こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

セラク【6199】〜株主総会雑感

投稿日:2021.11.29、2022.11.26

こんにちは!

この記事は、東証1部銘柄のセラク【6199】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2022年11月の株主総会の内容を追記し記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・教育型IT人材育成企業

・売上高500億円を目指しトップラインの向上に努める

【目次】 

株主総会会場となったベルサール新宿グランド】

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1 セラクについて

⑴ 会社概要

HPをみると、「総合ITソリューションのセラクの文字が飛び込んできます。

また、セラクという社名は「静楽」を分かりやすくしたもので、水の流れが大河となって大海に通じるように大きく、強く、何物にも置かされないような存在にへの意味合いが込められているそうです。

売上高約178億円、総資産約92億円、時価総額183億円の事業規模。

PBRも3.33倍と、IT企業にしてはちょっと苦戦気味です。

ビジョン等

●経営ビジョン

持続可能な社会の実現に貢献する

●経営方針

教育力による人材育成と技術研究開発をベースに、未来の社会の問題をITで解決する事業を創造します。

●行動方針

新しい商品、サービス、仕組を創造し、実現し続けることに価値を置く集団である

セグメント

セグメントはみどりクラウド事業が追加されています。

( )の数値は売上高構成比です。

●システムインテグレーション事業(72.4%)

●デジタルトランスフォーメーション事業(22.5%)

●みどりクラウド事業(1.9%)

●機械設計エンジニアリング事業(3.2%)

●その他(0.0%)

⑵ 株主になったきっかけ

8月決算企業で業績好調なIT企業ということで2021年に購入しました。

農業IoTへの進出に魅力を感じています。

ユーチューバーの方の中には、テンバーガー候補と位置付ける方もいます。

けれども業績が右肩上がりに比べると株価はやや低迷しています。

⑶ 2022年度の経営分析

収益性

●売上高総利益:22%

売上高営業利益率:5%

収益性は高くはありません。

これは、トップラインを毎年高めるために大量に社員を採用しているからです。

ただし、今年の売上高営業利益率は去年の8%よりさらに低下しています。

この原因は、大量に採用したエンジニアの数に応じた仕事を営業が得られなかったからだそうです。

よって、今期については営業の人材の拡充を図り、エンジニア数と営業力のバランスを回復させるとのことでした。

ちなみに、仕事の数は足りなかったものの採用した社員の教育に伴う助成金を得たことで収支は悪くなかったそうです。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):216%

自己資本比率(30%以上が望ましい):57%

昨年よりも数値は低下していますが、依然として高い安全性を維持しています。

効率性

●有形固定資産回転率:86.14

高い数値を出しています。

オフィスの拡充等の投資をしているのにも関わらず、昨年以上に回転率が上昇しているのは売上高がそれを上回るペースで増加しているためです。

効率的な経営がなされていると考えます。

ちなみに、有形固定の内訳は「建物」、「工具、器具及び備品」、「その他」となっています。

⑷ 2021年度の経営分析

収益性

●売上高総利益率:24%

売上高営業利益率:9%

収益性は高いと思います。

ただし、会社の説明によると採用人数が例年200~300名のところ、直近で約460名程度採用したことからそのコストの影響が出ているとのことでした。

安全性

流動比率:420%

自己資本比率:78%

短期的にも中・長期的にも安全性は問題ありません。

さすが、34期の株主総会を迎える会社だけあってコロナ禍での守りの経営は万全です。

効率性 

●有形固定資産回転率:約76

約2億円程の有形不動産を有していますが、効率的に使用されていると考えます。

株主総会会場で頂いたお水 21年も22年もいただきました!】

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2 株主総会

⑴ 2022年11月の株主総会

第35期株主総会 2022年11月25日(金) ベルサール新宿グランド

テーブルにお水が置いてありました。

十数名の株主が集っていました。

司会のアナウンスに続き、社長の挨拶で総会が始まりました。

監査報告、ビデオによる事業報告、対処すべき課題の説明がありました。

主な質疑応答

Q.ライバル会社と比較した際の強みと弱みについて

A.SI(システムインテグレーション事業)についてはソフトウエアハウスがライバル。

DX(デジタルトランスフォーメーション事業)についてはテラスカイがライバル。

セールスフォースについての強みは定着支援、弱みはコンサル

当社は教育型IT人材育成企業ということで未経験者をIT人材として戦力化するビジネスモデルが他社との大きな違い。

Q.採用した630名のエンジニアの離職率について

A.業界の平均並み。

Q.今季の採用予定

A.公表はしていないが、120名程度を見込んでいる。

Q.みどりクラウドの黒字化の見通しについて

A.投資をしたため赤字となったが、黒字化にしようとすればいつでもできる。

初めてのことにチャレンジしており、中長期的な視点を踏まえて事業を育てていく。

Q.給与水準について

A.入社後2年は教育中心なので給与は上がらないが、それ以降は業界水準に達する。

Q.収益性の低さについて

A.採用人数に営業が追いつかなかったため(営業が仕事を確保できなかった)。

このため営業マンの30%アップを予定している。

Q.トップライン向上に伴う低収益性の今後について

A.計画に基づき、売上高500億円まではエンジニアの大量採用によりトップライン向上を継続する。

よって、営業利益率は7〜8%程度を見込む。

その後は、大量作用の代わりにパートナー企業を各種事業に参画させるようにし、売上高営業利益率の二桁を目指す。

Q.助成金について

A.営業利益は約8.8億円に対して、助成金は約5.4億円である。

これは、リスキリング(教育)に伴う助成金であり大量採用に伴い得られた。

なお、今期の助成金は1.8億円程度を見込んでいる。

Q.COMPAMYという給与・人事システムと生産性の向上について

A.HR(ヒューマンリソース)やタレントマネジメントといった機能もあるので、今後これらを活かすことにより生産性の向上に貢献すると考える。

決議事項

●剰余金処分の件

●定款一部変更の件

拍手を持って賛成・可決されました。

株主総会雑感

多くの会社が感染症予防を理由に、株主からの質問を制限したり時間短縮に努める中、セラクはそのような”縛り”がいっさいないことが良い点だと思います。

しかも、担当役員の回答に続く社長による補足説明がとても具体的かつ丁寧で分かりやすいのも好感が持てます。

ただし、事業説明のビデオが途中で機材トラブルでフリーズしてしまった様子を見ると、社員一人ひとりのオペレーション力、つまり、”仕事をやり切る力”がちょっと、気になってしまいました。

社長のビジョンやリーダーシップ、そして500億円のトップラインを目指す戦略は良いと思いますので、マネジメント力を発揮して社員のモチベーションアップや生産性の向上に期待します。

⑵ 2021年11月の株主総会

第34期株主総会 2021年11月25日(木) ベルサール新宿グランド

席にい・ろ・は・すが置いてありました。

うれしい気配りです。

社長のあいさつと、ビデオによる事業報告、議案の説明がなされました。

質疑応答は、株主の質問に対してまず担当役員が答えその補足を社長がされるというスタイルでした。

役員の答弁能力向上と株主の経営陣に対する理解の深化という点で良いやり方だと考えます。

質疑応答

Q.農業IoTの市場規模と事業展開は?

A.みどりクラウドの場合、2600台普及で月額利用料1250円程度。

今後は、1万台普及で1万円の利用料(1億/月)を頂けるサービスを目指す。

さらに、畜産分野や海外転換を見据えている。

よって、市場規模としては膨大な規模となる(農業規模としては100万の農家が10万に統合されていくと予想しその10%として1万台を積算)。

Q.中期経営計画(売上高150憶⇒500憶)は可能か?

A.セラクは人材創出企業というビジネスモデルなので、採用が計画通りいけば計画は達成できる。

併せて、ヘルスケア分野への進出、M&Aによる成長加速を実施していく。

Q.今期の業績、配当性向の低さ、みどりクラウドの採算について

A.業績については大幅な人員採用の影響がでている

配当性向は6.27%であるが、今後は徐々に伸ばしていく。

みどりクラウドの採算は”トントン”で黒字化できるめどは立った。

Q.どのようにして多くの人材を採用しているのか?

A.採用拠点がほぼ全国にあり体制がととのっている、広告費にお金をかけている、数多くの人材紹介会社とのネットワークがあることが人材採用の強み。

また、中途未経験者の採用を年間を通じて行っている。

さらに、将来は自社メディアを持ちYouTubeを活用した採用にも注力する。

Q.人材研修はオンラインで実施しているのか?

A.初期の研修は対面とオンラインによって実施。

継続研修はオンライン中心。

Q.会社四季報によると社員の平均給与が360万円となっていて少ないのでは?

A.新規に大量に採用しているため、平均値が下がった。

⑶ 株主還元    

配当

2021年8月期:一株当たり5円60銭

毎年増配をつづけている。

株主優待

 なし  

ベルサール新宿グランドのロビー】                

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3 株主としてのコメント

⑴ 人材創出企業としてのビジネスモデルと株価動向

全国からIT未経験者を常時採用し、短期間で戦力化し、計画を達成していくビジネスモデルであることが総会を通じて良く分かりました。

そのための、態勢づくりも長い年月をかけて磨きをかけてきたものと推察します。

注意すべきは、景気が上向きとなり大量に人材を採用している間はその人材育成コストがかかるため業績が滞り株価が振るわなくなる一方、景気が下向きになり採用をストップすることで利益率が高まり株価に好材料となるタイミングの難しさ(タイムラグがあるということ)。

ちょうど、アフターコロナの今は採用コストに耐える時期のようです。

長期投資向けの銘柄かもしれません。

⑵ 謙虚な姿勢

株主総会の会場に水が配られていました。

そして、質疑応答において、非常に丁寧に株主の質問に答えていただきました。

さらに、総会終了後に社長他役員の方が、株主を見送られていました。

人を大切にする会社だけあって、株主に対する配慮も大きなものを感じました。

4 まとめ

人材創出企業としてのビジネスモデルを持つセラクについて述べてきました。

長い時間をかけて人材採用体制を整えたのが会社の強みのひとつだと感じました。

同様に、農業IoTやヘルスケア分野に対しても長い時間をかけて着実な成果を出すものと考えます。

人材採用コストと利益率の上下が気になるところもありますが、長期的な視点で付き合っていければと考えます。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #セラク

  

霞ヶ関キャピタル【3498】~株主総会雑感(あの会社との類似点)

投稿日:2021.11.22、更新日:2021.12.6、2022.5.1、2022.9.2、2022.10.19、2022.11.29、2023.10.4、2023.11.30

こんにちは!

この記事は、霞ヶ関キャピタル【3498】に関心のある方に向けた、株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2023年11月の株主総会の内容を追記し、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

株主総会3年間の変遷

・あの会社との類似点

★★★★★

【目次】 

霞ヶ関の官庁街(財務省前)】

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1 霞ヶ関キャピタルについて

⑴ 会社概要

物流施設やアパートメントホテルなどの不動産投資商品を組成・運用する急成長企業です。

売上高約372億円、総資産約437億円、時価総額約731億円という事業規模。

PBRも6.61倍と高い市場評価です。

企業理念 

その課題を、価値へ。

Turning Challenge into Value

行動指針

速く。手堅く。力強く。

Be Bold, Reliable and Swift。

セグメント

単一セグメントになったとのことです(2023年8月期株主総会で報告)。

●不動産コンサルティング事業

不動産に関するコンサルティング、開発

自然エネルギー事業

太陽光及び風力発電施設からの売電、太陽光及び風力発電施設の開発

関与している主な市場

事業の4本柱

●物流

●FAVホテル

●ヘルスケア

オルタナティブ(デジタル証券、ドバイ事業)

⑵ 株主になったきっかけ

投資系ユーチューバーの推奨で知り、それ以降ウオッチしていました。

8月決算企業(毎月株主総会参加の一環)で、業績も好調、しかも株主優待も充実していることから2021年3月に購入。

8カ月ほどの保有で、株価は2.8倍になりましたが、その後急落して行って来い状態でした。

けれども、2022年6月頃から好業績を踏まえ株価は再度、上昇傾向となっています。

【会社の所在地でもあり株主総会が開催された霞ヶ関コモンゲート西館】

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⑶ 2023年8月期の経営分析

収益性

●売上高総利益率:27%

売上高営業利益率(10%以上が優良株):12%

高い収益性を維持しています。

特に、営業利益率は上昇し続けている点が評価できます。

ただし、粗利率が若干下がっているのは土地の価格高騰の影響でしょうか?

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):231%

自己資本比率(30%以上が望ましい):27%

短期的には問題はありませんが、中・長期的には少し懸念が見られます。

ただし、金利上昇等の影響についての質問に対しても大きな問題はないとの説明がなされていました。

効率性

●有形固定資産回転率:15.65

前の期に引き続き、高い回転率を維持しています。

しかも、回転率が向上し続けている点は良いと思います。

効率的な経営がなされていると考えます。

⑷ 2022年8月期の経営分析

収益性

●売上高総利益率:30%

売上高営業利益率:10%

昨年よりも営業利益率が1%上昇して10%へ。

高収益性を維持していると考えます。

安全性

流動比率(100%以上が望ましい):185%

自己資本比率(30%以上が望ましい):31%

盤石とまでは言えませんが、とりあえず問題はなさそうです。

効率性

●有形固定資産回転率:6.42

不動産を保有しないディベロッパーということで高い回転率を維持しています。

しかも、昨年よりも向上。

効率的な経営がなされているようです。

⑸ 2021年8月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:31%

売上高営業利益率:9%

売上高総利益率(粗利率)が3割ということで比較的高収益と考えます。

また、売上高営業利益率が9%と考えると優良株(10%以上)としては少し物足りない数値です。

全体として、収益性は良いと考えます。

けれども、これだけでは株価急騰の理由の説明にはなりません。

成長性

注目すべきは成長性です。

予想される売上高のCAGR(年平均成長率):46.3%

と成長性が著しいことが分かります。

さらに決定的だったのは中期経営計画(霞ヶ関キャピタル2.0)。

2021年8月期の純利益が約8億円に対して

2026年8月期の純利益が100億円という計画を発表したことから急騰が始まりました。

計画通り5年間で利益は10倍以上となれば、株価も10倍(テンバーガー)となり得ます。

これが、株価急騰の根拠です。

そして、その計画にリアリティを持たせるよう矢継ぎ早にIRを連発し、投資家に対して事業の進捗状況について情報を発信し続けている状況です。

安全性

流動比率(100%以上が目安):259%

自己資本比率(30%以上が目安):33%

短期的な安全性は流動比率が高く問題ないと判断します。

長期的な安全性では自己資本比率がやや低めと考えます。

なお、社長の決算説明の動画では、自己資本比率30%で問題ないとのコメントがありました。

効率性

有形固定資産回転率:4.36

不動産を保有しないディベロッパーであることから、有形固定資産回転率は他のディベロッパーよりも10倍近く高い数値です。

株主総会の案内板】

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2 株主総会

⑴ 2023年11月の株主総会について

第12期定時株主総会 2022年11月28日(月)霞ヶ関コモンゲート西館

受付でお水をいただきました。

今回は、ライブ配信を実施するハイブリッド開催

にも関わらず株主は50名以上いたように思います。

社長から冒頭に、プライム市場への市場区分変更の報告と感謝の言葉がありました。

株価が好調なためか、終始、落ち着いた雰囲気の中で建設的な審議が行われていたと思います。

主な質疑応答

【ネット】

Q.配当の下限設定について

A.まだまだベンチャー企業なので、成長投資を重視する。

下限設定は考えていない。

Q.分割について

A.今の所、予定はない

Q.増資について

A.新規事業等で必要になったときには一つの選択肢として考える。

Q.2号議案(定款の変更による事業の多角化)の目的について

A.既存事業を”補完”するため。

Q.金利上昇の影響について

A.プライム市場上場に伴い当社のクレジットも上がったため資金調達には支障はない。

また、不動産の売却価格の上昇が見込まれるが、大きな影響はないと考える。

【会場】

Q.分割について(去年は株価が低かったが今年は高いので)

A.分割については常に検討しているが、今のところその予定はない。

Q.社長が成し遂げたいことについて

A.既存の事業にのみこだわっている訳ではなく周辺事業もどんどん取り込んで頑張っていく。

そのような事業展開を通じることが、社会に役立つ最適なアセットの提供になると信じる。

Q.ドバイ事業の手応えについて

A.手応えはものすごくある!

売却したのは、シックスセンスブランドのレジデンスと Address Hillcrestの高級ブランド住宅のプレミアムコレクションの2つ。

どちらも入手困難な物件であり、その意味で差別化が図られていると考える。

なお、業績に与えるインパクトについては非開示なのでご了承いただきたい。

Q.株主優待の持株数の上限の拡大について

A.貴重なご意見として承る。

Q.プレミアム優待倶楽部については利回りが低く、不十分ではないか。

A.貴重なご意見として承る。

Q.新規事業の発掘要領について

A.社員からの発案である。

当社は新規事業コンペを定期的に実施しており、その結果新規事業の提案が日常化している。

Q.自社株買いについて

A.今回実施した。

定期的ではないが、希薄化しない範囲で、必要に応じて実施していく。

Q.海外事業の展望について

A.日本の事業で培ったノウハウを海外でも展開していく。

現在、インドネシアとドバイで展開しているが、水先案内人(ビジネスのきっかけを当社がつかみ、それを顧客の投資家に推奨する)として活動している。

Q.決算説明会で発表した不動産企業の1軍(時価総額1兆円)について

A.当然目指す。

ただし、現状の我々は3軍(時価総額3000億円以下)。

まずは2軍(3000億円から1兆円)を目指す。

Q.中期経営計画(KC2.0)の次について

A.当然考えており、今後、道筋を立てて発表していく。

Q.(40年投資をしている大阪からの株主から)リスク管理について

A.さまざまなリスクがあるが、我々は人がもっとも重要と考えている。

よって、人がいなくなることが最大のリスクである。

Q.プロのバスケットチーム(仙台89ERS)のスポンサー契約について

A.スポーツというコンテンツは魅力的である。

社会貢献と地方創生に寄与するからだ。

併せて、当社の知名度獲得にも通じると考える。

また、同様な契約については、現在具体的な話はないが可能性はある。

Q.AUM(アセット・アンダー・マネジメント)の積み上げについて

A.ストックビジネスビジネスだけでの成長は困難でありフローとのバランスが大切である。

ストックビジネスについてはようやく販管費を賄えるレベルに至り順調に成長している。

なお、ストックとフローの比率については非公開である。

また、長期ファンドの2号、3号案件についてもスピード感を持って頑張っていく。

Q.今後のIRについて

A.要望を踏まえさらに良いものにしていくよう頑張る。

Q.自然災害に対するリスク管理について

A.ハザードマップ等を踏まえ物件を選定しており、この点は比較的得意分野である。

Q.増資について

A.成功を確信した事業に関連した場合は、前向きな姿勢で臨む。

Q.増配、減配について

A.具体的なことは申し上げられないが、期待に添えられるよう頑張る。

Q.KC2.0のAUMの考え方について

・3期:AUM3000億円

・4期:AUM5000億円

となっているが、策定したのは2021年でコロナ禍の真っ只中。

その際はホテルはこのように急回復したりすることは想定していなかったし、ヘルスケア等の事業はAUMには入っていなかった。

現状は順調に推移している。

なお、ドバイ事業のAUMについては一部は入っていて一部は入っていないとだけ申し上げます(非公開のため)。

決議事項

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・取締役7名選任の件

・監査等委員である取締役4名選任の件

・取締役の報酬等の改定額の件

・取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く。)に対する譲渡制限付き株式の付与のためのか報酬改定の件

・取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く。)に対するストック・オプション報酬額及び報酬額及び内容改定の件

・監査等委員である取締役の報酬等の額改定の件

拍手を持って承認・可決されました。

なお、総会終了時に、会場から拍手が湧き上がっていました。

株主総会雑感(3年間の株主総会の変遷)

3回連続で株主総会に参加しました。

今回は好調な株価を受け、比較的”穏やかな総会”だったと思います。

ただし、毎年、”手厳しい意見”が少なくなっているようにも感じています。

例えば、トヨタが株式の持ち合い解消を現在進めているのも、

「系列会社との緊張感を持った関係が長期的には双方にとって良い方向に向かうため」

と報じられています。

厳しくても、会社の持続的成長に資する指摘や質問が次の株主総会で数多く出ることを祈念します。

株主総会雑感(あの会社との類似点)

事業領域の拡大やドバイの話などを聞くうちに、

「あの会社と似ている」

と思うようになってきました。

その会社とはSBIホールディングスです。

実は、本総会の2日前にSBIインフォメーションミーティングに参加して同じような話を聞いていました。

両社の類似点を具体的に列挙すると

【事業領域の拡大】

S:半導体事業への参入(仙台に工場を設置)

霞:ソフトウエアやヒューマンリソース事業領域拡大のための定款変更

【時流に乗ったアラブ重視】

S:中東でのビジネスを拡大

霞:ドバイにおける事業を開始

【崇高な企業理念】

S:世のため人のため(顧客中心主義の徹底)

霞:当社の成長が社会課題の解決につながる

【厚い株主還元】

S:高配当、株主優待(サプリ、暗号資産など)

霞:配当、株主優待(カタログギフト)

【高い目標】

S:野村を抜き、引き離す

霞:不動産企業の1軍(時価総額1兆円で現在4社)

などです。

あと、両社とも社長が個性的なことも似ているかもしれません。

SBIと類似点が多いと言うことは、ある意味、事業の方向性としては妥当と考えています。

成長領域が見えており、その分野に進出する行動力・決断力があると判断します。

SBIは1999年の創業以来24年間、急成長を継続中です。

一方、当社の株主総会は12回目。

当社のSBIとの類似点が、SBIのような持続可能な急成長につながることを楽しみに株主を続けていきたいと思います。

⑵ 2022年11月の株主総会について

第11期定時株主総会 2022年11月28日(月)霞ヶ関コモンゲート西館

受付でお水を頂きました。

机のある立派な会場に株主は30名程度は参集していたように思います。

ナレーションで事業報告(増収・増益)と対処すべき課題が説明された後、赤いネクタイの社長からビジネスポリシーについての説明がなされました。

主な質疑応答

Q.株主還元について

A.配当については可能な限り配当性向を高めていく。

分割については予定なし。

自社株買いについては適時実施する。

Q.株価について

現状の株価には満足していない。

Q.株主総会の配信について

A.前向きにWEB配信を検討する。

Q.経営幹部候補生の育成について

A.現状では役員数は良い。

けれども将来の事業拡大に伴って役員数は増加させる。

Q.社長が成し遂げたいことについて

A.世の中に”問題”がある限りは事業を継続する。

Q.優待の拡充について

A.前向きに検討する。

Q.ホテル事業について

A.全てのホテルが現状、黒字である。

また、ホテルによっては2倍のパフォーマンス、2倍の稼働率、90%の予約率などとなっている。

Q.中期経営計画達成のための課題について

A.”ひとえに人”。

リファラル採用(紹介による採用)により人材の確保に努めている。

Q.中期経営計画の目標の前倒しの達成について

A.正式な発表には至らないが、事業は順調であり、当然、前倒しを目指して頑張る。

Q.金利上昇の影響について

A.半年で決済するビジネスモデルであり、1%程度の上昇は問題ない。

世界の投資マネーは魅力的な日本の不動産(イールドギャップ(投資利回りと長期金利の差)の高さ、円安効果)に対して積極的である。

Q.持株会について

A.持株会はないが、一般社員に対してもストックオプションや譲渡制限付株式(RS)などを持ってもらい、株主、経営陣、一般社員が同じ方向を向けるよう努める。

Q.不動産コンサルティング事業と再生エネルギー事業というセグメントについて

A.不動産コンサルティングの売上高約200億円に対して再生エネルギー事業の売上高5千万円は金額としては小さいのは経営リソースの優先順位を踏まえての結果である。

ただし、経済安全保障の点で再エネ事業は必要であり、今後の収益拡大に向けて検討を続ける。

Q.ファンドとはリートのことか?

A.そうではない。リートは東京の物件が中心。

地方活性化のためIT技術を駆使した商品(ファンド)を提供していく。

Q.地熱発電事業について

A.どベンチャー企業としてはリスクが高すぎる。

1本掘るのに10億円以上の資金と2〜3年の期間、しかも銀行の融資が困難なのが現状。

Q.株式分割について

A.株式分割のプロセスは取締役会を通じて実施される。

メリットは流動性が高まること。

デメリットは株価低下に伴い、いろいろな株主が入ること。

Q.物流施設ブランド「ロジフラッグ」のソーシングやリーシングについて

A.ソーシングは2年前よりは厳しい状況になっているが、着実に遂行しており業界トップレベルと認識。

リーシングについても、成約に結びつかない時期もあったがテナントは回復中。

Q.筆頭株主である会長と社長の関係について

A.2004年からの付き合いで会社設立前から情報交換を実施してきた間柄。

方向性が合致しているので、喧嘩するような事態にはならないと考える(笑)。

Q.プライム市場への移行について

A.確定はしていないが、プライム市場移行に向けた形式要件は整っている。

決議事項

●剰余金処分の件

●定款一部変更の件

●取締役7名選任の件

●監査等委員である取締役1名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

また、新役員の紹介時と散会にも拍手がありました。

株主総会雑感

企業分析を、ビジョン戦略オペレーションの各階層ごと行っています。

ビジョンや戦略については、社長のプレゼンを通じて概ね理解していました。

今回、少しでもオペレーションレベルについて手掛かりはないかと考えて株主総会に出席しました。

その結果、担当役員の方の答弁は大いに参考になりました。

注目したのは、株式分割のデメリットについて。

株数が増えることにより「管理コストが上昇する・・・。」のような無難な回答を予想しましたが、「株価が下がって色々な株主が入ること」をデメリットに挙げていました。

この回答を聞いて思わず、

「その通り!」

と、心の中で激しく首を縦に振ってしまいました(笑)。

課題解決のために”担当レベル”で、現実を直視し、日和らず、逃げず、立ち向かう姿勢に共感と頼もしさを感じました。

来て良かったです。

一方、気になったことが2つあります。

一つは大人しい株主が多かったこと。

冒頭の社長の「おはようございます!」

の挨拶に対して会場からは「おはようございます」のリアクションはありませんでした。

また、株主からいい質問が多かった反面、手厳しい指摘は少なかったと思います。

その意味ではちょっと物足りなさを感じました。

もう一つ気になったのは人材確保。

現状のリファラル採用高収入(平均年収1300万円超)でいつまで即戦力の人材確保が維持できるの?

新入社員を育てる教育システムや企業文化は確立できるのか?

など、”どベンチャー企業を卒業する為の社内の課題解決がどこまで進捗しているのか・・・気になりました。

⑶ 2021年11月の株主総会

第10期定時株主総会 2021年11月29日(月)霞ヶ関コモンゲート西館

社長のあいさつに続き、事務局の報告、監査報告、スライドによる事業報告がなされました。

再び社長から、対処すべき課題、事業紹介がなされ、課題解決企業としての冷凍冷蔵庫や自然エネルギー(環境問題解決)、保育園の開発(待機児童問題解決)などの位置づけが語られました。

議案上程に続き質疑応答になりました。

主な質疑応答
Q.コロナ禍を考えると出社率が高いのでは?
A.緊急事態宣言中は要政治従い出社率は2~3割。
緊急事態が解除された現在は事業の状況を考え7~8割。
柔軟に対応できる態勢である。
Q.役員11名というのは少し多いのでは?
A.ガバナンス強化のためにはむしろ少ないとすら考える。
Q.三菱HCキャピタルとの今後の取組は?
A.当社はお金を借りて事業を展開するコンサルティングデベロッパーである。
よって、三菱HCキャピタルのような質の高い投資家とのパートナーシップが重要である。
Q.従業員の平均勤務年数が1.4年と短く、働きにくい環境なのでは?
A.勤務年数が短いのは、上場して3年がたち多くの新入社員が入社したため。
また、働きやすい環境にも配慮しており、女性も40%を占め産休後に復活する社員も少なくない。
Q.三菱HCキャピタルにも優秀なコンサルタントはいる。御社に期待したのは何か?
A.当然三菱HCキャピタルにも優秀な人材がいると拝察する。
相手の社内のことは分からない。
ただし、当社の強みはソーシング(物件を取ってくる力)だと認識している。
Q.OYO Japanを買収した不動産テック事業の展開は?
A.アマゾンを見てもテック事業で利益を出すには長い年月がかかる。
OYO Japanの件は、公平を期すためにも事業計画が整ってから発表する。
ただし、方向性としては不動産の効率化を考えたものとなる。
Q.中期経営計画実現に伴うリスクの認識は?
A.様々なリスクがあると考えるが、当社がコントロールし得るリスクとしては人材があり、人を拡充により筋肉アップが大切と認識。
Q.海外と異なり日本のリートが充実していないのはなぜか?
A.ご指摘の通り海外では刑務所リートなど、多様な商品がある。
当社としては、逆にそれをビジネスチャンスととらえ事業を展開していきたい。
決議事項

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件(監査当委員会設置会社へ)

・取締役印7名選任の件

・監査当委員である取締役4名選任の件

・取締役の報酬等の額決定の件

・監査当委員である取締役の報酬等の額決定の件

・取締役に対する譲渡制限付き株式の付与のための報酬決件

・取締役に対するストック・オプション報酬額及び内容決定の件

拍手を持って承認・可決されました。

株主総会雑感

野心的な中期経営計画を発表し、イムリーなIRにより投資家への説明責任を果たしている状況から、言葉の使い方が巧みな会社と思っていました。

けれども、今回の株主総会で、”あたりが強い株主”からの質問に対しても終始笑顔で社長が対応されている様子を拝見し、ノンバーバルコミュニケーションにも長けていると感じました。

言語と非言語の両方を駆使して株主との良好な関係を続けて欲しいと思います。

また、OYOの件では、全ての事業活動を計画的に行っているわけではないよう感じました。

始めに行動があり、PDCAサイクルを速く回して次の事業活動につなげる経営スピードの速さが会社の最大の武器かもしれません。

そのことは直近1年で、自然エネルギーから物流不動産(倉庫)に大きくビジネスをシフトして収益化に結び付けたことと符合します。

その意味で、株主として絶えず”学び”が得られる将来性のある会社と期待しています。

⑷ 株主還元    

配当

1株配当実績等は次の通りです。

2024年8月期:170円(予想)

2023年8月期:60円

2022年8月期:30円

2021年8月期:40円

2020年8月期:20円

2019年8月期:40円

2018年8月期:0円

株主優待

8月末日の株主に対して株数と保有期間に応じて霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」で使えるポイントを頂けます(下のカタログの写真をご覧下さい)。

また、同ポイントを「WillsCoin」に交換することでプレミアム優待倶楽部を導入する各種企業の株主優待ポイントと合算が出来ます。

今回は包丁を頼みました(下の実物の写真をご覧下さい)。

注文してから1週間ほどで届けていただきました。

我が家の厨房にて活躍中です。

自社株買い

2023年8月期の報告の中で約5億円の自社株買いが実施されました。

今後も必要に応じて実施するとのこと。

なお、自社株買いが終了と同時に株価が急騰しています。

会社の思惑通りの株価急騰としたら、見事なオペレーションだと思います。

 【株主優待のカタログギフト】

f:id:cogepan20:20211112221046j:plain                 

3 各種IR活動

⑴  社長名鑑について

2023年8月頃にアップされた当社関連の動画を見つけました。

リンクは下記のとおりです。

www.youtube.com

視聴して感じたポイントは下記の2つ。

自然冷媒を用いた物流倉庫、アパートメントホテル、ホスピスの3本柱を中心として、所用のオペレーションを自ら実施することで不動産の価値を高める、”不動産の商社的な活動”を展開していること。

・当社のオペレーションレベルについて、”いいやつを採用”することでチーム力をアップさせることや、社内での”新規事業コンペ”を通じて社員からのアイデアを積極的に挙げさせる価値創造の仕組み

特に、ビジョンや戦略レベルの強みは認識指定したが、オペレーショナルレベルについての情報がこの動画では多くて参考になりました。

⑵ 2022年8月期の決算説明動画について

2022年8月期の決算説明動画を視聴しました。

社長からは、”順調”という言葉が多くありました。

個人的にも、ダブルバーガーぐらいにはなっており株価も”順調”です。

感じたことをまとめます。

www.youtube.com

良かったこと

相変わらず説明が上手だと思いました。

「ゴールデンサークル理論」というのがあります。

上手なコミュニケーションとはWHY→HOW→WHTの順に想いを伝えることで共感が得られやすくなるというものです。

当社の場合

・WHY:社会課題解決のため

・HOW:イノベーションによって(例えば、冷凍倉庫、自動倉庫)

・WHAT:倉庫、ホテル、ヘルスケア(新規)、レジデンスファンド(新規)

という構成になっていると考えます。

特に、WHY(何故か?)という言葉をタイムリーに入れながらの説明は説得力がありました。

また、社長のノンバーバル(非言語)コミュニケーションも良かったと思います。

社長の安心感や安定感のある”見た目”も言語以上に、株主に安心感をもたらしていると感じています。

さらに、常に中期(5ヵ年)計画の進捗状況を意識させる点も”うまい”と思いました。

というのも、当社の四半期ごとの業績は非常にバラツキが多く株価がそれに大きく左右されてきました。

よって、短期ではなく5年という中期の時間軸で会社の成長をアピールすることは多少なりとも安定株主の確保に寄与すると考えます。

そして、その間も新規事業を立ち上げ毎年収益の柱を増やしている点も、資金効率重視の株主を引きつける点でプラスだと評価しています。

気になったこと

一方で、気になったこともあります。

AUM(Assets Under Management:運用資産残高、当社ではアセットマネジメントのみならずプロパティマネジメントを行なっている物件も含む)とかホスピス終末医療を行う施設)など、あまり馴染みのない単語がちょくちょく出てきます。

カッコつけているわけではないと思いますが、敢えてアルファベットやカタカナを優先する表現は聞き手の負担を増やすことにつながります。

動画がスムーズで”分かった気持ちになりがち”なので、疑問点は面倒でも自分で調べることが重要だと感じています。

また、話は決算動画から離れますが、不動産業界を俯瞰すると、

「そもそも他社に比べて何故、当社の成長性が著しいのか?」

という疑問を持つ人も多いと思います。

動画で、”順調”といわれる程、何かあるのでは?と逆に感じてしまったりします。

不動産業界はそんなに成長著しいのでしょうか?

少なくともIT業界ほどの伸びはないと思います。

実際、ヒューリックという不動産会社も業績好調ですが、少数精鋭で浅草、銀座、渋谷、新宿の重点エリアを設定し、生き残りをかけたビジネスを展開しています。

仮説としては、霞ヶ関キャピタルの成長著しいのは高額報酬により優秀な人材を集っているため」

と考えています。

その論拠は次のとおりです。

他の不動産会社の平均年収と比較すると

三井不動産:1,274万円

三菱地所:1,264万円

霞ヶ関キャピタル:1,311万円

となっています。

微妙に三井や三菱を上回っています。

誰もが知る旧財閥系の巨大会社よりも高い平均年収というのは人材確保の点で大きな武器となります。

では、高額な年収で優秀な人材を集めて、環境に良い冷凍倉庫、四人部屋ホテル、ホスピス、地方活性化につながる不動産小口証券などのブルーオーシャン市場を中心に成長し続けることは持続可能なのでしょうか?

それは、生産性次第ではないかと考えます。

ヒューリックに話を戻すと、ヒューリックも平均年収が高いことで有名です。

こちらは、圧倒的に三井や三菱を上回っています。

・ヒューリク:1803万円

ただし、下記の通りヒューリックの一人当たりの営業利益は5億を超えています。

・ヒ:営業利益114,507(万円)/従業員数(単)200名=約5億7千万円

・霞:営業利益2,141(百万)/従業員数(単)115名=1,861万円

社員一人あたり5億円の営業利益を稼いでいるのなら1803万円の平均年収はむしろ安すぎるとさえ思えます。

一方で、霞ヶ関キャピタルの一人当たりの営業利益は2千万弱であるため、ヒューリックよりも生産性で30倍も低いのが現状です。

同じ不動産業化の中でそのような非対称な関係が長く続くとは考えられません。

多くの株主が”5年後”に着目している間に、生産性をどこまで高められるかが、厳しい不動産業界の中でのサステイナブルな成長、ひいては生き残りに大きく影響するのではないでしょうか・・・。

⑶ 億り人井村さんと社長の対談について

ちょっと前ですが億り人井村さんと霞ヶ関キャピタルの社長の対談動画を見ました。

なかなか見応えのある内容。

当社の理解を深める上で大変参考になりましたので紹介します。

なお、自分なりにポイントを下記の通りにまとめています(ちょっと理解が正しく無いところもあるかもしれないですが・・・。)

www.youtube.com

動画のポイント
Q.前期、投資家の期待に添えなかった理由は?
A.物流用の仕込みが順調すぎて借入金が増加したため利益が圧迫された。
また、コロナ禍の影響が想定以上だった。
Q.同業他社よりPERが高いのでは
A.当社の土地の売却に至る期間は半年であり、同業他社の2〜3年よりも早い。その分リスクが低いのでバリュエーションの高さに反映されているのではないか?
Q.収入源は、「土地の売却」、「マネジメント・フィー」、「竣工時の成功報酬」、「運用フィー」の4つで良いか?
A.その通り。ただし、現状は土地の売却の軸のみ回っている(他はこれから)
Q.土地の仕込みが順調な理由は?
A.全国的なリーシングネットワークを持つ、査定が迅速付加価値をつけられる(例えば、オゾン層も破壊せず、温暖化にも通じない冷凍倉庫に強み。また、”物効法”に強い人材にも恵まれている)
Q.農業法人について
A.再エネとの関連から農業に従事しつつ再エネを実現する取り組みを始めた。
Q.IRが上手だが
A.頭の良い凄腕コンサルタントがIRを担当しているため。
Q.人材の育成について
A.人数が増えたが各役員がしっかりと人材育成に当たっている。
また、テレワークを積極的に実施し社員が集中して働ける環境づくりに取り組んでいる。
Q.増資については公募増資以外の選択肢(例えば、大企業に引き受けてもらう)を取らなかったのは?
A.引受けた企業の色に染まる懸念がった。あくまでも、ベンチャー企業の精神を大切にしていきたい。
Q.原材料価格の高騰について
A.社内にゼネコン出身者もいるので、設計費等の削減等を通じてコストコトロールに努めている。
Q.金利の上昇の影響について
A.原材料、賃料収入等で甘い見通しにならないよう自戒することにより影響の最小限化を図っている。
併せて、長期の借入を増やすとともに、返済に関わる契約についても様々な工夫を凝らしている。
Q.巨額の利益が4期後に乗るのであれば、その時に投資家は買えば良いのでは?
A.資金効率の点でそのような投資行動は理解できる。
ただし、当社は新規事業ヘルスケアレジデンシャルファンド)を立ち上げているのでより多くの利益を得るなら早めの投資が良いと考える。
最近のトピックス

最近は、大手証券の高格付け、自社株買い、増配など明るい材料がでており、株価も上昇基調です。

今後の業績発表とそれに対する市場の反応が楽しみでもあり、ドキドキでもあります。

⑷ 2022年4月の事業説明会

日本証券新聞社個人投資家向けIRセミナーとして霞ヶ関キャピタルの事業説明会2022年4月22日(金)日本証券会館にて実施されました。

会場は多くの方で賑わっており、投資家の関心の高さが伝わってきました。

時間は約1時間、質問も活発でしたが司会の女性の方が慣れているご様子でしたので、滞りなく実施されました。

社長から「社会課題解決企業」、「不動産を保有しないディベロッパー」、「5年後に今の利益の10倍を稼ぐ予定」という3つのキーワードに沿って説明がなされました。

特に、10倍の件についてはこの発表とともにテンバーガー候補銘柄として株価が2021年秋に急騰しています。

概要については下記の通りです。

社会課題解決企業

ビジネスポリシーとして下記のように会社の成長をより良い社会に結びつけていることが上手だと考えます。

●EC社会への対応(倉庫不足)→物流施設開発

●環境問題・地球温暖化問題→冷凍冷蔵物流施設開発

●地方創生→アパートメントホテル開発

●高齢化問題→ヘルスケア関連施設開発

●エネルギー問題→再生可能エネルギー開発施設開発

不動産を保有しないディベロッパ

通常のディベロッパーは土地を仕入れてから開発を終えるまで3〜5年を要する。

これに対して、霞ヶ関キャピタルは開発する手筈を半年で整えて土地を売却している。これにより、通常の開発に比べて6〜10倍効率的に資金を運用することができる。

併せて、事業リスク・財務リスク低減にも寄与する。

5年後に今の利益の10倍を稼ぐ予定

5年後(2026年8月期)に今の利益(約8億円)の10倍(営業利益200億円、当期利益、100億円)を目指す要領は下記の通りです。

中期経営計画としては数値化もされており説得力のあるものと考えます。

コンサルティング型(KC1.0)

土地売却によるキャピタルゲインコンサルティングによる運用フィー及び成功報酬

(収益化が早く、資金効率を高めた経営が特徴)

●パートナーシップ型(KC2.0)

JV(ジョイントベンチャー)出資比率に応じた運用フィー及び開発利益

(収益化のタイミングは遅くなるが総額は大きくなる)

事業説明

●物流施設開発事業

自然冷媒を用いることによりオゾン層の影響や温室効果を避けることができるのが特徴。

今後、設立後30年以上経過している冷凍冷蔵庫の立て替え需要が順次到来すると考えられています。

●ホテル

FAVホテルは「広くて」、「安くて」、「かっこいい」ホテルを目指したもので、現在4軒が稼働中。

4人で宿泊が可能で、合計1万円台(一人当たり5千円程度)。

チェックイン・チェックアウトは無人を利用するようにしているが、1階のレストランの担当者にフロント対応を依頼している。

ホテル経営の現状については

・コロナ前の稼働率:63%

・コロナ中の稼働率:23%

一般にホテルの損益分岐点

・シティホテル:稼働率60%

・ビジネスホテル:稼働率40%

これに対してFAVホテルの場合

・FAVホテル:稼働率15%

●レジデンスファンド

三井物産デジタルアセットマネジメント組んで200億円規模にて地方の物件をデジタル化して小口の証券として売り出すもの。

それは、J-REITの場合に大都市圏の物件(10億円程度)しか買わないことに対し、デジタル証券として4〜5億程度の地方の物件にも投資をすることで活性化に繋げたいという思いがある。

ホスピス終末医療

市場規模は現状50兆円だが将来は85兆円を見込んでいる。

より良い環境の高齢者向け住宅を北海道に展開中である。

主な質疑応答

Q.金利上昇の影響について

A.ダメージは受けるが(「不動産を保有しないディベロッパーのため」)相対的に小さいと考える。

Q.出口戦略について

A.ファンドやJ-REITにも参入していきたい。

Q.売上が1/四で小さく4/四で大きくなる理由について

A.不動産が最も多く流通するのが2〜3月なので、ここで仕込んで半年で8月の決算につなげることによる。

平準化には努めている。

Q.社長のプロフィールについて

A.世界最古の不動産グループである英国のグロブナーという会社の日本法人に勤務していた。

Q.物流のリーシング(賃貸収益性確保のためのサービス全般)について

A.社内にリーシングチームを有している。

Q.今後の公募増資について

A.否定はしないが、現状は十分な資金を得ている。

昨年公募増資で調達した資金を用いて36億円の仕込みが完了している。

2000億円規模の物流事業が可能。

チケットのプレゼント

FAV宿泊時に利用できる10%割引券をいただきました。

「次の株主総会では配布するのか?」ちょっと気になりました。

【お土産の宿泊チケット】

4 株主としてのコメント

⑴ 調和のとれた経営

調和とは異なる複数の要素のバランスがとれている状態を意味します。

ではどのような異なる要素のバランスが取れているのでしょうか。

攻めと守り

野心的な中期経営計画で成長のための攻めの姿勢をアピールするとともに、配当や株主優待を充実させ守りも徹底しています。

株主還元の充実が守りにつながることは、

マクドナルドに異物混入事件が発生した時に株価があまり下がらなかったこと

オリックスリーマンショックで株価暴落したことからふるさと優待等の株主還元に力を注いでいること

などから明らかです。

40代の社内取締役と60代の社外取締役

経営というのは、多面的な判断が求められるものです。

デフレの平成の時代の取締役だけでなくインフレの昭和の時代を知る社外取締役のが加わることにより、よりリスク管理が高まると考えます。

コンサルティング型とパートナーシップ型の収益構造

コンサルティング収益構造とは土地売却によるキャピタルゲインコンサルティングによる運用フィー及び成功報酬によるもので、収益性が高く資金効率を高めた経営が特徴とされています。

これに対して、パートナーシップ型の収益構造とはJV(ジョイントベンチャー)の出資比率に応じた運用フィー及び開発利益によるもので、収益化のタイミングは遅くなるが総額は大きくなる特徴があるとのこと。

このような相互補完関係の収益の柱を構築することも調和のとれた経営と考えます。

売上高、総資産、時価総額

成長を続ける企業は、時価総額、売上高、純資産、の割合が1:1:1となることが多いといわれます。

霞ヶ関キャピタルの場合は以下の通りです(2021年11月下旬時点)。

時価総額:360億円(55%)

・売上高:140億円(22%)

・純資産:150億円(23%)

となっています。

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テンバーガー候補と呼ばれる会社のほとんどが時価総額が80~90%が多い中、株価急騰中にもかかわらず55%というのは”バランスがいい”と考えます。

ちなみに、株価が急騰する前は時価総額は150億円前後でした。

⑵ 気になる点

組織力
物流不動産が大きな収益となっていますが、経営体制を見ると現任の取締役執行役員物流本部長兼物流事業部長の杉本亮氏は2020年6月に入社したばかり。
勤務期間はわずか、1年半。
そのような短期間でこれだけ事業を拡大した実績は見事です。
けれども、逆に考えればこの業績は個人の力量や人脈に依存した属人的なものと言えるかもしれません。
このことは、株主総会招集通知記載の対処すべき課題の1項目目に
①不動産コンサルチング案件の開拓
 ・・・さらなる事業の拡大には組織だった案件ソーシング必要であります。・・・
との記述される問題意識と一致します。
より多くの経験豊富な人材の獲得と教育・研修等による人材の底上げの成否が今後の業績を左右すると考えます。
期ずれの影響
不動産投資商品の売却は必ずしも計画通りいくとは限りません。
むしろ、期ずれが生じることで、四半期ごとの決算で市場の失望を誘うこともあると考えます。
例えば、M&Aキャピタルパートナーズという仲介M&A会社も少数精鋭で事業を展開していることから、期ずれがふつうに生じ、その都度株価が乱高下しています。
対策としてはそのような状況下における会社の説明責任をしっかり果たすことに尽きると思いますが、株主としてもそれなりの覚悟と理解が必要と考えます。
【頂いた株主優待の包丁】

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霞ヶ関コモンゲート西館からの眺望 皇居や霞ヶ関官庁街が見えます】

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5 まとめ

霞ヶ関キャピタルについて述べてきました。
その株価上昇の原動力は、中期経営計画の中で明らかになった、当初の約8憶円である当期純利益を5年後には10倍以上の100億円に引き上げるとの成長に対する貪欲な姿勢です。
けれども、その実現のためには組織力の強化が不可欠であり、成長企業ゆえの株価の乱高下もあると思います。
株主総会参加を含め引き続き会社の理解を深めるとともに株主としての責務を果たして生きたと考えています。
お読みいただき、ありがとうございました。

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #霞ヶ関キャピタル #冷凍倉庫 #FAV  #ホスピス #レジデンシャルファンド

  

iDeCo(イデコ)について~投資実績と気をつけるポイント

こんにちは!
今回は、iDeCoについての話です。
本ブログの毎月行っている投資についてのふりかえりの記事の中でもiDeCoについては触れてきませんでした。
理由は、金融資産は換金できるものと定義されることが多いため、iDeCoは対象外と考えたからです。
マネーフォワードでもiDeCo年金の項目扱いです。
けれども、最近公開された『老後のお金がありません』で老後のお金に対する関心が高まっています。
個人的に相談を受けたりもしました。
自分自身、iDeCoを5年近く運用しています。
ということで、簡単にまとめてみました。
 
【目次】

iDeCoとは

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する年金制度です。
掛金を60歳になるまで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取ることが出来ます。
”自分で育てる自分年金”と公式ホームページ(厚生労働省)に掲載されています。
国民年金が第1号被保険者である自分の場合は、毎月68,000円拠出できます(国民年金基金又は国民年金付加保険料との合算枠)。
でも、実際は付加年金を400円払っているので、67,000円の拠出となっています

iDeCoの良さ~3つの良し

iDeCoには税制上の優遇策が施されている点がいちばんの魅力です。
ノーリスク・ハイリターンと言えるかもしれません。
それは3つの良しで表現できます。
・買って良し:課税所得に対して掛金の所得控除が受けられます。
・持ってて良し:運用益が非課税となり再投資されるので複利の力が活かせます。
・貰って良し:もらうときに確定拠出年金を一時金で受け取る場合は退職所得控除、年金で受け取る場合は公的年金等控除が受けられます。

iDeCoで気を付けること

以前、iDeCoをやめようか迷っているという方から相談を受けました。
理由は「良く分からずあまり儲かっていないようだから」とのことでした。
どうやら、投資している商品が複利の効果が活かせるようなものでなく手数料だけはしっかり引かれていることが原因のようでした。
iDeCoの税制上のメリットを説明し、ご自分が複利の効果が得られるような金融商品に投資しているかどうかを確認するよう助言させていただきました。

iDeCoの投資実績

2017年1月からSBI証券iDeCoを始めました。
証券会社は手数料の安さと金融商品の多さで選びました。
金融商品は既に日本かに投資してましたので分散効果を狙って、外国株式とニューヨークダウに連動するインデックス型投資信託の2つを5年近く投資し続けています。
それぞれ、38%、33%の利回りが得られており満足です。
【マネーフォワードから】

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●まとめ

iDeCoについて、相談を受けたことや自分の投資実績を含めてまとめました。
とてもお得な年金制度ですが、基本を理解しないとその良さが活かせない一例を取り上げました。
意外とそのような方は少なくないのかもしれません。
あの、猫組長もiDeCoの利用を推奨していました。

制度自体がいろいろ改善され続けていますので、勉強を続けて上手に自分年金を育てていきたいと思います。

 
お読みいただきありがとうございました。
 

2021年10月の投資のふりかえり~経済的自由実現に向けて

こんにちは!

 

10月の投資成績は微妙でした。

・10月の株式投資の評価益は約4万円(本年の評価益は約194万円)

・10月の株式投資では約20万円の損切(本年の確定した利益は約95万円)

 

【目次】 

 

【10月半ばに旅行で訪れた秋田県田沢湖】  

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1 株式の売買 

⑴ 売却

・ヴィスコテクノロジー(NISA口座):100株(約1万円の利確)

・日本モーゲージサービス(特定口座):100株(約23,000円の損切)

・ストライク(NISA口座):100株(約187,000円の利確)

・PKSHA Technology(NISA口座):100株(約375,000円の損切)

全般として手持ち現金確保のため売却を進めました。

ヴィスコテクノロジーは長期間塩漬け状態でしたが、最近になって業績の良さから急騰しましたため、やれやれ売りで利益確定です。

株主優待目当ての日本モーゲージサービスは400株のうち優待影響しない100株を損切りし現金化しました。

ストライクもNISA口座の期限を前に利確(しかし決算発表好感により11月になって急騰、ちょっと早まった)

PKSHAは5年近く前にジャンピングハイキャッチした後に長期下落トレンドに巻き込まれ痛い損切!

しかも、NISA口座だから損益通算できません。

⑵ 購入

INPEX(NISA口座):100株

日本郵船(NISA口座):100株

両銘柄とも大型株である安定性に加え、高配当かつ好業績なので購入しました。

 

【マネーフォワードからの抜粋】

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株式の評価額は3,100万円前後で乱高下しています。

手持ち現金確保の必要性からNISA口座銘柄の売却するとともに、今年のNISA口座枠の利用も進めてきました。

選挙前ということで株価は大きく下落はしなかったものの思ったほど上昇しなかったというのが実感です。

2 配当

・バルニバーニ 1,000円(200株)

ファーストロジック 1,000円(100株)

・CRE 2,300円(300株)

  合計 4,390円

今月もありがたく配当を頂きました。

3 株主優待

10月に届いた主な株主優待は次の通りです。

ペッパーフードサービスから3000円分の商品券を頂きました。

また、CREから1000円分のクオカードを頂いています。

バルニバーニの食事券はスクラッチカード付でした。

偽造防止でしょうか?

ありがたいことです。

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4 株主総会

10月に実施された持株の株主総会は以下の3社です。

ファーストロジック

・CRE

・バルニバーニ

このうち、ファーストロジックとCREは参加し記事をアップしています。

よろしければご覧下さい。

 

cogepan20.hatenablog.com

 

cogepan20.hatenablog.com

また、バルニバーニは大阪開催のため不参加。

こちらの記事も更新していますのでよろしければ、お読みください。

 

cogepan20.hatenablog.com

 

f:id:cogepan20:20211030170558j:plain

5 投資信託等(iDeCoを除く)

 長期・積立・分散投資を実施しているのは次の9商品です。

積立投資を始めた年月も表示しています。

 

・ウエルスナビ :15万円/月(3万円×月5回) 

 2019年10月~:25カ月

セゾン投信:20万円/月(毎月4日、8日)

 2020年2月?~:21カ月

SBI証券で投資信託『ひふみプラス』:万円/

 2020年6月~:16カ月

SBI証券投資信託『SBI・V・S&P500』:1万円/

 2021年7月~4か月

さわかみファンド:1万円/月(毎月1日) 

 2020年8月~:15カ月

コモンズ投信:4万円/月(毎月1日) 

 2020年9月~:14カ月

マネックス証券eMAXIS Sim米国株式(S&P500):10万円/月(毎月1日)

  2020年9月~:14ヵ月

楽天証券でiFreeNEXT NASDAQ100インデックス:2万円/月

 2020年12月~:11カ月

コインチェックビットコイン積立:1万円/月 (毎月1日)

 2021年1月~:10カ月

 

現在の積立投資は毎月約55万円です。

手元資金も少なくなったので、運用利回りに応じて(マネフォ利用)積立金額を減らしています。

 

【マネーフォワードから抜粋】

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米国株の一時的な低迷の影響を受けた9月とは反対に10月は右肩上がり。

目安としていた投資信託2,000万円に達しました。

6 貸株金利 

SBI証券にて貸株をしています。

受け取った金利は下記の通りです。

10月の金利受取額 4,894.98円

9月とほぼ同額です。 

持株の中の高金利銘柄の推移

4月→5月→6月→7月→8月→9月の推移は

・サンアスタリスクは8.5%→10.25%→8.75%→7.5%→7.75%→8.25%→8.25%

ペッパーフードサービスは8.0%→7%→6.25%→3.25%→2.5%→2%→2%

7月→8月

・ニューラルポケットは4%→4%→4%→4%

8月

グローバルダイニングは2.75% →2.25%→2.25%

10月

霞ヶ関キャピタル

2.5%

サンアスタリスクは相変わらず人気ですね。

高い金利を払ってまでして株を借りて空売りして儲かると考える人が少なくないことを表しています。

また、霞ヶ関キャピタルの貸株金利の上昇が目立ちました。

株価も急騰しており目が離せません。

 

【バルニバーニの株主優待 メンバーズカードと食事券】

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7 気づき

10月の投資についての”気づき”は次の2点です。

⑴ 経済的自由実現に向けて

資産運用において自分が頑張るとともにお金にも頑張ってもらう仕組みづくりの大切さを実感しています。

おおまかに、前者をフロー利益、後者をストック利益ととらえた運用を意識して実施するようになってきました。

フロー利益とはキャピタルゲインのことで自分の判断に基づく株式売買によって確定します。

ストック利益とは株式の配当と投資信託やロボアドバイザーによる分配金の再投資による評価益の増加を意味すると考えます。

ストック利益を生み出す投資信託ロボアドバイザーの評価額が2,000万円を超えました。

これは、利回りが10%とすれば、1年間で200万円(税引き後でも160万円)いただけることを示しており、生活費の半分近くを賄える計算となります。

”利回り10%はちょっと高過ぎでは?”

と思われる読者もいらっしゃると思います。

基本的には利回り10%は容易ではありません。

でも、例えばウエルスナビではちょうど2年間で資産が1.3倍になったことから年率で考えると14%となり、利回り10%は決して不可能な数値ではありません。

そして、経済的自由とは

不労所得>生活費

と考えれば、ストック利益の増加が経済的自由実現の大きなポイントとなることは明らかです。

年間の生活費を400万円と仮定すると、現在2,000万円である投資信託等の資産を頑張って4000万円程度にするとほぼほぼ経済的自由を達成することができると考えています。

この点に着目して、経済的自由を目指して引き続き記事をアップしていきたいと思います。

⑵ 決算を意識した売買

決算マタギはするな!

と良くネットでつぶやかれています。

基本的には長期投資家なので決算のタイミングにはあまり注意を払ってきませんでした。

けれども今回、ストライクについては決算前に売却し、その後株価は急騰し、日本郵船では決算前に購入し大きな含み益を頂いています。

少なくとも、売買前後の決算のタイミングについては意識することが投資成績を上がるうえで大切だと感じました。

最後に

11月になりました。

報道でも11月は株価が上昇しやすい月と報じらています。

自分の昨年11月の評価益は200万円以上上昇しました。

楽しみな月です。

今後の株価にとってプラスの材料は、

衆議院選における自民党単独過半数の確保と財政政策への期待

が挙げられます(11月1日は3指数そろって2%を超える上昇)。

反対にマイナスの材料は

・米国における株価の割高感(急落の可能性)、FRB人事(特に、パウエル議長)

・引き続きチャイナショック(米中対立、恒大集団デフォルト、電力不足)

などです。

基本的には右肩上がりの上昇を見込みますが、ボラティリティの高い場面もあるでしょう。

”投資においては、先のことは分からない”

そのことを前提として、リスク管理を徹底しつつドルコスト平均法を継続し、荒れる相場と上手に付き合っていきたいと思います。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。

 

#資産形成 #資産運用 #投資 #株式 #株主総会 #配当 #株主優待 #投資信託 #ロボアドバイザー

  

CRE【3458】〜株主総会雑感

初投稿:2021.10.30、更新日:2022.10.28

こんにちは!

この記事は、CRE【3458】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2022年10月の株主総会の様子等を追記し、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

・成長性と安全性

霞ヶ関キャピタルとの比較

【目次】 

株主総会が開催された虎ノ門ツインビル】

f:id:cogepan20:20211028115848j:plain                     

1 CREについて

⑴ 会社概要

物流施設の賃貸管理、開発、アセットマネジメントを手掛ける会社です。

■理念

永:永続的な発展を使命とする

徳:自利利他の精神をもって事をなす

環:社会とのつながりを大切にする

■企業理念

私達の使命は真の価値を生み出し必要とされる企業グループで在り続けることです

■企業ビジョン

世界の人とモノをつなぐ物流インフラプラットフォームとしてNO.1企業グループ

※物流インフラプラットフォームとは 

「物流不動産」と「不動産の利用価値」の同時提供を実現し、物流サービスすべての基盤となる仕組み

とのことです。

■第2次中期経営計画(2022年7月~2026年6月)(2021.9.9)

事業利益を2倍にする計画

巣篭りを契機としたネット通販が今後も私達の生活に定着していくと思います。

そう考えると物流不動産ビジネスは業界として成長を続けると考えられます。

物流不動産の分野でストックビジネスとフロービジネスを両輪とした事業活動をする計画。

将来が楽しみです。

■セグメント

セグメントは次の3つです。

内訳は

ストックビジネス:不動産管理事業、アセットマネジメント事業

・フロービジネス:物流投資事業

となっています。

・不動産管理事業

 マスターリース、プロパティマネジメント、建設工事、リーシングを行っている。

※マスターリースでは、不動産所有者から物流施設を中心に一括で借り上げて運営・管理し、テナントへ転貸しを実施。

※プロパティマネジメントでは、物流施設や商業施設の賃貸管理を受託。

※建設工事では、不動産所有者への資産活用の提案や、修営繕、改造及び原状回復等の工事を実施。

※リーシングでは会社のマスターリース物件や物流投資事業にて開発した物件へのテナント誘致とそれ以外の物件へのテナント誘致を実施。

・物流投資事業

 物流に特化した施設開発に関して、マーケットリサーチ、用地情報入手、プランニング、用地取得、建設工事発注、テナント誘致から売却まで一貫して行っている。

・アセットマネジメント事業

 顧客である投資家に対して、収益不動産への投資機会や運用・管理サービスの提供を行っている。

⑵ 株主になったきっかけ

2021年5月にNISA口座で購入。

7月決算企業の中で好業績だったためです。

株価は8月下旬にピークを付けた後急落しています。

買値が安かったので含み益を維持しています。

⑶ 2022年7月期の経営分析

業績は増収増益であり好調です。

しかも、不動産管理事業、物流投資事業、アセットマネジメントの3つのセグメント共に増収増益とのことです。

収益性

●売上高総利益率:25%

売上高営業利益率:16%

高収益であり、かつ、昨年よりも収益性が高まっています。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):446%

自己資本比率(30%以上が望ましい):31%

短期的には安全性には問題ありません。

中・長期的には懸念があるものの昨年よりも自己資本比率は向上しています。

これは増資によるものと考えます。

なお、第3社割り当てによる新株式発行により調達した41億710万円については物流投資事業による開発資金に充当すると会社は説明しています。

効率性

●有形固定資産回転率:8.69

昨年に及びませんが不動産業としては効率的な経営がなされています。

⑷ 2021年7月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:22%

売上高営業利益率:12%

高収益です。

物流不動産事業が好調かつコロナ禍の影響が小さいためと考えます。

安全性

流動比率:513%

自己資本比率:27%

短期的な安全性は問題ありません。

長期的な安全性については増資を行ったにもかかわらず自己資本比率は小さめ

けれども会社はマスターリース事業を柱としていることから、指標としては

ネットD/Eレシオが2.5倍以下

を基準にしているとのことです。

マネックス証券の銘柄スカウターによると、

ネットD/Eレシオ:114.3%

とやや高めです。

どちらかと言えば、金融業に近い業態なのかもしれません。

安全性については懸念は残るものの大きな問題とまでは言えないと考えます。

効率性 

・有形固定資産回転率:10.42

大手不動産会社の場合、有形固定資産回転率が1未満であることを考えると、マスターリース事業を中心に、効率的な経営がなされていると考えます。

【2022年の株主総会案内板】

2 株主総会

⑴ 2022年10月の株主総会

第14期定時株主総会 2022年10月27日(木)虎ノ門ツインビルディング 

参加した株主数は十数人。

社長に元気がないのが気になりました。

主な質疑応答

Q.利益の推移について

A.前期については得意の分野で良き物件の売却により利益率が良かった。

 今後については申し上げられない。

Q.中期経営計画達成に資する物件の保有について

A.明らかにすることはできないが有益な物件は保有している。

決議事項

・定款一部変更の件

・監査等委員でない取締役9名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

時間は約15分程度で終了しました。

【2021年の株主総会の案内板】

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⑵ 2021年10月の株主総会

第13期定時株主総会 2021年10月28日(金) 虎ノ門ツインビルディング

参加した株主は十数名程度。

社長からの挨拶と説明で6分。

質疑応答・採決・新取締役の挨拶を含めて株主総会の時間は20分。

社長は終始緊張気味、質疑応答の際、社長が事務局の方と何度も話し合っていたことが印象的でした。

■質問事項

Q.増資の背景は?

A.手元資金を確保し成長を加速するために実施した。

Q.補欠の取締役や監査人は選任しなくて大丈夫なのか?

A.補欠を確保していないのは事業内容等を勘案してのこと。

もし、欠員が生じた際には法令に則り適切に対応する。

Q.財務戦略について(自己資本比率の低さと再度の増資)

A.当社は事業内容を踏まえて自己資本比率ではなくネットD/Eレシオ2.5倍以内を目安としている。

なお、再度の増資の計画は無い。

また、株主からのお願いとして積極的なIRが挙げられていました。

■決議事項

・監査当委員でない取締役9名選任の件

・監査当委員である取締役3名選任の件

滞りなく採決されました。

⑶ 株主還元

配当

一株当たり23円

なお、第2次中計では、ストックビジネスから得られた利益の概ね50%を配当目標とし、フロービジネスの利益を成長投資に回す方針であるとのことです。

分かりやすく株主として好感が持てる方針です。

株主優待

なし

なお、2022年に下図のクオカードの株主優待は廃止となっています。

1月末:クオカード500円

7月末:クオカード1000円  

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3 株主としてのコメント

⑴ 2021年株主総会雑感

株主総会に参加し、会社のことを深く理解している投資家の質問を聴く機会がありました。

投資家としては、業界や会社について精通している方が株を買っていることを実感することが安心感につながります。

会社としても良いIRの機会だと考えます。

けれども6分で説明が終わり20分で総会が終了はちょっと短いと思います。

会社の理念のひとつに

環:社会とのつながりを大切にする

があります。

理念を踏まえ、社長自らの事業に関する思いを熱く語るなどして株主とのつながりをよりいっそう重視されることを希望します。

⑵ 増収増益なのに、何故、株価が冴えないのか?

株価=PER(株価収益率)×EPS(一株あたりの利益)

で決まります。

CREの業績が良いのにもかかわらず株価が冴えないのは、PERが意味する市場の評価が低いことを物語っています。

では、CREの市場からの評価が低いのでしょうか?

他社との比較で考えてみました。

物流不動産で大きな収益を上げている会社とえいば霞ヶ関キャピタルが挙げられます。

両者を比較すると同業でも顕著な差異が見られます。

列挙すると

●利益

C:5年で2倍の計画

霞:5年で10倍の計画

●IR

C:消極的。

霞:社長のYouTube配信を含めて積極的。

●株主還元

C:優待廃止、配当利回り1.81%、時価総額約390億円、平均年収676万円

霞:株主優待あり、配当利回り1.1%、時価総額約370億円、平均年収1311万円

微妙な部分もあります。

でも、上記の比較から、株主や社員に対しては霞ヶ関キャピタルの方を高く評価します。

物流事業を手掛ける会社を投資するなら霞ヶ関キャピタルオンリーでいいようにも思えしまいます。

もちろん、不動産業界や会社経営というのは簡単に評価できるものではありません。

それでも、株価を見れば業績好調にもかかわらず右肩下がりのCREと業績のぶれが大きいにもかかわらず株価が急騰している霞ヶ関キャピタルとの比較から、市場はあまりCREに対して高い評価を与えていないのも納得がいきます。

なお、個人的には株主総会で「増資の計画は無い」と言っておきながら、翌期にちゃっかりと増資をする経営陣の”発言の軽さ”将来性の限界を垣間見た気がします。

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4 まとめ

CREについて述べてきました。

最初の株主総会では、株主総会に参加してストックビジネスとフロービジネスを両輪として成長性と安全性のバランスに果敢に挑戦している会社という印象を持ちました。

けれども、1年間の経営をモニターした結果、株主優待の唐突な廃止や増資、株主総会での社長の自信のない質疑応答の様子から印象は大きく変化しました。

そして、物流不動産業界の霞ヶ関キャピタルと比較することで経営の優劣について指摘しました。

成長著しい業界に属しているということだけでなく、経営そのものの優劣についてもしっかりと個々の会社を見極めることの大切さを実感しています。

お読みいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#投資 #株式 #株主総会 #資産運用 #CRE #虎ノ門

  

ファーストロジック【6037】について

こんにちは!

 

この記事は、ファーストロジック【6037】に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

 

・不動産投資ポータルサイトナンバーワンの安定企業

・M&Aについて

 

【目次】 

 

東京ミッドタウン日比谷

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1 ファーストロジックについて

⑴ 会社概要

■企業理念等 

・企業理念:社会の発展に貢献する

・ビジョン:公平な不動産市場を創造する

・三つのミッション

①不動産投資家の支援

②不動産業界の健全化

③不動産情報の透明性向上

・社名の由来

本質を見抜くことが成功への最短距離と考え、そのためには、最初に論理的思考が大切とのことからファーストロジックと名付けたとのことです。

■セグメント

不動産投資ポータルサイト「楽待」の運営という単一セグメント

「楽待」ウエブサイト会員数は26万3千人、物件掲載数は5万件、事業年度におけるPV数は1億3千7百万PVとのことです。

⑵ 株主になったきっかけ

7月決算企業の中で業績が好調ということで半年ほど前に株式を購入しました。

予想通り堅調に株価も推移しています。

⑶ 経営分析

■収益性

・営業収益に対する営業利益率は47%

高収益のビジネスモデルです。

■安全性

流動比率(200%以上が望ましい):1096%

自己資本比率(30%以上が望ましい):91%

短期的にも長期的にも安定性は問題が認められません。

■効率性 

・有形固定資産回転率:30

東京ミッドタウン日比谷にオフィスを構えていますが、収益の高さに比べて不動産のコストは低いと考えます。

 

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2 株主総会

⑴ 株主総会

第16回定時株主総会 2021年10月22日(金)東京ミッドタウン日比谷

受付にてお水を頂きました。

ちょっとした心遣いですがありがたいです。

社長のあいさつに続いて、対処すべき課題について簡単な説明がありました。

事業報告と決議事項の説明につづいて質疑応答。

■質疑応答

Q.成長戦略について(総資産約90億円で営業収益20億弱は物足りないし、一株当たりの利益も40円台で成長性については横ばい。今後の展開は?)

A.全国レベルで、楽待の利用者の拡大を図るとともに、無料サービスに加え有料サービスの商品化を考えている。

Q.人材採用について(従業員数が6名減っている。計画未達の要因は?)

A.採用条件が厳しすぎた。新卒と中途採用の比率を2:8から5:5にするとともに、新卒の採用条件を見直した。今期はその効果が出ている。

Q.キャッシュの使い道について(繰越利益剰余金が約34憶もあるが使い道は?)

A.厳しい経営環境に備えるとともに、買収資金として準備している。業界2位の会社の買収を検討中。

Q.業界2位の会社は昨年買収されたばかり。すぐに買収することは難しいのでは?

A.ご指摘の通り。けれども、時間をかけつつ引き続き買収の検討を続けていく。

■決議事項

・剰余金処分の件

・取締役3名選任の件

監査役2名選任の件

・補欠監査役1名選任の件

滞りなく可決されました。

⑵ 株主還元    

■配当

一株につき10円の配当

株主優待

なし

 

株主総会でいただいたミネラルウオーター】

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3 株主としてのコメント

⑴ M&Aについて

株主総会において、業界2位の会社の買収について議論がありました。

その会社は、ファーストロジックと一緒になることを拒んで、別の会社に買収されてしまったとの事。

一般に、ふつうのM&AでもPMI(買収後の統合プロセス)でコストがかかります。

確かに、買収によってシェアは拡大できますが、その気でない相手と一緒となって収益を上げることが出来るのか?気になりました。

業界2位の会社の買収を進めつつ、並行して、別にシナジー効果が期待できる会社の検討をプランBとして進めることも必要ではないかと感じました。

⑵ 株主総会と株主

株主総会では約10名程度の参加されていたようです。

総会の時間は30分程度でしたが、会社を深く理解している株主からの質問も聞くことができて、勉強になり、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

社長も最初はちょっと緊張気味で、

「株主の質問は一人一問」

とおっしゃっていましたが、株主からの質問にも慣れたころから

「せっかくの機会ですので、質問があれば是非、お願いします」

と催促モードへ。

良い株主総会のためには、株主の質問力が大きくかかわっていると実感しました。

 

4 まとめ

会社四季報の区分では不動産(住宅)となっていますが、事業内容は不動産ポータルサイト「楽待」を運営する会社です。

収益性・安定性・効率性ともに良好配当もあり、安定している点が魅力です。

ただし、企業価値向上のためには成長性や人材確保の課題にも積極的に対処する必要があります。

株式の過半数保有する若くて優秀な社長が果敢に事業に取り組んでいる限り、この安定性は当面続いていくだろうと感じました。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

 

#投資 #株式 #株主総会 #資産形成 #資産運用 #ファーストロジック

  

Lib Work(リブワーク【1431】)について~情報発信力の強み

こんにちは!

 

この記事は、Lib Work(リブワーク【1431】)に関心のある方に向けた株主としてのコメントを記したものです。

 

・ネットリテラシーの高さ

・住宅事業の将来性

 

【目次】 

 

【頂いた株主優待

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1 Lib Workについて

⑴ 会社概要

「WEBマーケティングコアコンピタンスとする住宅テック企業」と自社を位置付けるネットリテラシーの高い注文住宅メーカーです。

業種は住宅建設、時価総額は210憶円会社四季報秋号)

YouTubeでの社長が積極的に情報発信を行っています。

ちなみに、YouTubeチャンネル「Lib Work Ch」

・登録者数25,000人

・総再生回数780万回(「・・・2021年6月30日までの事業報告」から)

■企業理念等 

住まいを通じて人々に豊かな暮らしと幸せを提供する

・お客様第一主義

・世界中に感動を与えるものを発信する

・顧客の夢の実現に貢献する

VISION 2030

(1)毎年売上 20%成長を基本とした安定的・永続的な成長
 (急成長、急拡大をせず財務規律を伴う余力をもった成長)
(2) 住宅版SPAモデル・垂直統合モデルの確立
(3) 住宅ビジネスにイノベーションを起こす
(4) 全社一丸経営

野心的かつ具体的な数値を盛り込んだビジョンです。

このとおりの事業活動が実施されれば飛躍的な成長を遂げられると考えます。

■セグメント(構成比)

・建築請負業(73.3%)

・不動産販売事業(24.4%)

・その他(2.3%)

⑵ 株主になったきっかけ

マザーズ市場へ上場直後にラジオ日経の株式関連番組での推奨銘柄として知りました。

興味深い会社ということと、当時、株価が右肩上がりだったので順張りとして購入。

けれども、1年経過ごろからウッドショックや公募増資の影響で株価は軟調に推移。

株式分割を経て今は塩漬け状態です。

⑶ 経営分析

株主総会招集通知記載の連結計算書類をもとに分析を試みました。

業績は増収増益です。

ROE:13.0%、ROA:4.4%総資産:76憶円

株主資本に比べて総資本で見た時の利益が少ないことが気になります。

■収益性

・売上高総利益率(40%以上が際立った競争力):27%(売上高:94憶円)

・売上高営業利率(10%以上が優良株):5%

悪くはありませんが、成長企業と見なすには5%は小さいと考えます。

また、住宅版SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel:自社で土地の仕入れ、建築、販売まで行うビジネスモデル)主要5工種の内製化については2工種にて成長したため粗利率(売上高総利益率)が向上したとのことです。

■安全性

流動比率(200%以上が望ましい):230%

短期の安全性は問題ありません。

自己資本比率(30%以上が望ましい):30%

中・長期の安全性についてはギリギリ大丈夫と判断します。

■効率性 

・売上債権回転率:約4300

ただし、建設業会計ということを反映すると下記の科目にも注意が必要です。

・完成工事未収入金(売掛債権)

・未成工事支出金(仕掛品)

・売上債権回転率(完成工事未収入金を含む):約37

建設業の売上債権回転率が約10前後であることを踏まえると、資金の回収は比較的上手に行っていると考えます。

 

2 株主総会

⑴ 株主総会

第24期定時株主総会 2021年9月28日(火) ANAクラウンプラザホテル熊本

参加せず。

ただし、オンライン会社説明会は視聴しました。

株主からの建設的な意見が多かったです。

⑵ 株主還元    

■配当

2021年6月期:一株当たり10.2円

配当性向は20%を目安

四半期配当を実施している会社です。

株主優待

①クオカード

②投資用アパート建物本体価格割引券

株主優待ポイント(プレミアム優待倶楽部)

株数と保有期間に応じて付与されます。

                 

3 株主としてのコメント

⑴ 成長戦略について

人口減少に伴い家が余っている時代に、注文住宅メーカーが成長し得るのか?

ふつうに考えると難しい気がします。

けれども、社長の動画を拝見していると成長していくように思えるから不思議です。

動画で語った成長戦略は次の通り

①エリア拡大・・・千葉県に進出、Webマーケティングを活かし協力業者を集う。

②他の企業とタッグを組む・・・顧客層の拡大

③M&A・・・タクエイホーム買収

④ニーズ別のポータルサイトの拡充

YouTubeチャンネルの積極的活用

成長するために会社の強みであるネットをフル活用していく姿勢が良く分かります。

Lib Workのネット活用による成長が、ひょっとしたら他の企業の模範になるかもしれないという期待の気持ちを持ちながら暖かく見守っていきたいと思います。

⑵ 社長が株式投資することのメリット

『社長、株を語る』という動画の中で、社長の株式投資経験が語られていました。

20年以上の投資経験、逆張り派(リーマンショック時に米国の金融関連株を購入)、任天堂でひやっとする経験をした・・・など興味深い内容でした。

社長ご自身が豊富な株式投資の経験をお持ちなので、株主の気持ちが良く分かってると考えます。

そのことは、会社の株主優待制度の充実ぶりからも分かります。

逆に考えると、株式投資をしたことのない社長は投資家の気持ちに共感することは難しいのかもしれません。

⑶ 総資産、売上高、時価総額の比較から

下のグラフで

青(55%):時価総額

茶(25%):売上高

緑(20%):総資産

を表しています。

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76憶円の総資産を用いて、94憶円の売上高をあげており儲かっていると判断されます。

また、時価総額が210憶円とやや買われ過ぎと見ることもできますが、成長企業と考えれば懸念するレベルではないと思います。

 

4 まとめ

ネットリテラシーの高い注文住宅メーカーについてまとめてきました。

人口減少時代やコロナ禍に加え増資やウッドショックでさえない株価ですが、将来性に期待が持てる会社だと感じています。

その理由は、社長による動画等による積極的な情報発信

DX時代の今日、Lib Workのネットを活かした経営に注目しています。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

  

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

 

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