こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

エスプール【2471】株主総会雑感(成長段階から踊り場段階へ)

初投稿:2023.2.26、更新日:2024.3.13

こんにちは!

この記事は、エスプール【2471】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2024年2月の株主総会の内容を追記し、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・成長段階から踊り場段階へ

・社長の魅力

【目次】 

株主総会会場の秋葉原ダイビル

                    

1 エスプールについて

⑴ 会社概要

四季報では他産業サービス・製品の業種に区分されるグロース企業。

コールセンター等への派遣障害者雇用支援の農園事業柱の会社です。

売上高257億円、総資産209億円、時価総額244億円という事業規模。

株価は下落トレンドで、会社の付加価値(のれん、ブランド力)を示すPBRは2.87倍とへ低下。

企業理念 

アウトソーシングの力で企業変革を支援し、社会課題を解決する。

●社名の由来はSolution(解決策)・System(システム)Staff(人材)Susteinability(持続可能性)の4つのSをPOOL(蓄積)し、お客様の課題を解決していきたいという想いが込められているとのことです。

セグメント

●ビジネスソリューション事業

シニアや障害者など潜在労働力の活用を支援するサービスや、企業の業務の一部を受託するアウトソーシングサービスを提供。

●人材ソリューション事業

コールセンター等のオフィスサポート業務とスマートフォンや家電製品等の店頭販売支援業務に関する人材サービスを展開。

⑵ 株主になったきっかけ

11月決算企業を探していて長期的な業績が良かったので株式を購入しました。

ただし、チャート的には長期ダウントレンド中なので含み損を抱えていまます。

⑶ 2024年11月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:34%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):10%

前期と同様、高収益性が維持されていると考えます。

ただし、粗利率は上昇していますが、営業利益率については逆に下がっています。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):97%

自己資本比率(30%以上が望ましい):42%

短期的には多少、懸念される数値となっています。

概ね前期と同水準と考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:2.10

前期と同様の低い数値となっています。

勘定科目では有形固定資産122億円のうち、110億円が「建物及び構築物」と大半を占めています。

”オフィス(本社のある秋葉原ダイビル?)”にお金をかけているように思われます。

⑷ 2023年11月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:33%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):12%

高収益なビジネスモデルと考えます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):98%

自己資本比率(30%以上が望ましい):44%

短期的には懸念される数値となっています。

ただし、中・長期的には問題ないと推察されます。

効率性 

・有形固定資産回転率:2.92

2021年の全業種の平均が46.9であることを考えると効率的とは言い難い数値となっています。

勘定科目では有形固定資産91億円のうち、79億円が「建物及び構築物」と大半を占めています。

”オフィス”にお金をかけているように思われます。

株主総会の案内】

2 株主総会

⑴ 2024年2月の株主総会

第24期定時株主総会 2024年2月28日(水) 秋葉原ダイビル

ハイブリッド方式でしたが会場に足を運びました。

昨年同様に受付にてクッキーなどのお土産を頂いています。

下記に主な質疑応答を記していますが、会社のHPで株主総会の動画が公開されています。

主な質疑応答

Q.ロジスティック事業の役割について(社会問題解決との関係)

A.通販会社(事業)に対して、共同配送を推進し効率化を図ることも、限られたドライバーの有効活用につながるという意味で社会問題解決とも考えられる。

ロジスティック事業がワンストップで通販会社にインフラを提供できる意味をご理解いただきたい。

Q.共同通信の報道について

A.当社としては反論に注力するのではなく、ステークホルダーに理解を求め、応援者を増やすことに全力を注いできた。

Q.取締役の担当(管理本部)について

A.投資家とのミーティングを年間300〜400件通じて、当社への投資のチャンスであることを訴えてきた。

ただし、株価については力不足を感じている。

Q.人材の採用・育成についての具体的説明について

A.信賞必罰が大切だが、会社が大きくなったのでチャレンジする(失敗することも含む)経験がしにくい環境になってきていると認識。

よって、会社の下にカンパニーを作っていろいろと経験しながらチャレンジする風土を作っていくように努める。

Q.コールセンターサービスの今後の展望についえ

A.コールセンターサービスの先細りは予想されていた。

よって、人材派遣以外で頑張る方向性は正しかったと考える。

コールセンターサービスはコロナ禍で一時的に需要が高まったが、今後は労働力不足が本格化すると予想されるのでコールセンター以外の業種にも注力していく。

なお、コールセンターは利益率、成長率を考えて事業を縮小しつつ利益を出し続けるようにすることが大切と考える。

Q.直近の業績について

A.リーマンショックの後、増収増益を10年続けてきたが今は”踊り場”と考える。

全般的に当社のようなグロース株は売られ、大型株やバリュー株に投資資金がシフトしている。

改革の年は踊り場で、何をすべきかを考えることが重要。

資本政策(自社株買い、配当など)を検討する。

Q.光通信が当社株を購入することについて

A.純投資と理解している。

互いにコミュニケーションが取れているので、何かあれば協力していこうという関係である。

Q.障害者・高齢者の雇用に対する配慮について

A.例えると当社はビルのオーナーでテナントが会社のようなもので、その会社が障がい者・高齢者を雇用している。

よって、当社としては暑い日には熱中症防止等について”通達”などを通じて”配慮”を実施している。

Q.取締役から見た社長の良さ(ストロングポイント)について

A.当社の強みは全従業員が一丸となっているところ。

それは、社長が社員から愛されていることによる。

社員に対して、”仕事を自分事としてやっていこう!”気持ちが伝わっている。

その一方で、撤退する判断は早い。

会社がピンチの時に、農園事業を始められたのもそのような背景があったからと思う。

(会場から拍手)

Q.農園事業の今後の展開について

A.多くの支援者を増やしていく方針により、農園事業継続のリスクは小さくなってきている。

さらに応援してもらえるよう、努力している。

農園で働く人の環境改善に努める。

決議事項

・剰余金処分の件

監査役1名専任の件

拍手を持って、承認・可決されました。

新役員が紹介されています。

事業説明会

下記のアジェンダで説明がなされました。

1 エスプールについて

2 24期の業績概要

3 25期の業績予想

4 事業別概要

5 新たな成長戦略

6 配当計画・方針

主なポイントは下記の通り。

・ソーシャルビジネスとは社会課題の解決が企業の成長につながる

・当社は成長段階から踊り場段階

・デフレで伸びたのは派遣業(安さ追求が成功)、インフレ化ではやり方を変える!

・地方の事業承継に手応えを感じている(M&A仲介業とは異なる)!

・配当性向は60%を超えるまでは減配しない!

・東京よりも田舎の方が株主が増える。

値上げできるビジネスでなければダメ。

株主総会雑感

事業説明会の質疑応答を終えたのは午後1時過ぎ。

3時間という長時間でしたが、当社のこと、ソーシャルビジネスのこと、経営者及び企業経営のことなど大変勉強になりました。

株価が低迷していても、社長が元気で、下手な言い訳をせず、

”踊り場に置いてもやるべきことはやる!”

という姿勢は好感が持てました。

株主の中に、社長の信者になる人が出てくるのも納得です。

また、総会終了時には農園で採れた野菜もいただきました。

家族で美味しくいただいています。

ごちそうさまでした!

株主総会開始時にいただいたお土産】

株主総会終了時にいただいたお土産】

【頂いた水菜の鍋料理を家族で堪能!】

⑵ 2023年2月の株主総会

第23期定時株主総会 2023年2月22日(水) 秋葉原ダイビル

受付にてお土産のクッキーを頂きました。

さらに、気分が悪くなった人に対応できる看護師を配置されているとのこと。

株主を重視する姿勢が感じられました。

社長の挨拶に続き、監査報告、ビデオによる事業報告等が続きました。

主な質疑応答

Q.共同通信の報道が株価に与えた影響について

A.報道における批判について当社は問題ないと認識している(障害者の定着率92%、満足度90%以上)。

しかし、当社のビジネスモデルを模倣した他社について不正が出始めていると考えている。

これに対しては、リーダーシップを発揮して業界団体を立ち上げることによって対応する予定である。

ロビー活動を実施しつつ、3月末を目途に方針を打ち出す。

Q.NHKの野菜が売れない報道について

A.報道については未確認である。

当社は農園を貸している会社であり、野菜を売ることについては他社さんが主体となり、当社はそこに働きかける立場と考える。

Q.営業利益の計算について

A.ビジネスソリューションの営業利益に人材ソリューションの利益を加え、さらに管理部門の利益を加えることで営業利益を算出している。

Q.投資有価証券評価損の計上について

A.ご指摘のとおり、損失計上がなければ連続増益になっていたであろうと考える。

投資については台湾のロジスティック関連企業への出資である。

コロナ禍で打撃を受けリストラ等を実行してビジネスの改善を試みたが、将来性を見込むことができなくなったため、評価損の計上に至った。

なお、現在も様々な出資をしているが、リスク管理を徹底することで再発防止に努める。

Q.共同通信の報道に伴うモヤモヤ感につて

A.(社長自身)大株主であり憤りを感じている

ただし、マスコミと戦うより業界全体を良くすることに注力してこうと考えている。

それは、過去において債務超過になった苦しい時期に、「自分達が正しいことを実施している」と信じることが困難な状況を克服するのに一番役に立った実体験に基づいている。

一時的な取り組みでなく、じっくりと確実に対応する姿を応援していただきたい。

Q.当社のスキームを説明してほしい

A.当社は農園を貸すことをしており、借りた企業が障がい者を雇用する仕組みとなっている。

農産物を買い取ることは実施していない。

よって、厚労省からの指導もなく、スキームには問題はない。

Q.障害者団体とのコミュニケーションについて

A.良好な関係を維持していると認識。

3000人の障害者が働けるスキームを構築した結果、障害者から賃金を頂けたこと、旅行に行けたこと、納税できたことなどに関して感謝されている。

Q.コールセンター事業について

A.当初はコールセンターに人材を派遣するのみであった。

ところが、コロナ禍で給付金対応等でコールセンターが”いっぱいいっぱい”になってしまったことから、”お手伝い”をさせていただいていた。

現在は、ピークを超えたため状況に応じたコールセンターの統廃合等を実施している。

Q.野菜の買取(売る喜びの実体験)について

A.野菜を買い取ったり直売したりはしていない。

ただし、1500人の社員は農園で働く方との交流(お手伝い)もあり、野菜を無駄にしてはならないという意識は共有されている。

Q.DXの推進のリスクについて

A.これまでも社内で実施してきており、データマイニングディープラーニングに社内で注力していく予定である。

コスト低減以上に信頼度を高めることが期待される。

Q.子会社の売上高、営業利益、利益率について

A.エスプールプラス、エスプールロジスティック、エスプールセールスサポート、エスプールリンク、エスプーるグローカル、ブルードットグリーンについて説明が実施されました(数値は書き取れませんでした。)

Q.素晴らしい事業に投資していると感じた(コメント)

A.当社は公的資金は頂かず、企業からの参加費でビジネスを営んでいる

業界団体を作ることなど、”慌てて伸ばす”ことは考えず、じっくりと対応していく予定であり、現場に対してもそのように支持している。

Q.ブルードットグリーンのコンサルについて

A.現在、英国のNGO団体CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)からの二酸化炭素削減についての問い合わせに答えないとESGの観点から投資不適格となりかねないのが現状である。

ところが、大企業以外ではこれに対応する専門の人員・組織を配置するのは困難と推測される。

よって、当社がアウトソーシングとして環境経営を支援させていただいている。

決議事項

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・取締役6名選任の件

監査役2名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

事業説明会

総会終了後に事業説明会が実施されました。

残念ながら時間がなくて最初しか聞くことができませんでしたが有意義な話だったと思います。

⑶ 株主還元    

配当

一株当たりの配当推移は下記の通りです。

増配基調なのは株主としてありがたく感じています。

2023年11月期:10円

2022年11月期:8.0円

2021年11月期:6.0円

2020年11月期:3.3円

2019年11月期:2.0円

株主優待

なし

株主総会のお土産等

受付時に下記のクッキーを頂きました。

あと、事業説明会前にペットボトルの水かお茶が頂けました。

それから、事業説明会終了後に野菜を配るとのことでした。

【美味しかったクッキー】

             

3 株主としてのコメント

⑴ 批判的な報道への対応について

批判的な報道に対する対応として業界団体設立を目指すという方向性は悪くないと考えます。

その理由は、M&A業界の前例があるからです。

数年前に河野太郎

「M&A仲介業者が売り手と買い手を同時に行うのが利益相反ではないか?」

という趣旨の発言をきっかけに東洋経済等の雑誌が批判記事を報じたことがありました。

これに対しては、日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライクなどの企業が中小企業庁の”指導”を踏まえて業界団体や業界のガイドラインを制定して業界の発展に繋げています。

その意味で会社の方向性は妥当と判断します。

今後、監督官庁厚労省をうまく取り込んで、業界ガイドラインや団体設立等に注力することが期待されます。

⑵ 株価の長期下落トレンドについて

一般的に株価が下落する要因は3つあります。

業績低迷、不祥事、将来の成長期待の剥落です。

残念ながら現在のエスプールには3つとも当てはまってるように感じています。

具体的には

・業績低迷:連続していた増収増益が増収減益となったこと

・不祥事:共同通信の批判記事(個人的には風評被害と思っていますが・・・)

・将来の成長期待の剥落:コロナ禍のコールセンターのピークアウト

この中で、業績については本業が好調で投資有価証券評価損の計上が”一過性”という会社の説明を踏まえれば今期以降は問題ないのではないかと考えます(決算発表は要注目です)。

次に不祥事については、業界団体やガイドラインの設立によって徐々に良い方向に転換していくのではないかと期待しています。

ただし、成長期待については個人的には懸念が残っています。

今まではコロナ禍で助成金・給付金関連の手続きでコールセンターが”儲かる”という素人でもわかる成長ストーリーが株価を大きく牽引してきたと思います。

そのコールセンターがピークアウトした現在、新たに誰もがエスプールは”儲かる”と思えるようなシンプルかつ強力な成長ストーリーがよく見えません。

個人的に勉強不足なところはありますが、成長性についての会社からの積極的なIRなどが期待されます。

【総会会場で見かけたオブジェ】

4 まとめ

エスプールについて述べてきました。

普段、馴染みがない会社で含み損を抱えていましたが、総会に参加して社会課題を解決することが会社の成長につながることなどを理解することができました。

残念ながら事業説明会を中座してお土産の野菜はいただけませんでしたが、来て良かったです。

時間がかかっても株価が長期上昇トレンドに反転することを期待して、株主として粘り強くホールドしていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #エスプール #障害者 #野菜

 

  

マネックス・アクティビスト・フォーラム2023に参加して

こんにちは!
2023年2月4日(土)の1400〜1800の間、マネックス・アクティビスト・フォーラム2023」に参加しました。
会場はベルサール秋葉原で300名ぐらいの方が集っていました。
オンライン参加者は2000人ほどとのこと。
普段、株主総会のことを記事にすることが多いので、アクティビスト(物言う株主?)について詳しく知りたいと思い参加しました。
この記事は、フォーラムで得られた主な気づきや感じたことをまとめたものです。
【目次】
【フォーラム会場のベルサール秋葉原

●基調講演 楠木 健氏(一橋大学教授)

実は、FPのウエルビーイングについてのセミナーと競合していたため途中からの参加でした。
話を聞くうちに、もっと早く聴いておけばよかったと後悔しました。
主なポイントは以下の通り。
法人税より消費税のほうが大きいのは、企業が稼げてない証拠。
・シンプルに考えることが大切:勝利条件=(長期利益)が明確
・道徳的な商売が一番儲かる!(「論語と算盤」)
・全ては時間軸に帰結する
 短期的なリアリズムはトレード・オフになる:×
 長期的なリアリズムはトレード・オンになる:○
・株主は長期的なリアリズムにおいてリーダーシップを発揮し得る!

●ビデオメッセージ

・日本が技術は一流、商売は二流
・経営には規律が必要
・パッシブ投資は経営に関与し得ない
日本株が上がらない理由は日本人が買わないから
・米国経営(解雇が容易)と日本経営(解雇が困難)のハイブリッドが良い

●パネルディスカッション(冨山氏、テスタ氏、松本氏、広木氏、井村氏ほか)

東証上場企業の半分がPBR1倍割れ
・割安でも買われないのは経営者の成長への野心がないため
・成長より安定を好む経営者は現状の居心地の良さにどっぷりと浸かっている
・会社そのものが共同体(ムラ)化している
・PBR1倍の会社にアクションを起こさせる必要性を東証も感じている
 ポジティブなインセンティブ:効果は期待薄
 ネガティブなインセンティブ:効果が期待できる!(仲間を裏切る言い訳により成長路線へ)
・米国は事業ポートフォーリオを入れ替えながら成長を持続させる
・日本ではやめるということが難しく、生産性が落ちた事業を外せない
・アクティビストとは儲けたいだけやん!(というイメージを持っていた)
・ファンドとして企業に正しいお金の使い方を求める
・少数株主を守る制度が必要な日本
マネックス・アクティビスト・ファンドは200億円規模
・投資期間は長くて3年(時間リターンを考慮)
・会社を守ることと経営者の保身は異なる
・グリード(欲)は善であり全体最適通じる

●ビデオメッセージ(オアシスマネジメント創業者)

フジテックの事例紹介
・株主の権利を行使することは極めて大切
【会場入口にて】

●パネルディスカッション(丸木氏、松本氏、井村氏ほか)

・アクティビストの活動の実例紹介(5%の株式取得、年7〜8回の面談、総会での意見等)
・アクティビストの着眼はガバナンスと資本効率の改善(増配)
自己資本が過剰な会社に対する改善提案を行い企業価値の向上に努める
企業価値向上=山に登る(意志がある経営者に対してアプローチの方法を助言するのがアクティビスト)
フクダ電子やセプティーニの実例紹介
・イグジットするかどうかについては個別のケースごと異なる
・完全子会社化はつまらない
東証のフォローアップ会議でも、企業の生産性向上が期待されている。
時価総額100億未満の会社は単独ではなく他社との協力が生産性向上のためには必要
日証金天下り問題について
・PBR1倍割れ企業の経営陣を目覚めさせることが重要
・地銀はヒトもカネも持っているので地方の活性化に貢献し得る
・会社に対する開示請求のコスト(3000円)はやむを得ない
・ファンドの運用者としてパフォーマンスを上げることの責任
・99年の頃に比べるとアクティビストの子供がいじめられるようなことがなくなった
・アクティビストとして関与すべき会社は沢山ある
・変わりようのない会社にエンゲージメントしても意味がない
・少数株主を守るという意味で大義で動く場合もある(ENEOSの親子上場解消の例)
・取締役選任議案は株主しか出せないようにすると、成長意欲を刺激し得る
・RS(譲渡制限付株式)の制限が甘い会社が多い
・取締役は形式ではなく中身が重要
竹田和平さんのような感謝を態度であらわすような株主
【会場でいただいたバック】

●参加して良かったこと

会場にて若い熱意のある参加者とともに有意義な時間を過ごせて満足しています。
また、アクティビストの方の具体的な活動紹介も参考になりました。
自分も毎月株主総会に参加していますので、今回の知見を生かしたいと思います。
マネックスグループの株主として今回のフォーラムについては満足です(株価は・・・)。

●気になったこと

・儲けの指標について

日本企業が儲けることの重要性が良くわかりました。
ただし、その具体的な指標について気になりました。
よく、日本企業は利益を重視し、米国企業はキャッシュフローを重んじると言われています(下記の書籍を参照して下さい)。
そのあたりはアクティビストは気にしないのでしょうか?

・新NISAの対応について

受付にマネックス証券のNISAのチラシがありました。
社員の方に新NISAへの対応について質問したところ、
「何も決まっていません」
との返事がちょっと、気になりました。
ちなみに、ウエルスナビは24年1月から新NISAに対応すると社長が力説
新興企業と大企業の違いがよく現れていました。

・松本会長

帰り際に松本会長が出口付近で参加者をさり気なく見送っていらっしゃいました。
かっこよかったです。
今後は役職を譲って、トレーダーに専念されると報じられています。
そういえば、山中教授もiPS細胞研究所の所長を退任して研究者に戻られたとのこと。
同世代として、節目を迎えた際の生き様に強く感化されました。
来て良かったです!
お読みいただき、ありがとうございました。

セルソース【4880】〜株主総会雑感(プライム上場と社長交代)

初投稿:2023.1.29、更新日:2024.1.25

こんにちは!

この記事は、セルソース【4880】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2024年1月の株主総会等についての内容を追記し記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・社長交代の理由

・セルソースグロースレート(経営指標)50%以上と成長投資

【目次】 

株主総会会場のソラスタ渋谷】

                      

1 セルソースについて

⑴ 会社概要

2014年11月の再生医療安全確保法」施行に伴い、2015年11月に創業した若い会社

売上高約45億円、総資産約68億円、時価総額約250億円の事業規模です

PBRは4.06倍と投資家からは高い評価である一方、前期からは大幅ダウンしています。

会社四季報ではヘルスケア製品・サービスの業種に区分されており、時価総額順位は28/133社と位置付けられています。

企業理念 

●ミッション

全ての人生に、再生医療を。

セグメント

再生医療関連事業の単一セグメントです。

内訳は

・加工受託サービス・コンサルティングサービス

・医療機器販売

・化粧品販売その他

⑵ 株主になったきっかけ

10月決算企業の中で成長著しい会社ということで注目していました。

セルフケア製品・サービス分野の会社は保有していなかったため、ポートフォリオ拡充のために2022年9月頃に株主となりました。

ただし、グロース株が厳しいマクロ環境短気筋の売り掛けを意識し、端数株単位で複数に分けて株式を購入しています(平均単価が下がります)。

⑶ 2023年10月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:71%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):27%

高収益です。

けれども、前期に比べて落ち込んでいることが気になります。

短期の収益性よりも長期の成長のための投資を優先したとの説明がありました。

来期に注目です。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):1236%

自己資本比率(30%以上が望ましい):90%

短気的にも中・長期的にも安全性に問題は見当たりません。

むしろ、昨年以上に安全性が高まっていることにちょっとびっくりしています。

さらに、有利子負債はありません。

キャッシュリッチさは資金効率の点で不利なようにも思えます。

けれども、医療分野の研究開発での投資が不可欠なビジネスという点ではリスク管理を徹底させる意味で資金力の余裕は”ある程度”必要なのかもしれません。

効率性 

・有形固定資産回転率:6.85

前期からは大幅にていかしています。

本社の移転メディカルツーリズムに対応する羽田空港周辺への設備投資がなされたためとのこと。

数年後の成長に期待します。

⑷ 2022年10月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:72%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):37%

高収益です。

しかもビジネスモデルを確立している(社長のコメント)とのことなので、この高収益性は中・長期で持続可能と推測しています。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):501%

自己資本比率(30%以上が望ましい):82%

短気的にも中・長期的にも安全性に問題は見当たりません。

さらに、有利子負債はありません。

キャッシュリッチさは資金効率の点で不利なようにも思えます。

けれども、医療分野の研究開発での投資が不可欠なビジネスという点ではリスク管理を徹底させる意味で資金力の余裕は”ある程度”必要なのかもしれません。

効率性 

・有形固定資産回転率:25.71

有形固定資産について、資金の効率的な経営ができていると考えます。

勘定科目の内訳は、「工具、器具及び備品」が1.42億「建物」が0.41億円

必要最小限の投資がなされているようです。

【第7回株主総会の案内板】

2 株主総会

⑴ 2024年1月の株主総会

第8回定時株主総会 2023年1月27日(金)渋谷ソラスタ

ライブ中継がされていましたが、会場へ足を運びました。

30名近くの株主が参集していたと思います。

主な質疑応答

Q.直近の四半期の落ち込みについて

A.特定の医療機関からの受注が減少したため。

当社の受注については

自由診療特化型(健康保険が使えない)

・ハイブリッド型(健康保険が使える)

の2つがあるが、自由診療特化型はもともとボラティリティが高く、今回落ち込んでしまった。

Q.2号議案についての懸念

A.社外協力者への報酬の付与については、直接的な取引はなくても当社に対して有益なアドバイスを頂いた先生を対象としている。

なお、現時点で具体的に決まった案件があるわけではなく、将来のことを考えてのことである。

Q.株価の下落について

A.申し訳ない。

この業界はブルーオーシャンと認識している。

というのも、当社と関わりのある形成外科クリニックは現在1500社だが、これは業界の10%未満であるため。

株価対策としてはできることは何でもやっていきたい。

Q.(膝の悪い株主から)再生医療の期間等について

膝の痛みに対しては

・血液を遠心分離機にかけて血小板を抽出する方法:3週間

・脂肪由来幹細胞加工受託サービス:1ヶ月〜5週間

の期間がかかる。

また、国策としてのメディカルツーリズムにも注力していきたい。

妥当な価格を提供して、医療機関、患者さん、当社がウインーウインの関係となるよう努める。

Q.(足が良くない投資家から)フェアディスクロージャーについて

A.東証から投資家との目線を合わせるようなIRが期待されていることは認識している。

これまで全ての質問に答えてきたが、機関投資家を含めさらに積極的な情報開示に努めたい。

Q.エクソソームに関する専門家(リーダー)からの説明について

A.貴重なご意見として承る。

適切な開示を心がける。

Q.2号議案について、個人にお金を払うことへのコンプラについて

A.学会での先生方のCIO(?)の開示をお願いすることによりコンプライアンスの問題をクリアーできると考える。

専門家と話しながら進めていく。

Q.プライム上場のタイミングについて

A.当社のM&Aなどによる更なる成長を通じた真のパブリックカンパニー実現のためには1日も早いプライム上場が必要と判断した。

その際、中期経営計画を発表できなかったことは反省しているが、タイミング的には妥当だったと認識している。

Q.株価の下落の原因について

A.自由診療特化型(健康保険が使えない)は広告宣伝に頼っているのが現状である。エビデンスのあるコンテンツの発信などマーケティング積極的に努力する。

Q.セルソースグロースレートのフィードバックについて

A.セルソースグロースレートについてはそもそも、赤字のバイオベンチャーが多い中、マネタイズをしっかりと行いサステイナブルな事業を実現する趣旨で生まれたもの。

今回の数値は、戦略的な投資と競合した結果である。

今後もそのようなケースについては適切な開示をしていきたい。

Q.配当(DOE)について

A.株主還元として実施した。

まずは、ROIも踏まえつつ10%配当が妥当と考える。

内部留保の確保も踏まえつつ、何が良い株主還元かを模索していきたい。

Q.経営陣の二人による株式の売却について

A.当社は創業時のメンバーが株式の70%を保有していた。

このため流動性確保のため必要であった。

株主に迷惑をかけないよう市場街で売却し、大株主比率の低下を実現することができた。

Q.澤田新社長候補から一言

A.現場を虱潰しに見てみたい(クリニックでの働きを含めて)。

その経験を踏まえて、当社をユニクロファミリーマート並みの会社に成長させていきたい。

Q.山川新会長候補から一言

A.再生医療社会の実装はまだまだ道半ば。

株式については長く保有したかったが、流動性確保のために放出した。

決してエグジットの機会を狙ったわけではない。

決議事項

・取締役4名選任の件

・当社の社外協力者に対する新株予約権を発行する件

拍手を持って承認・可決されました。

なお、総会終了後に3名の経営陣からご挨拶をいただきました。

特に、新社長の

目指せユニクロ

全社一丸が大切!

という言葉が印象的でした。

株主総会雑感

気持ちの良い株主総会でした。

株価は下落してましたが、株主からの建設的な意見が多かったからです。

社長の交代について、

これまでの8年間で

・0→1

・1→10

を達成したが、今後

・100→10000

を考えた場合、自分以上に適任者がいると考えて決断されたとのこと。

冷静かつ果断な決断力で、簡単にできることではないと感じました。

話はそれますが、先月参加したサイバーエージェントの藤田社長が、

・創業者が社長でなくても成長できる会社を目指している!

と発言していました。

当社の場合、アプローチは違いますが40代の(創業者)社長から60代の(プロ経営者)社長の交代という点ではリードさえしているように思いました。

もちろん株価の回復も気になりますが、今回の社長交代が当社の成長にどのような影響をもたらすのか、期待を持って見守り続けていきたいと思います。

【第8回株主総会の案内板】

⑵ 2023年1月の株主総会

第7回定時株主総会 2023年1月27日(金)渋谷ソラスタ

ライブ中継がされていましたが、会場へ足を運びました。

20名程度の株主が参集していたと思います。

社長から事業内容の説明、増収増益の報告、議案の上程がされました。

主な質疑応答

株主からの質問数に制限はありませんでした。

社長の回答も誠意があり、かつ、説得力のあるものだったと思います。

【会場】

Q.会場に足を運んでいない役員について(優秀な方達からも話を伺いたかった

A.次回以降は、出席できるようにする。

Q.研究開発のリスクについて

A.費用のコントロールを徹底し、リターンを成長に反映させたい。

Q.エクソソームの医療分野での可能性について

A.厚労省でも議論されており、創薬を含め大きな可能性を秘めていると認識している。

Q.決算発表後の株価について

A.現状、株価は低迷していると認識している。

ただし、短期的な株価動向を重視するのはミスリードにつながる。

あくまでも、業績向上長期ビジョンに基づいた長期的展望を開示することに注力したい。

Q.高収益性(粗利率70%以上、売上高営業利益率30%以上)の維持について

A.粗利率の高さは固定費を薄める努力の結果であり、よほど大きな外部環境の変化がない限りキープすることが可能と認識している。

また、

セルソースグロースレート=売上高成長率+EBITDAマージン

・グロースレート≧50%

・売上高成長率≧20%

・EBITDAマージン≧20%

の独自経営指標により高水準の成長性と収益性を目指す。

*EBITDA=営業利益+減価償却

 EBITDAマージン=EBITDA➗売上高

Q.再生医療分野の事業規模について

A.「再生医療安全確保法」が施行された2014年11月以降に市場が立ち上がった。

治療分野だけでも9000億円以上あるが、全体としてのポテンシャルはもっと大きいと認識している。

当社は、エビデンスの多さやネットワークの強みといった先行者利益を活かし、リーディングカンパニーとして事業展開を続けていく。

Q.4号議案、5号議案における報酬は現金のみか?

A.現金のみである。

(株主と経営陣の利害の共通化のための)譲渡制限付き株式等については今後、検討する。

【ネット】

Q.マネーゲームのようなことはしないという社長の発言と上場の意味について

A.マネーゲームのようなことはしないというのは、株価対策として意味のないIRを乱発しないという意味である。

上場には感謝しており、会社の成長に必要な一手だったと認識。

株価に興味がないわけではない。

本質的な経営を重視し、広く成長戦略を示しつつ株価に反映していく。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役4名選任の件

・監査等委員である取締役3名選任の件

・取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬限度額設定の件

・監査等委員である取締役の報酬限度額設定の件

拍手を持って賛成・可決されました。

なお、総会終了後にビデオ参加の役員を含め選任された方の紹介があり、株主から拍手が送られていました。

⑶ 株主還元    

配当

一株につき20円、配当性向10%です。

株主優待

なし

自社株買い 

なし

【ソラスタ渋谷1階のタリーズ

                 

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

取締役等について

1982年生まれの若い社長と、各分野の重鎮(?)によるバランスの取れた経営態勢が確立されていると感じました(どうやってこのような人材を集めたのだろう?)。

そして、ホームページではアドバイザーとして権威のある先生方が紹介されています。

さらに、会場に足を運んだ株主の多くがセルソースをよく理解し、長期目線で応援されていると感じました(自分は勉強不足ですが・・・)。

よって、ステークホルダーの関係は悪くないと感じています。

経営指標であるセルソースグロースレートについて

社長が言及していたセルソースグロースレートというのはとても興味深いと思いました。

成長企業の中には、成長性オンリーで収益性を伴わない会社や、相乗効果が見込めなM&Aで成長性を維持している会社など、沢山見てきました。

今更ですが、成長性と収益性の両方を経営指標にしている会社の良さを実感しています。

これからも周りから色々言われると思いますが、社長には経営指標(セルソースグロースレート)を重視したブレない本質的な経営を期待したいと思います。

⑵ 気になっていること

短期筋の動向

グロース企業には必ず機関投資家の売り仕掛けが入ります。

セルソースも然り。

しかも、社長のマネーゲームのようなことはしない。」という言葉に象徴されるように短期的な株価の下落は会社としてはやむを得ないという認識と推察しています。

”短期”で結果を求める株主にとっては”短気”になりやすい銘柄かもしれません。

ちなみに、機関投資家の売り時掛けについては下記の書籍等の資産運用会社の特徴を参考にしています(少しエンタメが入っています)。

4 まとめ

セルソースについて述べてきました。

再生医療というポテンシャルの高い市場でのリーディングカンパニー。

技術力に加え経営力の素晴らしさを株主総会で感じました。

ただし、グロース企業ゆえの株価の乱高下は避けて通れないと認識しています。

単位未満株での分散投資や、定期的な利確をしながら長期で付き合っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産運用 #セルソース #再生医療 #エクソソーム #メディカルツーリズム #パブリックカンパニー

  

JALカード雑感〜CAさんの素晴らしさ

初投稿:2023.1.8、更新日:2023.10.16、2023.11.8、2024.1.3

こんにちは!

この記事は、JALカードに関心のある方に向けた、ホルダーとしてのコメントをまとめたものです。

なお、CAさんからのサプライズを頂いたときのことを追記し記事をアップデートしています更新箇所は青字です)。

【目次】

【申込時のJALカード

1 カード取得に至る経緯

もともとJALの株主でした。

送付されてきた株主優待はずっとチケットショップで売却してました。

でもある時、優待を使ってサクララウンジ&ファーストクラスを利用したら、ちょっと感動してしまいました!

その体験から、将来のJGCJALグローバルクラブ)の上級会員を目指す一環としてJALカード取得に至りました。

なお、JGCについては下記の本を参考として只今、勉強中です。

伊丹空港サクララウンジにて アルコール飲み放題!カレーパン◎】

【ファーストクラスの機内食 お酒は森伊蔵シャンパンをリクエスト!】

【食事の時間終了後、シャンパンを頑張って飲んでいる時の状態!】

【CAさんからのさりげない水とスナックの差し入れがありがたかったです(笑)】

羽田空港着陸時 海ほたるのライトアップがきれい!】

2 カードの特徴

CLUBーAゴールドカードを選びました。

提携ブランドはVISA

年会費は17,600円

ツアープレミアム(パッケージ旅行で付与されるマイル100%になる)2,200円を付加しています。

ボーナスマイルとして

・入会搭乗ボーナス:5,000マイル

・毎年初回搭乗ボーナス:2,000マイル

・搭乗後とのボーナス:フライトマイルの25%プラス

が付与されます。

ちなみに、ゴールドカードの場合、ショッピングマイルが2倍となります。

なお、AGORAという雑誌が送付されてきました。

じっくり読むと色々と参考になります。

3 CLUB-AカードとCLUB-Aゴールドカードの比較

JGCの上級会員のステータスには基本的に期限があります。

けれども、クレジットカードを利用していればステータスを維持できるとのこと。

そのためならCLUBーAカードでも良かったのかもしれません。

ちなみに、ショッピングマイルプレミア(ショッピングマイルが2倍)3,300円を付加しても14300円とゴールドカードよりも安いです。

ただし、空港でゴールドカード保有者が使えるパワーラウンジは(確か)1,000円なので、4回以上使うならゴールドカードがお得になる計算となります。

別にゴールドカードを持ってなく、パワーラウンジを頻繁に使いたいならゴールドカードという選択も”有り”だと思います。

ちなみに、自分の場合はそこまで深く考えず、ダメもとでゴールドを申請したら通ってしまいました。

なお、申請手続きは全てネットで実施し2週間弱でカードを入手しています。

4 JGC会員に

JAL Glbobal Clubの会員になるためには、基本的にはフライオンポイントが5万ポイントを越えるか、50回の搭乗(半分はJAL系列)が必要です。

2023年8月末にフライオンポイントが5万ポイントを超えました。

羽田空港から全国各地へ18往復した成果です。

JALダイナミックパッケージなどの旅費が含まれているので、正確なフライオンポイント単価を出すことは困難ですが、おおよそ1フライオンポイントが10円程度だと推測しています。

概ね妥当な金額と考えています。

JGC会員への主なアプローチは、

・長く飛行機に乗る:5万フライオンポイント獲得

・高いチケットを購入する:5万フライオンポイント獲得

・数多く飛行機に乗る:50回搭乗

の3つがあり、自分は長く飛行機に乗ることを選択しています。

そして、エクセルを用いて年間搭乗計画を作成しました。

JGC獲得のためには、方針と計画が大切だと思います。

余談ですが、クレジットカードのJGCへの切り替えは待っていれば必要書類が郵送されてくるのですが、自分の場合は、ネットで切替申請を行ったため早くカードを入手しています。

1日も早くサクララウンジの利用などのJGCの特典を利用したい場合、一考の価値があると思います。

なお、今年の残り2ヶ月半であと3万フライオンポイントを獲得して、8万ポイントとしてプレミアクラスを目指しています。

JGC会員となったJALカード

5 キャセイ・パシフィック羽田ラウンジへ

JALカードとは直接関係ないかもしれませんが、JGC会員としてのラウンジの恩恵を受けましたので下記の通りまとめてみました。

ハワイへの家族旅行の際、キャセイ・パシフィックの羽田ラウンジ(0730〜1700)を利用しました。
場所はJALサクララウンジ等が集合しているエリアの最上階である6階
広々とした空間で、眺望も良くスタッフの方の対応も親切でした。
ヌードル・バーで頂いたオススメの担々麺やタンメンの味は洗練されていて美味しかったです。
フード・バーでは軽食やスイーツ類をいただきましたが見た目も含めて楽しめました。
バーで頂いたワインは上品な味で気に入りました。
さらに、目の前でカクテルを作って頂いたことが印象に残っています。
クローズまでの1時間しかいませんでしたが大満足
次はここのラウンジ目当てにもう少し早く訪れたいと思いました。
ちなみに、自分のステータスはJALグローバルクラブサファイア会員
受付ではスマホの搭乗券を同伴者の妻と一緒に提示するだけでした。
搭乗券をよく見るとDETAILSの欄に”SAKURA LOUNGE”と明記されていたのでそこで確認されたのだろうと推測します。
JGCの方は、JALキャセイ・パシフィックの両方のラウンジの”ハシゴ”をしてみてもいいかもしれませんね。
その際、飲み過ぎには十分ご注意ください(笑)!
【ラウンジの様子】

【ヌードル・バーで頂いた担々麺とタンメン】

【フード・バーで頂いたスイーツ類とバーで作ってもらったカクテル】

【飛行機好きが喜ぶ眺望】

6 CAさんからのサプライズ

羽田の事故で乗客の命を救ったCAさんの対応が世界的に絶賛されています。

自分もCAさんからサプライズを頂いたことがあったので紹介します。

それはJGC修行の最終日に羽田ー那覇を往復したときのこと。

復路でCAさんからお声をかけて頂き楽しくおしゃべりしていました。

そして機体から降りる際に、何とメッセージカードをいただきました。

飛行機好きにとって嬉しいプライスレスのサプライズ!

本当にありがたい思いでいっぱいでした。

今思うとCAさんが乗客ひとり一人をしっかりと掌握しようとするプロ意識の為せる技のように感じました。

そのようなCAさんだからこそ羽田の事故の際に”奇跡”を起こすことができたのだと思います。

リスペクトです!

【サプライズのメッセージカード!】

【心温まるメッセージに感謝です!】

7 まとめ

JALの株主としてサクララウンジやファーストクラスのサービスに感動し、JALカード保有者となりました。

旅行好きなので最大限に活用しつつJGCのプレミアクラス(2023年12月23日に解脱)を活かした旅行を楽しみ対と思います。

慣れないことばかりですが、これからもJALカードJGCに関心のある方の役に立つ情報を発信していきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

JAL #JALカード #JGC  #JGP #プレミア #キャセイ・パシフィック #CA 

プレイド【4165】〜株主総会雑感

初投稿:2022.12.21、更新日:2023.12.23

こんにちは!

この記事は、プレイド【4165】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2023年12月の株主総会の内容を追記し、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・1年前倒しの黒字化

・株主重視の姿勢(ハイブリッド総会、会場での資料や水などの配布)

【目次】 

【2023年12月の株主総会の会場】

【2022年12月の株主総会会場】

                     

1 プレイドについて

⑴ 会社概要

Webサイト・アプリの顧客分析プラットフォーム「KARTE」を展開する会社です。

売上高76億円、総資産54億円、時価総額245億円の事業規模。

PBRは9.46倍と高い評価です。

四季報ではSI・ソフトウエア開発業種に区分され、時価総額順位は46/257社と上位に位置します。

【費用先行】、【新規開拓】などの見出しから投資に力を注いでいる様子

買収先の将来のIPOなど将来性に期待が持てます。

企業理念 

●Purpose(私たちの存在意義)

PLAY&AID→プレイド

●Mission(何を実現するのか)

データによって人の価値を最大化する

セグメント

SaaS事業単一セグメント(事業規模を考慮)

⑵ 株主になったきっかけ

9月決算企業で、成長著しいIT企業を探していました。

何かとネットでは話題になることが多い当社。

ツイッターでフォローしているmikiさんという方も同時期に売買されていたようです。

関心が高まってきたので決算前に株主となりました。

⑶ 2023年9月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:72%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):営業赤字

粗利率は前期に引き続き高く、ビジネスモデルは優れていると考えます。

経営赤字なのは成長投資を実施したためで、当初、2025年9月期の黒字化目標を掲げていました。

けれども、1年前倒しで2024年9月期に黒字化を見込んでいます。

今後の収益性向上に期待が持てます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):206%

自己資本比率(30%以上が望ましい):48%

数値からは短期的にも中・長期的にも財務的には問題ないように見えます。

ただし、前期からは数値的には低下しています。

なお、質疑応答においてCFOからはネットの現預金を重視するとともに、自己資本比率が昨年より低下したもののまだまだ大丈夫という回答がありました。

効率性 

・有形固定資産回転率:132.72

前期よりも数値は向上しており、有形固定資産に関しては効率的な経営がなされていると考えます。

⑷ 2022年9月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:75%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):営業赤字

粗利率は高く、ビジネスモデルは優れていると考えます。

それにもかかわらず営業赤字なのは、販管費の多さが原因。

成長企業だからやむを得ない面もありますが、黒字化が待たれます。

なお、2025年9月期の黒字化目標を掲げています。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):283%

自己資本比率(30%以上が望ましい):62%

数値からは短期的にも中・長期的にも財務的には問題ないように見えます。

ただし、利益剰余金が33億円以上のマイナスであることからこれまであまり利益を出すことができなかったようです。

効率性 

・有形固定資産回転率:107.73

一般にIT企業の有形固定資産は高めです。

当社の場合、そのことを割り引いても有形固定資産に関しては、極めて効率的な経営がなされているようです。

バランスシートを見てみると有形固定資産の内訳は「建物」「工具、器具及び備品」となっていますが、減価償却が効いているために金額が少なくなっています。

ちなみに、本社オフィスは銀座シックスのようですが、経費は思ったほど大きくはなさそうです。

【2023年の株主総会

【2022年の株主総会 ビル内の店舗・トイレ混雑状況を知らせる掲示板】

2 株主総会

⑴ 2022年12月の株主総会

第12期定時株主総会 2023年12月21日(木)YUITO 室町日本橋野村ビル

会場では資料やお水等をいただきました(机付き)。

ハイブリッド方式でしたが、数十人の株主が集っていたと思います。

社長からのプレゼンの主なポイントは下記の通り。

・順調に事業は拡大

・黒字化は1年前倒しで2024年9月期の予定

・つくるフェーズから届けるフェーズへ

・守り(効率化)ではなく可能性を引き出すことで長期に差がつく

・データの統合の流れはWebサイト→スマホアプリ→SNS

・プロクショナルサービスとコンサルティングサービスの2本柱

主な質疑応答

【事前】

Q.株価低迷について

A.2022年9月に大きな契約解消が発生して下方修正したことが大きな要因。

その後、解約防止のためのカスタマーサポートに注力している。

その結果、解約防止に歯止めをかけるとともに、クロスセルやアップセルにもつながる手応えを得ている。

Q.海外売り上げについて

A.Google cloudマーケットプレイスにおいて「KARTE」を提供している。

Google cloudプレミアパートナーとしては国内初である。

ただし、当面は国内が主眼となる。

Q.「KARTE」解約の理由について

A.「KARTE」は汎用性、柔軟性が高い反面、使いこなすのが難しい面があり解約に至るケースが多かった。

社内リソースをどこに割くかという問題もあったが、プロダクトの開発に手応えを得ることができたので、利用継続に注力するようにしている。

【会場】

Q.AI活用について

A.スケジュール感については、ここでは話せないが進捗は適時開示して行く。

どこまでやるかということについては、「解釈」や「届け方」に着目している。

AIの役割については、聞いたことに答えるのみではなく、話しかけられなくても必要なアウトプットの提供も大切だと考える。

また、AIへのオリジナリティのある学習教材を提供して行くことについても留意している。

Q.財務の健全化について

指標としてはネットの現預金を重視しており、現状でも24億円あるので大丈夫と考える。

また、自己資本比率についても減損のため低下したとはいえ、まだまだ高い水準にある。

Q.プロフェッショナルサービスの今後について

「KARTE」とは異なるものが必要になると認識しており、スピード感を持ってサービスを提供するためにはチーム力強化がポイントとなる。

パートナーシップを大切にしつつ、トータルで価値提供をワンストップで提供することが重要と考える。

【当日のネット】

Q.海外展開について

A.まずは国内重視、海外展開についてはさらなる成長オプションと捉えている。

Q.減損の理由について

A.子会社であるエモーションテック関連としてプロダクトを刷新に伴って損失が発生した。

これまで、戦うための先行投資を継続してきて、プレイド単体でも好業績を維持している。

2024年9月期の黒字化も見えてきている。

収益性を大切にして行く。

Q.KARTEと社名を変更することについて

A.現時点では、KARTEはプロダクトの一つと認識。

2017年頃に社内でも議論したが、事業ドメインブランディングを踏まえ、大きくやりたいことを重視した結果、プレイドの社名となっている。

Q.投資用有価証券のマイナスについて

A.5400万円のマイナスについては、スタートアップ企業等の3社に関するもの。

積極的な投資による評価損のため安心してみている。

決議事項

・取締役6名選任の件

監査役3名選任の件

拍手とネット投票を持って承認・可決されました。

株主総会雑感

FIXER【5129】と似ているように感じました。

それは、

F:マイクロソフトから認められた高い技術力を持つ若いIT企業

プ:Googleから認められた高い技術力を持つ若いIT企業

であるとともに、

株価が低迷していることへの株主の不満」

という共通点があるからです。

これらの共通点から若いIT企業の成長や株価について何らかのパターンがあるように感じられました。

少し研究してみたいと思います。

あと、今回の株主総会で気になったことはある取締役のメガネ。

途中からメガネを頭にかけっぱなしにしていたからです。

・いつメガネを顔に掛け直すのか?

・ずっと頭にかけっぱなしなのか?

・お辞儀をした時にメガネが落ちないのか?

などが気になって、せっかくの良い話が頭に入ってきませんでした。

人前に立つ人はノンバーバルコミュニケーションについても注意を払ったほうが良いと思いました。

【2023年の株主総会でいただいた資料等一式】

⑵ 2022年12月の株主総会

第11期定時株主総会 2022年12月20日(火)

東京ポートシティ竹芝オフィスタワー 8階ポートスタジオ

ハイブリッド総会でした。

東京ポートシティ竹芝は2020年開業の超高層ビルソフトバンクが本社を置いています。

ここでの株主総会は初めてで、新しく綺麗なインテリジェンスビルに思わず舞い上がってしまいました。

・店舗・トイレの混雑状況をリアルタイムで示すディスプレイ

・廊下の壁に映し出されるプロジェクションマッピング

インテリジェンスビルというのでしょうか、歩きながらテンションアップです。

総会会場でロゴ入りのお水と資料やチョコが入った封筒を頂きました。

オシャレな会場内では10名前後の株主の方がいらしゃっていました。

年齢層は比較的若かったように思います。

総会が始まり社長による丁寧な事業報告や決議事項の説明がなされました。

時代の最先端のIT企業らしく、専門用語や新しい概念が多く理解するのはちょっと大変

でも、役員の方は丁寧に対応されていたと思います。

主な質疑応答

【事前】

Q.配当金について

A.未定である。

当面は成長投資を重視する。

Q.認知向上策について

A.マーケティングにおいて短期よりも中・長期を重視する。

特に、市場の変化に対応することに心掛ける。

【会場】

Q.2025年9月期の黒字化と今後の販管費の推移について

A.今期は人件費のみならず事業費の増加により営業赤字となった。

長期的には営業利益率25%を目指す?。

そのため、人件費については一人当たりの生産性の向上によりその比率を抑える。

Q.他社との比較における当社の強みについて

A.お客様である企業(ECサイト、金融機関、不動産業、人事関連等)に対して顧客情報をリアルタイムに提供することができる。

オンラインによるシステム的な強みを持つとともにアプリケーションをプラスして提供することができる。

Q.役所関係のニーズの取り込みについて

A.行政についてのアプローチも重視している。

具体的には奈良市(の「デジタル市役所構想」の取組)の支援をしている。

Q.競合他社の参入について

A.良いドメインであるために、競合が激化している。

外資系であればセールスフォースなどが挙げられる。

守りも大切であるが、参入者が増えることによる市場としての伸びも期待している。

Q.海外進出について

A.ビジネスは良き商品やサービスをつくることに加えて届けることが重要である。

海外に対して価値をデリバリーすることは難しい面が多々ある。

これに対して、国内市場はポテンシャルが高いとともに、海外からの参入に対してはセキュリティ等の考慮が求められるなどの点があり重視している。

Q.成長のためのM&Aについて

A.これまでのM&A

・2012年のエモーションテック(顧客満足度等の調査・分析会社)

・2022年のアジト(インターネット広告会社)

を実施している。

事業展開については

・オーガニックグロース:データ分析という中核事業

M&Aグロース:事業のど真ん中ではない周辺事業

と切り分けて実施している。

【ネット】

Q.IT導入補助金等について

A.当社は大企業からの売上が中心であるが、補助金については幅広いビジネスに活かす予定である。

決議事項

株主総会雑感

社長はじめ役員の多くの方が「KARTE」のロゴ入り丸首シャツを着用していたのが印象的でした。

ロゴ入りお土産を頂いたのも嬉しかったです。

難しい事業内容を分かりやすく説明しようとプレゼン資料を配布する配慮も好感が持てました。

ただし、一部の社員が総会終了直後に談笑しながら6階のコンビニへ直行するのはちょっと早すぎるように感じました。

⑶ 株主還元    

配当

なし

株主優待

なし 

自社株買い

なし

株主総会のお土産

「KARTE」のロゴ入りペットボトル水やチロルチョコ他のロゴ入りノベルティをいただきました。

感謝です。

【2022年の株主総会 KARTEのロゴ入りウオーター】

【2022年の株主総会「KARTE」ロゴ入りステッカー&チロルチョコ

              

3 株主としてのコメント

⑴ 関心したこと

株主総会に来場できない株主にはライブ配信

株主総会に来場した株主にはお土産

という会社の配慮は良かったと思います。

そして、それに応えるように、来場した株主からの会社の成長に資する建設的な質問が多かったように感じました。

そういった、コミュニケーションの良い総会は参加していて気持ちの良いものです。

最近は、SanSanのようにバーチャルオンリー株主総会の会社も増えつつあり、ちょっと寂しさを感じていました。

今回の株主総会、来て良かったです。

⑵ 気になったこと

役員から、将来営業利益率25%を目標にすると説明され、ちょっとびっくりしました。

マネーフォワードのように営業赤字が続いているIT会社が多い中で、そんなに簡単に高収益を確保できるのでしょうか?

「事業計画及び長期成長可能性に関する説明資料」に詳しく書かれているとのことだったので早速、帰宅して確認。

確かに長期財務モデルの中で「営業利益率20ー25%」と記述されています。

けれども、「投資成果の享受により、利益率の向上を目指す」

としか説明がありません。

イマイチ。

25%の利益率を享受するためには、絶え間ない投資が必要なのでは?

では、営業利益率25%というのはそんなに難しい数値目標なのでしょうか?

保有する会社の中で営業利益率25%以上の会社でプレイドと似た会社を調べてみると、メディカルデータビジョンという会社が目につきました。

以下、比較します。

●売上高総利益率

メ:82%

プ:75%

売上高営業利益率

メ:28%

プ:営業赤字→将来は25%を目指す。

●会社の特徴

メ:医療データ活用のパイオニア

プ:データによって人の価値を最大化するミッション

●主力商品

メ:カルテコ

プ:KARTE

メディカルデータビジョンとの比較からは粗利率の高さやデータを扱う事業内容、主力商品の名前の類似性?など意外と共通点もあり、25%はいけるかもしれないと感じました。

ただし、こんな高収益のメディカルデータビジョンですが株価が大きく低迷しています。

特に、筆頭株主がSBIになってから。

そもそも、SBIそのものが株価低迷が続いており、北尾会長も頭を抱えているのが現状。

プレイドについては、経営の独立性を担保しつつ収益率の向上を株価の上昇につなげることを期待しています。

【2022年の株主総会会場からの眺望】

4 まとめ

プレイドについて述べてきました。

データを扱う最先端のSaaS企業なので事業内容の理解は大変ですが、ハイブリッド総会やお土産などで株主を大切にする姿勢には好感を持ちました。

また、1年前倒しにした24年9月期の黒字化も期待しています。

今後、いろいろあると思いますが、引き続き注目していきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産運用 #プレイド #KARTE

  

プラスアルファ・コンサルティング【4071】〜株主総会雑感

初投稿:2022.12.16、更新日:2024.1.

こんにちは!

この記事は、プラスアルファコンサルティング【4071】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・成長企業が持つ安定性

・株主に対するプラスアルファとは?

【目次】 

株主総会会場&本社オフィスのある汐留住友ビル】

                 

1 プラスアルファコンサルティングについて

⑴ 会社概要

成長著しいコンサルの会社です。

四季報ではSI・ソフトウエア開発に区分され、時価総額順位は25/257社という高い位置付けにあります。

売上高約79億円、総資産約79億円、時価総額約1204億円の事業規模。

PBRは17倍といバリュエーションの高さ。

投資家の評価が高いことは心強いです。

でも、何かあった時の急落を覚悟しておくことも必要かもしれません。

企業理念 

ミッションとビジョンは下記の通りです。

分かりやすく、共感できます。

なお、社長が著書を出されているようで、理念はしっかりとしているように感じています。

●ミッション

お客様のビジネスにプラスアルファの価値を創造します。

●ビジョン

見える化プラットフォーム企業を目指します。

●社名の由来

お客様の期待を上回る価値、+αの価値を提供し続けたいという強い想いが込められています。

セグメント

以下の3つの事業があります。

見える化エンジン事業

コールセンターやマーケティング部門に集まる顧客の声に加え、近年拡大してきたソーシャルメディア上での口コミを分析できるツールと提供。

●カスタマーリングス事業

主にEC事業者や通信販売事業者向けに顧客の属性、購入履歴、メール配信への反応等の情報に基づき、最適なキャンペーンを実施できる統合マーケティング・ツールを提供。

●タレントパレット事業

企業内に散財している社員スキル、適性検査結果、職務経歴、人事評価、従業員アンケート、採用情報などの人材情報を集約して分析・見える化するプラットフォームを提供。

⑵ 株主になったきっかけ

テンバーガー候補と紹介するYouTuberもいます。

個人的には、9月決算企業で、業績が素晴らしい成長企業ということで注目していました。

ただし、成長企業は株価の変動が激しいことから、半年以上の間、単位未満株を分割購入し続けました。

そして、テレビ東京の番組のCMを見てから一気に買い増しを加速しました。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:72%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):34%

極めて高収益です。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):446%

自己資本比率(30%以上が望ましい):81%

短期的にも中・長期的にも問題ありません。

財務基盤は盤石だと考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:45.43

IT企業らしく有形固定資産については効率的な経営がなされていると考えます。

【ビル内の吹き抜けのガラス張りの空間】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第16期定時株主総会 2022年12月16日(金) 汐留住友ビル

汐留住友ビルの吹き抜けの空間を歩きつつテンションが上がりました。

25階の受付にてお茶とマスクセットを頂きました。

株主は十数名程度で、少し年齢層は高め

そのためか、社長の「おはようございます。」の挨拶に対して会場からも「おはようございます。」の声がありました。

ただし、拍手は少なめでした。

社長の事業報告や対処すべき課題についての説明等と質疑応答を経て約40分間で終了しました。

主な質疑応答

Q.事業概要と会社の強みについて

A.事業概要は・・・・(上記のセグメントの内容を説明)。

強みは、”テキストマイニングという紙に書かれた文章を分析する技術が他社に比べて優れている。

Q.当社は広告業なのか?

A.広告業ではないが、広告会社を支えるサービスを提供している。

Q.グローアップ社の完全子会社化について

A.グローアップ社は新卒学生のダイレクト・リクルーティングサービス「キミスカ」を運営している。

これまでの就活は、企業のニーズに学生が自分を合わせることが主でその結果、入社後に1/3がミスマッチにより辞めることに繋がっている。

「キミスカ」は学生の自己PRを登録するところが特徴で、これにより、企業側のニーズに沿った学生を選別することが可能になる。

さらに、タレントパレットが有する現在活躍している社員の情報をもとに、その人に似通った学生を採用することによる相乗効果も期待できる。

Q.ヘルスケア分野への参入について

A.健康というのは社員の活躍の前提である。

タレントパレットは全社員を対象としたデータを有しており、メンタルケアを含め人材管理の差別化に通じると考える。

Q.社員の採用戦略について

A.今後5年間は、毎年40〜50名程度の採用を目指す。

他社では一度の大量採用するところもあるが、社内の文化やチームワークを密にすること、PDCAサイクルを回し続けること等を踏まえ、一定数の採用としている。

決議事項

●定款一部変更の件

●取締役九名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

株主総会雑感

帰り際に会社の賞状、写真、色紙(CM登場の小池栄子さん?)などの展示に気づきました。

もっとじっくりと見てみたかったです。

さらに、社長の著書も読んでみたくなりました(恐らくテキストマイニングの技術やタレントパレットの成功について理解が深まると思います)。

株主総会開始前にそれらを閲覧できるようにしてみるのも一考かもしれません。

ちなみに、毎年恒例のSBIのインフォメーションミーティングに先日参加しましたが、お土産の中に北尾社長の著書が3冊も入ってました(笑)

【総会会場の25階フロアからの眺望】

⑵ 株主還元    

配当

一株配当実績は下記の通りです。

2022年9月期:9円

2021年9月期:7.2円

2020年9月期:205円

2019年9月期:130円

株主優待

なし 

【ビル内の案内板】

             

3 株主としてのコメント

⑴ 成長企業が持つ安定性

業績は良好で、四季報でも【増配】、【拡充】などの見出しが今後の成長を示唆しています。

それはITを駆使したコンサル企業だから当然と思っていました。

けれども総会に出て、他のコンサル企業には無い”安定性”を感じました。

例えば、株を保有する会社の中にMSOLという会社がありますが、株価は乱高下しています。

両者を比較すると

●業績

プ:増収・増益

M:増収・減益

●株主還元

プ:配当継続

M:株主優待の廃止

●社員の採用

プ:毎年40名程度(10〜20%程度)

M:前年同期比で52.3%(22年度2/四半期のコンサルタント人数)

株主総会

プ:株主総会での株主からの積極的な発言

M:株主総会への参加者の少なさ

という違いがありました。

MSOL社が果断な決断に基づく経営?をしていると言えなくもありませんが、プラスアルファコンサルティング社の経営が安定しているとみなすことができます。

そのことが、当社の株価のバリュエーションの高さの割には乱高下が少ないことの要因と考えます。

そこが、株主に対する+αなのかもしれません。

⑵ 気になっていること

株主総会に参加し、会社の事業内容も分からず、証券会社の推奨により株を購入したという株主が多くお見えでした(ご謙遜もあると思いますが)。

一般的に、会社のことがよく分からない株主は株価が下がり出すと買い増しよりも売却を選択すると考えます。

タレントパレットの素晴らしさやビジネスモデルの良さが理解されれば、個人投資家の長期投資につながると思います。

小池栄子さんのCMなど、頑張っていると思いますが、IRを含めたさらなる株主の理解の深化についての姿勢が気になっています。

【受付でいただいたもの】

4 まとめ

プラスアルファコンサルティングについて述べてきました。

コンサル、ITだから成長は当たり前と思っていました。

けれども、持株会社のMSOLと比較すると、安定性というプラスアルファの強みが見えてきました。

株主総会に参加して良かったです。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #プラスアルファコンサルティング #タレントパレット #小池栄子

  

はてな【3930】〜株主総会雑感

初投稿:2022.11.3

こんにちは!

この記事は、はてなに関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

広告業界において”サンモニ”は草刈り場!?

・京都と東京の2拠点の良さを活かすには・・・

【目次】 

株主総会の会場となった渋谷ソラスタ】

                     

1 はてなについて

⑴ 会社概要

はてなブログを運営しています。

総資産約30億円、売上高約30億円、時価総額32億円というバランスの取れた事業規模。

ただし、PBRは1.31倍とちょっと低めです。

ミッション

ミッションは下記の通りで、ブログを書いているものとしては大いに共感します。

「知る」、「つながる」、「表現する」で新しい体験を提供し、人の生活を豊かにする

セグメント

●コンテンツプラットフォームサービス

ユーザーがコンテンツを発信、拡散するUGC(User Generated Content)サービスとして、「はてなブログ」、「はてなブックマーク」などのサービスを展開。

●コンテンツマーケティングサービス

B to B向けストック型ビジネスとしてCMS(Contents Management System)である「はてなブログMedia」を活用したオウンドメディア(企業が顧客などに向けて伝えたい情報を発信するための自社メディア)の構築・運用支援サービスや、「はてなブログ」などのUGCサービスを活用したネイティブ広告、バナー広告、タイアップ広告などを展開。

●テクノロジーソリューションサービス

受託サービスとして、顧客独自のネットワークサービスに関する企画、開発、運用の受託と、ビッグデータサービスとして、B to B向けストック型ビジネスであるサーバー監視サービス「Mackerel(マカレル)」を展開。

⑵ 株主になったきっかけ

はてなブログを数年間利用させていただいています。

どのような方が経営されているかに関心があり、株主総会に参加するために株主となりました。

なお、決算は7月です。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:86%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):11%

粗利率は悪くありませんが、IT企業としては営業利益率の11%は物足りないと思います。

株価が冴えないのも収益性に関わっていると考えます。

ただし、今後はトップラインを伸ばしていくということで、それに伴う収益性の変化に注目しています。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):499%

自己資本比率(30%以上が望ましい):82%

安全性については懸念事項は見当たりません。

ただ、逆の見方をするとキャッシュの有効活用(投資)が滞っているのではないかと懸念されます。

基本的に財務は”堅い”のが社風のように感じましたので、さまざまな形での”挑戦”の兆候をモニタしたいと思います。

効率性 

・有形固定資産回転率:28.49

有形固定資産については、情報サービス業の平均が約12であることを踏まえると、効率的な経営がなされていると言える思います。

【総会会場にて】

2 株主総会

⑴ 株主総会

第22回定時株主総会 2022年10月27日(木) 渋谷ソラスタ

主な質疑応答

【事前】

Q.配当、株主優待等の株主還元について

A.事業環境や成長投資等を踏まえ総合的に判断していく。

Q.株価について

A.業績向上と積極的なIR活動に努める。

【会場】

Q.サンデーモーニングの広告を辞退するスポンサー企業に対するネット広告への営業攻勢について(”サンモニ草刈り場”への対応)

A.現状ではさまざまな営業活動を実施しており、当該企業を含め適時進めていく。

Q.現在非常勤取締役たる創業者の5年間における役割の変化の有無について

A.顕著な変化はない。

また、社外取締役は増やす方針

Q.決算訂正について

A.(黒シャツ赤ネクタイの経理部長より)心配をおかけして申し訳ない。

はてなブログPro等の有料課金)売上についての履行義務の充足の時点について会計監査人の指導に従った結果である。

売上は後ろ倒しになる。

Q.株価に影響を与える機関投資家との面談について

A.機関投資家との面談は四半期ごとに実施しており、新規は約30%である。

Q.2025年にトップラインを現状の30億円から40億円に伸ばすことについて

A.既存の事業によって達成する計画である。

M&Aを実施する予定はないが、良きご縁があれば前向きに検討する

Q.京都と東京都2拠点体制について

A.オンライン等で意思疎通を図っており、特に問題はない。

両都市の良さを活かしたい。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役6名選任の件

社外取締役の報酬額の改定の件

監査役の報酬額の改定の件

・取締役に対する譲渡制限付株式報酬制度導入の件

拍手を持って賛成・可決されました。

総会終了時も、拍手が湧き上がっていました。

⑵ 株主還元    

配当

なし

株主優待

なし

自社株買い

なし 

【渋谷ソラスタコンファレンスにて】

                 

3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

なんと言っても、はてなブログが気に入っています。

これまでもはてなブログを愛用してきましたし、これからも続けるつもりです。

また、株主還元もなく、株価も冴えませんが、2年後に売上を30億円から10億円増やすような野心的な取り組みも期待しています。

⑵ 気になっていること

京都発祥の会社ということでいい意味で”お久家さん”のような安定した印象を持ちました。

ただし、ビジネスは果敢にチャンスを捉えることも必要です。

東京にも拠点があるので、そこでは反対に”肉食系”の取締役を採用して営々に当たることも良いのでは無いかと思いました。

そのための、今回の社外取締役の報酬額改定だと認識しています。

【総会を案内する掲示板】

4 まとめ

はてなについて述べてきました。

トップラインは頭打ち、株主還元がなく、株価も横ばいというのが現状。

ただし、あたらに社外取締役を迎える可能性があるそうです。

その際、”お公家さん系”の現経営陣ない”肉食系”の取締役を向かい入れて、積極的な経営の弱い部分を補完されることを期待します。

幸い財務が堅いのでブログ同様、長い付き合いができそうです。

株主として、ユーザーとして見守って行きたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

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