こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

ブレインパッド【3655】~2期連続の増収減益

                              初投稿:2020.10.28

                              更新日:2021.10. 9

こんにちは!

 

この記事は、ブレインパッド(3655)の株式に関心のある方に対して、個人投資家としてのコメントをまとめたものです。

 

【ブレインパッドが入居する白金台ビル】

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・さえない株価の原因を探る

・株価上昇のポイント

 

 

1 ブレインパッドについて

⑴ 会社概要

企業の経営改善を支援するビックデータ活用サービス、デジタルマーケティングサービスを主体としたB to B会社です。

■セグメントは3つから2つに変更になっています。

(旧セグメント)

①アナリスティック事業

顧客企業の有する大量データに関するコンサルティング及びデータマイニングの実行、ならびにデータに基づく企業行動の最適化支援。

②ソリューション事業

顧客企業に対して、データ蓄積、分析及び分析結果に基づく施策実行に必要なソフトウエアの選定及び提供ならびにシステム開発及び運用

マーケティングプラットフォーム事業

主にデジタルマーケティング領域において、ブレインパッドが着目したデータ分析計のアルゴリズムから独自性の強いソフトウエアを自社開発し、SaaS型サービスを中心とした顧客企業への提供とその保守業務

(新セグメント)

①プロフェッショナルサービス事業

データ分析、システム開発を含むコンサルティング、人的支援を通じて、顧客企業のデータ活用支援を行う事業。

②プロダクト事業

自社製品及び他社製プロダクトの提供を通じて、顧客企業のデータ活用支援を行う事業。

⑵ 購入した経緯とその後の株価

AI関連銘柄で、愛聴しているラジオ日経の番組での推奨を受けて3年程前に買いました。

ただし、購入後まもなくしてから株価は右肩下がりを継続中(2020年)。

直近の株価低迷については、社長から「心苦しい」との回答。

原因としては、コロナ禍により売上・利益成長が停滞しているためとのこと。

けれども、コロナ禍でも売上・利益成長が著しい会社が存在していることも事実。

会社の説明だけでは納得できません。

⑶ 経営分析

2期連続の増収減益です。

■収益性

・売上高総利益率:55%

稼げるビジネスモデルと考えます。

売上高営業利益率:12%

前期が15%だったので、収益性の低下が気になります。

■安全性

流動比率(200%以上が望ましい):447%

短期的な安全性は問題ありません。

自己資本比率(30%以上が望ましい):81%

中・中期的な安全性も問題ありません。

財務基盤は強固なものと考えられます。

■効率性

・有形固定資産回転率:81.78

悪くない数値です。

本社移転後にこの数値がどれだけ変化するか注目しています。

■顧客について

B to B企業なので顧客企業との取引が業績に大きな影響及ぼします。

会社ホームページを見ると、日本を代表する大きな会社がずらりと掲載されています。

ただし、よく見ると、それらの顧客企業についてどのような成果があったのかを全部掲載されているわけではありません。

ヤフー、トヨタ三菱電機などに対してはどのようなサービスを提供したのかが具体的に記されていないことが気になります。

また、成果が紹介されている企業についても、それが1度きりなのか、継続的な関係を構築しているのかが分からず、一抹の不安を覚えます。

IRについて投資家を安心させる着意が必要です。

 

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2 株主総会

2019年から3回連続で参加しています。

⑴ 2019年の株主総会

前回は社長が交代したばかりということも新社長の自信の無さが気になっていました。

⑵ 2020年の株主総会

2020年9月29日に開かれた今年の総会にも参加。

株主数は15人ほど。

1年前の頼りなさそうな社長は相変わらず、自信がなさそうでした。

それより問題と思ったのは、会長が出席していなかったこと。

コロナを理由に別室で控えていたとのことですが、会長を含む別室の役員にたいしても質問できるかどうかの事前説明もなく、業績低迷の追求を恐れ会長が逃げていたと思われても仕方ない対応でした。

残念です。

会長の出席にどんな意味があるか?

招集通知には、

招集通知には、中期経営計画は変更なし

と書かれているからです。

コロナ禍で経営環境が大きく変化している中、それに応じて計画を修正することは”ふつう”のことと考えますが、それをしないことを、誇っているかのような記述には、正直驚いています。

見方を変えれば、現社長は、自分を後継者に指名した会長に頭が上がらないから見直すべき中期計画を見直せないでいるのではないか?

そんな疑念さえ湧いてきます。

管理職を経験した人であれば、後任者が自分が決めた計画を大きく修正することを快く思わない気持ちは分からないことはないでしょう。

業績、ひいては株価の低迷にはこの会長の影響が大きいと考えられます。

暗い気持ちになった株主総会でしたが、唯一の救いは出席した十数名の株主から自然と拍手が沸き起こって終了したことです。

限られた自分の経験から、総会終了時に株主からの自然な拍手が沸き起こる会社は投資する価値があると考えています。

ただし、株主が報われるまでには相当長い時間を要しそうな気がしますが・・・。

⑶ 2021年の株主総会&事業説明会

第18回定時株主総会 2021年9月29日(水)白金台ビル 本社会議室

社長のあいさつから始まりました。

今年も緊張気味で、ところどころ”かみ”ながらの司会進行。

株主の参加者は数名で去年よりもさらに減少。

けれども、今回は動画配信を実施したところは好感できます。

今回は会長も参加していました。

事業説明のところで、事務局の女性に原稿を読み上げさせたのは如何なものか?

ここは、社長自ら熱く語るところでは?

セグメントを3つから2つに変更したとの説明がありました。

業績の良いところとそうでないところに分け、組織の活性化を意図したように感じました。

■質疑応答

Q.株主還元として自社株買いをしたのは良いが、株式の長期保有者のための配当をしなかったのはなぜか?

A.たまったお金を自社株買いに投じた。株主還元は大切だと認識しているが配当の予定はない。

Q.コンプライアンス強化のために監視委員会等設置会社にする趣旨は理解したが、取締役の数を8名から6名に変更しても大丈夫なのか?

A.取締役それぞれが適切に職務を遂行するので大丈夫。

相変わらず、質問と回答が微妙にずれています。

■決議事項

・定款一部変更の件

・取締役選任の件など7案件

すべて可決。

⑷ 事業説明会

総会終了後、会長他主要役員が退室した後、社長と数名が残って事業説明会を行いました。

ネット配信はされていなかったようです。

社長もリラックスされていたご様子。

ビデオ等を交えて会社の事業内容の説明から始まりました。

その後、増収減益が続いていることを陳謝し、増数増益を目指すことを話されました。

そのためのポイントとして

①人材の積極的採用

②プロアダクト事業の再成長

③オフィスの移転

を挙げていました。

株主からの質問は2つ。

Q.IT業界は過当競争の時代に突入しており、いかにして利益を伸ばすのか?

A.プロダクト事業はご指摘の通り過当競争にさらされているが、てこ入れを図る。プロフェッショナル事業は競争力がある。

Q.大きなお客様と大きな仕事をすることは大切だが、ブレインパッドの大きなお客様である伊藤忠商事やヤフーはチャイナリスクを抱えている。突然仕事が無くなる恐れはないのか?

A.それぞれの会社の売り上げに占める割合は10%程度で契約内容も多岐にわたる。さらに新規の顧客開拓にも注力している。

事業説明会では意外と有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 

3 株主としてのコメント

⑴ 何故、株価がさえないのか?

総資産、売上高、時価総額から株価がさえない理由を探ります。

ブレインパッドの総資産は約57憶円売上高は71憶円です。

なかなか、頑張っています。

しかし、時価総額は378憶円もあります。

良い経営がなされている企業は

総資産:売上高:時価総額=1:1:1

と言われています。

そう考えると、ブレインパッドは時価総額が大きすぎます。

言い換えれば、買われ過ぎな状態と言えると思います。

株が買われ過ぎという状態は、ちょっとしたマイナスの材料でも株価が大きく下がるということを意味します。

このことは、株主総会参加者が少なく株主の会社に関する関心が希薄であるため、すぐに株を売却しやすいことにも通じています。

自社株買い終了時点から株価が急落していることもやれやれ売りをしている株主の多さを物語っています。

⑵ 株価上昇のポイント

思うに株価上昇のためのポイントは2つ。

ひとつはさらに利益率を上げること

ブレインパッド利益率は

ROE::13.8%

ROA:10.4%

悪くはありませんが、良くもありません。

ちなみに、同じく時価総額が大きく買われ過ぎな日本M&Aの利益率は

ROE:28.2%

ROA:20.5%

と、利益率でブレインパッドを圧倒しています。

『悲しいけどこれ競争なのよね!』

投資家の目はシビアです。

より効率的な経営が期待されます。

もう一つは、株主還元の拡充や積極的なIR活動

会社を応援する株主をもっと増やそうとする姿勢が残念ながら足りませんん。

それでも、今回から総会後に事業説明会を実施するなど改善の兆候は見られます。

この小さな流れをより揺るぎない組織文化へつなげられるかが今後の会社の成長を大きく左右すると考えます。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。