こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

コロワイド~勇気・愛・知恵・決断の経営

                                2020.8.25初投稿

                                 2021.7.26更新

こんにちは!

 

この記事は、コロワイドの株式に関心のある方に対して、個人投資家としての所感をまとめたものです。

 

【目次】

 

 

 

【2020年の株主総会が開かれたパシフィコ横浜

f:id:cogepan20:20200824201516j:plain

 

1 コロワイド について

⑴ 会社概要

神奈川県逗子市が発祥地で、M&Aを駆使して居酒屋事業からレストラン事業へフィールドを広げ、「外食日本一企業」を目指すグループです。

「居酒屋甘太郎」、「焼肉 牛角」、「しゃぶしゃぶ温野菜」、「かっぱ寿司」等のなじみのあるレストラン等を国内外に約2700店舗展開しています。

大戸屋の買収で注目を集めています。

 

コロワイドについての”記事”には批判的なものが目立ちます。

例えば、蔵人金男会長については、ワンマン、パワハラ事案、30億円詐欺に引っかかったなど。

しかし、コロワイドをこれだけの大企業に成長させた経営者としての手腕は並大抵のものではありません。

特に、

後継者を息子にしなかったこと(某Dの創業者の息子は1年で社長交代)。

・現野尻社長が、会長に忖度せず主導的に会社経営を実施していること(某Cの社長は創業者の会長の前で萎縮気味)

など、ゴーイングコンサーンとしての企業の在り方に大きな道筋を開いたことも経営者としてもっと評価されてしかるべきだと考えます。

ちなみに、息子さんが取締役になっていますが会長曰く、「それは野尻社長が決めたこと」だそうです。

 

野尻社長については、会長と異なりおとなしいタイプかと思っていましたが、過去の総会で

「命を懸けて外食産業世界一を目指しています。」

という発言を聞いて以来、頼もしく感じています。

人前で「命を懸けて・・・」というセリフ言う機会の少なさを考えると、半端ない熱意で経営に専心している姿勢が伺えます。

今回の総会でも、大戸屋買収についての質疑応答から煮えたぎる感情を垣間見ることが出来ました。

 

 

 

■主要な事業内容(株主総会招集通知より)

・(株)コロワイドMD:各種食料品の商品開発・調達・製造・物流のマーチャンダイジング全般

(株)アトム:にぎりの徳兵衛、ステーキ宮などの飲食店の経営

(株)レインズインターナショナル牛角、温野菜、土間土間、かまどか、・・・などのレストラン及び居酒屋業態のフランチャイズ加盟店の募集、加盟店の経営指導、商品の企画販売・食材等の供給及び直営店舗の運営

(株)カッパ・クリエイトかっぱ寿司などの回転ずしの直営店の運営及び寿司・調理パンなどのデリカ事業

・(株)大戸屋ホールディングス大戸屋ごはん処などレストラン業態

 

コロワイド全国各地に工場及びセントラルキッチン保有していることが特徴です。

ここのことは、グループ規模を活用した販売力と食材加工の内製化を推進するマーチャンダイジング(商品化計画)戦略によるものであり、大戸屋を買収に動いていることもその一環です。

 

現在の大戸屋の食材~高い料金を払って外注業者に手作りで用意

買収後の大戸屋の食材~安い料金でコロワイドのセントラルキッチンで用意

 

⑵ 株主になったきっかけ

優待目当てで、9年ほど前から株主を続けています。

株価は、買値の約2倍程度の株価で推移。

もしものことがあっても、これまでの毎年4万円の優待を使わせていただいたので十分株主としての恩恵は享受できたと思います。

また、総会での会長の話を楽しみにしている株主の一人でもあります。

 

⑶ 経営分析

株主総会の招集通知の財務諸表をもとに分析しています。

 

■収益性

・売上高総利益率は55%

約97億円の赤字(2年連続)です。

であり、コロナ禍に加え、外食産業における人件費や物流費の上昇、食材価格の高騰などの影響がでているようです。

 

■安全性

・負債比率598%(目安として100%以下が安全)

流動比率60%(目安として200%以上が安全)

自己資本比率は14%(目安として30%以上が安全)

財務基盤も厳しいものがあります。

けれども、1年前(流動比率はマイナス)と比べて流動比率は改善されたました。

  

■効率性

棚卸資産回転率が約60と昨年に引き続き比較的高いことが挙げられます。

これは、マーチャンダイジング戦略が機能した結果、食材等の有効活用が図られたためではないかと考えます。

 

 

 

f:id:cogepan20:20210726112348j:plain

 

2 株主還元等

⑴ 配当

1株あたりの配当は5円

2年赤字であるにも関わらず今期配当できたのもこれまで稼いだ利益の積み重ねと株主重視の姿勢のおかげと考えます。

 

⑵ 株主優待

500株以上で 3月末株主:6月及び9月

        9月末株主:12月及び3月

一律 1回につき1万円相当の優待お商事ポイント

 

年間4万円相当の優待を受けられておりありがたいです。

 

 

f:id:cogepan20:20200824201606j:plain

 

3 株主総会

⑴ 2021年株主総会の様子

第59期定時株主総会 2021年6月24日(水) 神奈川県民ホール

 

社長と会長が一番初めに役員席に着席。

その後、他の役員が適時着席。

監査報告に続き、ビデオを用いた事業報告。

その後、対処すべき課題の説明が行われ、コスト削減に取り組んでおり、損益分岐点を17.6%改善し、277億円の効果を上げたとのこと。

 

主な質疑応答

Q.(TOBに応じた大戸屋の旧株主)コロワイドの株では大戸屋が使えず損した気分

A.優待は直営店ではしか使えず、現状3分の1がフランチャイズなのでレインズと同様に使用は難しい。また、コロワイドの株主約41万人、大戸屋の株主は約1万人なのでコロワイドの株主が大戸屋で優待を利用すれば利益が飛んでしまうという問題もある。

Q.日本フード協会等を利用した政治力を発揮して、自粛要請に対抗することは考えていないのか?

A.日本フード協会に要望を出したことはない。が、必要な際には要望する準備はしている。

Q.現在の大戸屋の状況は如何に?

A.(大戸屋の社長から)全体として、やりたいことの20%程度しかできていない。

けれども、コミュニケーションに関しては、当初、会社と社員の壁が厚かったが、現在は業務を自分事と出来てるようになり80%程度改善できたと考える。

Q.株主優待カードが経年劣化している。この対策として、株主の負担でカードを更新させるのはおかしいのでは?

A.現状を把握し、検討する。

Q.会長の話が聴きたい!

A.皆さんの厳しい言葉の裏には愛がある!

20年前のコロワイドは人材がいなく、お金を盗まれることも常態化していた。

今は素晴らしい人材に恵まれている。

40年前に2年間通ったビジネススクールで、栗栖元統幕議長の人間というものに対する教え(寝る、食べる、セックス)が役立った。

うぬぼれてはいけない!

日経は結論ありきのストーリーで記事を書いているから話をしても無駄。

大戸屋の経営陣を私が締め上げたと報じられているが、大戸屋の経営者とはあったことも無い。

年商300億の会社が年商2500億の会社の知恵にかなうわけがない。

大戸屋M&Aの勝負は最初からついていた!

酒は社員としか飲まないし、その際、説教と自慢は厳禁。

酒代を部下に払わせたことは一度もない。

今のコロワイドには美人がいないのがいちばんの問題点・・・。

Q.海外店舗の状況は?

A.米国は改善が進んでいるが、東南アジアは悪化している。

 

⑵ 2020年株主総会の様子

2020年6月30日(火) パシフィコ横浜 会議センター1階メインホール

 

総会に参加するの昨年に引き続き2回目。

今回は土砂降りの中の参加。

 

冒頭、社長が68億円の赤字を陳謝

出店40店舗、閉店92店舗と現存会計で一定の区切りをつけた旨の報告。

 

質問として、議案に挙げられていた第3回優先株式の追加に関するものがありました。Q.借入金、社債普通株式でなく、何故、優先株なのか?

A.会社からの回答は、これ以上バランスシートが膨れ上がり自己資本比率が低下することを避けるために自己資本の増強が必要。

その際、ダイリューションによる既存株主への影響を回避するために優先株を発行することにした。

Q.信託銀行を通じて新たに発行される種類株式を購入するのはどのような”人”か?

A.主に企業が購入すると想定される。

 

また、大戸屋買収に関する件につての質問が相次ぎましたがその件についての会長の発言は

・M&Aは優勝劣敗

・再建にはお金をかける、根性と汗では債券は出来ない

・ウィンウインの関係でなければならない

・経営者は感情的になったら負ける

大戸屋の料理が出てくるのは遅い

など、蔵人節がさく裂していました。

 

印象に残ったのは、会長の

 

会社は何のために大きくなるのか?

 

という問い立てです。

 

会長が語ったコロワイドの自慢は福利厚生の良さです。

社員のためを考えたら福利厚生(社会保障)の充実は不可欠であり、会社が大きくなればなるほど福利厚生が良くなるとのこと。

 

人間とその本能を洞察し続けた”生き残るための答え”がM&Aなのかもしれません。

 

神奈川県民ホール

f:id:cogepan20:20210726112444j:plain


4 株主としてのコメント

⑴ コロワイドの意味する経営

コロワイドという言葉は勇気、愛、知恵、決断の英語の頭文字から成り立っています。

それは、お客さんに対する姿勢を象徴していると思っていました。

けれども、従業員の心構えでもあるのではないかと今回の総会で感じました。

具体的には

 

・勇気:大戸屋TOBに応じた株主が優待が使えず騙された気持ちだと主張したことに対して、優待については事前にしっかりと説明しており、騙されたと言われるのは心外だと毅然とした対応を貫く勇気。

・愛:株主からの厳しい指摘にも愛があると語る会長。

・知恵:年商300憶円の会社ではかなわない知恵がコロワイドにはあると語る会長。

・決断:日経が繰り返し批判記事を書こうとも、ぶれずに粛々とM&Aを貫く決断力。

 

3年連続で株主総会に参加していますが、外食産業という枠を超えて経営や人間の本質についても考えさせられます。

ある意味、エグさも含めてコロワイドの経営に着目していきたいと思います。

⑵ 持株について

引き続き、持株はホールドです。 

理由は3点

 

株主重視の姿勢:年間4万円相当の優待、赤字でも配当

・M&Aを武器に外食産業日本一を目指す会長や社長の経営から目が離せない!

・ラパウザをはじめ、「楽しかった、美味しかった」とおもうお店のお世話になってる。

 

テレビの報道では、”悪者扱い”されることが多いコロワイドですが、本当のところはどうなのかを自分なりに調べ、考え、食べたり飲んだりしながら今後も追及していきたいと思います。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。

 

#株式 #投資 #資産運用 #株主総会 #配当 #株主優待 #コロワイド