こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

グローバルダイニング【7625】について

初投稿:2021.4.7、更新日:2022.4.2

こんにちは!

この記事は、グローバルダイニング【7625】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2022年3月に株主総会に参加した時のことなどを追記して記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

GC中期の記載の解消

・収益性向上

【目次】

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1 グローバルダイニングについて

⑴ 会社概要

グローバルダイニング

都内を中心に「権八」や「ラ・ボエム」等の感動志向の和・洋レストランを展開している会社です。

「東京都が出した時短営業命令が、営業の自由を保障した憲法に違反するなどとして、都に104円の損害賠償を求める訴訟を起こした外食大手」

 としても、最近知名度が上がっています。

特に、権八 西麻布店は、ブッシュ元大統領と小泉元首相の「居酒屋会談」、あのタランティーノ監督のキル・ビルのシーンのモデルとなったくらい、世界的に有名。

社長の話(2020年株主総会)では、2019年のラグビーワールドカップでは、海外からの訪日客で店はあふれ、日本人の予約が取れなかった程の人気だったそうです。

「デリバリー」、「テイクアウト」、「ファスト・ファインカジュアル」、「エンターテイメント」、「ヘルシー」の5分野に注力し、生き残りを図っています。

⑵ 株主となったきっかけ

2016年に大ヒットした『君の名は。』を見て、ミーハーにも新宿御苑ラ・ボエムに行き、すっかり気にいったことで株主となりました。

会社の掲げている『お客様に感動して頂き、そして社員も感動するための最高の舞台を提供します』というミッションのとおり、思い出に残るレストランが魅力です。

⑶ 経営分析

2021年12月期の株主総会招集通知の連結計算書類から経営分析を試みます。

収益性

・売上高総利益率:17%

売上高営業利益率:8%

外食店の平均からすると収益性は高いとは言えないのかもしれませんが、コロナ禍及びそれ以前の収益性に比べれば格段に向上したと考えます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):111%

自己資本比率(30%以上が望ましい):41%

短期的及び中・長期的にも安全性はミニマム維持されていると考えます。

ただし、会社は対処すべき課題ということで

『財務体質の健全化』

を第一に掲げており、コロナ禍で増加した有利子負債の計画的な圧縮を通じて財務体質の健全化を図っていくとしています。

効率性

・有形固定資産回転率:2.32

サービス業の平均が1.67であることや都内の一等地に店を構えている事を考え合わせると不動産に支払うコストは比較的効率的と言えるように思います。

⑷ 過去の業績

GC注記(継続企業の前提に関する注記)が会社四季報に記載されています。

いました(GC注記は取れたようです)。

コロナ禍の影響であることは間違いありません。

けれども、ここ数年の収益性については例えば売上高営業利益率がほとんど0%という期間が継続していました。

いろいろあると思いますが、社長を支える若い経営陣の拡充が急務と考えます。

なお、JR浜松町駅南口の金杉橋口をでて目の前に19年8月にオープンした『バルティザンベーカリーアンドカフェ』(ヘルシーなヴィーガン料理の店)は、『カフェ ラ・ボエム浜松町』に業態変更されていました。

レストランの生き残るための大変さを実感させられました。

 【2021年株主総会の会場 ブラッスリー タブローズ@代官山】

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2 株主総会

⑴ 2022年3月の株主総会

第49期定時株主総会 2022年3月26日(土) ブラッスリー タブローズ

途中から参加しました。

2つのポイントについてまとめました。

社長について

CG注記の記載が解消されたこともありまずは、社長はお元気そうなご様子。

業績の見通しは保守的なものの(国内↓、米国↑)経営には自信を持っているように感じました。

というのも、他の会社がコロナ禍で2年間、休業している間もグローバルダイニングの各店舗は営業を継続してきたからとのことでした。

コロナ後の飛躍が期待されます。

また、株主からの配当についての質問には、安定した業績が不可欠と回答。

今回のように売上高営業利益率が8%が続くようであれば復配するようです(他の会社では売上高営業利益率5%でも配当をしているところがあるとのことでした)。

興味深かったのは人材育成についての社長のコメント。

人材育成を学校教育に例え、名門校になれるかどうかは従業員の接客のクオリティにかかっており、

・感動するお出迎え

・お客さまのお名前をお呼びする

・気を気かすことができる

・商品知識が豊富

・ハートフルなお見送り

の5つが大切だそうです。

色々と勉強になります。

株主について

会場参加の株主にはグローバルダイニングを愛する熱心な方が多いとお見受けしました。

株主総会の会場にて会社を愛する株主の発言を聞くことは、ある意味、心を揺さぶられるような体験だと思っています。

2022年2月1日に「タコ ファナティコ渋谷」がオープンしたとこと。

足を運んで楽しい時間を過ごすとともに、株主としての気づきを見つけてきたいと思います。

⑵ 2021年3月の株主総会

社長からの店舗に関する説明は以下の通り。

・新規出店:2店舗(愛知県)

・閉店:8店舗

・業態変更:2店舗

取締役選任の件については、新たにルチアーノさん(ルーマニア人、語学堪能)という候補者が目を引きました。

2010年にアルバイトとしてグローバルダイニング社に関わって以来、米国での実績(コロナ禍でのガーデニングレストランによる収益拡大等)を買われ、約10年ほどで取締役になるというのは、ちょっとしたサクセスストーリー!

こういったことが出来るのも、社長のリーダーシップのたまもの!

主な質疑応答は以下の通り。

Q.店舗の清掃がよろしくない。本部のチェックは機能しているのか(25年のお付き合いのある株主より)?

A.夏から秋にかけて定期清掃の頻度を落した時期もあった。ご指摘を真摯に受け止めしっかりと指導していく。

Q.クレジットカードが使えない店があるが何故か?

A.アウトレットなど、店によっては時間のかかるクレジットカード決済による行列が出来てしまう場合がある。それを回避するため。

Q.Gゾーン銀座(5店舗等)撤退の経緯は?

A.東京高速に家賃減免の調整を働きかけたが、折り合いがつかなかった(売り上げが9割落ちたが、家賃は2割しか引いてくれなかった)。

 つらい決断ではあったが、本件を契機に、収益性アップにつなげたい。

Q.緊急事態宣言下のお台場で9時以降も営業できた理由は?

A.お台場の(レストランが少ない)環境ゆえ、東京都から許可が得られた。

Q.ゆるやかな回復を前提としているが、急激な回復への対応は大丈夫か?

A.先のことは読み切れない。品質とサービスの向上に万全を期す。

議案は滞りなく決議されました。

その後、休憩をはさんで「新年度の取組と業績計画」についての説明がありました。

その中で、コストコトロールによる財務の健全化、サービスアップのための料理人のコンテスト開催、ドバイ万博を踏まえたFC展開の話などがありました。

奮闘に期待します。

⑶ 東京都を訴えたことの経緯

訴訟に至る経緯の主なポイントは下記の2点。

・東京都に狙い撃ちにされたことに対する法の下の平等の問題(行政命令対象企業が多数ある中で、27社中26社がグローバルダイニング社、残り1社は筋金入りの新橋の居酒屋さん)

表現の自由に対する制限を加えようとした東京都の憲法違反の問題

など、共感することが多々ありました。

けれども、個人的にもっとも共感したのは

「この不条理で、理不尽な東京都の命令をそのまま受け入れたら一生後悔する!」

との発言でした。

71歳になってなお、後悔しない生き方を全うしようとする長谷川社長の生きざま。

見習いたいと思います。

⑷ 2020年の株主総会

株主総会に行くのは3回目。

この年の質問は、同業者と思われる方からの鋭いものが多かったように思います。

・店舗削減は入居ビルの老朽化のため

・米国レストランの低迷はハッピーアワーの廃止が一因

・お客様感謝イベント(30%引き)で従業員のモチベーションもアップ

・コロナが大恐慌レベルになれば飲食店業界で生き残るのは2社に1社程度という覚悟が必要

など、誠実で分かりやすい回答に好感が持てました。

なお、2020年までの総会では、レストランで使える1500円分の商品券を頂いていました。

楽しみにしている方も多かったようで、家族で来場し、商品券を頂いてすぐに総会を後にされる方も散見されました。

ちなみに、下記の通り株主優待は継続されています。

500株以上の株主~株主優待証(15%割引)

⑸ 株主還元等

配当

なし

株主優待

12月末日及び6月末日を基準日とし、500株以上の株主に対して15%オフとなる株主優待証がいただけます。

【カフェ ラ・ボエム銀座店】

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3 株主としてのコメント

社長が創業者かつ大株主であることによるリーダーシップ、顧客満足(CS)と従業員満足(ES)を追求する姿勢、1973年10月創業以来、9年という長い年月の間、数々の危機を生き抜いた知恵を活かし、このコロナショックも生き残るのではないかと考えます。

それに加え、ルチアーノさんを取締に抜擢するなど(前回の株主総会時)将来を見据えた攻めの姿勢も見逃せません。

裁判の経緯も気になります。

そして、ラボエムをはじめ感動を伴うレストランは自分にとって無くてはならない存在。

引き続き持ち株はホールドです。

【総会会場のブラッスリータブローズ】

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4 まとめ

グローバルダイニングについて述べてきました。

コロナ禍、GC注記、東京都との裁判などのピンチをチャンスにしつつ業績の急回復を達成しGC注記を解消しています。

持株の外食産業の中では安心できるだけでなく将来性に期待の持てる会社。

お店に足を運びつつ今後の展開をしっかりと注視したいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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