こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

ENEOS(5020)について

こんにちは!

 

この記事は、ENEOS(5020)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

 

・減収増益の理由は?

・事業転換について

 

【目次】 

 

ENEOS水素ステーション東京湾岸エリア】

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1 ENEOSについて

⑴ 会社概要

 ガソリンスタンドでおなじみのENEOSです。

国内シェア5割の石油元売り首位。

けれども、銅などの非鉄事業、ひいては新規事業展開にも積極的に取り組んでいます。

株主総会招集通知から経営理念、体制、計画等を抜粋します。

■使命

地球の力を、社会の力に、そして人々のくらしの力に。

エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて、社会の発展と活力ある未来づくりに貢献します。

■大切にしたい価値観

・高い倫理観

・安全・環境・健康

・お客様本位

・挑戦

・向上心

ENEOSグループ運営体制

・エネルギー事業:ENEOS株式会社

・石油・天然ガス開発事業:JX石油開発株式会社

・金属事業:JX金属株式会社

・その他事業:株式会社NIPPO

■財務計画

・営業利益(在庫影響除き):9,700億円(2020~2022年度累計)

・設備投資/資産売却:1兆5千億円、1,500憶円(同上)

・フリーCF:1,500憶円(同上)

・ネットD/Eレシオ:0.8倍以下(資本合計ベース)

・ROE:10%以上

・総還元性向50%以上(在庫影響除き当期利益ベース)

※ネットD/Eレシオ(有利子負債比率、デットエクイティレシオ)は長期の支払い能力(安全性)を見る時に使われる指標。

・計算式
(前期末有利子負債-前期末現金同等物)÷前期末自己資本×100

■事業戦略

基板事業

・石油精製販売事業:サプライチェーン改革

・石油・天然ガス開発事業:競争力強化

・銅資源・精錬事業:銅精錬事業・リサイクル事業の一体運営

成長事業

石油化学事業:ケミカルファイナリー化の推進

・素材(電子材料等)事業:高機能・高付加価値な先端素材供給

・次世代型エネルギー供給・地域サービス事業:SSネットワークの活用

・環境対応型事業:リサイクル(廃プラ・金属・EV電池)、CCS、CCUS

※CCS:二酸化炭素回収・貯蔵

 CCUS:二酸化炭素回収・有効利用・貯蔵

⑵ 株主になったきっかけ

 バリュー株(資源関連)かつ高配当なので2021年の春に購入しました。

株価は低迷していますが、脱炭素時代の事業転換を含め注目し続けたいと考えています。

⑶ 経営分析

コロナ禍の厳しい環境下にもかかわらず、減収増益です。

■収益性

売上高営業利益率:3%

会社から、堅調な石油製品マージンと電子材料の増販等の影響とのことです。

■安全性

流動比率:114%

・負債比率:193%

自己資本比率:34%

財務基盤については盤石とまでは言えません。

しかし、財務計画でネットD/Eレシオ0.8倍を掲げていることから安全性に留意した経営がなされていると考えます。

■効率性

棚卸資産回転率:5.91

一般に平均が10程度であることを考えると、在庫が多いと言えそうです。

石油製品の販売減の影響だと考えます。

コロナ禍が長期化する前提でより効率的な経営努力が求められています。

 

株主総会が開催されたパレスホテル】

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2 株主総会

⑴ 株主総会

第11回定時株主総会 2021年6月25日(金) パレスホテル

会場は本社横のパレスホテルでした。

珍しいです。

会社所在地が東京都千代田区大手町1丁目1番2号なので本社横です。

ちなみに、同じ三菱グループ三菱ケミカル三菱地所株主総会場所は三菱地所系列のロイヤルパークホテルでした。

パレスホテルが選ばれたのは、大型化合併会社のため三菱グループの影響が小さいためでしょうか。

残念ながら不参加でしたが、ライブ中継を見ています。

 

スライドを用いて社長から事業報告と対処すべき課題等について説明がありました。

丁寧な説明だったと思います。

脱炭素時代、ENEOSのような会社は事業転換を行うとともにその姿勢を分かりやすく市場や投資家に理解してもらう必要があります。

そのことを認識した上でのプレゼンだったと思います。

■質疑応答

(事前質問:200問の中から代表的なもの)

Q.株価対策について

A.現状の株価に満足していない。新規事業の育成等により対応する。

Q.配当について

A.減配せず、安定配当に努める。総還元性向50%を目指す。

Q.カーボンニュートラルについて

A.2040年に石油は半分(1,700万トン)になる前提で事業構造改革に取り組んでいる。

(会場から)

Q.五輪ゴールドパートナーであることのメリットとデメリットは?

A.五輪開催の趣旨に賛同し2015年からゴールドパートナーとなり、宣伝効果は得られた。ただし、コロナ禍による自粛や各種製薬の影響を受けた。

Q.ワクチンの職域接種の状況は?

A.6月24日現在、1万人分を確保し本社→東京→周辺地域の順に接種を実施。

Q.JSRからのエストラマー事業の買収についての効果は?

A.高機能の合成ゴムは競争力がある。買収前に60憶円のコスト削減を実施してもらうことになっている。当社が描く、エネルギー・素材企業となるために不可欠。

Q.水素が普及しない理由は?

A.コスト高が主な理由。自動車燃料だけでは限界。発電所などで大量に消費されれがコストが下がり普及すると思慮。

Q.知多、大阪の土地を早期売却した方がいいのでは?

A.土壌工事をして売却するか、太陽光発電用地として利活用するかなど、検討を継続する。

Q.旧モービルとENEOSの決裁システムの統合はいつ?

A.まもなく実現する。

Q.国際紛争等の地政学的影響に対する対応は?

A.リスク管理を徹底し、総合的に対応していく。

⑵ 株主還元    

■配当

2017年度:19円

2018年度:21円

2019年度:22円

2020年度:22円

高配当銘柄であり、総還元性向50%を宣言しているので今後も配当には期待できそうです。

株主優待

なし   

                

3 株主としてのコメント

 ⑴ 減収増益の理由は?

持株会社の中で減収増益というのは珍しいです。

売上が減っているのに利益が増えるというのは”単価”が高まっていることを意味します。

マクロ経済的に考えると、世の中にカネとモノの2種類が存在するモデルを考えると、日米欧の中央銀行が大規模金融緩和のもとで、カネを増やしている現在、相対的にモノの希少価値が上がる論理が成り立ちます。

いわゆる、貨幣数量説です。

ENEOSの減収増益も、単価=モノと考えると納得がいきます。

そして、2023年のテーパリングまではこの流れが続きますので、その意味では業績が大きく落ち込む恐れは少ないのではないかと考えます。

 

⑵ 事業転換について

脱炭素時代、基盤事業が石油元売りの会社と聞いただけで誰もが、会社存続に甚大な影響が出ると想像すると思います。

けれども、実際には成長事業として水素ステーションの展開、二酸化炭素の吸収・有効利用・貯蔵(CCUS)、素材など様々な試みがなされています。

同時に、株主総会を通じて会社が変わろうとしていることを市場や投資家に広くアピールする姿勢も好感が持てました。 

売上高7兆円を超える巨大企業のビジネスモデルの転換に挑戦する経営を配当を頂きながら株主として応援していきたいと思います。

  

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

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