こげぱんの資産運用

ピンチはチャンスなりをモットーに株式投資を中心とした資産運用についてつづります

AI cross【4476】について

初投稿:2021.4.6、更新日:2022.3.28

こんにちは!

この記事は、AI cross【4476】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

・テンバーガー候補について

・若くて小さい会社

【目次】

株主総会が開催された本社ビル 愛宕イーストビル】

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1 AI crossについて

⑴ 会社概要

社名の通り、AI(人工知能)関連の会社です。

ミッション

Smart Work, Smart Life~テクノロジーでビジネススタイルをスマートに

ビジョン

AIでコミュニケーションの次元を高める会社

主な事業

・メッセージング(SMS配信)サービス

・ビジネスチャット→2021年4月1日に事業譲渡

・ヒューマンリソース(こころと仕事の機微情報の可視化)

3つ2つです。

⑵ 株主となったきっかけ

2020年秋に株主になりました。

10バーガー銘柄を探していた時、

・売上高成長率20%以上

売上高営業利益率10%以上

・創業者が筆頭株主

・上場後5年以内

との要件を満たしていることから将来性を期待して株式を購入。

現在は、塩漬けかつ底這い状態ですが、長期で付き合っていこうと考えています。

ちなみに株主還元(配当、株主優待、自社株買い)はありません。

⑶ 経営分析

収益性

・売上高総利益率:36%

売上高営業利益率:11%

高収益の優良株と言って良いでしょう。

特に、社長が売上高営業利益率10%以上を目標にしており、有言実行と考えます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):406%

自己資本比率(30%以上が望ましい):78%

効率性

・有形固定資産回転率:120.11

不動産のコストも売上に比べて小さく効率的な経営ができているとようです。

駅近の本社オフィスも実用的な印象を受けました。

2 株主総会

⑴ 2022年3月の株主総会

第7期定時株主総会 2022年3月25日(金) 愛宕イーストビル 本社オフィス

綺麗なオフィスに昨年と同様、数名の株主が集っていました。

社長の「おはようございます」の第一声で始まり、途中、ビデオで業績等の報告、さらに対処すべき課題と続きました。

主な質疑応答

Q.人員確保について

A.途中15名増となったが決算末には4名増となった。退職者がでたことに対する対策を行い人員確保の改善を図る。

Q.株価低迷に対する対策について(1年間で約1/3)

A.申し訳ない。業績向上とともにコロナ空けに個人投資家及び機関投資家に対してしっかりとIR活動を行う。

Q.AI企業なのにPBRが低い(約2倍)ことについて

A.会社がSMS企業と見られており、AI企業としての認知が進んでいないためと認識している。

Q.海外へのIRについて

A.現時点では時価総額が小さいので、海外の投資家へのアプローチは将来実施したい。

Q.SMSの健全化について(スパム対策等)

A.業界の健全化に努めている。併せて、さまざまなコミュニケーションが可能なことを説明会等で呼びかけていきたい。

Q.働き方ICT市場の規模について

A.1兆3千億円である。会社としては、SMSについて企業や自治体に対してDMやコールセンターの置き換えとして、HRについて転職市場や人事等におけるアナログデータをデジタル化に置き換えることで収益拡大を実現していく。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役3名選任の件

・監査等委員である取締役2名選任の件

・取締役に対する株式報酬等の付与のための報酬決定の件

全て滞りなく可決されました。

また、総会終了後、社長や役員の方々がエレベーターまで見送っていただいたことが印象に残っています。

⑵ 2021年3月の株主総会

第6回定時株主総会 2021年3月26日(金)愛宕イーストビル(会社オフィス) 

最寄り駅はメトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅」。

キレイなオフィスでした。

参加者は十数人程度でしたが、質問も多く有意義なものだったと思います。

主な質疑応答

Q.営業利益率10%にこだわる理由は?

A.上場2年目であり、会社の成長と企業価値向上のための指標のひとつと考える。

Q.研究開発費が少ないのでは(売上高に対して3%程度あっても良いのでは)?

A.新規事業投資等を踏まえて検討する。

Q.Aの会社なのにバーチャル株主総会をしなかった理由は?

A.事前に検討したが、費用対効果等を考慮し今回は見送った。

Q.「資本金の額の減少の件」の効果は?

A.成長戦略を実現するための財務戦略の一環。これにより、財政標準課税が無くなり1000万円の税金の支払いが無くなる。

Q.プライム市場へ移行する考えは?

A.無い。グロース市場を目指す。

Q.LINEの個人情報問題がビジネスに与える影響は?

A.今のところ直接的な影響はない。

Q.SMS、チャット、ヒューマンリソース(HR)の3つの事業の将来展望は?

A.SMSの日本での市場規模は150憶円で、米国の10分の1。米国のCPaaS(コミュニケーション・プラットフォーム・アズアサービス)の発展を見越して、この分野のシェアナンバーワンを目指す。チャットはSMSとの親和性が良いビジネス。HRは別次元のビジネスととらえている。

Q.配当については?

A.企業価値向上を優先し、しばらくは無配としたい。

Q.社長が会社の成長ストーリーを維持するために着目している指標は?

A.売上高成長率:30%、(導入)企業数、売上高営業利益率の3指数を重視している。ただし、利益率はブレが大きいことを考慮している。

総会終了後、役員の皆さんにエレベーター前で株主を見送っていただきました。

良かったと思います。

【本社オフィスの玄関】

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3 株主としてのコメント

⑴  会社の強み

株主総会での質疑応答を聞いていて、社長は非常に頭の良い方だと思いました。

レスポンスが速く論理的に回答している姿は好感が持てました。

ただし、少し専門用語が多かったご様子。

この辺りは、経験を積みながら相手に合わせたコミュニケーションが取れるようになると思います。

女性創業者である原田社長のリーダーシップが発揮されている間は、非常に面白い会社であると思います。

また、4月1日付で、ビジネスチャット事業の事業譲渡が報じられました。

社長の果断な決断力によるものと思います。

 競争が激しい業界なので、限られた経営資源選択と集中を進め、機会損失の無いように経営に全力を注いでいると評価します。

⑵ テンバーガー候補について

ある株主の方も

「証券会社にテンバーガー候補と言われて買ったもののなかなか株価が上がらないどころか、買値の三分の一となってしまった・・・」

と嘆いていました。

テンバーガーは難しいですね。

でも、2019年10月の上場からまだ2年半足らずです。

あの、日本M&Aセンターはピーク時に、時価総額1兆円上場時の株価の約70倍にまでなりましたが、それでも上場から約8年間は低迷を続けていました。

テンバーガーになるなら数年単位でホールドする覚悟が必要だと思います。

⑶ 気になっていること

時価総額

時価総額が約37億円であり、規模が小さいです。

テンバーガーになっても500億円未満でまだまだ大きいとは言えません。

海外投資家など投資の要件としてある一定以上の時価総額を挙げているところもあります。

よって、まずは時価総額の向上に努めて欲しいと思います。

成長ストーリー

霞ヶ関キャピタル中期経営計画を通じた成長ストーリーを出すことで株価が急騰しました(その後は”行って来い”でしたが)。

企業価値向上のためには、市場や投資家の心に刺さるような成長ストーリーが不可欠です。

社長の話は誠意があり正確なのかもしれませんが、ちょっとイメージが湧きにくいことが懸念されます。

とは言え、まだまだ若い会社なので今後の継続的改善に期待です。

4 まとめ

AI crossについて述べてきました。

時価総額、人員とも小さく若い会社です。

年単位という時間軸を持ちながらSMS市場の拡大とその分野でのリーディングカンパニーとしてのさらなる成長・発展に向けての社長の経営手腕を見守っていきたいと思います。

お読み頂き、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#株式 #投資 #資産運用 #株主総会 #AI cross #SMS #HR 

ぺプチドリーム(4587)について

こんにちは!

 

 

この記事は、ぺプチドリーム(4587)の株式に関心のある方に向けて、株主として上場直後から約8年近くの間、ぺプチドリームの株式を売買してきたことの所感をまとめたものです。

 

 【目次】

1 ぺプチドリームについて

⑴ 会社概要 

⑵ 株式購入のきっかけ

⑶ 業績  

2 株主還元&総会

⑴ 株主還元

⑵ 株主総会

3 株主としてのコメント

 

株主総会が実施されたグランドプリンスホテル高輪】

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1 ぺプチドリームについて

⑴ 会社概要

PDPS(Peptide Discovery Platform System)という独自の創薬開発プラットフォームを活用し、

創薬共同研究開発契約:20社

PDPSの技術ライセンス:9社

戦略的提携による自社パイプライン(医薬品候補化合物)の拡充:11社、1アカデミア、1機関

の3つを事業戦略としています(赤数字はパートナー数)。

 

専門用語が多くて分かりずらいですが、特殊ペプチドによる創薬を完成させて、世界中にいる疫病で苦しむ方々に貢献することを目的としている会社です。

 

⑵ 株式購入のきっかけ

2012年10月8日に山中教授がIPS細胞でノーベル賞を受賞され、当時、バイオベンチャー企業に注目が集まっていました。

2013年6月11日にぺプチドリームが上場

IPOは外れましたが、押し目をねらってセカンダリーとして株式を購入し、以来、売買を繰り返しながら、適時、利益を確定をしながら今日に至っています。

 

⑶ 業績

前期、事業年度が6月30日から12月31日に変更されています。

 

売上高、利益ともに過去最高益を更新。

 

経営についても収益性、安全性ともに問題を見つけることは出来ませんでした。

 

効率性については、有形固定資産回転率が2.02となっています。

このことは、一般的には有形固定資産額に比べて売り上げが低いことを意味します。

おそらく、有形固定資産が高いのは、2017年8月の本社の川崎への移転によるものだと思います。

けれども、ここ数年間のこの指標は1.0程度で推移していましたが、今期は2を超えており、減価償却が着実に進みつつ、売り上げの伸びが大きかったと考えられます。

 

ちなみに、移転直後の株主総会では、素晴らしいオフィス&研究施設の紹介による祝福ムードいっぱいで、株主からも研究室の見学会の要望まであったと記憶しています。

プレゼンの上手な会社だと感心したものです。

 

 

2 株主還元&総会

⑴ 株主還元

配当、株主優待ともにありません。

けれども、株主総会のお土産は毎回豪華なものです。

2020年は、茅乃舎(かやのや)のドレッシングでした。

2021年は、コロナ禍を反映し、お土産はありませんでした。

 

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利益剰余金が約139億円強あります。

株主還元として配当してもよさそうですが無配です。

あえて内部留保を厚くしているというのは成長する気満々といった会社の意気込みと理解しています。

 

⑵ 株主総会&説明会

第15回 2021年3月25日(木) ランドプリンスホテル高輪

遅れて説明会に出席

 

聞き取った質疑応答は以下の通り。

 

Q.成長に対する考え方は如何に?

A.成長については2つある。

基幹ソフトの成長(PDPS)~毎年着実に成長している

・製品の成長(薬)~計画に対する多少の遅れは生じがち

Q.IRを積極的にできないのか?

A.パートナー企業が絡むことなのでその制約があることを理解していただきたい。

 

10分程度しか参加できませんでしたが、相変わらずの熱い議論が感じられました。

昔、窪田さん、菅さん、枡屋さん、パトリックさんが壇上に上がってぺプチの将来について熱く語っていたことが懐かしく思い出され、うれしかったです。

 

なお、今回、窪田会長がリタイアされるとのことでした。

お疲れさまでしす。

蛇足ですが、窪田会長は大株主として来年からの総会にも出席されるとのこと。

持株数が14,106,400株なので、1株5,000円で計算すると約700億円!!

ご本人は家と車が良くなったとおっしゃっていたそうですが・・・。

経営のバトンタッチも見事ですが、資産運用も並外れていました!

クボタドリームです!

 

第14回 2020年3月27日(金) グランドプリンスホテル高輪

コロナを理由に総会そのものの短縮を図る会社が少なくない中、コロナ対策を実施したうえで、例年通りの開催でした。

 

10時からスタートして、説明会を含め12時頃まで実施されました。

医療に関する専門用語が多く、理解することは容易ではありませんが、経営陣による分かっていただきたいという熱心な説明には感服するものがあります。

毎年、総会の後、元気な気持ちになるから不思議なものです。

印象に残っている質問は、コロナウイルス対策についてぺプチドリームの参加するかどうかについて問うもの。

これに対して、経営陣からは、

・今回のコロナは2002から流行したSARSが変異したもの。

・ぺプチドリームとして、コロナ対策に取り組めば、治療薬やワクチンなどの開発は可能

・けれども、SARSの際は、各製薬会社等が治療薬の開発等に取り組んでいる途中でSARSが収まってしまったため製品化に至らなかった

・会社としてコロナ対策に取り組む際は、SARSの時のようなリスクを踏まえて株主からの貴重な投資を受けていることを踏まえての高度な判断が必要。

・ただし、コロナに間に合わなかったとしても、将来の発生が予測される(当然、時期は未定)コロナX(エックス)発生時には大きく貢献できる!

という趣旨の回答がありました。

会社の持つ高い技術力、SARSからコロナXという長期的な時間軸、株主に対する責任感、疫病で苦しんでいる人を救いたいと情熱など、いろいろ、考えさせられました。

 

3 株主としてのコメント

ぺプチドリームの特徴には、自己資本率が極めて高い、研究施設が立派に加え、経営陣の話の上手さがあります。

経営陣の話は本当に上手です。

怖いくらい

分かったような気持ちになります。

けれども、専門的識能がなく理解は出来ていません。

 

また、会社のモットーは

Our Dream can come TRUE!

です。

canというとオバマ米大統領をほうふつさせますが、ひょっとして、このcan一文字に何か重大な意味があるのかと深読みすると・・・、やめておきます。

いろいろな意味でこのDreamが会社の一番の魅力なのかもしれません。

 

ぺプチドリームの株式を保有し続けてきた理由

・これまで、たびたび利益を確定させてもらったありがたい株であること。

全世界の病気で苦しんでいる方に「ありがとう」と言ってもらえる仕事をしたい会社を支えているという大義名分

・成長ストーリーが明確であり、今後の大きな飛躍が期待できる!

 

一方で懸念材料もあります。

・そもそも、研究開発というのは長い年月、膨大な経費、多くの人々の情熱を注いでも必ずしも結果が出るとは限らないという厳しい世界であること

・医療に関する専門的な知識が足りず、事業内容を十分に理解していない。

・経営陣のプレゼンが上手すぎて、時々、だまされているのではないかと不安になる。

 

これまでぺプチドリームとは8年近い付き合いですが、株式投資も研究開発同様、甘っちょろい考えでは生き抜けない世界です。

定期的に利益を確定しつつ、夢の実現に向かってさらに長くぺプチドリームと付き合っていきたいと思います。

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。   

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

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ペッパーフードサービス【3053】〜外食産業の明暗について

初投稿:2021.4.4、更新日:2022.2.7、2022.4.18、2023.4.14

こんにちは!

この記事は、ペッパーフードサービス【3053】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、株主総会招集通知を読んだ感想をまとめ、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

GC注記の継続、株主優待廃止、社長交代

・他の外食産業(グローバルダイニングコロワイド)との比較

【目次】

【Prime42(店舗)が入居する汐留シティーセンター

f:id:cogepan20:20210404111540j:plain 1 ペッパーフードサービスについて

⑴  会社概要

いきなりステーキを展開する外食企業です。

継続前提に注意疑義がついていますが、四季報では

「大量閉店による採算改善実り営業益顔出す。」

とあり、希望の光が見えてきました。

また、送付されてきたビジネスポートからは

経営理念

「お客様の笑顔・お取引先の笑顔・皆が喜ぶ私の仕事・地域社会も豊かにします」

のもと

コンプライアンス重視の経営

・食の安心・安全を優先

・お客様の喜びを自分の喜びとする

をモットーとしているとこのと。

⑵ 株主となったきっかけ

沖縄に旅行した際、ライカムというショッピングセンターでペッパーフードサービス系列の牛タンを食べた際、とても美味しかったことがきっかけです。

投資家として、いきなりステーキがいきなりブレーキとなったことは承知しています。そして、財務的に厳しい(流動負債>流動資産ことも考慮しています。

けれども、

・美味しいお肉

・経営不振に陥った原因に対する好奇心

・株価V字回復への可能性

・株価が安い

・貸株の金利が10%(SBI証券

などの理由を考え併せた結果、株式を購入するに至りました。

⑶ 2022年12月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:5%

売上高営業利益率(10%以上は優良株):営業赤字

粗利率が昨年と比べて大幅に低下しています。

原価高騰を意味するものですが、ウクライナ紛争や円安の影響と考えます。

ただし、外食産業はみな同じ厳しい環境にさらされているので、その中でもコスト削減の努力が数値に現れているように感じます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):107%

自己資本比率(30%以上が望ましい):21%

厳しい状況が続いており、昨年よりも安全性は低下しています。

効率性

・有形固定資産回転率:13.36

有形固定資産回転率は昨年よりも向上しています。

収益に結びつかない有形固定資産を売却したものと推察します。

この調子で、効率的経営に努めることを期待します。

⑷ 2021年12月期の経営分析

営業赤字ですが、2億7400万円の”コロナ協力金”を受け取ることで黒字となっています。

収益性

・売上高総利益率:47%

売上高営業利益率:営業赤字

飲食店の原価率は30%、寿司の場合は厳しくて50%と言われています。

ペッパーフードサービスの場合も原価率約5割。

消費者としてはいい素材のものを食べられるありがたさはありますが、売り手としては大変だと思います。

売上高の大幅低下に伴う営業赤字であることも考え合わせて、更なる奮起が必要だと考えます。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):125%

自己資本比率(30%以上が望ましい):30

短期的にも中・長期的にも安全性については厳しい数値となっています。

借入金の返済等の資金繰りに懸念が生じており、「継続企業の前提に重要が疑義を生じさせるような事象又は状況(GC注記)」が存在しています。

会社が提示している対策は下記の通りです

●店舗の事情に応じたメニューの変更による収益改善及びコスト(主に人件費)削減

●金融機関等との緊密な連携

●退店の推進(2021年12月31日現在、125店退店完了)

新株予約権の発行による資金調達

効率性 

・有形固定資産回転率:6.33

サービス業の平均1.67に比べると良好といえるかもしれません。

内訳は「建物」が大半です。

退店も進んでいることから効率化はある程度は達成していると考えます。

株主総会会場となったイースト21】

f:id:cogepan20:20210404110958j:plain2 株主総会

⑴ 2023年3月の株主総会

第38期定時株主総会 2023年3月30日(木) ホテルイースト21東京

都合が付かなくて参加できず。

報告事項

・事業報告及び計算書類報告の件

⑵ 2022年3月の株主総会

第37期定時株主総会 2022年3月29日(火) ホテルイースト21東京

都合がつかなくて参加できず。

決議事項

・定款一部変更の件

・取締役9名選任の件

監査役2名選任の件

取締役を1名追加して体制の拡充を図ろうとする姿勢は評価できます。

コロナ禍のピンチをチャンスに変えることを願っています。

⑶  2021年3月の株主総会

第36期 2021年3月25日(木) ホテルイースト21東京 

広い会場で、数十人の株主が参加。

ソーシャルディスタンスを確保するなど、コロナ対策もしっかりとされていました。

質疑応答の際、名古屋から参加している株主2人がいちばん美味しいステーキを提供してくれる会社を応援している旨の発言が印象に残りました。

質疑応答

Q.GC注記(継続企業の前提に対する疑義)を外すための施策は?

A.キャッシュに留意しつつ中期経営計画を着実に実行していく。

Q.名古屋から来た。他社に比べても、ステーキは一番おいしい。頑張れ!

A.ありがとうございます。勇気を頂きました!

Q.新たなメニューは考えているか?

A.今は、既存のメニュー(厚切りステーキオーダーカット)の大幅値引きに注力していく。 

Q.債務超過ではないか?

A.現状は、ワラント新株予約権)でしのいでいる。

Q.ペッパーランチの事業譲渡に関連して関連特許(電磁調理器)の扱いは?

A.共同特許としており、支障はない。

Q.キッチンカーの売り上げについの情報開示は?

A.いまは、まだまだ出せる数字ではない。誇れる数字になってから公開したい。

決議事項は拍手をもって承認され、滞りなく総会は終了しました。

事業戦略

その後、今後の事業戦略の説明がなされました。

ほぼ全員が、総会に引き続き事業戦略にも参加されていた様子でした。 

ポイントは2つ。

・オーダーカットメニューの値引き販売!

3月22日~4月30日、全国10店舗限定で

リブロースステーキ

・サーロインステーキ

ヒレステーキ

 が割引価格で食べられます。

・肉マイレージの改善

10回ステーキを食べたら1回無料とするなど・・・。

⑷ 株主還元について

配当

2019年12月から無配です。

株主優待

なし

12月末日及び6月末日に100株以上保有する株主に対して保有株数に応じたお食事件または自社販売商品がいただけます。

株主優待の食事券】

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3 株主としてのコメント

⑴ 店頭にて

早速、渋谷に行った帰りに渋谷店に寄ってみました。

【いきなりステーキ渋谷店】

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ヒレステーキ200gを注文】

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思った通り、美味しかったです。

事前にアプリに入っておりりさっそく肉マイレージも加算。

今後もちょくちょくいきなりステーキを利用することになりそうです。

店舗同士のカニバリゼーションを解消しつつ、原点に回帰し、上記2つの施策で盛り上げていく。

その背景には、

「値下げして、客単価をあげる!」

ロジックがあるとのことでした。

また、汐留のPrime42という系列店の価格を見直したことから、素晴らしい眺望とともに料理を楽しんで下さいとのPRもありました。

汐留に行った際に、実際足を運んでみました。

ランチとはいえ、場所を考えるとリーズナブルな価格だと思います。

【汐留のPRIME 42にて】

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【プライム42のランチ】

⑵ 株式の保有方針

長期保有、買い増し(200株)を考えています。

それは、会社の復活の可能性があり、その際、株価の大幅上昇が期待できるからです。

(もちろん、逆に大幅下落もありますが。)

そのように感じた理由は2つ。

・美味しいステーキという主力商品を持つ強み

ライバル店に比べ、ステーキの美味しさはやはり抜きんでていると今回、自分でも確認することが出来ました。

アフターコロナの時代、美味しいステーキを食べたいお客さんはたくさんいると思います。

ちょっと言い過ぎかもしれませんが、美味しいステーキを食べたい人にとってはなくなってしまったら困る会社のように思えました。

直観です。

そのことが、復活する考えた理由のひとつ。

カニバリゼーション(共食い)の解消

いきなりステーキがいきなりブレーキとなったのは、拡大した店舗同士の競合と言われています。

不振となった原因が分かっているのでそれを取り除けば、再度、発展していくことは可能です。

問題は、真の原因は何かということ。

カニバリゼーションは真の原因により生じた結果のひとつではないかと考えています。

名古屋からの株主が発言していましたが、社長・創業者である父と副社長(財務担当)である息子に言及していました。

「会社の復活は、息子さんにかかっています。頑固なお父さんを説得するのは大変だと思いますが、頑張ってください!」

そのエールが”深い意味で”すべてを物語っていると感じました。

その時の、副社長である息子さんの固い表情が印象的でした。

そう考えると、同じくレストランを展開するコロワイドが、創業者が会長になり、社長に外部の人を添えて、息子が取締にしている経営体制の有効性が伺えます。

多くの企業が直面する事業承継の在り方を考える上でとても勉強になります。

GC注記企業の復活

・美味しいステーキ

・創業者からのバトンタッチ

・コロナ禍からの外食産業のリバウンド

など、注目点は盛りだくさんです。

最悪の場合を覚悟の上、長い目で会社を応援していきたいと思います。

⑶ GC注記をめぐるグローバルダイニングとの比較

コロナ禍が直撃した外食産業の中には継続企業の前提に関する疑義(GC注記)がついた会社も少なくありません。

自分の持株の中では、ペッパーフードサービスグローバルダイニング等にGC注記がつきました。

けれども、アフターコロナの現在、ペッパーフードサービスは依然としてGC注記がついたままなのに、グローバルダイニングGC注記が外れて黒字転換しています。

その明暗を分けた違いは何なのか?

自分の中では戦い方の違いがあるのではないかと考えています。

・ぺ:環境が良い時に一生懸命戦う(ブームに乗って店舗を拡大)

・グ:環境が悪い時に一生懸命戦う(コロナ禍の時短要請をめぐり東京都を提訴)

グローバルダイニングは生き残るために必死で考え、コロナ禍の時短要請に応じることなく営業を続け、東京都を訴えるまでして筋を通しました。

そのぐらいの腰を据えた経営がピンチをチャンスに変えることに通じたのだと考えます。

もちろん、ペッパーフードサービスも手をこまねいていたわけではありません。

ただし、その覚悟の違いが明暗を分けたように思えてしまいます。

⑷ 優待廃止や経営陣の交代をめぐるコロワイドとの比較

コロナ禍を通じる外食産業の中でも株主優待の扱いにも差異がありまし。

年間4万円の食事券がもらえるコロワイドは、コロナ禍の最初の年は、何と1万円も金額をアップさせて年間5万円としました(現在は、4万円)。

これに対して、ペッパーフードサービスも粘り続けていましたが、とうとう2022年の夏に株主優待廃止となってしまいました。

その結果、株価は暴落して底ばい状態

併せて、社長も経営責任を取る形で辞任

経営責任の中でも最も重いのは株主優待の廃止ではないかと考えます。

ラックランドのように3期連続の営業赤字でも、株価が安定している会社は株主優待を通じた株主からの支持があるおかげ。

ペッパーフードサービスには最後まで株主優待を維持してほしかったです。

また、社長が前社長の息子さんに交代されました。

コロワイドの場合も創業者(会長)に息子さん(子会社の社長)がいますが、社長は外部の人材(元証券会社勤務)を登用しています。

結果的にはコロワイドは2期連続の赤字でしたが3期目(22年3月期)に黒字転換。

そのような点で、経営陣の層の厚さが会社の業績を大きく左右したものと考えます。

⑸ 株主優待の変更について(紙からバリューカードへ)

300株保有者に対しては3,000円分の食事券がいただけます。

前回まではで頂いていました。

今回は下の写真のようなバリューカードに変更されています。

なぜ、紙からバリューカードへ変更されたのでしょうか?

推測ですが、転売防止ではないかと思います。

紙の場合、見ただけで商品価値が確実なので高値で売買されがちです。

けれども、バリューカードの場合は、万が一利用されてていてもチケットショップでは見抜けない場合があります。

その見た目だけで商品価値を判断しにくいリスクを考えると価格は低めとなります。

そのことを通じて、株主の売却防止につながると推測しています。

自分の場合、株主優待を転売すること基本ありませんので、紙よりもコンパクトにまとまったバリューカードの恩恵に素直に預かりたいと思います。

【2022年4月に配送された株主優待カード】

【順調なキッチンカー@有明ガーデン】

f:id:cogepan20:20220207212155j:plain4 まとめ

いきなりステーキを展開するペッパーフードサービスについて述べてきました。

2年前の記述については敢えて見え消しとし、最新の記述は青で記載しています。

当初は応援していましたが、株主優待廃止、社長の交代、GC注記の継続という状況の変化を踏まえて現在は”撤退”しています。

コロナ禍という躓きから立ち直る会社とそうでない会社の違いに思いを馳せつつ、当社が立ち直ることを祈りながら距離を置いて見守っていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

#株式 #投資 #資産運用 #株主総会 #株主優待 #ペッパーフードサービス #いきなりステーキ #キッチンカー #優待廃止 #社長交代

 

GCA(2174)について

こんにちは!

 

この記事は、GCA(2174)に関心のある方に向けた個人投資家(株主)としてのコメントを記したものです。

  

【目次】

1 GCAについて

 ⑴ 会社概要

 ⑵ 株主となったきっかけ

 ⑶ 業績

2 株主総会

 ⑴ 株主総会

 ⑵ 株主還元等

 ・配当

 ・株主優待

 ・総会のお土産

3 株主としてのコメント

 ⑴ 気になっている点

 ⑵ 今後の方針

 

【東京駅八重洲口方面南にあるパシフィックセンチュリープレイス丸の内

 

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1 GCAについて

⑴ 会社概要

M&A助言会社(仲介ではない)。

マネージングディレクター80+人を中核とした海外M&Aアドバイザリーに強みを持つ集団。

テクノロジー分野に強みがあり、海外M&Aアドバイザリー業務を多数取り扱っています。

社長は会計士(総会でコメント)。

クライアントと取締役に欧米人の方が多い。

M&Aアドバイザリー事業とアセットマネジメント事業の2本柱。

決算日は12月末日。

 

⑵ 株主となったきっかけ

それまでM&Aの会社を3社保有していましたが、2019年末にGCAの存在を知り株式を購入。高配当銘柄であったことも購入を後押し。

その後、株価下落に伴い追加購入しているが、反転の兆しは見えない。

 

⑶ 業績

第12期(2019年12月期)に対して第13期(2021年12月期)は減収減益

ただし、売上高営業利益率は12.3%であり、”優良株”とみなせると思います。

特に、コロナ禍の中、4/四半期の業績は急回復だったようです。

 

 

 

2 株主総会

⑴ 第13回 2021年の株主総会

日時:2021年3月24日(水)  

場所:パシフィックセンチュリープレイス丸の内30階 GCA(株) セミナールーム

ライブ配信で参加

 

印象としては、昨年ほど元気がなかったように思います。

コロナ禍で相当苦労されたのだと推察します。

 

会社概要と8つの会社の強みについて社長が説明。

特に、マネージングディレクターが株主でもあることが運命共同体としての強みにつながることを強調。

また、現在の状況を会社が上場した時の雰囲気(上場コスト:大)に似ているとコメント。

実績として、三井不動産による東京ドーム買収を紹介。

他のM&A仲介業者の”両手勘定”について否定的な発言もあり。

 

事前・当日の質問は

Q.社内セミナーに株主が参加できないか?

A.株主満足度を考慮し、何らかの参画について検討する。

Q.低迷する株価についえはどう考えるか?

A.申し訳ない。すべて自分の責任。社内でも様々な施策が上がってきているでそれを実行していく。結果出す!信じて投資を続けていただきたい。

 

最後は、挙手による賛成多数で議案は可決。

 

なお、議決権を行使した株主に対しては後日記念品が送付さるとのこと。

何が送られて来るのかちょっと楽しみ。

 

⑵ 第12回 2020年の株主総会

日時:2020年3月25日(水) 1000~1100

場所:パシフィックセンチュリープレイス丸の内30階 GCA(株) セミナールーム

配布された音声危機で英語訳も聞くことが出来ました。

東京駅前の高層ビルの30階にある立派なオフィスでした。

海外在住の取り締まりは、会場のモニタを介してテレビ会議で総会に参加。

 

質疑応答の概要

・MD(マネージングディレクター、取締役レベルの力量を持つ人)80人が株主ということが最大の強み。

・強固なバランスシートと140億円のキャッシュも強み。

・コロナの影響については、一時的な影響があるかもしれないが、経験則から、会社を手放したいと考える人の売り、会社を強化したい人の買いについての引き合いが増えると予想

・他のM&A会社4社との差異を強調

・「テクノロジー分野に強い」ということの意味は、海外のソフトウエア会社のM&Aにより多額の報酬を得た実績が多数あるということ。

 

そして、最後は株主からの拍手で終了(印象は良い)!

 

⑵ 株主還元等

配当

・2019年:一株当たり35円

・2020年:一株当たり35円

 

株主優待:なし

 

株主総会のお土産(2020年)

おせんべい、きくらげ等、美味しく頂きました!

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3 株主としてのコメント

⑴ 気になる点

自分が保有する他のM&A会社3社に比べ、GCAの株価の反発は乏しく、低迷が続いています。

おそらく時価総額が500億円に満たないことが関係しているように考えます。

ちなみに、同時期に上場した日本M&Aの時価総額は約1兆円なので、この10年ちょっとで、時価総額に約20倍の差がついていることになります。

その違いを生んだ違いが何かを考えることも投資家の知見を高めるうえで意味あることかと思います。

 

気になっている点は以下の2つ。

 

多くの会社が、取締役選任の際に招集通知に

「所有する当社の株式数」、「取締在任年数」、「取締役会出席状況」

を明記していますが、GCAは明記していない。

取締役の実態が良く見えず、リスクを払拭できない。

 

 

2つ目は、海外M&Aの動向について。

GCAの売り上げの半分は海外M&Aとなっています。

コロナ禍で欧米の主要都市がロックダウンしたした影響が今回会社の業績を直撃しました。

この先、このような海外活動の混乱は定期的に訪れると思慮。

同じ過ちを繰り返しては意味がない。

海外事業の脆弱性についての改善策はどう構築していくのか?

経営を注視していきます。

 

⑵ 今後の方針

含み損を抱えつつ(絶対評価)、他のM&A会社に比べ株価の反発力も乏しい(相対評価)。

けれども、今後も安いところは買い増ししていこうと思っています。

理由は、高配当であること(株主重視)、グローバルビジネスに挑む姿勢を応援したいなどです。

ただし、株価低迷や時価総額の小ささに象徴されるように、時間とともに会社が成長していくような仕組みにはなっていないようにも感じます。

会社のステークホルダー海外の企業も含んでおり複雑です。

”謎解き”というわけではありませんが、クールに会社の持続的成長の阻害要因を見極めるという視座を持ちつつ、経営を注視していきたいと思います。

 

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年3月の投資のふりかえり

こんにちは!

 

3月の相場は終わってみれば比較的好調な結果でした。

けれども

 

・中旬の日銀が日経平均ETFを購入しないことの発表

・下旬にのアルケゴスの金融事件

 

の影響などにより持株の株価も乱高下しました。

基本は株価は乱高下しつつも、それなりのトレンドをつかめれば投資効率は上がるように感じます。

 

 

・3月の株式投資の含み益は約73万円(本年は約155万円)

・3月の株式の確定した利益は約6万円(本年は約75万円)

 

目標は

・現役時代の年収を上回ること

ですが、3月までの評価益と確定益の合計は若干、目標を下回っています。

 

ちなみに、3月24日は最も下落し、1日で約85万円の含み損が生じました。

逆に考えると、絶好の買い場でもあったと思います。

 

【目次】

1 株式

2 配当

3 株主優待

4 株主総会

5 投資信託

6 気づき

 

 

若洲公園から見通す東京ゲートブリッジ】 

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1 株式の売買 

⑴ 売却

・マネーフォワード(特定口座):200株

・エイベックス(特定):100株

 

マネーフォワードについては、株主総会を通じてその経営姿勢に違和感を感じたことと株価の下落トレンドになっていたことから利益を確定しました。

再度、購入するかについては、様相を見たいと思います。

エイベックスについては、やれやれ売りです。

  

⑵ 購入

ビジョナリーホールディングス(特定口座、4月決算):100株

・マネジメントソリューションズ(特定口座、10月決算):100株

霞ヶ関キャピタルズ(特定口座、8月決算):100株

・WDI(特定口座、3月決算):100株

エネオス(特定口座、3月決算):100株

三井不動産(特定口座、3月決算):100株

ルネサスエレクトロニクス(特定口座、12月):100株

SUBARU(NISA口座、3月):100株

・宝&COMPANY(NISA口座、5月):100株

セラク(特定口座、8月決算):100株

東急不動産(特定口座、3月決算):100株

 

ポイントは3つ

 

株主総会参加を考慮し、決算時期の分散化を図った。

・グロース株とバリュー株でバランスを考慮した。

・NISA口座では、目立たないが、配当があり、中長期で1.5倍をねらえる銘柄を選択。

 

持株の総額は3000万円弱と、2月と同水準でした。

 

 

【マネーフォワードからの抜粋】

 

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2 配当

GCA 8,750円(500株)

・LibWork 225円(100株)

・ジャパン・ホテル・リート投資法人 410円(1口)

・メディカル・データ・ビジョン 360円(100株)

・ヒューリック 5,550円(300株)

アウトソーシング 3,000円(300株)

・ビーロット 3,000円(200株)

MonotaRO 950円(100株)

・ジャパンインベストメントアドバイザー 4,800円(300株)

・ラックランド 1,500円 (100株)

 

  合計 28,545円

 

12月決算期の銘柄の配当です。

特に、GCA、ヒューリック、JIAの高配当が顕著でした。

また、ラックランドも四半期ごとの配当と優待はありがたいです。

 

 

3 株主優待

2月に届いた主な株主優待は次の通りです。

 

・JIA 1,000円のクオカード×3枚

・ラックランド 東北地方の名産品詰め合わせ

アウトソーシング 1,000円のクオカード×3枚

・ビーロット 1,000円のクオカード×1枚

・ビジョン グローバルWi-Fiの利用券(3,000円分)×2

・ウイルズ プレミアム優待

 

初めての ラックランドやウイルズの優待、楽しみにしています。

また、海外旅行に限らず、国内旅行でもグローバルWi-Fiは役に立ちます。

 

4 株主総会

参加した株主総会は以下の通りです。

 

・LTS

・ヒューリック

GCA

ペッパーフードサービス

・AI CROSS

・グローバル・ダイニング

・ニューラルポケット

 

総会に参加した企業については、記事を順次アップしていきます。

参加できなかった企業もなるべく調べたことを記事にしていきたいと思います。

 

5 投資信託等(iDeCoを除く)

 長期・積立・分散投資を実施しているのは次の8社です。

 

・ウエルスナビ :15万円/月(月3回)

セゾン投信(セゾンポケットを含む):25万円/月(毎月4日、8日)

SBI証券で投資信託『ひふみプラス』:2万円/週(毎週金曜日)

さわかみファンド:1万円/月(毎月1日)

コモンズ投信:4万円/月(毎月1日)

マネックス証券eMAXIS Sim米国株式(S&P500):10万円/月(毎月1日)

楽天証券でiFreeNEXT NASDAQ100インデックス:2万円/月

コインチェックビットコイン積立:1万円/月 (毎月1日)

現在の積立投資は毎月約68万円です。

 

3月は一括投資はしませんでした。 

 

 

【マネーフォワードから抜粋】

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毎月の積立額が68万円なのにそれ以上の評価益(100万円弱)となっていることがとてもうれしく感じます。

 

 

 6 気づき

 

3月の投資についての”気づき”は次の3点です。

 

⑴ 口座の使い分け

現在、手数料(実質)無料という理由から、松井証券SBI証券を多用しています。

そして、購入する株式の”性質”から口座を次のように区分しようと試みているところです。

 

松井証券 特定口座:長期優待の株

     NISA口座:成長株(5年以内に株価1.5倍が見込まれる株)

SBI証券 特定口座:貸株、10バーガー候補(5年以上保有

 

今回、マネーフォワードを約半年で売却して感じたのは、特定口座の良さ。

NISA口座だと非課税枠のもったいなさからなるべく5年間を意識してしまい売り時を逸してしまうことがありました。

けれども、特定口座では、買いなおせばよいということで売却に関して果断な対応が出来ました。

今後、意外と短期トレードも増えるような気がします。

 

話は変わりますが、今後はマネックス証券にも注目しています。

理由は貸株銘柄に対しても長期優待制度に対応してくれるそうだからです。

M&Aキャピタルパートナーズの株を同社で保有していることから、さっそく試してみたいと思います。

 

 

⑵ 持株(ポートフォーリオ)を磨き続けること

伝説の相場師と言われている投機家、バモの本を読んでいます。

その中で、長期投資と称して持株をほったらかしにすることへの警鐘を鳴らしています。

図星です。

自分の投資スタイルにも当てはまります。

銘柄数が多く、なかなか苦労していますが、個々の持株についての意識を高めることが投資成績を上がることにつながると実感しています。

その意味で、3月に2銘柄売却できたことは、

損をしない

という、相場で生き残るための鉄則を死守する上で意味のあるものでした。

まだまだ、自分なりの投資法の確立には程遠いのが現実。

でも、そのことは投資効率を上げる余地がたくさんあるとの解釈も可能に!

そう考えて、けんきゅをつづけたいと思います。

 

⑶ 持株についてもっと知ること

7社の総会に参加し、いろいろな発見をするとともに、自分の無知についても痛感しました。

経営、財務、製品(サービス)どれをとっても、会社というのは実に奥が深い!

当たり前のことですが、改めて実感。

そして、会社につて理解を深めれば深めるほど総会が面白くなるとも感じました。

一番の理解を深めるのは、アウトプット(書くこと、話すこと、行動すること)

ブログにアップしたり、家族と話し合ったり、持株会社の製品やサービスを試してみることが持株への理解とともに満足感(愛情)にも通じる場合があります。

もちろん、値動きが儲けの源泉たる投機の場合はそのような感情は不要と言われています。

それでも、基本的には、人もお金も寂しがり屋なので大切にしてくれる人のところに集まってくるように思います。

 

 

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

メディカルデータビジョン【3902】〜株主総会雑感

初投稿:2021.3.31、更新日:2022.4.21、2023.5.4

こんにちは!

この記事は、メディカルデータビジョン【3902】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2023年3月に実施された株主総会の内容等を追記し、記事を更新しています(更新箇所は青字です)。

・高収益なビジネスモデル

・会社のビジョンに共感するもオペレーションで苦戦

★★★

【目次】

【2020年12月期の事業報告書】

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1 会社概要

⑴ メディカルデータビジョンについて

医療データ活用のパイオニアであり、病院製薬会社を顧客としてB to Bビジネスを中心に展開しています。

売上高61億円、総資産48億円、時価総額350億円の事業規模。

PBRは8.87倍と高い評価を得ています。

四季報ではヘルスケア製品・サービスに区分され時価総額順位は51/135社という位置付け。

・信頼関係の上に構築された日本全国の病院との顧客基盤

・日本最大級である3,400万人超の診療データベース

・医療ビックデータ構築・利活用のためのノウハウ

などが強みです。

また、国が掲げるPHR(パーソナルヘルスレコード)についてPHRサービス(アプリ)「カルテコ」の知見・ノウハウを活かして貢献しているとのこと。

個人的にも、自分にカルテ情報を自分で管理管理できる社会の実現には賛同します。

⑵ 株主となったきっかけ

昨年のNISA枠に収まる株価で、医療分野におけるDXやビックデータ革命の現代において医療データという1次データを保有している強みに惹かれたことが株を買うきっかけとなりました。

⑶ 2022年12月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:82%

売上高営業利益率(10%異常が優良株):29%

高収益なビジネスモデルです。

しかも前期よりも向上しています。

株価が上がらないのが不思議なくらいです。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):292%

自己資本比率(30%以上が望ましい):74%

短期的にも中・長期て気にも懸念は認められません。

そもそも、SBIグループに入っているということも安全な要素と考えられます。

効率性

・有形固定資産回転率:44.31

昨年よりも数値が高まっているのは、固定資産についての減価償却が進んだためと推察します。

⑷ 2021年12月期の経営分析

業績については増収増益です。

収益性

・売上高総利益率:82%

売上高営業利益率:28%

高収益なビジネスモデルであることが数値から明らかです。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):364%

自己資本比率(30%以上が望ましい):76%

短期的にも、中・長期的にも安全性に問題はないと考えます。

効率性 

・売上債権回転率:5.36

・有形固定資産回転率:40.5

売上債権回転率については、”サービス業界”の平均値が約30であることを考えると、苦戦しているように考えます。

相手が病院・お医者さんだとちょっと立場的に弱いところがあるのでしょうか?

有形固定資産回転率については比較的高い数値が出ています。

有形固定資産の内訳は「建物付属設備」と「工具、器具及び備品」がそれぞれ約7千万円で大半を占めています。

有形固定資産への投資には無駄が少なく、効率的な経営がなされていると考えます。

株主総会の会場となったベルサール神田】

2 株主総会

⑴ 2023年3月の株主総会

第20期定時株主総会 2023年3月28日(火) ベルサール神田

ハイブリッド開催でしたので、ライブ配信を視聴しました。

ビジネスモデルの紹介に始まり、事業報告、対処すべき課題についてビデオで分かりやすく説明されていました。

主な質疑応答

Q.カルテコのリニューアルについて

A.当初のカルテコの役目はカルテを患者に返すことであったが、これについては達成したと認識。

今後は、誰でも使えて、1日に何回もアクセスしたくなるようなアプリを目指してリニューアルした。

本人のみならず、家族やペットの健康情報などとも関連付けられるような工夫をしており、将来は月に数百円程度の課金によるサブスクとしての収益が期待される。

Q.”積み上げ方式のビジネスの見直し”の意味は?

ビジネスが行き詰まりに直面しているというのではなく、むしろ会員数は過去最大である。

商品としてのパッケージソフトというのは寿命があるもので会員数も減る傾向にある。

今まではDPC制度(急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度)の病院中心であったが、DPC制度の病院病院以外にも対象を広げていきたい。

Q.外資のコストカットの影響について

A.営業の人員整理やコロナ禍の影響による外資のコストカットが実施されてきた。

ただし、当社の扱う病院からの直接データと健保等からのデータでは明らかに質の差がある。

そのようなことから、当社の有するデータの重要は変わらないと認識。

Q.次の感染症を念頭としたコロナ禍で得られた教訓について

A.当社の顧客との調整については

・病院:来院禁止

・製薬会社:Webによる調整

という状態であった。

ただし、MDV Actを提供した病院については、機能のアップデートを通じた営業が可能であった。

訪問しなくても売れる商品を得ることができたと認識している。

さらに、病院に行く患者を基幹病院かクリニックかを分離して効率化に貢献することの必要性を強く感じている。

Q.海外展開について

A.海外における当社の認知度がないことが問題と認識している。

また、当社の商品で海外でそのまま使えるパッケージがないかを模索しているが苦戦している。

ただし、カルテコについては海外のニーズ等の点から有望と考えている。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役6名選任の件

拍手を持って賛成・可決されました。

株主総会雑感

株主総会でカルテコリニューアルの話を聞いて、早速、久しぶりにアプリを起動してみましたが、以前とあまり変わらなかったです・・・。

ただし、当社の株主になってからは医療データの重要性の認識は高まりました。

具体的には、

献血に積極的になった結果、十数年前からの血液検査のデータが献血アプリでいつでもどこからでもアクセスできるようになりました。

・スマートウオッチ(ガーミン)により、毎日の運動量、睡眠時間と質、ストレス状況等の蓄積。

タニタの体脂肪計による、体重や体脂肪率、筋肉スコア、基礎代謝、体内年齢などの把握。

など、健康維持に役立っています。

カルテコも色々と進化を続けているとのことなので、今後、これらのデータを取り込めるようになることを期待します。

株価低迷について

業績は増収・減益であり、一般的に株が売られるので、株価低迷はやむを得ないと考えます。

ただし、減益の中身が大切です。

将来への成長のための販管費の増大なら楽しみもありますが、当社の場合は減損損失によるもの。

当該損失会社が買収した会社かどうかは分かりません。

けれども、今後M&Aを積極的に実施する上で、

「うまくやっていけるのか?」

と、気になりました。

M&Aの半分は上手く行かないと言われています。

失敗しないよう会社としてどのような姿勢でM&Aに取り組むのか?要注目です。

⑵ 2022年3月の株主総会

第19期定時株主総会 2022年3月29日(火) ベルサール神田

ライブ中継を視聴しました。

主な質疑応答

Q.JMDCに負けている理由は?

A.他社のことで細部は不明だが、コンサルとしての事業が高い利益を生んでいるのではないか?

Q.業績面について

A.満足できない成長性の要因は社内にある。新規事業に社長自ら参画してコンサルテーション海外に強い人材の育成にも注力していく。

Q.データセンターの運用(セキュリティ)について

A.シーサート(SCIRT)という専門家チームの活用、社員教育の徹底、セキュリティソフトの活表等により徹底している。

Q.シミック社が大株主から抜けた経緯は

A.(株式は売却されたが)業務においては良好な関係を維持している。

Q.子会社の利益貢献度について

A.Doctorbook(歯科関連)は増収増益、システムビー・アルファ(健診関連)は売上高3億円、利益1千万円程度。

Q.MDVトライアル(治験関連)について

A.成長はしているが、商習慣等によるビジネスの難しさゆえ、単独ではなく大手と組みつつ事業を継続していく。

Q.連動型報酬の決め方について(KPIは株主目線と合っているか)

A.2021年12月期の場合、経常利益が15億6千万円を超えた場合、その超過額の15%を報酬総額とするとしている。

Q.15%の枠の中で役員の中で割り振りはあるのか?

A.各役員に対しては指名報酬委員会を通じて個別に対応している。

Q.筆頭株主であるSBIホールディングスとの関係について

SBIとの業務において、保険商品の開発にデータを活用を実施している。併せて、ブロックチェーン技術を駆使して共通のインフラ構築に着手した。SBIの子会社間とここにタグを組めており、将来に期待が持てる状況と認識。

Q.子会社の状況の開示について

A.慎重に進めていきたいので引き続き非開示としたい

Q.株主還元方針について

A.連結配当性向20%、長期に配当することを方針としている。

Q.20%を超えて昨年は自社株買を2回実施している理由は?

A.”配当性向は20%以上”ということで実施した。

決議事項

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・取締役6名選任の件

監査役4名選任の件

滞りなく賛成・可決されました。

なお、新役員紹介時に会場から拍手が湧き上がっていたことが印象的でした。

⑶ 2021年3月の株主総会

18回定時株主総会 2021年3月23日(火) ベルサール神田

決議事項は、

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・取締役選任の件

で、滞りなく決議されました。

なお、ライブ配信によって間接的に一部を確認できた情報は以下の通りです。

Q.カルテコの売り上げはいつ立つのか?カードボックスはどうなるのか?

A.下半期を予定している。病院への営業が受け付けられる状況にないので、現在はソフトのブラッシアップ中。将来的には、自治体を含めた地域連携を模索する。

Q.アドホックのデータ一括提供による機会損失のリスクは?

A.当初はそのような懸念もあった。しかし、現実にはデータの一括提供では全体の確認にとどまっている。そして、細部の分析は手間と時間がかかるのでそこで追加の注文を得ている。

Q.海外展開のリスク管理は?

A.これまでの実績を踏まえつつ、SBIとの協業を視野に検討を続ける。

Q.M&Aの方針は?

A.健康診断の結果をオンラインシステムにつなぐためのM&Aを模索している。

  健康診断では70%所見が次ぐがほとんどが放置されているためそのまま慢性的な疾患に通じてしまう場合が多い。(検診の所見をオンラインを通じて活用することで)そこを改善するのが狙い。

Q.ケアネット社との業務提携後の展開は?

A.17万人の医師とのつながりによって何ができるかを検討中。

Q.元大株主だった富士フイルムとの現在の関係は?

A.喧嘩別れしたわけではないので良好な関係を維持している。

Q.SBIが新たな大株主になった経緯は?

A.SBIが医療分野日本ック参入するに当たり、医療データが不可欠との認識に基づきMDVの筆頭株主となった。

  今後のSBIとの協業が楽しみ。

Q.配当政策は?

A.データ入手経路を確保できるようになった段階で配当すと約束した通り。

  配当性向20%以上を基準に頑張る。

Q.製薬以外の営業展開は?

A.生保等を検討中。

Q.社長の退任の予定は?

A.まだまだやるべきことが山積しているので現職にて頑張らせていただく!

株主からの活発な質問とそれに対する経営陣の丁寧な説明は、今後のさらなる事業拡大を予感させるものでした。

⑷ 株主還元

配当

一株配当実績は下記の通り。

2022年12月期:6円

2021年12月期:5.6円

2020年12月期:3.6円

〜2019年12月期:0円

有配となってから増配が続いています。

株主優待

なし

自社株買い

2021年12月期は2回実施したとのことです。

ベルサール神田の1階付近の様子】

3 株主としてのコメント

⑴ カルテコについて

昨年、株主総会を視聴して会社のビジョンに賛同し、カルテコ(スマホアプリ)を利用することにしました。

けれども、1年経ってほとんど使っていないことに気づきました。

久しぶりにアプリを立ち上げると、ワクチン接種についてのメモ書き機能が追加されていましたが、他は・・・。

個人的にはガーミンというスマートウオッチを使っており、睡眠時間、睡眠の質、心拍数、歩数などのデータを保有しています。

また、献血をしていることから”ラブラッド”というアプリに10年以上前からの献血時の血液検査結果のデータもキープしています。

それらをカルテコで取り込むことはできないのでしょうか?

まだまだ、カルテコについては課題山積です。

⑵ 気になっていること

株価の低迷について

株価は下記の計算式で求められます。

株価=PER(株価収益率)×EPS(一株当たりの純資産倍率)

では、EPSの推移はどうでしょうか?

一株当たりの当期純利益(EPS)の推移

・2018年12月期:7.09円

・2019年12月期:14.97円

・2020年12月期:16.89円

・2021年12月期:26.76円

毎期、EPSは伸びています。

EPSが伸びているのにも関わらず株価が下がるということは、PERが大きく下がっていることを意味します。

PERは投資家の評価を表していることから、毎年、評価が低下していることがわかります。

現在のPERは約30倍程度

まだ高めです。

また、会社の”のれん”や無形の価値等を表すPBRも約9倍程度

こちらも低くありません。

要は、2〜3年前の評価(期待)が高すぎたと考えられます。

株価の下落トレンドはまだまだ続いているので、トレンド転換まではもう少し忍耐がいるように感じております。

SBIの子会社であることについて

メディカルデータビジョンはSBIの子会社となっています。

アルベルトというAIの会社もSBIの子会社ですが、やはり株価は低迷しています。

そして、両社の共通点は株価が安定(底ばい)しているということと、経営者がそれ以前に比べて元気がないということを感じています。

何かと親会社であるSBIを気にしているのでしょうか?

あまり関係はないかもしれませんが、ちょっと気になります。

⑶ 今後の方針

昨年NISA口座で購入しました。

株価は含み損を抱えていますが、残り3年の間に上昇することを望んでいます。

なお、

カルテコで「医療を選択できる社会」を実現する

という会社の趣旨に賛同し、興味を覚えたため、さっそくカルテコのアプリを使うことにしました。

自分の写真と運転免許書の情報を登録。

オムロンの体脂肪計のとリンクできるようですが、残念ながら我が家はタニタでした。

すぐにできることはあまりありませんでしたが、まずはアプリに習熟しその理解を深めるとともに、今後の進化についいていきたいと考えています。

4 まとめ

メディカルデータビジョンについて述べてきました。

社名の通り優れたビジョンを持つ会社と評価しています。

けれども、社長が会社のさらなる成長の為には社内の態勢の拡充が必要と言及されているようにオペレーション(実務)レベルでの苦戦が続いています。

限られた経営リソースで、優れたビジョンを追求していく為には戦略(目的と手段の関係)が必要です。

コンサル業務海外に強い人材育成を戦略的に推進していく様子を見守りたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。

#株式 #投資 #資産運用 #株主総会 #ディカルデータビジョン  #カルテコ

ヒューリック【3003】〜業績好調&株主還元も満足

初投稿:2021.3.28、更新日:2022.3.27、2023.3.23

こんにちは!

この記事は、ヒューリック【3003】に関心のある方に向けた株主としてのコメントをまとめたものです。

なお、2022年3月の株主総会などの内容を追記し、記事をアップデートしています(更新箇所は青字です)。

★★★★

・業績好調&株主還元も満足

・4大重点地域(浅草、銀座、渋谷、新宿)

【目次】

【ヒューリック本社 日本橋大伝馬町

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1 ヒューリックについて 

⑴ 会社概要

”駅と未来に近いビル”

がキャッチフレーズの不動産会社です。

売上高5234億円、総資産2320億円、時価総額8047億円の事業規模。

PBRは1.16とちょっと厳しめです。

将棋の”ヒューリック杯”の報道でもおなじみです。

不動産以外にもホテル・旅館を運営していて

・ふふ:日光、箱根

・ザ・ゲートホテル:京都、雷門(今年8月で開業10周年)、両国、銀座

浅草ビューホテル

などに携わっています。

⑵ 株主となったきっかけ

長期優待株主制度に魅力を感じたのが株式を購入した理由です。

また、メトロでヒューリックの看板をよく見ていたことも影響しているかもしれません。

⑶ 2022年12月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:33%

売上高営業利益率:24%

前期よりも若干下がったものの、高収益のビジネスモデルです。

安全性

流動比率(200%以上が望ましい):102%

自己資本比率(30%以上が望ましい):30%

指標を下回る点もありますが、特に懸念するほどのものは無いと考えます。

効率性

・有形固定資産回転率:0.32

巨額の不動産投資が必要な不動産企業らしい回転率です。

⑷ 2021年12月期の経営分析

収益性

・売上高総利益率:35%

売上高営業利益率:26%

高収益です。

浅草、銀座、渋谷、新宿の重点区域にて少数精鋭でビジネスをしている成果と考えます。

安全性

流動比率(200%以上が好ましい):307%

自己資本比率(30%以上が望ましい):29%

短期的な安全性は流動比率から問題ないことが分かります。

自己資本比率は中・長期的な安全性としては多少懸念される程度です。

ただし、92期年次報告書ではハイブリッドファイナンス合計3500億円のうち50%を見なし資本とすることで、自己資本比率36.8%としています。

会社も「更なる財務基盤の強化」を謳っており問題ないと考えます。

効率性

・有形固定資産回転率:0.29

高い数値ではありませんが、財閥系大手不動産会社と同じレベルです。

今後売上に寄与するであろう不動産についてのポテンシャルが高いと考えます。

【2022年の株主総会の会場となった本社入口】

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2 株主総会

⑴ 2023年3月の株主総会

第93回定時株主総会 2023年3月23日(木) ヒューリック本社ビル

主な質疑応答

Q.キャッシュフロー計算書と株主資本変動変動計算書の明確化について

A.要望として承りました。

Q.災害時のライフラインの確保について

A.ビルの電源については新築物件は72時間蓄積することとしている。

また、真水に関連する施設も確保している(水道そのものは対象外)。

Q.浅草ビューホテル及び浅草ROX周辺のライトアップついて(防犯のため)

A.要望として承りました。

Q.会場における役員の名札の掲示について

A.要望として承りました。

Q.金利上昇化における資金調達について

A.当面は低金利が当面続くと予想している。

また、当社は93%は固定金利で資金調達しておりリスクは限定的と考える。

Q.クラウドファンディングについて

A.当社は実施する予定はない。

Q.株価の低迷について

A.昨年の11月以来当社の株式は5%低下している。

ただし、他の不動産会社は平均して15%程度下落していることを踏まえると検討しているのではないか。

Q.自社株買いについて

A.まず利益成長、その後増配と考えている。

自社株買いはその後に考える(現状は予定なし)。

Q.株主優待の継続について

A.継続する予定である。

Q.長期優待制度について

現状は3000円を2口にしているが、6000円一口は容易ではないと考える。

決議事項

・剰余金処分の件

・取締役2名選任の件

監査役3名の件

拍手を持って賛成・可決されました。

⑵ 2022年3月の株主総会

第92回定時株主総会 2022年3月23日(水) ヒューリック本社ビル

主な質疑応答

Q.新社長の方針について

A.戦略は変えずに目標達成に努める。建設会社出身の強みを活かし開発に注力する。

Q.賃料アップ(内部成長)について

A.現状はコロナ禍で多くのテナントが大変な状況であることから賃料アップは考えていな。今後のことは状況を見ながら判断する。

Q.地政学リスクと東京の状況について

A.国内の資産については直接毀損することはない。東京の不動産は堅調であり、海外との競争が激化している。

Q.情報セキュリティ対策について

A.多重のガードで固めている。

Q.「2029年までにヒューリックの全保有物件で震度7に耐える耐震性を確保」に伴うコストについて

A.コストを考えると建て替えることが望ましいが、築浅の物件もあるのでコストコトロールをしながら実施していく。

Q.ホテル事業について

A.ふふは好調、ゲートホテルは緊急事態宣言が解除された昨年秋に一時的に校長となった、浅草ビューホテルは企画管理部門の集約化等で対応中。

Q.バリューアド事業のIT化不動産について

A.大家業のみをおこなっており、オペレーションはしていない。

Q.過去のオフィスビル関連の販管費の推移について

A.概要を説明し、「細部はIRにお問合せください。」

Q.累進配当(減配しない配当)について

A.減配しない覚悟で取り組んでいるが、事業環境等を考慮すると”絶対”とまでは言えない。

Q.デジタル化について

A.デジタルオフィス等に関心を持っている。社内の生産性向上のためのデジタル化も積極的に取り組んで知る。CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)や業務提携を通じて新しいテクノロジーを生かしていきたい。

議案について

・剰余金処分の件

・定款一部変更の件

・取締役10名選任の件

・取締役報酬額改定の件

・取締役に対する業績連動型株式報酬等の増額の件

円滑に承認・可決されました。

各議案ごと拍手を持って承認・可決されるのですが、その後にも拍手が湧き上がったことが印象に残っています。

経営陣と会場に参集した株主との良好なコミュニケーションが伺えます。

⑶ 2021年3月の株主総会

第91期定時株主総会 2021年3月23日(火) ヒューリック本社ビル

 社員の方の挨拶がしっかりしていたことが印象に残っています。

会場は2階で、百人近くの株主が参加。

両隣の席を空けるなど、コロナ対策もしっかりとされていました。

最初に、社長のプレゼンと映像を織り交ぜた説明がなされました。

具体的には、2020~2029年までの長期目標の説明とその進捗状況。

定量目標はすべて達成され、順調に推移し過去最高益を上げているとこのと。

コロナ禍における素晴らしい経営だと思いました。

主な質疑応答

Q.データセンターに係るビジネスの進捗状況は?

A.着実に実施していく。

Q.ホテルの収益向上策は?

A.旅館については大きなダメージはない。ホテルについてはインバウンドの影響が甚大であり、ホテル事業の統合によるコスト削減と販売力強化に努める。

Q.社名を周知させるために広告に力を入れては?

A.BtoBビジネスのため、CM等を行う予定はない。

Q.4大事融点地域を設定しているメリットと選定の理由は?

A.①銀座は世界的レベルでの商業地区、②新宿東口みずほ銀行の店舗跡地でもありビジネスチャンスがある、③渋谷から青山にかけては回遊性があるとともにIT企業があるポテンシャルが高い、④浅草は観光名所。これらの重点地区を設定することで有益な情報が入りやすくなるともにビジネスのレスポンスが速くなるという好循環が形成されている。

Q.他の大手財閥系不動産会社の社員の年収が1,200万程度なのに、御社の場合は1,700万円なのは何故?

A.当社は180人という少数精鋭でビジネスをしており、一人当たりの経常利益は5億円である。高い利益率をもって成長し続けてきたことを踏まえた給与体系となっている。

決議事項は拍手をもって承認され、承認された後も拍手がされました(通常の2倍)。

持論として、拍手の多い会社はいい会社と考えています。

その意味でヒューリックは株主からの支持の厚い会社だと感じました。

⑷ 株主還元

配当

1株配当実績は下記の通りです。

増配基調でありがたいです。

2022年12月期:42.0円

2021年12月期:39.0円

2020年12月期:36.0円

2019年12月期:31.5円

2018年12月期:25.5円

株主優待

300株以上の株主に対してはカタログギフト3000円相当の株主優待もあります。

しかも3年以上の株主に対しては、6000円(3000円×2)相当にアップします。

このため特定口座で株式を保有しています。  

【2022年12月期の株主優待のマカロン 3回目】

【2021年12月期の株主優待のクッキー 2回目】

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【2020年12月期の株主優待デメルザッハトルテ 1回目】

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f:id:cogepan20:20220327105655j:plain3 株主としてのコメント

⑴ 気に入っていること

株主優待

カタログギフト目的で株主となりました。

その狙い通り、2月に届いた優待を使って3月のホワイトデーを家族で楽しむことが出来ました。

今後も家族の恒例イベントにしていきたいと考えています。

選択と集中

”ヒューリックは駅前のみずほ銀行跡地の入手が容易だから安泰”

と安易に考えていました。

けれども4大重点地域(浅草、銀座、渋谷、新宿)を儲けて情報の入手から契約締結までの効率化を追求し続けているという姿勢は目から鱗でした。

自分の強みに安住することなくさらに強みを磨き続ける姿勢はさまざまなことにも通用するものと考えます。

好循環

過去の株主総会にて、”好循環”いう言葉も多く耳にしました。

さまざまな活動の中で、PDCAサイクルを確立してその回転数を上げていくことに注力していると理解しました。

今期の好業績も、ポートフォーリオの入替によるとのこと。

好循環の一環と考えます。

そしてその好循環は、高年俸の社員、浅草等の地元からの支持、魅力的な株主還元等に象徴されるように、ステークホルダーとの関係にも当てはまっているように感じました。

⑵ 気になっていること

本社での株主総会

ここ数年は本社で株主総会が実施されているそうです。

今年も、コロナ禍にも関わらずおそらく100名を超える株主が総会会場に足を運んだようです。

コロナ後はさらに参加者が増えると予想されるので、近い将来、本社以外の総会会場がどこになるのか気になります。

業績の推移

毎年の利益の推移を見ると綺麗な右肩上がりとなっています。

あまりにも綺麗すぎてちょっと怖くなります。

同じような綺麗な右肩上がりの利益を出していた日本M&Aセンター、アウトソーシング、アルベルトなど持ち株会社が”不適切な会計”事案を引き起こしているので、その点、ちょっと気になっています。

入場票

下記の写真の通り入場票にさりげなく介護付き有料老人ホームの紹介がなされていました。

考えすぎかもしれませんが、総会に参加した株主を将来の顧客とみなしているのでしょうか?

ちょっと気になりました。

【株主会場でいただいたお水】

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4 まとめ

ヒューリックについて述べてきました。

ヒューリックは、持株である不動産会社の中でも業績・株価共に上位にあり、他の不動産会社との間に大きな違いがあります。

その違いを生む違いが何かを深掘りするため末永く株主であり続けたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

※当ブログに掲載されている所感は、あくまでも個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではなりません。投資は自己責任でお願いします。

#株式 #投資 #資産運用 #株主総会 #株主優待 #ヒューリック #不動産 #ホテル  #ゲートホテル #浅草ビューホテル