なの?

安全性を分析し、会社自体の財務基盤の脆弱性があきらかになっています。

ひょっとしたら、MSワラントで資金調達せざるを得なかったのは金融サービス拡充ではなく、自社が生き延びるための手当ではなかったのか?そんな疑念さえ生じます。

最後に

株主として、厳しい指摘がつづきました。

ではなぜ、株主でいるのか?と疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。

株式を保有している理由は、このようなある意味ユニークな会社の末路を見届けたいという好奇心(クックパッド)と同じです)からです。

ただし、最悪の事態も覚悟しておかなければならないと考えています。

引き続き、リスク管理を徹底しつつ会社の様子をモニターしていきます。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

 

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